可愛らしい花が咲くロベリア
ガーデニングや寄せ植えの定番の花でもあるロベリアは、小さくて可愛らしい花をいくつも咲かせます。ガーデニングを始めようと思った人は一度は目にしたことがあるでしょう。それくらい色がはっきりしていて人を惹きつける魅力があるのです。
しかし、ロベリアは花が小さいので育て方が難しいと思うかもしれません。どんな花も同じですが、花の育つ環境と水やりが大切になってきます。特にロベリアは、水はけに注意しなければいけません。
ロベリアはガーデニングの定番
水はけに気を付けなければいけないといっても、ロベリアはガーデニングでは定番で人気の花のひとつです。また、ロベリアは種類が豊富で垂れ下がるもの草丈が高いもの、青い花の中心部が白いものがあり楽しませてくれます。
育て方のコツさえ知っていれば、毎年かわいい花を咲かせることができるでしょう。そこで、ロベリアの育て方や手入れのコツを詳しく紹介します。手入れのコツは、ロベリアだけではなく他の草花にも共通するので、ぜひ覚えてください!
ロベリアの基本情報
植物名 | ロベリア |
学名 | Loberia erinus |
英名 | Loberia |
和名 | ルリチョウソウ |
科名/属名 | キキョウ科ロベリア属 |
原産地 | 南アフリカ |
ロベリアは、花が満開になると小さな花が咲き乱れ色合いが濃いので、遠くからでも惹きつける魅力を持っています。高温多湿が苦手なため、分類は多年草になりますが、日本の風土を考えると一年草と言えるでしょう。
和名をルリチョウソウ(瑠璃蝶草)や別名ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)と言われています。これは花の形が蝶のような形をしているからつけれらました。花の色は青紫色が多く、そのほかに紫やピンク・白などの色もあります。
ロベリアの種類
ひと言でロベリアといっても、種類はいろいろあります。一番ポピュラーなロベリアは「ロベリア・エリヌス」といって南アフリカ原産の青紫色に花が咲くロベリアです。そのほか「ロベリア・アナベル」は、横に這って育つロベリアです。
また、宿根ロベリアといわれる「サワギキョウ」は日本や中国に分布する多年草のロベリアです。このように、花の色や形、原産地が違う種類のロベリアがたくさんあります。
開花時期
ロベリアの開花時期は春から初夏にかけてです。一番きれいに咲きほこる時期は5月頃で、花が咲ききった時に切り戻しをしてあげると初夏にもう一度きれいな花を咲かせてくれます。
また、日本の風土では一年草なので夏で花が終わってしまいますが、追肥や切り戻しをこまめに行えば9月頃まで楽しむことができるでしょう。ロベリアは、鉢植えやプランターで育てる人もいます。基本ロベリアは宿根草なので、夏越しできたら植え替えをしてあげてください。
肥料や用土
ロベリアを栽培する時には、水はけがよいということがポイントになります。用土も赤玉土7:腐葉土3くらいの割合で混ぜてあげれば、水はけもよいし保水性も充分に保つことができるのでおすすめです。また、川砂もロベリアの用土にはちょうど良いでしょう。
肥料は、真夏以外月に2~3回行うとよく成長してくれます。液体肥料は簡単に与えることができますが、あげすぎてしまう可能性があるときは、水で少し薄めて与えてください。
病気や害虫
ロベリアにはアブラムシやハダニがつくことがあります。ロベリアの枝や葉っぱの裏に害虫がつくことが多いので、日照りが続いたときや水やりの時に葉っぱの裏をみましょう。もし害虫がついていたら、薬剤や殺虫剤などで予防してください。
ロベリアの病気はほとんどありませんが、種が小さい植物なので苗立ち枯れ病になることがあります。これは、用土に病原菌が入り込んでいたのが原因です。予防するには、ロベリアに合った用土を選びましょう。
花言葉
小さな花をつけることから、ロベリアの花言葉には「謙遜」という言葉があります。また、「可愛らしい」という花言葉もあります。これは、ロベリアの蝶のような花を見て名付けたといわれています。
しかし、「悪意」や「敵意」「貞淑」というロベリアには似つかない花言葉が存在します。これは、ロベリアの根に有毒な成分が含まれているためつけられたといわれているので、ロベリアをプレゼントする際花言葉の解釈が難しいです。
ロベリアの育て方
基本情報を知ったところで、ロベリアの詳しい育て方を紹介します。ロベリアは、高温多湿が苦手ということは紹介しましたがその他寒さにも弱いです。耐暑性、耐寒性どちらも得意としないので、ロベリアは日本で一年草といわれることは納得がいきます。
しかし、生長したロベリアは植え付けや植え替えをしなければいけません。宿根草なので、できれば種をとったり株分けもしたいと思うでしょう。そこで、繊細な性質をもつロベリアの育て方を詳しく紹介します。
植え付け
湿度が苦手なロベリアは、蒸れるのを防ぐため苗の植え付けするときは15センチから20センチ間を開けましょう。そうすると、ロベリアの根元まで風が入って蒸れることを防ぎます。
寄せ植えやハンギングなどでもロベリアは活躍しますが、鮮やかできれいな花を咲かせるなら、必ず苗と苗の間隔は空けて栽培してください。最初は花が咲いていないと寂しい寄せ植えだと感じるかもしれません。しかし、開花の時期には小さな花が満開になるでしょう。
植え替え
ロベリアを鉢やプランターで育てている人は、年に1回植え替えが必要になってきます。ただ、毎年植え替えを行うよりその年の花の成長具合や育ち方を見て植え替えしてください。
ロベリアは、地植えや鉢植えも可能な植物なので、地植えで育てたロベリアを鉢植えに変えても問題ありません。その際には、害虫に注意して風通しや日当たりをよくすれば、可愛らしい花が咲くこと間違いなしです。
株分け・種まき
ロベリアの株分けは、他の花と同様根の周りから土と一緒に掘ってしまいます。そのあと、土をほろって分けるだけです。この作業は植え替えをするときに一緒に行えば、どんどん増やしていくことができます。
また、種まきによってロベリアを増やすことも可能です。咲き終わった花を触ってみると花殻の中にかなり極小の種が入っています。しかし、全部の花に種が入っているわけではありません。土をかぶせず、そのままにしておくと発芽してきます。
ロベリアの種は繊細
ロベリアは、種まきして発芽するまで2週間くらいかかります。他の花より種が小さいし、発芽までの時間が長いのが特徴です。きちんと発芽させたいのであれば、プラスチックの容器にピートモスという用土を乾燥させたピートバンを使って育てましょう。
土がかからないように種まきし、土が乾燥しないように十分水やりを行ってください。そして発芽するまで上からティッシュペーパーなどで保護すると、約2週間後に小さな芽が出ることになります。
ロベリアの手入れのポイント
ロベリアの増やし方を紹介したところで、手入れのポイントを詳しく紹介します。ロベリアは、耐暑性・耐寒性が弱く日本の環境だと一年草の扱いになりますが、手入れによってはどんな環境でもきれいに花を咲かせることができます。
水はけをよくする
高温多湿が苦手なロベリアは、水はけが重要なポイントになります。湿度が高いときに水をやりすぎると湿気でロベリアの元気がなくなります。だからといって水やりを怠り、土が乾燥してしまうとしおれてしまうのです。
ロベリアに水やりを行うときは、土の表面が乾燥したときにあげましょう。その時、たっぷりと水やりをするのではなく中の土が湿る程度に行います。そのほか、日当たりや風通しの良い場所で栽培すればロベリアは元気に育ってくれるはずです。
摘心(てきしん)をこまめに
ロベリアは摘心に向いている花です。摘心は「ピンチ」、「芯止め」といわれることもあります。摘心とは茎の先を剪定することによって、脇芽を成長させることをいいます。
切り戻しと作業方法はほとんど同じですが、切り戻しは生長しすぎた茎を剪定することをいいます。一方摘心は、生長させるために茎を剪定することをいうのです。ロベリアは摘心をすることによって芽がどんどん出るので、こまめに行うとこんもりとしたロベリアを作ることができます。
摘心しすぎても大丈夫?
きれいなロベリアをずっと楽しみたいのでこまめに摘心を行うでしょう。しかし、こまめに剪定してしまうとほとんど花がなくなることがあるかもしれません。ただ、これは新しい花を咲かせる準備段階です。
ロベリアにまったく花がなくなるのは寂しいという人は、いっぺんに剪定するのではなく、段階的に剪定してください。そのこまかな作業で秋ごろまでかわいい花を楽しませてくれるはずです。
花がら摘みで長く楽しむ
花がら摘みや切り戻しでも花を長く楽しむことができます。花がら摘みとは咲き終わったロベリアの花の先端を摘み取ることです。それをすることによってたくさんの花がどんどん後から咲いてきます。
また切り戻しも有効手段です。花がら摘みと同時に切り戻しも行うと、うまくいけば夏越しができ、秋にもう一度ロベリアの花を楽しむことができます。
ロベリアを育てて庭を華やかに!
最近は、自分で庭を作ってガーデニングする人も増えています。自分の好きな花をたくさん植えたいと考えたくなりますが、それぞれ栽培方法や生長する環境が違うのです。ロベリアは、水はけがよい土でなければ元気に育ちません。
もしロベリアを庭や鉢に植えたいと考えたり、植え付けなどをしようと思ったら、最初に土を選びましょう。成長したら、可愛らしい花が色鮮やかに咲きます。ぜひロベリアで素敵なガーデニングライフを過ごしてください!
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また、自分でDIYしてロベリアに合った花壇を作る方法も詳しく紹介しているので、ガーデニング造りに迷ったらそのほかの記事も読んで参考にしてください!

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