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【日当たりがポイント】モリムラマンネングサの育て方講座!簡単な増やし方は株分け!

モリムラマンネングサは、ホームセンターや通販で手軽に購入できて育てやすいため、人気がある多肉植物です。暑さにも寒さにも強いので、鉢植えで室内栽培にも、地植えでグランドカバーにもできます。モリムラマンネングサの育て方、簡単な増やし方を見ていきましょう。
2021年6月28日
Laylah
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かわいい多肉植物モリムラマンネングサとは

出典:photo-ac.com

モリムラマンネングサ(森村万年草)は、日本各地で見られる常緑性多肉植物です。鉢植え栽培が一般的ですが、多肉植物のわりに寒さに強く、地面をはうように伸びることから、庭のグランドカバーにもよく利用されています。

気温の変化や乾燥に強い反面、湿気が苦手です。また、冬の寒さで葉が赤く変色する特徴がありますが、よほど厳しい寒さでない限り枯れません。赤くなった葉も、暖かくなれば元のきれいな緑色を取り戻します。

モリムラマンネングサの基本情報

学名 Sedum japonicum f. morimura
科名・属名 ベンケイソウ科モリムラマンネングサ属
原産地 不明
草丈・樹高 3cm~30cm
開花時期 5月~6月
耐暑性 強い
耐寒性 強い
園芸分類 多肉植物

名前の由来

日本国内で流通するときに使用される名称「モリムラマンネングサ」ですが、由来はわかっていません。学名に入っている「セダム(Sedum)」は、「座る」を意味するラテン語「セデス(Sedere)」が由来です。

モリムラマンネングサは不明な点が多い多肉植物です。原産地も、在来種なのか帰化植物なのかさえもわかっていません。今後の研究結果が待たれます。

モリムラマンネングサの栽培管理のポイント

出典:photo-ac.com

多肉植物のなかでも丈夫で育てやすいのが、モリムラマンネングサです。日当たりがよく適度に乾燥した場所であれば、ほぼ放置でも育ちます。半日陰でも育ちますが、枝の伸びが悪くなったり、貧弱な株になったりと生育状態が悪くなるので注意が必要です。

乾燥に強いぶん湿気に弱く、土が湿ったままだとカビが生えたり、根腐れを起こしたりする恐れがあります。特に湿気がひどくなる梅雨時に注意しましょう。

モリムラマンネングサの増やし方でおすすめは?

地植え栽培で環境も問題なければ、モリムラマンネングサは勝手に増えます。モリムラマンネングサのほふく性品種は、伸ばした茎から気根(きこん)という根を出して増えるからです。

モリムラマンネングサを人工的に増やしたいなら、勝手に増える可能性が高い地植え栽培よりも、管理が楽な鉢植え栽培が向いています。増やし方としては葉挿し、または株分け法を用いるのが一般的です。どちらの方法も簡単に行えます。

増やし方①株分けの手順

POINT

  • 株分けする株は、よく成長したものを選ぶ
  • 伸びすぎ、または腐っている根を切り取る
  • 切れ味のよい清潔な刃物で、株を均等に切りわける
  • 株分けが終わったら、鉢や育苗ポットに植え付けて、明るめの半日陰の室内で管理する
  • 根がなじみ、株が安定するまで約1週間は水やりを控える
  • 1週間がすぎたら、通常の管理に戻して株分け作業完了
  • 株分け作業の適期は、気温が安定する春と秋

増やし方②葉挿しの手順

POINT

  • 葉挿し用として、モリムラマンネングサの葉を1つ取って、挿し葉にする
  • 挿し葉は土に挿しこまず、表土に寝かせるようにして置く
  • 芽が出てくるまでは、日当たりのよい室内で管理し、水やりを控える
  • 芽が出てきたら水やりを開始し、通常の管理に戻す
  • 葉挿しの適期は、株分けと同じく春と秋

モリムラマンネングサの育て方

育て方①栽培環境・置き場所

Photo bylacasadicomo

日なた~半日陰まで適応できるのがモリムラマンネングサの強さです。日当たりを好みますが、グランドカバーにできるほど丈夫なので、半日陰などの光がある程度当たる環境なら問題ありません。

ただし「花をたくさん咲かせたい」「より丈夫で葉をたくさん茂らせた株に育てたい」と望むなら、日当たりのよい場所を確保します。日照不足は花つきや葉つきが悪くなってしまいます。鉢植えも地植えも日当たりのよい場所がおすすめです。

育て方②植え付け・植え替え

出典:photo-ac.com

4月~6月、9月~10月の年2回が、モリムラマンネングサの植え付けの適期です。鉢植えも地植えも、真夏と真冬を避け、気温が安定している時期に行います。鉢植え栽培の場合、鉢は通気性と排水性にすぐれ、底に穴があいたものがおすすめです。

植え付け直後のモリムラマンネングサの根は、非常に繊細です。植え付け後~1週間は水やりを控えます。その後、根がなじんだ後は水やりしても大丈夫です。

植え替えはいつが適期?

鉢植えのモリムラマンネングサは、1年~2年に1回のペースで植え替えます。モリムラマンネングサは繁殖力が強いため、植え替えが遅れると根が伸びすぎるくらい伸びて、すぐに根詰まりしてしまいます。

モリムラマンネングサの植え替え適期は4月~6月、9月~10月の年2回です。植え付け、株分け・葉挿しの適期と同じなので、同時に行えば効率的に作業を進められます。

育て方③用土

出典:photo-ac.com

環境適応力が高いモリムラマンネングサは、土質を選びません。強いてあげれば湿気を嫌うので、水はけのよい用土がおすすめです。鉢植えの場合は、赤玉土7:腐葉土3の配合で作ります。市販の多肉植物用の培養土でも大丈夫です。

地植えは植え付け日の1週間~2週間前に、庭土に腐葉土と川砂またはパーライトを混ぜ込み、寝かせておきます。手間はかかりますが、簡単に水はけがよくなる方法です。

育て方④水やり

Photo byRitaE

過湿が弱点のモリムラマンネングサにとって、水やりの管理は重要です。季節によって必要な水分量も違います。鉢植えの場合、春と秋の水やりは、土が乾いてから与えるのが基本です。地植えの場合は、水をやる必要自体ありません。

モリムラマンネングサにとって、春と秋は植え付け時期です。植え付けた株は1週間経過後に水やりします。植え付け後の株は土になじんでいないため、すぐ水を与えると根が傷んでしまうからです。

夏場の水やり

頻度は月に3回ほど、水量は土の表面が少し濡れる程度が、夏場の水やりの目安です。モリムラマンネングサは夏場の水やりの量が多いと、過湿で根が傷む恐れがあるので注意します。

鉢植えの受け皿は、皿にたまった水で根腐れを起こさないように、水やり後は水を捨てます。地植えの場合は日照りが続くなど、よほど乾燥がひどくならない限りは、水やりの必要はありません。

冬場の水やり

乾燥気味に管理するのが、冬場のモリムラマンネングサの基本です。モリムラマンネングサは多肉植物のなかでは寒さに強いですが、成長が鈍るため、水分はあまり必要ありません。夏場よりもさらに水やりの頻度を減らします。

水やりの頻度は月に1回が目安です。量は土の表面を少しだけ湿らせる程度にとどめます。乾燥気味に管理しないと、根腐れを起こして枯れてしまうので要注意です。

育て方⑤肥料

「茎や葉に栄養をためこむ」という機能が、モリムラマンネングサに備わっています。このため、肥料はそれほど必要としません。地植えは肥料を施さなくても大丈夫です。

鉢植えは春~秋の生育期間中に施します。緩効性の固形肥料または薄く希釈した液体肥料を、少量与えれば十分です。

育て方⑥剪定・切り戻し

放っておくと勝手に育って増えるのが、モリムラマンネングサです。生育期間中は適宜切り戻します。特に成長スペースが限られる鉢植え栽培の場合は、伸びすぎた茎で株が蒸れてしまうので要注意です。

湿気が苦手なモリムラマンネングサにとっては、蒸れも天敵です。伸びすぎた茎を切り落として風通しをよくします。切り取った茎を地面に置いていると、そこから増えてしまうので、増やす気がないときは早急に処分しましょう。

育て方⑦病気・害虫

丈夫で繁殖力も強いモリムラマンネングサに、特に警戒すべき病気や害虫はありません。ただし、梅雨時など湿度が高い時期や、茎の伸びすぎなどで株の風通しが悪くなったときは、黒点病が発生しやすいので注意が必要です。

また、湿気を好むアブラムシやナメクジなどの害虫も、梅雨時に発生します。発生した場合は、病気や害虫に食い荒らされた箇所は切除し、薬剤散布で駆除するのがベターです。

モリムラマンネングサの管理方法

管理方法①夏越し


出典:photo-ac.com

モリムラマンネングサは、グラウンドカバーや緑化運動に利用されるほど、繁殖力や環境適応力が高い植物です。夏の暑さにも負けません。しかし、暑さには強いものの湿気に弱いので、梅雨時は長く雨に打たれないように注意します。

鉢植えなら簡単に雨の当たらない場所へ移動させられます。移動場所は軒下がおすすめです。室内へ移動させる場合は、日当たりのよい場所に配置します。

管理方法②冬越し

寒くなると葉が赤く変色するのが、モリムラマンネングサの特徴です。特に寒さが厳しいと、葉の一部が枯れることがありますが、根が健在なら、春にまた新芽を出して生い茂るので問題ありません。

モリムラマンネングサの冬越しのポイントは、冬でも日当たりのよい場所で乾燥気味に育てることです。例年よりも寒さが厳しいときなど心配な場合は、室内に入れて管理します。

寒冷地は室内で冬越しさせる

モリムラマンネングサは寒さに強いといわれていますが、実際は「多肉植物のなかでは寒さに強い」というだけです。冬の寒冷地のように、凍結するほどの寒さには耐えきれません。寒冷地では室内で冬越しが無難です。

室内栽培のモリムラマンネングサは、部屋のなかでも特に日当たりのよい場所で管理するのが基本です。日照不足に陥ると、貧弱な株になってしまいます。水やりを控え、乾燥気味に管理するのが冬越しのポイントです。

モリムラマンネングサの素朴な美を堪能しよう

出典:photo-ac.com

モリムラマンネングサは繁殖力旺盛で、育て方も簡単です。苗も園芸店やホームセンター、ネット通販ですぐに入手できます。購入も栽培も簡単なので、園芸初心者でも安心して栽培できる多肉植物です。

多肉植物特有のぷっくりした葉と、小さく黄色い花は、派手さはありませんが色あいが明るく、ナチュラルガーデンによくあいます。すこやかに育てて、素朴なモリムラマンネングサの姿を楽しみましょう。

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