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鮮やかなピンク色の花が人気のムクゲ、その花言葉の意味や由来をご紹介!

韓国の国花としても知られ美しいピンクや白の花が人気のムクゲについて特徴や別名などについて詳しく説明します。ムクゲの花言葉の意味や由来についても紹介するので、意外と知られていない花言葉についても一緒に学んでみてください。ムクゲのことがもっと好きになるでしょう。
2021年6月23日
コージー65
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目次

ムクゲはどんな花?

ムクゲ
Photo byHeungSoon

ムクゲは夏場に色鮮やかな花色で大きな花を咲かせる低木落葉樹の種類で、成長すれば木の高さは3mほどになる場合もあります。ハイビスカスなどのアオイ科植物は通常寒さに弱い種類が多いのですが、ムクゲは寒い環境でも枯れない種類です。

お隣の韓国の国花としても有名なムクゲは原産地は中国と認識されていますが、シリアやインドでも野生のムクゲが発見されています。信念に代表される花言葉や花色の種類、別名も多い不思議な植物です。

基本情報

多くの花言葉を持っているムクゲについて、まずは植物としての基本情報を以下にまとめてみました。夏場を中心とした開花時期に綺麗な花を咲かせる人気のムクゲについて知識を深めましょう。

花言葉の由来や意味について知る前に、植物自体も魅力的なムクゲは知れば知るほど奥が深い花と言えます。

園芸分類 庭木、花木
形態 低木
高さ 1m~2m
原産地 中国またはインド、シリア
開花時期 7月、8月、9月
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク、白、赤、紫

ムクゲの花の特徴

ムクゲ
Photo byNowaja

ムクゲはハイビスカスと同じように大きく開いた花が特徴的な人気の高い庭木で、花の中央部分から雄しべと雌しべが飛び出すタイプの種類です。雄しべの根本が筒状に固まって、その先端から雌しべが出ている特徴があります。

突き出た雄しべの先端は5枚に分かれて上向きに開いており、ハイビスカスやフヨウに代表されるアオイ科の植物と同様の特徴を持っています。

ムクゲの花色はさまざま

暑い夏の時期を中心にハイビスカスに似た大きな花を咲かせるムクゲには、代表的なピンクや白の他にもさまざまなバリエーションの花色があるのも大きな特徴の植物と言えます。

以下にまとめた花色のほかにも一重咲きや八重咲き、乱れ咲きなど開花の時期が少しづつ違うバリエーションがあるので、同じムクゲでも好みも分かれたり花言葉の楽しみ方も変わってきます。

POINTムクゲの花色

  • 白の単色
  • 明るいピンク
  • くすんだピンク
  • 薄紫色
  • 白地に中央が濃いピンク
  • ピンク地に中央が濃いピンク色
  • 薄紫地に中央が濃いピンク

ムクゲの和名

日本国旗
Photo byOpenClipart-Vectors

ムクゲの和名は「むくげ」で漢字では槿と一文字で書いたり、一般的には二文字で木槿と書く和名が馴染みがあります。中国語では和名と同じ木槿(ムーチン)と言い、韓国では無窮花(ムグンファ)または木槿(ムックン)です。

日本以外の中国や韓国でも昔から身近で親しまれたムクゲは、和名の木槿を漢字で書けば共通認識ができる珍しい花でもあります。漢字が共通していることから由来や意味も似ていると言えます。

ムクゲの歴史


中国が原産地で朝鮮半島経由で日本に渡ってきたムクゲは、奈良時代には栽培の記録が残っているようです。古くから日本人の生活に馴染みが深くい花として親しまれてきたムクゲには、花言葉も多く生まれたり和歌では秋の季語にもなっています。

古くから多くの歌人に愛されて和歌の題材にもなってきたムクゲは、歴史が長く種類や花言葉も多い人気の植物です。

ムクゲの別名

ムクゲ
Photo bymakamuki0

原産地の中国のほかシリア、インドの各地方でもそれぞれの呼び名があり花言葉も多くその由来や意味が違うことから別名の種類も多い植物とも言えます。地域や時代によってさまざまな別名をもったアオイ科のムクゲについて、面白い別名や花言葉を知るとさらに好きになることでしょう。

別名 表記 地域・時代
ムクゲ 木槿 日本
キハチス 木波知須 類聚名義抄(12世紀頃)
アサガオ 朝貌 万葉集(奈良時代末期)
ソウタンムクゲ 宗丹木槿 千宗旦(1600年頃)
ムグンファ 無窮花 韓国
モックン 木槿 韓国
ムーチン 木槿 中国
rose of Sharon シャロンのばら 旧約聖書の雅歌

ムクゲの花言葉

花言葉
Photo byDarkmoon_Art

数多いムクゲの花言葉の中で有名な花言葉は「信念」と「新しい美」です。その他の花言葉としては、「尊敬」「慈しみ」「説得」「デリケートな愛」などの花言葉があり、それぞれに由来がある花言葉について詳しく知ると更にムクゲを好きになりますね。

信念に代表されるムクゲの花言葉は意外にもキリスト教の聖地であり、エルサレムと深い関わりがある逸話が代表的な花言葉の定説です。花言葉の裏にどのような背景が隠されているのか詳しく紹介します。

ムクゲの花言葉の由来

ムクゲの花言葉の由来を知るためにムクゲの学名を紹介します。ムクゲの学名はシリアから来たアオイ科の植物を意味するHibiscus syriacusで、以前の学名は低木のタチアオイという意味のAlthaea frutexでした。

十字軍がヨーロッパに持ち込んだと言われるタチアオイには「聖なる」や「聖地の」という言葉を付けて呼ばれます。この十字軍の逸話に由来して付けられた花言葉が、「尊敬」と「信念」です。
 

ムクゲの生態から付いた花言葉

ムクゲの花は朝早く開花して夕方にはしぼんでしまう一日花です。この花の命が短いことから付いた花言葉が、「繊細な美」「デリケートな愛」と言われ「信念」とは対照的な花言葉になります。

7月~8月の時期には絶えることなく次々と花を咲かせるムクゲの姿から、親が子に注ぐ深い愛として置き換えた花言葉のようです。その生態から付けられた花言葉が「慈しみ」につながっています。

花言葉からムクゲを国花とする国

韓国国旗
Photo byJJuni

ムクゲは花が咲く期間が長く美しい花を次々と咲かせる植物の性質を持っています。ここから「繁栄」という花言葉が生まれ、国の繁栄を象徴する花として国花として採用しているのがお隣の国である韓国です。

韓国では国内のあちこちにさまざまな花色のムクゲが咲き誇り誇らしげに大きな花を開いています。昔から人々はムクゲを愛し、花言葉の繁栄にも願いを託してきた歴史があるようです。

中国でのムクゲの花言葉


中国
Photo byCryptoSkylark

中国には昔から「槿花(きんか)一日の栄」という格言があり、ムクゲの花が一日花であることに由来する格言です。この格言から「つかの間の栄華」という花言葉が付けられたと言われます。

同じムクゲの花なのに「繁栄」という花言葉を重んじて国花にした韓国と、「つかの間の栄華」という短い栄華を儚くとらえる花言葉を生んだ中国です。ムクゲにはこのように両極端な花言葉が生まれた面白い事実があります。

ムクゲの育て方

ムクゲ
Photo byteru_teru

ムクゲは昔から生活の身近にあり、さまざまな花言葉を通しても接することが多い植物です。夏場の時期にピンクや赤、白などの色とりどりの花を咲かせるムクゲの育て方について詳しく紹介します

花の種類が多くピンクや紫、赤など人によって好みが別れる花でもありますが、基本的な育て方を知っておけば自分の家でも開花を楽しめる植物です。

ムクゲの栽培環境

ムクゲは育てる場所を選ばず病気や害虫にも強いため、街路樹として植えられている市町村も多いのが特徴です。中でも日当たりがよくて冬の冷たい風を受けない場所が花がよく咲くと言われています。

使用する土も特別なものは不要ですが、夏場の乾燥には注意が必要なのである程度保水力のある土を使うと成長が早いようです。成長力があるため鉢植えよりも地植えがおすすめで、水はけが良すぎる砂地の場合は腐葉土を混ぜると良いでしょう。

ムクゲの育て方のポイント

Photo byFree-Photos

ムクゲの育て方のポイントとして、水やりの頻度や肥料について、そして病害虫に対する注意点の3項目に絞って簡単に説明します。ムクゲは花言葉にあるように信念が強く長く繁栄する種類の花なので、育て方も難しくはありません。

ここで説明する育て方のポイントを守れば、初心者の方でも簡単に赤やピンクの好きな花色のムクゲを育て開花できます。

水やり

ムクゲは頻繁に水やりをする必要がない育てやすい種類の花です。特に地植えのムクゲは根がしっかりと張ってしまえば、それ以降は基本的に雨だけで十分なので別途水やりをしなくて構いません。

鉢植えの場合は土が乾いたら水やりをすればよい程度です。夏場だけは植木鉢の土が乾燥しやすいため注意して観察し、水枯れしないように注意して水やりをしましょう。

肥料

ムクゲは肥料についても基本的に追加で与える必要はありません。冬場に寒肥として緩効性の肥料または油粕などの有機肥料を与えればよいです。

花が咲く前の6月前後にも緩効性の肥料を少量投与すると元気な花が咲くので覚えておきましょう。生長が早く大きく育った株の場合には、開花時期にも緩効性の肥料を撒いてください。

病害虫

アブラムシ
Photo byjggrz

ムクゲを栽培にあたって注意すべき害虫としては、アブラムシとハダニ、ハマキムシ、カミキリムシですが枯らすことはほとんどな程度です。害虫が付くと花の数が減るため、見つけたら駆除することをおすすめします。

病気についても特に気にするものはありませんが、アブラムシによってすす病が出るケースがあるためアブラムシを見つけたら早めに駆除してください。


種蒔き

花が終わって実が割れたらその種を取っておき、その種をすぐに蒔くか川砂に混ぜて冷蔵保管してあくる年の4月に蒔きます。小粒の赤玉土または腐葉土を20%混ぜた土に種が重ならないように注意して蒔くのがポイントです。

蒔いた種の上から薄く覆土して、育成中は水枯れしないように適度に水やりを行ないます。本葉が4枚~5枚開いたら間引いて元気のよい苗だけ育てることが大切です。

植え付け

植え付け
Photo bysumma

ムクゲの植え付けは日当たりがよくて冬場に冷たい風が当たらない場所を選んで育てると大きな花が元気に咲いてくれます。地植えの場合は苗ポットより大きく穴を掘って元肥を十分混ぜ合わせて植えることが大切です。

植え付けから1ヶ月間は土が乾き始めたタイミングで水を与えます。鉢植えの場合は大きめの鉢に植え付けてたっぷりの水を与えることを覚えておきましょう。

増やし方

初心者でも育てやすいムクゲは病気や害虫にも強いので、挿し木で簡単に増やすことが可能です。春の挿し木は前の年に伸びた枝を、夏や秋の挿し木はその年に伸びた枝を10cm~15cm切り先端を斜めに切断します。

土に挿さっていない部分の葉を2枚~3枚残して、大きな葉の場合は半分に切るのが元気に育てる秘訣です。

ムクゲの特徴と花言葉まとめ

ムクゲ
Photo by sunoochi

さまざまな色のハイビスカスに似た大きな花が咲くムクゲは、簡単に育てることができる人気の植物です。夏前後の開花時期には日本中で楽しめ、花言葉も多彩で韓国の国花にもなっている繁栄や信念という前向きな花言葉多い花でもあります。

東アジア全域で楽しめるムクゲの花言葉の由来などを知って、信念をもって家庭でも育ててみましょう。

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