ロベリアとは
ロベリアという名前の意味と由来、開花時期や種類、誕生花や花言葉について、それぞれ詳しくまとめています。英語名でも和名でも美しい名前を持つロベリアですが、名前の通り花言葉も美しいものばかりなのでしょうか。
名前の意味と由来
ロベリア(Lobelia)は、フランドルの医師兼植物学者マティアス・デ・ロベルの名から献名された名前です。和名は、「瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)」といいます。瑠璃(ルリ)とはつやのある美しい青い宝石のことで、ロベリアの花色に由来した名前です。溝隠(ミゾカクシ)という名前は、花が溝を隠すほど群がり咲くことに由来します。
開花時期と花色
開花時期は4~6月で、春の花とされています。花色は白、ピンクなどの優しい色から、赤、青、紫、青紫、赤紫など印象の強い濃い色まで、種類が豊富です。白、ピンク、薄青色は優しいイメージですが、青紫や赤は印象が強く、「人目につく・強い個性と指導力」という花言葉を生んでいます。
ロベリアの毒性
ロベリアは毒草としても知られており、毒性のある部分は全草です。そのため、「悪意」という怖い花言葉がつけられました。毒性があるとは思えないほど花姿は可憐で愛らしく、「いつも愛らしい」「謙遜」といったプラスイメージの花言葉も持っています。
誕生花
誕生花とは、1年365日すべての日に決められた花のことで、ロベリアは、3/14、4/11、4/23、5/17、5/24、7/5、10/30の誕生花です。特に白いロベリアは2/29の誕生花、青系のロベリアは11/15の誕生花になります。誕生日に誕生花や花言葉を添えて花を贈ると、とてもおしゃれですね。
ロベリアの種類
ロベリア・エリヌス
ロベリア・エリヌスは和名を瑠璃蝶々(ルリチョウチョウ)、瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)といいます。「瑠璃蝶々」は、花の形が小さな蝶に見えることに由来する名前です。開花時期は春(4~6月)の一年草で、花色は青、ピンク、白があります。一般的に園芸店などでよく親しまれているロベリアの種類です。
ロベリア・リチャードソニー
ロベリア・リチャードソニーは、茎が横へ広がりながら伸びていくのが特徴です。開花時期は春から初冬、淡い青紫色の花が咲きます。最近のロベリアの種類に比べると花付きはやや少なめですが、丈夫で育てやすい品種です。暑さに強く夏越しも可能なので、寄せ植えやハンギング仕立てでガーデニングを楽しめます。
ロベリア・アズーロ・コンパクト
アズーロ・コンパクトはサントリーフラワーズが開発したロベリアです。繊細で可憐な花穂が、美しいドーム状に生育します。野生の花のような優しい容姿は春の花壇や寄せ植えに大人気です。摘心することで密度が上がり、まとまって咲きます。花色は、白、淡いライラックピンク、淡い青色です。
種類によって花言葉は変わる?
ここまでご紹介したロベリアの花言葉は、いずれもロベリア全般の花言葉と共通です。「ロベリアカーディナリス」というロベリアだけ違う種類の花言葉を持ちますので、「ロベリアカーディナリスの花言葉」の項で詳しく解説いたします。
ロベリア全般の花言葉
ロベリアには良い意味の花言葉と、怖い意味の花言葉があります。良い意味の花言葉の方が怖い意味の花言葉よりも多いため、良い意味の花言葉を書いたカードを添えれば、贈りものにしても喜ばれること請け合いです。なぜ怖い意味の花言葉を持っているのか、花言葉の由来を理解しておきましょう。
良い意味の花言葉
いつも愛らしい
ロベリアには「いつも愛らしい」という花言葉があります。これは、小さな花が群がり咲く、ロベリアの可憐な花姿に由来する花言葉です。一つ一つの花は小さな蝶々にも例えられ、とても可愛らしいイメージがあります。また、花色も女性に好まれるパステルカラーや、ガーデニングで目を引く鮮やかな色が特徴です。
謙遜・譲る心
ロベリアの花言葉は「謙遜」「譲る心」です。謙遜とは、へりくだることや、控えめなつつましい態度でふるまうことを意味します。野の花のような控えめなロベリアの花姿から生まれた花言葉です。寄せ植えにした時に主張しすぎず、他の花を引き立てながら愛らしい花を咲かせます。
人目につく・強い個性と指導力
ロベリアの花言葉は「人目につく」「強い個性と指導力」です。「人目につく」というのは他人から注目されることで、この花言葉はロベリアの美しい花色に由来します。確かに、ロベリアの花の青はハッと目を引く瑠璃色で、「強い個性と指導力」という花言葉通りの魅力的な人を想わせますね。
怖い花言葉
悪意
ロベリアの毒性に由来する怖い花言葉は、「悪意」です。キキョウ科のロベリアは植物図鑑では毒草として取り扱われ、食中毒を起こす植物として知られています。毒性のある部分は全草で、主な症状は痙攣、嘔吐、下痢・腹痛、発汗、眩暈、感覚異常などです。中毒を起こすと死亡に至るケースもありますので、花言葉を思い出して取り扱いには注意しましょう。
ロベリアカーディナリスの花言葉
ロベリアカーディナリスとは
ロベリアカーディナリスは、和名をベニバナサワギキョウ(紅花沢桔梗)といい、北アメリカ原産の宿根草です。茎と葉が赤みを帯びているのが特徴で、赤色の花は他のロベリアと違って開花時期は夏、花穂状に咲きます。水辺を好む特性から、アクアリウムで育てる水草としても人気です。
花言葉「卓越・優秀」
ロベリアの中でこのロベリアカーディナリスだけ、花の形や色が異質です。一般的なロベリアは草丈が低く横へ広がるようにこんもりと茂るのに対し、ロベリアカーディナリスは草丈50~80cmと大きく生長します。そのため、他よりはるかに優れているという意味の「卓越・優秀」という花言葉がつけられました。
まとめ
ロベリアは春の花で、開花時期は4~6月です。「いつも愛らしい」「謙遜」といった素敵な花言葉がある一方で、ロベリアの毒性に由来する「悪意」という怖い花言葉もあります。それぞれの花言葉の意味や由来を知り、春の花壇や寄せ植えにプラスしてロベリアの美しさをお楽しみください。
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