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白木蓮(ハクモクレン)の見頃はいつ?コブシの花との特徴の違いや花言葉をご紹介!

ハクモクレンの育て方についてご紹介しています。特徴のあるハクモクレンのつぼみや実、植えつけ時期や水やり・肥料の与え方の他、剪定方法なども合わせてご紹介いたします。広いお庭があり、ハクモクレンの高貴な花の香りや純白の花を楽しみたい方はいかがでしょうか?
更新: 2021年4月6日
printemps117
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ハクモクレンの特徴や開花時期について

中国中央部原産の落葉高木

ハクモクレンはもともと中国中央部原産の、暖地性の落葉高木です。春の代表的な花木で、芳香を放つ純白の花は豪華で美しく、スケールの大きさと品格を持っています。 ハクモクレンは緑の葉が出る前にまず大型で豪華な純白の花が樹冠いっぱいに咲きます。 高木で樹冠も大きいので、大庭園や公園に多くみられます。遠方から眺めてもひときわ目立ちます。 広い庭の景木、緑陰樹、西日よけなどに利用します。

大きく柔らかい花弁

ハクモクレンの花弁は、大きく柔らかいのが特徴です。強い風にあうと、花が吹き飛ばされたり枝が折れたりすることもあります。 ハクモクレンは霜にも弱く、満開の素晴らしい花がたった1回の霜で褐色に変化してしまうこともあります。

高貴な香りが特徴

大きな株いっぱいに一斉に花が開き、強い香りを漂わせるハクモクレン。株いっぱいに白い花が満開になる姿は見事ですが、開花時期がわずか3日ほどという短いことにもあります。 庭木としてハクモクレンを植えていると、花の香りが部屋の中に入ってくることがあるといわれています。その香りは「高貴な香り」という表現がよくされていて、多くの人に大変好まれている香りです。

ふわふわの毛に覆われた花のつぼみ

花のつぼみは銀色の毛におおわれていて、開花時にはヒナが殻を破るようにして花が開き、3枚のがくと6枚の花弁が同系色で、たくさんの花弁があるように見えます。 花びらは少し丸みを帯びた純白で肉厚なのも特徴です。

開花時期について


ハクモクレンの開花時期は、春の3月~4月頃といわれていて、出回り時期は3月~5月といわれています。もっとも栽培が盛んな時期は4月頃です。

ハクモクレンの花名の由来

ハクモクレンの名前の由来は、昔花が「蘭」に似ていることから木に咲く蘭の花ということで、「木蘭(もくらん)」といわれていたことから始まっています。しかし現在では蘭の花というよりは、「蓮(はす)」の花に似ているとされていることから「木蓮(もくれん)」と名付けられ、その中で白い花を咲かすモクレンの種類を「ハクモクレン」と名付けられています。

ハクモクレンはこんな花

花色は白で、花弁の数は9枚です。花は日が当たると開き、暗くなると閉じてしまいます。樹高15mになる高木です。 本来は大木になる樹なので、庭木としては多少扱いづらい部類でもあります。 葉は花が終わった後に芽吹きます。 ちなみに、ハクモクレンとよく似た花にコブシがありますが、コブシの花は小ぶりでハクモクレンの花が常に上を向いて咲くのに対して、コブシの花は横を向いたり、上を向いたり咲く方向がバラバラなのが特徴です。

ハクモクレンの花言葉について

ハクモクレンの花言葉は、「気高さ」、「高潔な心」、「荘厳」、「崇敬」、「崇高」、「慈悲」、「自然への愛」、「自然な愛情」など、さまざまな言葉があります。 ちなみにモクレン全般の花言葉では、「自然への愛」、「持続性」、「崇高」などの意味があります。 これらの花言葉の中でも「気高さ」は、モクレンの花の中でとりわけハクモクレンだけにつけられた言葉です。 またモクレン全般の花言葉である、「自然への愛」という花言葉の由来は、春の花が一斉に咲き誇る季節に、めいっぱい花を咲き誇らせて自然を謳歌している姿にちなんでつけられました。

ハクモクレンの実について

ハクモクレンは花が咲いたあとに、集合果はこぶが多く、長さが5~10cm、9月~10月に熟すと袋果が裂け、赤色の種を白い糸で吊り下げます。実は人間の握りこぶしに似ています。

植えつけ時期について

ハクモクレンの植え付けは、落葉時期の1月~3月上旬におこないます。元肥として腐葉土や完熟たい肥などをすき込み、根を切らさないように注意しながら根鉢を軽く崩して深植えにならないように植え付けます。

水やりと肥料の与え方について


ハクモクレンを庭植えで育てる場合は、植え付けた後はしばらく乾かさないようにしますが、その後はほぼ降雨のみで、特に水やりをする必要はありません。 鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。 肥料は、庭植えの場合は、寒肥として1月~2月の間に骨粉入りの油粕を株元にまいておきます。追肥は花後に緩効性肥料を株元に施します。 鉢植えの場合は、3月~6月の間に月1回程度、同じく骨粉入りの油粕を株元に施すようにします。

季節・日常の手入れについて

モクレンの剪定(枝の切り戻し)は落葉後~開花前の冬の間に行うのが基本ですが、もしうっかりと花芽を切り落としてしまう不安がある場合は、花の終わった直後にしても構いません。 花の直後くらいまででしたら、その後の生育に問題はありません。 花芽は短い枝の先にできるものなので、枝先を切るのはできるだけ避け、混みあって枝が重なっているような部分や長く間延びしている枝をつけ根から切り落とします。 全体的に大きくなり過ぎた場合は、花の直後に全体を短めに切り戻しコンパクトにします。

日当たりや置き場所について

ハクモクレンは、日当たりと風通しのよい環境に置くことで生長が良くなります。生育適温は15℃~25℃ですが、日本の環境に良く適応しますので、寒さにも強く特に防寒対策を行う必要はありません。 鉢植えを地面に直接置いていると、鉢底から根が出てきて地面に根付いてしまうことがあるので、下にレンガを敷くなどして、地面から根を放てるようにします。

ハクモクレンの剪定について

剪定時期について

ハクモクレンの花芽は、7月~8月上旬にかけて作られます。花芽を落とす心配のない6月上旬ごろまでですと、心配ありませんが、葉が出ると枝の選別が難しくなると同時に、その後の生育に影響が出てしまいます。 剪定は、花後~葉が出るまでの短い間に剪定を行うと失敗はありません。 花芽と葉芽の選別ができる場合は、落葉時期に剪定しますが、落葉時期であれば強剪定も可能です。

剪定方法について

ハクモクレンの花芽は短い枝に付きやすく、長い枝には付きにくい特徴があります。 徒長した枝や枯れ枝、混みあっている枝を基部から切り落とします。

ハクモクレンの植え替えや増やし方について


鉢植えの場合、2~3年に1度植え替えを

ハクモクレンを鉢植えで育てる場合は2~3年に一度の植え替えが必要で、植え替えるならば、花後の4月中旬~5月中旬頃がおすすめです。 根を傷つけないように根鉢を軽く崩して、一回り大きな鉢に植え替える必要があります。 ハクモクレンは、接ぎ木や挿し木などでも増やすことができますが、挿し木の場合は活着率が悪く、接ぎ木はコブシの苗木を台木にするのが一般的なので、どちらも簡単な方法ではありません。 一般家庭でハクモクレン(モクレン)を増やすには種まきが最も簡単な方法です。

種の採取方法

ハクモクレンの花が咲いたあと、ぽろぽろと未受粉の花芯が落ちることがありますが、これは種ではありません。 受粉すると、赤くデコボコとしたこぶし大の果実が実りますが、受粉率がかなり悪いため、この果実が実るのはほんのわずかです。 秋になって熟すと果実が裂けて、朱色の種が鞘にぶらさがり、一部の種が裂け始めたら避ける前の果実を採取し、陰干ししておきます。数日で鞘が裂けてくるので種を採取します。 果実を取り出し、果肉を取り除いて水洗いし、乾かさなくてもいいように注意してすぐに蒔きます。

種まきの方法

種は赤玉土(小粒)を入れた鉢にまき、種が軽く隠れる程度に土を覆いかぶせ、水を切らさないように管理します。 春になって発芽したら、本葉が2~3枚程度になった頃生長するにつれて徐々に鉢を大きくしていきます。

ハクモクレンに潜む害虫について

株元におがくずのようなものが落ちていたら、幹の中にカミキリムシの幼虫が潜んでいるかもしれません。これらを放っておくと、樹が弱ったり枯れてしまったりするので早めに駆除するようにしましょう。 駆除方法は、幹に開いている穴から薬剤を注入するか、針金などを突っ込んで捕殺します。 薬剤の場合は、駆除されたか確認するため、新しいおがくずの発生に注意しながらおこなってください。

お庭があれば一度は育ててみたい!?

鉢でも育てられますが、広いお庭があれば一度は育ててみたいハクモクレン。春の訪れを感じさせてくれるハクモクレンは純白の花の芳ばしい香り、品格のある美しい花は遠方から眺めてもひときわ目立ちます。冬は産毛に覆われたつぼみを付けている姿もいとおしく感じます。ハクモクレンの花が咲くお庭、ステキですよね。