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メキシコ原産の観葉植物、ムラサキゴテンの栽培講座!増やし方は挿し芽がおすすめ!

鮮やかな紫色が存在感を放つムラサキゴテンは、メキシコ原産の常緑性多年草です。乾燥に強いムラサキゴテンの栽培方法は、手間がかからず初心者でもチャレンジしやすいでしょう。挿し芽で増やす方法や、ムラサキゴテンの水耕栽培についてもわかりやすく解説します。
2021年6月17日
zeri
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目次

ムラサキゴテンってどんな植物?

Photo bymdherren

茎の根元から葉の先まで、きれいな紫色に染まったムラサキゴテンは、ガーデニングでも人気の観葉植物です。丈が15~50cmほどの比較的小型なムラサキゴテンは、鉢植え・地植え・水耕栽培もできます。

海外では「パープルハート」とも呼ばれ、「変わらぬ愛」というかわいらしい花言葉を持つムラサキゴテンは、庭をおしゃれに彩るでしょう。

毎年花を付ける多年草

ムラサキゴテンは、季節によって葉を落とすことがない常緑性の観葉植物で、環境が適していれば1年を通して美しい紫色の葉を見られます。また、ムラサキゴテンは、環境に適応すれば植えっぱなしにしていても毎年花期が訪れる多年草であることも魅力です。

原産国はメキシコ

Photo bymaneph9

別名としてSetcreasea(セトクレアセア)とも呼ばれるムラサキゴテンは、メキシコで生まれた多肉植物に近い観葉植物です。

雨季と乾季があり、四季がある日本と似ている点も多いメキシコで生まれたムラサキゴテンは、日本の気候にも適していて育てやすい植物と言えます。

乾燥に強く、湿気に弱い

乾季があり、乾燥する時期が半年続くメキシコで生まれたムラサキゴテンは、乾燥に強い観葉植物です。しかし、その反面湿気に弱く、過湿な環境では根腐れや枯れを引き起こします。

耐寒性も弱く、真冬の時期には地上に出ている部分が枯れてしまう場合もあり、越冬には寒さ対策が必要です。

花期は7月~10月

Photo byHans

夏の暑い時期から秋にかけて花期を迎えるムラサキゴテン。7~10月にかけてムラサキゴテンは、砂漠のバラともいわれる美しいピンク色の花をたくさん付けます。

ツユクサの仲間のムラサキゴテンの花期は、朝咲いた花が夕方にはしぼんでしまいます。しかし、花期のムラサキゴテンは、濃い桃色の花が次々に咲き、庭を華やかに彩るでしょう。

育てやすく初心者におすすめ!

乾燥・暑さに強く、世話が簡単なムラサキゴテンは、育てやすい植物として初心者にもおすすめです。乾燥に強く、水やりの回数が少ないなど世話が簡単なのでほかの植物と一緒に育てる場合も多く、寄せ植えなどのアクセントにもなります。

また、花期にはたくさんの花を咲かせるムラサキゴテンは、初心者でも花を付けやすい植物としても人気です。ただし、耐寒性は低いので、越冬には工夫しましょう。

ムラサキゴテンの植え方


Photo by tyoro

湿気がなく日当たりがよいなど、環境が適していることがムラサキゴテンの栽培では大切です。メキシコ原産のムラサキゴテンは、乾燥に強く水はけのよい土壌を好むことから、土づくり・肥料のやり方にも気を配りましょう。

また、ムラサキゴテンは、その特性から植え替えが必要な植物です。特性を理解し、上手に植え替えしましょう。

適期

植え付け・植え替えは、温かくなり始める5月から、暑さが落ち着く9月中旬までが適期です。メキシコ原産のムラサキゴテンは、暑さや夏の日差しにも強いため、暑さがピークの7月・8月でも植え付け・植え替えできます。

ただし、夏から秋にかけて花期が訪れるので、ムラサキゴテンの花期を楽しみたければ5月頃に植え付けるのがおすすめです。

栽培環境

Photo byFree-Photos

メキシコ原産の観葉植物であるムラサキゴテンは、日当たりのよい環境を好み、たくさん日に当てることで鮮やかな紫色に発色します。通年して日当たりがよく、水はけのいい場所で栽培しましょう。

1日で数時間だけ日が当たる半日陰の場所でもムラサキゴテンは栽培可能ですが、植物の最大の特徴である紫色をきれいに発色させたいなら日中しっかりと光合成させられる場所で育てるのが理想的です。

土づくり

ムラサキゴテンの栽培は、土づくりが大切なポイントで、水はけのよい土壌を作る必要があります。

地植えの場合は、用土に腐葉土・植物性完熟堆肥を混ぜ込み、水はけのよい環境を作りましょう。鉢植えの場合は、用土に川砂を混ぜ込むと、水はけがよくなります。

肥料

Photo byJing

ムラサキゴテンの栽培は、多少肥料を足す必要があります。地植え・鉢植えにかかわらず、春・秋の年に2回、緩効性化成肥料を置き肥で与えましょう。また、置き肥しない場合には、生育期の5月頃に、10日に1回のペースで液体肥料を与えてください。

肥料を与えすぎると、茎が長く育ち過ぎて葉茎のバランスが悪くなり、間延びした草姿になってしまいます。与える肥料は、置き肥・液体肥料どちらかに絞りましょう。

植え付け・植え替え

葉や茎が厚く根も太いムラサキゴテンは、根元が密集すると根腐れを起こすので注意しましょう。

地植えの場合は、根が密集して生育が悪くなるといった心配はほとんどいりませんが、鉢植えの場合はある程度大きくなったら植え替えしてください。植え替えの頻度は、1年に1回程度です。大きめの鉢に株全体を移すか、株をいくつかの鉢に分けて、根元に余裕を持たせましょう。

寄せ植え

Photo by Starr Environmental

鮮やかな紫色をしたムラサキゴテンは、単体での栽培だけでなく、寄せ植えに用いられる植物としても人気です。ガーデニングのアクセントに用いられるカラーリーフの一種に数えられ、他の植物の日除けとしても活躍します。


ムラサキゴテンの育て方

強い日差しを浴びてたくましく育つムラサキゴテンは、あまり手間がかからず初心者にも育てやすいです。

植えっぱなしでも花を付けるムラサキゴテンは、水やり・葉茎の手入れ・害虫駆除・寒さ対策などをしっかりやっておけば、いつまでも美しい姿を保ってくれるでしょう。育て方のコツを掴んで、上手にムラサキゴテンを育ててください。

水やり

日当たりのよい場所で、たくさん水を与えなくてもムラサキゴテンは元気に育ちます。

地植えの場合、雨が降れば水やりは不要です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしましょう。数日水をやらなくても生き生きと成長するムラサキゴテンですが、逆に、ジメジメと湿った土壌は苦手で、水をやりすぎてしまうと根が腐ってしまうこともあります。

新芽・茎葉の手入れ

Photo byBru-nO

温かい季節に成長著しいムラサキゴテンは、新芽がたくさん出ると草姿が乱れるので摘心が必要です。摘心は、新芽がある程度育った段階で行うことで、大きい株に育ちます。

また、茎が伸びすぎてしまったら、切り戻しをしましょう。切り戻しとは、株が大きく育ち過ぎて草姿が悪くなったときに思い切って切りそろえることで、脇芽が出ると全体が整います。ムラサキゴテンの場合は、株元から2節ほど残して切りそろえてください。

害虫駆除

ムラサキゴテンを好む害虫と言えば、ナメクジです。ナメクジは、ムラサキゴテンの新芽を好むので、春先から初夏にかけてはとくに注意しましょう。

害虫被害があるかどうかは、ナメクジの出す粘液が付着しているかどうかで簡単に判断できます。ナメクジの痕跡があれば、専用の害虫駆除剤を使用して駆除しましょう。

越冬

Photo bykristamonique

メキシコ原産で耐寒性が低いムラサキゴテンは、越冬には工夫が必要です。葉や茎に霜が付くとそこから枯れてしまうため、寒さから植物を守ってやりましょう。

鉢植えの場合には、室内に取り込む・軒下に入れるなど寒さから植物を遠ざけるよう移動させてください。地植えの場合は、根から掘り起こして鉢植えにする・挿し木苗にして越冬するという方法があります。耐寒性が低いので、東北より北側の地域では、鉢植え栽培がおすすめです。

水栽培

多少乾燥した土壌でも生き生きと育つムラサキゴテンですが、水栽培することも可能です。摘心したものや株分けしたものを水に浸けるという簡単な水栽培方法で、室内でも水栽培で十分に育ちます。

水栽培の適期は5月で、適温は15~20度です。適温以上、または適温以下の環境だと植物が弱ってしまうので、水の温度には気を付けましょう。

ムラサキゴテンの増やし方

Photo byFrantisek_Krejci

株分け・挿し芽の2通りが主流となる株の増やし方ですが、おすすめするのは挿し芽です。観葉植物・多肉植物などにピッタリの株の増やし方ですが、詳しいやり方や注意点を知っておきましょう。

増やし方をマスターすれば、1年でムラサキゴテンを群生させられますよ。
 


増やし方①株分け

5月から9月のムラサキゴテン栽培適期の間に、株を分けて増やしましょう。

株分けでの増やし方は、掘り起こした株の根を軽く崩し、ハサミで切り分けて植え替えます。植え替えた株は、まだしっかりと根が張っていないのですぐに日向には置かず、半日陰の場所で半月ほど育てて様子を見ましょう。

増やし方の注意点!

Photo by Carol (vanhookc)

ムラサキゴテンの増やし方で注意したいのが、茎や根の折れやすさです。

簡単にポキッと折れてしまうほど繊細なムラサキゴテンの茎や根は、扱い方には気を付けなければいけません。株分けなどで植物に触れる際は、やさしく持ち、茎や根を折らないように注意しましょう。

増やし方②挿し芽

繊細なムラサキゴテンの茎や根を傷付けない方法として、挿し芽という増やし方がおすすめです。

植物の一部を土に挿し、そこから根を張らせる方法で、多肉植物・観葉植物に多く用いられます。ムラサキゴテンの場合は、茎を4節程度の長さで切り取って水に挿し、水を吸わせてから挿し木用の土に挿し芽しましょう。挿し芽したら、暗すぎない日陰で根が出るまで様子を見てください。
 

ムラサキゴテンを育てよう!

Photo byHans

インパクトのある鮮やかな紫色に、花期には小さな桃色の花を付けるムラサキゴテンは、ひと際大きな存在感を放つ人気の観葉植物です。カラーリーフとして寄せ植えにも多く用いられるムラサキゴテンですが、手入れや世話が簡単なので初心者でも挑戦しやすいでしょう。

屋外で育てるもよし・室内で育てるもよしな育てやすい植物なので、好みの栽培方法で育ててみてくださいね!

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単調な緑のお庭の雰囲気をガラッと変えるカラーリーフ。ムラサキゴテン以外にも、さまざまな種類のカラーリーフがありますよ。下記の記事では、お庭のガーデニングにピッタリのカラーリーフをたくさん紹介しているので、ぜひご覧ください。