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カブトムシのメスの生態とは?交尾・産卵の時期や方法をご紹介!

カブトムシの繁殖を自分でやってみる場合、メスのカブトムシの生殖の時期や方法など、生態を知ることが必要になります。カブトムシの繁殖にはちょっとしたコツが必要。メスのカブトムシの捕まえ方から交尾、産卵の方法まで、生態や育て方をご紹介します。
更新: 2023年6月26日
mogemogeo
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目次

カブトムシの生態とは

カブトムシを育てていると、カブトムシを繁殖させてみたいと思うことがありませんか。しかし最初は難しそうに感じてなかなか手を出せないことが多いです。カブトムシの繁殖ができるようになるために、カブトムシ特に今回はメスの生態をご紹介。交尾や産卵の時期、方法などについても解説していきます。

カブトムシのメスの生態

卵からサナギまでの生態

カブトムシは卵から孵化して幼虫になり、サナギから成虫へと成長していきます。卵から幼虫になるまでには約1ヶ月から2ヶ月の期間が必要。カブトムシの幼虫は、サナギになるまでの間に2度脱皮を繰り返します。幼虫の間は、腐植土という、虫の死骸などの栄養が含まれた黒い土や、腐った木が主食です。カブトムシの幼虫は食欲が旺盛で、腐植土や朽木をどんどん食べていきます。

カブトムシの幼虫の生活場所は、蛹室(ようしつ)と呼ばれる、土の中の小部屋です。蛹室で2度の脱皮をしてサナギになると、今度はサナギの殻を破って羽化します。

カブトムシの寿命

カブトムシの寿命は種類や個体によっても違いますが、土から外に飛び出して約1ヶ月から3ヶ月の間に寿命を迎えます。室内で飼育されているカブトムシの場合は、長ければ半年以上生きることもあるようです。

早い個体で6月中旬には土から飛び立ち、9月中旬から後半にはだいたい寿命を迎えます。基本的にはオスの方が早く土から出てきて、メスの方が少しだけ長生きです。

カブトムシの食べ物

幼虫の間は栄誉がたっぷり詰まった腐植土や腐って食べやすくなった朽木を食べています。成虫になると、夜の間に飛び回って樹液を吸うことがほとんどです。たまに果物の蜜なども吸うことがあります。

樹液を吸うときは、口にある毛に樹液を染み込ませ、その樹液を吸っています。カブトムシが好んで吸うのはクヌギやナラ、クリの木の樹液です。カブトムシを探すときは、樹液が出ているクヌギやナラなどの木を探すと見つかりやすくなります。

カブトムシのメスの捕まえ方

採集道具


カブトムシを捕まえに行くときは準備が非常に大事です。特に虫への対策は万全にしていきましょう。虫への対策を怠ると最悪の場合病院へ行くことにもなります。

カブトムシを取るために準備するのは虫取り網、虫取りカゴと懐中電灯です。あとは虫除け対策に、虫除けスプレーを準備します。もし虫に刺されてしまった場合に備えて、ポイズンリムーバーも用意しておきましょう。ポイズンリムーバーとは、虫に刺されてしまった場合に応急処置として毒を抜く薬です。服装は、長袖長ズボンに長靴を用意します。できれば虫除けハットも用意するのが理想です。

採集する時期や時間

カブトムシを採集するピークの時期は7月ですが、メスに産卵させることも考えると、7月ではもう遅い場合もあります。できれば6月中旬から下旬にかけて採集できれば1番よいでしょう。ただ、6月中旬だと時期が早すぎてメスのカブトムシがまだ土から出てきていない可能性もあるので注意が必要です。

カブトムシは夜行性なので、夕方6時くらいから夜10時くらいまでの時間帯に採集します。早朝に樹液を吸っているカブトムシもいるので、朝4時頃から5時頃の時間帯でも採集は可能です。

捕まえ方のコツ

カブトムシを捕まえるときは、樹液が出ている木を探します。カブトムシを探すのは夜になるので、暗い中樹液を探すのは時間がかかって見つけるのがなかなか難しいです。できれば明るいうちにあらかじめ樹液が出ている木を見つけておくとよいでしょう。

樹液が出ている木であれば何でもよいわけではなく、カブトムシが集まりやすい樹木を中心に探します。カブトムシはクヌギやナラなどの木から出る樹液が大好物です。

捕まえ方や持ち方の注意点

カブトムシを捕まえに行くのは夜か早朝なので、近所に住宅などがある場合は迷惑にならないよう騒音や灯りに気をつけてください。カブトムシを捕まえるために罠を置いていく場合も邪魔にならないようにしましょう。

カブトムシを取りに行く場所が私有地であることもあります。気づかずに侵入してしまってトラブルにならないように、確認はしておきましょう。カブトムシの持ち方は、体の横をつまむようにします。角をつかむ持ち方もありますが、急に羽を広げて暴れることがあるので持ち方には気をつけてください。

カブトムシのメスの交尾

生殖の時期

カブトムシのメスは6月頃には地中から出て飛び立ち、7月から9月にかけて交尾をして産卵します。交尾や産卵の時期は、住んでいる場所やカブトムシの種類、個体差などで違いますが、だいたい6月から9月までがカブトムシの成虫の寿命です。

生殖の時期は、成虫になってからすぐに始まるわけではありません。羽化して成虫になった後しばらく吸って食べるエサを食べない期間があります。徐々にエサを食べるようになり、よく食べるようになってきたら成熟している頃です。


生殖の方法

カブトムシの生殖の方法は2つのパターンがあります。1つは、メスの上にオスが同じ方向を向いて覆いかぶさる形です。もう1つはオスとメスが交差するように生殖する方法もあります。

オスはメスの背中から出るフェロモンの匂いに刺激されて生殖を行います。カブトムシの生殖は激しいので、まれに死んでしまうこともあるようです。生殖はカブトムシのオスとメスにとって命がけの行為で、かなりの体力を消耗します。生殖後間もなくして死んでしまうオスもいるくらいです。

交尾のさせ方

自宅で交尾を行う場合は、自然に交尾をさせるか、またはハンドペアリングを行います。カブトムシが成熟していないと交尾はしません。自然な交尾の場合は、飼育ケースにオスとメスを1匹ずつ入れて1週間待ちます。1週間経ったらメスを産卵用のケースに移しましょう。

ハンドペアリングを行う場合は、オスをメスの背中に乗せてあげます。交尾できているかどうかは、オスから赤茶色の性器が出ていれば成功している可能性が高いです

交尾をさせる時のコツ

ハンドペアリングによって交尾をさせるときに、オスをメスの上に乗せてもメスが嫌がって逃げようとすることがあります。その場合は、メスが前に進んで行くのを手で止めてみてください。また、オスが交尾をしたがらない場合は、メスの額をさすってフェロモンを出してあげると交尾をするようになることがあります。

ただ、カブトムシも体調によって交尾のタイミングがあるので、ハンドペアリングで無理に交尾をさせるよりは、自然な交尾のタイミングに任せた方がうまくいくことが多いです。

カブトムシのメスの産卵と孵化

産卵と孵化の時期

カブトムシのメスは6月には成虫として地中から外に出て、9月には寿命を迎えます。産卵はその間、7月から9月の初めくらいです。孵化は産卵後約1ヶ月か2ヶ月後なので、早ければ8月、遅くても10月頃には孵化することになります。

カブトムシの産卵や孵化の時期は、種類や個体差、生育環境によって違いはありますが、日本のカブトムシは6月から10月の間に産卵から孵化までを終えるようです。

産卵と孵化の方法


カブトムシのメスは交尾後、産卵に備えてエサを大量に食べます。エサをたっぷり食べたら、今度は産卵のため土に潜ったまましばらく出てきません。

カブトムシのメスは数日に分けて卵を産み続けます。卵の数は、数十個から100個くらいが平均です。卵を産み終わってカブトムシが土から出てきたら、卵はそのままにしてカブトムシを別の飼育ケースに移します。

産卵と孵化の注意点

もしメスのカブトムシがエサをほとんど食べず活動もあまりしないようであれば、産卵しない可能性が高いです。産卵した卵を管理するときは、室内温度を20度から25度の間で保つようにして、霧吹きで少しだけ湿らせます。産み落とされたままの状態でもよいですが、しっかり個別管理したいのであれば、卵をスプーンでひとつひとつ回収して、マットに等間隔になるよう埋めてください。

幼虫になるとエサをどんどん食べるので、マットが糞だらけになったりマットが少なくなったりしたら、新しいマットに交換しましょう。

まとめ

カブトムシを室内で飼うと、心配になって何でもしてあげたくなります。しかし人間の手を加えすぎてもよくないことが多いです。カブトムシの生態をよく知って、なるべく自然な形で交尾や産卵を促すようにしましょう。

カブトムシのメスの生態が気になる方はこちらもチェック!

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