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【植物の種類図鑑】鳳仙花(ホウセンカ)とは?特徴や花言葉の意味・由来をご紹介!

小学校の教材でも用いられることの多い鳳仙花(ホウセンカ)。公園の花壇などに植えられている鳳仙花の種を飛ばして遊んだことのある人も多いのではないでしょうか?今回は、身近な植物だけれど意外に知らない、鳳仙花の特徴や育て方について簡単にご紹介します。
2021年4月22日
atsugon

鳳仙花の分類と原産地について

鳳仙花(ホウセンカ)は、東南アジア原産のツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。 日本には、中国を経由して16世紀頃に渡来したといわれています。 こぼれ種で増えて道端などにも自生していることから分かるように、丈夫で育てやすいのが特徴です。 ホウセンカの仲間に、インパチェンス(アフリカホウセンカ)があり、同じように種がはじけて飛ぶ性質を持っています。 「インパチエント」が語源で、ラテン語で「我慢できない」という意味があります。 春に種をまくと、気温の上昇とともにぐんぐん成長していき、7月~9月頃にたくさんのつぼみから次々に花を咲かせます。 花が終わった後は、実の中に10~20個ほどの種を作ります。 耐寒性はないので、秋以降は枯れてしまいますが、種は土の中で眠っていて、翌年になると同じ場所から芽を出すことが多いようです。

鳳仙花の名前の由来について


「鳳仙花」という名前は、中国語をそのまま音読みしたもの。 花の形が、鳳凰という鳥が羽を広げて飛んでいるように見えたのが由来といわれています。 また、別名で「爪紅(つまべに)」や「爪紅(つまくれない)」という呼び方も。 これは、ホウセンカの花をつぶした汁を爪に塗ると、マニキュアのようにきれいな色がつくためだと思われます。 ちなみに、沖縄ではホウセンカのことを「ティンサグ」と呼びます。 「てぃんさぐぬ花」という民謡では、ホウセンカの花は爪を染め、親の教えは心に染めなさい、という内容が歌われています。

鳳仙花の花言葉は?

ホウセンカの花言葉は、そのままズバリ、「私に触れないで」です。 触るとはじけてしまうからですね。 ほかの花言葉としては、「心を開く」「性急な解決」「せっかち」「短気」などもあります。 いずれも、花というよりはホウセンカの種の特徴をとらえた花言葉といえますね。 ホウセンカにまつわる悲しいギリシャ神話もあります。 全能の神ゼウスが開いた宴で、一人の女神が金のリンゴを盗んだという疑いをかけられてしまいました。 女神は、自分ではないと必死に訴えましたが、ゼウスの怒りは収まらず、地上へ追放されてしまいます。 女神は、地上へ降りた後も無実を訴え続けましたが、ゼウスにその声が届くことはなく、ついに息絶えてしまいました。それを憐れんだ花の精が、女神をホウセンカの姿に変えた…という逸話です。 ホウセンカの別の花言葉には、「繊細」「じれったさ」というものもありますが、これは女神の心境を表現しているのかもしれません。

鳳仙花に種類はあるの?


原種のホウセンカは、草丈が60~70cmほどまで成長する高性種ですが、私たちがよく見かけるホウセンカは、園芸用として改良された草丈20~30cmの矮性種という種類であることが多いです。 花の色は赤、白、ピンク、紫で、園芸用の種類では、赤と白の絞りや紫と白の絞り模様のものも見られます。 形も、一重のものから八重のもの、バラ咲きのものなど様々な種類があります。

鳳仙花のつぼみの特徴は?

ホウセンカのつぼみは、少し変わった形をしており、根元の部分にしっぽとも角ともとれるような細長い管が空中に出ています。 これは「距(きょ)」というもので、花びらまたはがくの部分が変形したものと考えられています。 この距の根元に花の蜜が蓄えられています。 チョウやハチなどの昆虫が花の蜜を吸う時は、ストロー状の口吻(こうふん)をこの距の部分に差し込むのだそうです。 蜜は、距の部分だけでなく、葉の付け根の蜜腺という小さないぼのような部分からも分泌されています。 そのため、多数のアリがホウセンカの茎を上って蜜を集めに来ます。 ちなみに、水やりの時にホウセンカの上からジョウロで水をかけていると、つぼみに水がかかり過ぎて花が咲く前につぼみが落ちてしまうことがあります。 そのため、水は株の根元からかけてあげるようにしましょう。


鳳仙花の花の特徴は?

ホウセンカは、葉の付け根につぼみをつけ、下から順に花を咲かせていきます。 一番高い位置にある花でも、茎のてっぺんから10cmほど下の位置に咲きます。 そのため、花は上の方の葉に隠れてあまり目立ちません。 しかしよく見ると、3枚の花弁のうち2枚は大きく開き、鳥が羽を広げたような形をしています。 「鳳仙花」という名前の由来の通りです。 種ができるのは、花が枯れて落ちた後であることが多いので、花をじっくりと見たことがある人は少ないでしょう。 しかし、小さいけれども形がよく、色も夏の花にふさわしい鮮やかな色をしています。

鳳仙花の種が入っているのは実なの?

ところで、みなさんは「実」と「種」の正確な違いについて知っていますか? 食べられるのが「実」で、食べられないのが「種」だと思ったあなた。残念ながら違います。 昔、学校の授業で習ったのを覚えている人もいるかもしれませんが、「実」は、植物体の子房という部分がふくらんで大きくなったものをいいます。 「種」は、子房の中にある胚珠が熟したものです。 「種」は、子孫を増やしていくために必要なものなので、「実」は「種」を守るためにあるといってもいいのかもしれません。 私たちが果物の食用にしている部分は、モモやブドウのように「実」の部分もあれば、マメやクリのように「種」の部分であることもあります。 ホウセンカの実の中は、いくつかの部屋のように分かれていて、その分かれた部分に複数の種が入っています。 種が熟すと、それぞれの部屋の仕切りのようになっている筋の部分が割れて、はじけるというしくみになっています。

鳳仙花の上手な育て方は?

ホウセンカは、小学校の教材で取り上げられるくらいに栽培が簡単な植物です。 一度種まきしたら、極端に乾燥していない限りは水やりも必要なく、自然に育ちます。 アジアの亜熱帯地方原産のため、高温多湿な気候を好むので、日本全土で育てることができます。 日当たりと水分が大好きなので、庭のよく日の当たる場所に地植えするか、植え付けたプランターなどを日当たりのよい場所に置いておけば大丈夫です。 しかし、日当たりが大好きとはいっても、直射日光が強い場所では土が乾燥してしまうので、まだ十分に成長していない時期はやや日陰寄りの場所の方がよいかもしれません。

鳳仙花に適した土は?

ホウセンカの土に、特に肥料は必要ありません。 とはいっても、肥料を与えてはいけないわけではないので、肥料を加えた栄養分の多い土で育てれば大きく育ちます。 保水性があり、水はけのよい土を好むので、自分で用土を調合する場合は、赤玉土と腐葉土を半々ぐらいに混ぜた柔らかい土を用意します。 元肥として少量の肥料を混ぜてもよいでしょう。 地植えする場合は、根がしっかりと深いところまで伸びていかれるように土を深くまで耕しておきます。 本葉が10枚ぐらいになった時期に根元に肥料を追肥すると、大きく育ちます。 窒素が多めの肥料を与えすぎると、花が咲かなくなったり、病気になりやすくなることがあるので、追肥にはややリン酸が多めの肥料を与えましょう。

鳳仙花がかかりやすい病気はある?

ホウセンカは、梅雨の時期などに加湿になり過ぎると、まれに「うどんこ病」が発生することがあります。 うどんこ病は、葉に白いカビのような斑点がぽつぽつとでき、ひどくなると葉全体が白~灰色になって枯れてしまう病気です。 うどんこ病にならないための対策としては、植え付けの際にあまり密に植えすぎないことが大切です。 被害が軽い時期は、病気になった葉を取り除いたり、葉を消毒したりして、ほかの株に被害を広げないようにしましょう。

【植物図鑑】鳳仙花(ホウセンカ)特集! まとめ

ホウセンカの特徴や簡単な育て方について、抜粋してまとめてみました。 これなら、自分にも育てられそうだと思った人も多いのではないでしょうか。 お子さんが学校からホウセンカを持ち帰り、夏休みの宿題などで「ホウセンカの成長日記」をつけることもあると思います。 そんな時に備えて、ホウセンカに詳しくなっておくとパパやママの株も上がるのではないでしょうか? 種も沢山取れるので、翌年はぜひご家族で種まきからチャレンジしてみて下さい!