初めてでも大丈夫!簡単カブトムシの飼育方法
夏の風物詩とも言えるカブトムシは、昔から身近な昆虫として愛されてきました。現在に至っても子供たちからカッコいい虫として根強い人気を誇っています。そんなカブトムシの成虫の飼育方法はご存知でしょうか。そこで記事ではカブトムシの世話をしたことが無い人でもできる簡単な飼育方法についてまとめました。
【カブトムシの飼育方法】まずは必要なものをそろえよう
飼育する前に環境を整えてあげることが大切です。前準備で必要なものは5点あります。飼育ケースはもちろん、エサ・エサ台・成虫用の管理マットや起き上がるために必要な木などです。どれもホームセンターや100円均一などで入手することができます。子供のころに飼ったことがある人にとっては馴染みの深いものばかりなのではないでしょうか。
【カブトムシの飼育】必要なもの選びのポイントその①
カブトムシの環境を整えるために必要なものについて紹介します。まず最初のポイントはケースです。飼育の際コバエの発生が厄介なため飼育ケースにはスポンジフィルターや、シャッターがついたものを選びましょう。転倒を防止する登り木は飼育するケースの大きさによって収まらない場合も考えられるため、注意して購入します。
【カブトムシの飼育】必要なもの選びのポイントその②
飼育するためにはマットも大切です。カブトムシ用のものは種類が豊富にあります。今回は成虫を飼育することを主としているため、針葉樹や広葉樹を細かくしたものがおすすめです。
こちらのマットはカビなどが発生しにくい仕様になっているので、初心者でも管理が簡単です。反対にオス・メスペアで飼う場合は産卵を促すため、やわらかく細かいもの選びます。
【カブトムシの飼育】カゴの大きさはどれぐらい?
カブトムシの飼育ではカゴの大きさも重要です。カブトムシの飼育はのびのびと、大きいカゴで飼育します。カブトムシの動きは意外と激しく活発です。事故を未然に防ぐコツとして、7リットル以上の大きいカゴで飼育します。大きいケースはマットが乾燥しにくいたといった利点もあるためおすすめです。
【カブトムシの飼育】環境を整える!
必要なものを用意したら次の準備を行っていきましょう。まずマットですが、湿り気が大切なため、霧吹きなどで水分を与えます。コツとして軽く握って形が残るぐらいの湿り気がベストです。深さは5cm程度あれば十分でしょう。登り木や土の汚れを予防するエサ台などを設置すれば完成です。
カブトムシの飼育開始!注意点とは?
部屋の環境を整えたらいよいよ飼育スタートです。カブトムシの飼育にはいくつかの注意点があります。カブトムシを長生きさせてあげるためにも、注意点についてよく確認していきましょう。注意点はどれも簡単なものなので、子供でも管理することが可能です。
注意点①カブトムシの成虫はそれ以上成長しない
カッコいいカブトムシには、できれば大きく育ってほしいと考えるものです。しかしそ成虫になるとそこで成長がとまります。もっとつのを大きくしたい、体を逞しくしたいと考える場合は、新たに捕まえてくるか、幼虫から選定する必要があります。
幼虫を選ぶコツは大きさです。幼虫の大きさは成虫になった時の大きさに直結します。体格のいいカブトムシを望む場合は早い時期から探しておくといいでしょう。
注意点②カブトムシのエサには昆虫ゼリーを!
スイカやキュウリなど、漫画やアニメの中で与えている姿を見たことがあるのではないでしょうか。その姿はまれにイラストでも描かれていることがあります。飼育方法ではこれらのエサは水分が多く下痢を起こす可能性が高いため、おすすめできません。きちんと昆虫用のゼリーを与えることで体調を整えていきましょう。
注意点③昆虫ゼリーに迷ったらこれ!
ゼリーにはタンパク質が多いものやビタミンが多いものなど種類が豊富です。どれを与えていいかわからない場合は、バランスが整った物をあげていきましょう。また元気に育てるコツとして、調子が悪そうな場合は高タンパク質のゼリーを与えて様子を見ます。
注意点④1つのカゴにカブトムシは何匹?
カブトムシはソロ飼いがおすすめです。彼らはエサ場の取り合などでケンカをすることがあります。そのためなるべく1匹ずつを飼育してください。
傷などはもちろん、最悪命を落とすことにもつながるため、同種のオス・メスのつがい以外は同じケースで飼育することがないようにします。多頭飼いをどうしても行いたい場合は、エサの取り合いにならないようにカブトムシの数より多くエサを設置し、登り木も多めにセットします。
注意点⑤気になる場合は臭い対策を!
飼育する場所や人によって臭いが気になる場合は、対応しておくことが大切です。なかには消臭効果のあるマットや、自然素材で作られた消臭材もあるため、それらを使ってきちんと対策しておきましょう。
飼育していて臭いが気になる場合は、いちどマットごと変えてあげるのもいいでしょう。こちらもホームセンターや100円均一などでも入手することが可能なため、気になる方は購入を検討してみてもいいかもしれません。
カブトムシの飼育ポイント!温度管理が大切
飼育準備、注意点などを確認したら次は大切な温度管理のポイントについてみていきます。カブトムシは熱に強いイメージがありますが、飼育環境しだいでは最悪なケースも考えられるため注意が必要です。長い生きさせてあげるためにも、温度管理には注意してあげてください。
【カブトムシの飼育環境】熱い夏の温度管理のポイント
熱い夏の温度管理のポイントには風通しがあります。カブトムシは室内外で飼育することができますが、30℃を超える暑さにはさすがに参ってしまいます。最悪のケースを避けるためにも日中は日陰などの涼しい場所で飼育してあげましょう。
マットが乾いたら霧吹きをして湿らせておくこともポイントです。また、登り木などで隠れる場所の用意も忘れずにしておきましょう。
カブトムシの観察をしてみよう!
カブトムシの観察は命の力強さや大切さを学ぶ機会にもつながります。カブトムシの逞しさを知るためにも、ぜひ子供と一緒に観察してみてください。ここからはカブトムシを観察するためにあると良いアイテムについて紹介していきます。
カブトムシ観察に便利なアイテム
カブトムシの観察に便利なアイテムにはノートや図鑑、カメラなどが役に立ちます。カメラでカブトムシの姿を収めたり、ノートに観察日記をつけるとよりカブトムシについて理解を深めることができるでしょう。図鑑に書かれた習性を確認したり、実際にオス・メスの大きさを比較するなどもいいですね。
世界中にいる!カブトムシの仲間
カブトムシは日本国内だけでなく、世界中に生息しています。気候や環境によって体が大きくなったり色が鮮やかであるなど、国内のカブトムシとは違った姿も魅力的です。ここからは日本国内のカブトムシと有名な世界のカブトムシについてみていきましょう。子供だけでなく大人も魅了するカブトムシの一部を紹介します。
国内のカブトムシ【ヤマトカブトムシ】
恐らく国内で一番多く知られているのはこの、ヤマトカブトムシです。つのからおしりまで約30mmから大きいものでは50mmを超すものまでさまざまです。意外と思うかもしれませんが、日本以外の場所、台湾や中国にも分布しています。
捕獲したい場合はクヌギの木やナラの木が生えた場所を探しましょう。生涯は2カ月から3カ月です。メスの方がオスよりも長生きします。
国内の希少なカブト!【長い生涯のコカブトムシ】
コカブトムシは絶滅危惧に指定されている希少性の高いカブトムシです。樹液を好むヤマトカブトムシと違い、生き物の死骸を食します。体長は18mmから26mmです。ヤマトカブトムシのオス・メスの生涯が2カ月から3カ月だったのに対し、こちらは最長2年と長寿になります。
世界のカブトムシ【ヘラクレスオオカブト】
世界のカブトムシと聞いて、まず頭に浮かぶのはヘラクレスオオカブトではないでしょうか。生息地はアメリカになります。日本のカブトムシが30mmから50mmと言われている中、こちらのカブトムシの体調は180mmです。最近ではペットショップでも見られるため、興味があればぜひ足を運んでください。
世界のカブトムシ【コーカサスオオカブト】
特徴的フォルムを持つ、アジア大陸の中で一番大きいカブトムシです。40mmからなかには130mmを超える体長を持つものもいます。性格は獰猛です。目を引く3つの角が特徴的で、人気の高いカブトムシでもあります。こちらもペットショップなどで見ることが可能です。
カブトムシを捕まえてみよう
カブトムシは網がなくても捕まえることができます。動きやすい服装と長ズボンをはいたら林に出発しましょう。夏場など気温が高い場所では水分を忘れずに持っていきます。
カブトムシ探しが初めてでも大丈夫です。彼らはクヌギやナラの樹液が好物なため、まずそれらがある場所を探しましょう。木を見分けるコツはドングリです。根元にドングリがあればその木がクヌギやナラの可能性が高いため、注意深くあたりを観察します。
カブトムシの飼育まとめ
カブトムシの飼育は必要なものをそろえることからはじめます。カゴやマットなど必要ものをそろえたらカブトムシの成虫を入れていきましょう。コツとしてマットをきちんと湿らせておくことが大切です。長生きさせるためにもカブトムシの環境には十分考慮してあげましょう。
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