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【簡単】カブトムシの幼虫の育て方講座!必要なものや飼育場所に関する注意点を解説!

子どもはもちろん、大人からも飼育したいと人気の昆虫、カブトムシ。今回はカブトムシの幼虫の育て方を解説します。幼虫時期はカブトムシの大きさを左右する重要な時期ですが、ポイントを押さえれば育て方は簡単!飼育にあたり必要なものや飼育場所に関する注意点をまとめました。
2021年7月15日
ティンカー・ベル
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人気の昆虫!カブトムシの幼虫の育て方

カブトムシの幼虫の育て方は簡単!

Photo by kanonn

小学生の自由研究で人気のカブトムシの幼虫の飼育。カブトムシは一生のうちでカブトムシになった姿よりも幼虫である時間の方が長いということをご存知でしたか?

カブトムシの生涯で一番長い時間を過ごす幼虫時期はカブトムシの育て方で最も変化のある面白い時期でもあります。ここでは幼虫の育て方で用意するものをはじめ幼虫の育て方を説明します。育て方は一度覚えてしまえばあとは簡単。育て方を学び幼虫を育ててみましょう。

カブトムシの幼虫の入手の方法

簡単なのはペットショップなどで幼虫を購入

幼虫の育て方を解説する前にまずは幼虫を入手しなければなりません。一番簡単な入手の方法はペットショップなどで幼虫を購入することです。卵がふ化した9月ごろから販売し始めます。

幼虫だけ見ても雄雌の判断はできないので、雄と雌の両方が欲しい場合は数匹の幼虫を購入するのがおすすめです。ネットでも販売していますが、初めての方は実際の幼虫が見て取れるペットショップなどでの購入をおすすめします。

自然の環境の中にいる幼虫を見つける

森林のある場所に出かけ自然の環境の中からカブトムシの幼虫を見つけることもできます。9月~5月ごろに、カブトムシの好物であるクヌギや͡コナラの木の下の腐葉土が溜まっている土を掘り起こすと幼虫がいる可能性があります。

シイタケを栽培した後の伐採した丸太が捨てられているような場所もカブトムシの幼虫を見つけやすい場所です。9月~5月(秋~春)ごろ、こんな自然の環境の中からカブトムシの幼虫を入手できます。

よく似た幼虫に気を付けよう!

自然の中からカブトムシの幼虫を採取する時には、カブトムシとよく似た幼虫がいるので注意しなければなりません。たとえばクワガタやカナブン、ハナムグリの幼虫はカブトムシの幼虫ととても似ています。

冬以降ならカブトムシの幼虫はほかの幼虫に比べてすでに人間の大人の親指くらいに大きさに成長しています。その時期大きな幼虫ならカブトムシの幼虫の可能性が高いです。またカブトムシの幼虫のお尻は横に割れ目が入っています。

カブトムシのつがいを飼い卵を産ませる

カブトムシの幼虫を手に入れる方法の1つに、つがいでカブトムシを飼ってメスに卵を産ませて幼虫を飼育する方法もあります。昆虫好きの方は、飼育しているカブトムシが生んだ卵から幼虫を飼育するのは幼虫の育て方を楽しむ醍醐味の1つ。

また8月以降に自然の中で採取してきたメスは、すでに自然界で交尾しており、卵をおなかの中に持っている可能性があるので、その時期のメスを捕まえて卵を産ませるのもよいでしょう。

育てる前に知っておきたいカブトムシの一生


カブトムシは約1年しか生きられない!

昆虫の中でもカブトムシと言えば子どもも大人も飼育に関心を集める人気の昆虫ですが、カブトムシの一生はとても短くおよそ1年しか生きられません。

そのうち約8ヵ月が幼虫の時期を過ごします。この幼虫の時期はカブトムシにとってとても大切な時期で、この時期にしっかり栄養を取って体を大きくするのです。さなぎからふ化したカブトムシはそれ以上大きくならず、幼虫時期の成長がそのカブトムシの一生の大きさになります。

育て方で楽しめる幼虫の成長過程

カブトムシのメスは8~9月に約3mmくらいの大きさの卵を20個~30個ほど生みます。おそよ2週間ほどでめでたく1cmくらいの幼虫が卵から誕生!ここから幼虫の育て方の始めりです。

この時期をカブトムシの幼虫の成長過程で「初令」といい、約7日~10日間もりもりとエサを食べて、初めての脱皮をします。初めての脱皮からおよそ20日くらいすると2回目の脱皮。この時の幼虫の大きさは4cmくらいです。

三令の期間は育て方で重要な約7か月!

2回目の脱皮をした幼虫はそれから約7ヵ月かけてさらにもりもりとエサを食べ、5~6月にさなぎとなり、早いさなぎは6月上旬にふ化し立派な成虫に姿を変えます。

ちなみに「初令」に続き1回目の脱皮の時期を「二令」、三回目の脱皮の時期を「三令」と言いますが、「三令」の期間はおよそ7ヵ月~8ヵ月と長く、その間に4cmくらいの大きさの幼虫が10~12cmくらいにまで成長して最終的な成虫の大きさとなるのです。

カブトムシの幼虫の育て方で用意するもの

最初に用意するもの

カブトムシの幼虫の育て方で最初に用意するものは、昆虫を育てる昆虫ケース、昆虫マット(くぬぎマット)、腐葉土、霧吹きを用意しましょう。昆虫ケースのサイズの目安は、市販の昆虫ケース(S)で幼虫2~3匹、(M)で幼虫4~6匹、(L)で8~10匹が目安です。

昆虫マット(くぬぎマット)とはエサです。成虫用と幼虫用あり、成長につれ成虫用の昆虫マットを混ぜて使うので最初に両方用意しておくとよいでしょう。

腐葉土や霧吹きを用意する理由

カブトムシの幼虫は昆虫マット(くぬぎマット)の中に埋もれて成長します。その過程の育て方で大切なことの1つは、昆虫マットが適度に湿っている状態であることです。

腐葉土はエサになるほか、昆虫マットが乾燥してしまわぬようにマットの上にも敷きます。マットが乾いたら霧吹きで湿らせます。エサとなる腐葉土や昆虫マットに水分を与えるために霧吹きも最初に用意しておくとよいでしょう。

カブトムシの幼虫の育て方

育て方1:昆虫マットを入れる


育て方その1は、まず準備したケースにサイズに関係なくケースの底から10cmくらいまで昆虫マットをいれます。この時、2つかみくらい腐葉土を加えてください。これも幼虫のエサになります。

自然で成長するカブトムシの幼虫は腐葉土やくぬぎを食べて大きくなります。家庭での育て方では昆虫マット(くぬぎマット)が主なエサです。そこにサイズに合った数の幼虫を埋めます。埋めたらマットを押し付ける必要はありません。

育て方2:昆虫マットに水分を付ける

育て方その2はエサとなる昆虫マットをある程度の水分を含ませた状態にします。水分の目安はマットを手で握り、形が残る程度です。握った時に水分がにじむようなら水分の与えすぎです。

市販の昆虫マットは一般的に未開封ならそのまま使用できる水分量となっていますので、開封したてのものはそのまま容器に入れて大丈夫です。日にちが経過し、マットの上が乾燥してきたら霧吹きで水分を補給してください。

育て方3:温度管理も重要

育て方ではケースの温度管理も大切です。ケースは直射日光の当たらない場所で管理します。屋外や室内でも直射日光が当たる場所ではケース内の温度が上がりすぎてしまいます。

幼虫が成長する季節は冬なので、室内でも暖房がよく効いている場所でケースを管理すると暖かすぎて、成長が進みまだ寒い季節にふ化してしまうことがあります。理想は温度変化が少なく直射日光の当たらぬ玄関などで管理するのが育て方でおすすめの場所です。

育て方4:さなぎの準備を始めたらエサは食べない!

5~6月になると幼虫は蛹室を作り始めとてもデリケートな時期に入ります。その時期に入ると幼虫はもうエサを食べなくなります。その時期に水分を与えすぎると、蛹室に水が溜まって幼虫が死んでしまうことも。

またさなぎになったら約3週間で成虫になります。しばらくするとマットの上に出てきますがそれまでは刺激を与えないようにしてください。

カブトムシの幼虫の育て方で注意すること

育て方の注意事項1:マットを不衛生にしない

カブトムシの幼虫の育て方は簡単です。手間がかかることといえば、マットにフンが溜まった時はマットを交換する点です。幼虫は成長するためにマットをもりもり食べますが、代わりにフンもたくさん出します。

幼虫は、マットがフンでいっぱいになったときや、微生物がマットに含まれている枯葉を分解してその炭酸ガスがマットに溜まるとマットの上に出てきます。その場合はマット交換やマットのガス抜きをしてください。

マットの交換の目安

育て方の手順を知っても初めて幼虫の育て方に挑戦する方は実際に見なければわからぬこともあります。その1つがカブトムシの幼虫のフンの形です。その形は楕円形の粒状の形をしています。

マットの交換の目安は、秋は2ヵ月に1度、冬は幼虫の活動もスローになるので、春までほとんど交換の必要はありません。

育て方の注意事項2:幼虫が動かなくても死んでない!


初めてカブトムシの幼虫の育て方に挑戦される方は幼虫が動かなくて心配される場面があることと思います。これは死んでしまったわけではありません。3~4月ごろなら、その原因は気温です。寒い日は動かなくなります。

またさなぎになる準備を始めると体を収める部屋を作るためエサも食べなくなり動きません。5月ごろに動かなくなるのはさなぎになる準備を始めた証拠。幼虫が死亡の場合は体がしぼみ黒くなります。

育て方の注意事項3:さなぎに刺激を与えない

5月になり幼虫がさなぎになり始める時期は育て方に注意しなければならない時期です。この時期幼虫はさなぎを作りその中できれいなあめ色となり、さなぎの中でだんだんカブトムシの形になっていきます。

下手に刺激を与えてしまうと蛹室(ようしつ=さなぎの膜)が破けてしまうこともあります。ふ化したばかりの成虫は体も柔らかくしばらくじっと動かずあまりエサも食べません。刺激を与えないように気を付けましょう。

さなぎになる前に昆虫マットの交換を!

さなぎになる時期はともかく刺激を与えないように見守ります。そのためさなぎの準備をはじめる前の3~4月の間にマットを交換してケース内を清潔にしておきましょう。

さなぎになってしまったあとはマットの交換は必要ありません。大きくなった白い幼虫がだんだん黄色っぽくなってきたら、さなぎになる準備をはじめた証拠です。その時は静かに見守ってあげてください。

カブトムシの幼虫を育ててみよう

Photo by vaboo.com

昆虫の育て方で人気のカブトムシの幼虫。1年という短い生涯の中でその半分以上も幼虫であるカブトムシは、育て方を楽しむなら、成虫の育て方より、昆虫好きの方なら幼虫からの育て方に興味を持たれるの当然ですね。

育て方の終盤の変化をより観測するため、2Lほどのペットボトルの上部をカットしてマットとさなぎになる前の1匹だけを入れて観察する方もいます。幼虫時期を上手に過ごして立派なカブトムシを育ててみてください。

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