サーフィンのロングボードの特徴を徹底解説
サーフィン初心者向けに、ロングボードの特徴やメリット、モデルの選び方などを分かりやすく解説いたします。また、後悔のないサーフィン・ロングボードの購入方法も合わせて紹介するので参考にしてください。
平日は仕事で忙しい人、サーフィン移住生活を考えている人、SNSを使って情報発信を考えている人、誰でも必見です。ぜひ、ロングボードを手に入れて、楽しくワクワクするサーフィンにチャレンジしていきましょう。
サーフィンのショートボードとロングボードの違い
サーフボードは、長さの違いで覚えましょう。目安として、ショートボードは背丈程の長さで、ロングボードは背丈をはるかに超えた長さのサーフボードです。ここからは、2種類のサーフボードを比較して、ロングボードのおすすめ点をご紹介します。
サーフィンで使うショートボードの特徴
ショートボードの長さは、約6ft~9ft(183cm~274cm)位で、短く薄いので、小回りが利くため、スポーツサーフィンに適しています。しかし、不安定なためサーフィン初心者とっては、バランスを保つことが難しいサーフボードです。
アクロバティックなトリックをする方におすすめ
ショートボードの魅力は縦横無尽にアクロバットな動きができることです。例えば、波の上で上下左右に素早くサーフボードを動かして「ターン」をしたり、波の上方向へ飛んで宙に浮く「エアー」をしたりする乗り方にも対応しております。
そのため、今後アクロバットなサーフィンをしたい人にはおすすめです。
サーフィンで使うロングボードの特徴
サーフィン・ロングボードの長さは、約9ft以上(274cm以上)で、厚みと幅があり、とても大きなサーフボードです。浮力があり、サーフィン初心者でもしっかりとバランスを保て、波の上に立ちやすくなっています。
ロングボードの魅力はゆったりと優雅なサーフィンを楽しむのに適していることです。もちろん、上達すれば、大きな波にも挑戦でき、テクニカルな技にも対応できます。サーフィン初心者から上級者まで、誰でもバランスよく遊べるところがメリットです。
初心者の方はロングボードがおすすめ
すぐにサーフボードの上に立てるようになりたい人は、ロングボードを選びましょう。また、ロングボードは、波の力が弱い小さな波にも対応しており、非常に乗りやすいです。
サーフィン初心者がショートボードで波の上に立つのは大変困難で、すぐにサーフィンを諦めてしまう人が少なくはありません。ですがロングボードは、老若男女関係なく、サーフィンを始めやすい魅力あるサーフボードです。
サーフィンの必須スキル!波の特徴について
サーフィンの波は、同じ場所・時間帯でも波一つ一つに違いがあります。「同じ波は二度来ない」のがサーファーの通説です。また、地形や天候・風向きなどによって波の大きさ・波質が細かく変わります。
そのため、まず基本的なサーフィンの波のタイプを理解し、いい波を見極める目を養いましょう。サーフィン上級者も、すぐ海に入ってサーフィンをするのではなく、30分程かけて、じっくりと海の波を観察し情報収集します。
ダンパー
ダンパーは、波が立ち上がってから一気に崩れ、その後シュワシュワと白くなる波です。ダンパーでのサーフィンは難しく、たとえダンパーに乗れたとしても、岸に向かい前方向、一直線しか進めません。
そのため、サーフィンの爽快感が失われてしまうのです。長く続く波を横に滑っていくロングボードの特性を生かすことができないため、ダンパーが発生している場所でのサーフィンはおすすめしません。
うねりとブレイク
うねりとは、波が崩れる前、海水が丸く盛り上がっている状態をいいます。サーファーはこのうねりをみて、良い波・悪い波を判断します。また、ブレイクとは、波が崩れることをいいます。
サーファーは、うねりをよく観察し、波に乗るまでにかかる時間・距離を計算します。そして、ブレイクする直前にサーフボードの上に立ち、波に乗るのです。この2つの波の状態は、サーフィン専門用語の基本のため、覚えておきましょう。
早い波と遅い波
早い波は、うねりがきてからすぐにブレイクする波のことです。そのため、早い波のうねりがきたらすぐに波に乗る準備しなければ、間に合わず波に巻き込まれてしまいます。反対に遅い波は、うねりがだらだらと続いてからブレイクする波です。
遅い波に乗ろうとしたら、まだうねりだったということがよくあります。早い波と遅い波の乗り方のコツは、波の見極めができることと、自分が波に乗るまでの準備にかかる距離・時間をマスターすることです。
強い波と弱い波
強い波は、波の力が強く、サーフボードを波が押してくれるので大変スムーズに乗りやすいです。反対に、弱い波は力が弱いので、ショートボードでサーフィンを始めたばかりの人は苦労します。
体の重心の位置・姿勢や乗り方を変えなければ、スムーズにスピードをつけることができません。しかし、ロングボードであれば、弱い波でも長さと厚みで浮力があるため、同じ姿勢・乗り方で楽に乗ることができます。
大きい波と小さい波
波の大きさの捉え方は十人十色ですが、一般的に膝・腰サイズの波が小さい波、自分の頭を超えるサイズは大きい波といえます。しかし、大きな波がいい波で小さな波が悪い波である、ということではありません。
サーフィン初心者にとって、腰サイズでも海の上では大きく見えるでしょう。サーフィン初心者が、大きい波の時に海に入るのは大変危険です。決して無理をせず、海に入らない勇気を持ちましょう。自分に合った波のサイズで、サーフィンを満喫してください。
サーフィンに適した波とは
サーフィンに適した魅力的な波は、遠い沖から左右平等に、滑らかに、長く岸まで段々と崩れる波です。大きい波でもダンパーでは、サーフィンを楽しめません。ですが、自然の摂理に合わせるスポーツがサーフィンです。
上達すれば乗り方次第で、どんな波にも対応できるようになります。すぐに波に乗れるようになりたい人は、どんな波でも乗りやすくバランスの取れたロングボードでサーフィンをしましょう。
サーフィンの基本動作とマナー
サーフィンをする上で、大事なルールとマナーについて学びましょう。ルールとマナーを知っておかなければ、海でサーフィン上級者に嫌われます。
安心して、お互いに気持ちのいいサーフィンを行うためにも、まずはサーフィンの基本動作を知り、正しいルールとマナーを覚えましょう。
パドリング
パドリングは、波の上を前進するためのサーフィンの基本動作です。サーフボードに寝そべり、両足を揃えて、両腕を交互にストロークすることで前に進みます。パドリング姿勢のコツは、お腹に重心をおき、上体を反らすことです。
押し寄せる波に逆らって沖へ進むので、ショートボードのパドリングはとても両腕が疲れます。しかし、ロングボードには長さがあるので、ショートボードよりもパドリングで前進しやすいため、疲労が蓄積しにくく楽に沖まで出られるでしょう。
テイクオフ
テイクオフは、ブレイク直前の波に乗る瞬間のことをいいます。うねりが見えたら、岸に向かってパドリングしてスピードをつけ、波の速度と合った時、サーフボードが滑りだす瞬間が感覚で分かるはずです。
その瞬間に、一気にサーフボードの上に立つことができれば、「テイクオフした」といいます。そして、ロングボードのテイクオフは、ショートボードより、小さな遅い波でもテイクオフしやすいため、サーフィン初心者はロングボードで練習した方が効率的に上達できますよ。
ワンマンワンウェイブ
ワンマンワンウェイブは、サーフィンで大事なルール、一つの波に一人しか乗れないことをいいます。先にうねりを見つけてパドリングを開始し、先にテイクオフした人がその波の優先権を得られるのです。
優先権のあるサーファーに気付かず、パドリングやテイクオフしていたら、トラブルにならないようにすぐ中止して波を譲りましょう。
ロングボーダーとしてのマナー
ロングボードはショートボードよりも、小さな遅い波でも、パドリングで前に進むのが早く、テイクオフも早くできるので、ワンマンワンウェイブの波の優先権を得やすくなります。
ですが、それではロングボーダーばかりがサーフィンをして、ショートボーダーに波がまわってこないことになりトラブルの元となるでしょう。そのため、ロングボーダーのマナーとして、海を独り占めするのではなく、譲り合いの精神を持つことをしっかりと覚えてください。
ロングボードのモデルについて
はじめてロングボードの購入を考えている方、ショートボーダーだが、ロングボードに乗ってみたい人向けに、ロングボードのモデルを大きく3種類紹介します。購入して海に入ってから後悔のないよう、ロングボードのモデルの選び方を、頭に入れておきましょう。
ロングボードのモデル①クラシックモデル
クラシックモデルは、一般的に1960年代頃のタイプをいいます。ボトム(サーフボードの裏側)のテール(サーフボードの末端)にあるフィン(方向転換・バランスをとる舵)が、一般的にトライアングル状に3本ありますが、クラシックモデルではセンターフィンが1本です。
そのため、直進の方向へのバランスが保ちやすく、小さく弱い波で、滑らかに、ゆったりと優雅に楽しみたい方におすすめとなります。
ロングボードのモデル②パフォーマンスモデル
パフォーマンスモデルは、クラシックモデルよりも波に対して横方向にもリズミカムにコントロールしやすく、ショートボード寄りのアクロバティックな技ができるモデルです。
ただ、大きな強い波にはパフォーマンスモデルの機能性も上がり楽しめますが、小さな弱い波でテイクオフするには、不安定さがあり、サーファーの技術が必要になります。
ロングボードのモデル③オールラウンドモデル
クラシックモデルとパフォーマンスモデルのメリットを二つ持ち合わせた特徴のあるロングボードです。クラシックモデルのような小さく弱い波でも直進でスピードが出やすく、パフォーマンスモデルのように強く大きな波に対しても乗りこなせるようになっています。
クラシックモデルとパフォーマンスモデルで迷っている方には、オールラウンドモデルも選択肢の一つに入るでしょう。
後悔しないロングボードの購入方法3選
ロングボードのモデルと特徴が簡単に分かったところで、後悔しないためのサーフィン・ロングボードの購入方法を3選で紹介します。
学校や会社が忙しく週末しか時間のない人、サーフショップは近くにあるけれど海が遠い人、これから移住して本気でサーフィンを始めたい人など、それぞれのライフスタイルで選び方も変わってくるのです。ぜひここで紹介する購入方法で自分に最良なロングボードを手に入れましょう。
ロングボードの購入方法①サーフショップで購入
サーフショップに行き、ロングボードを直接手で触れてみましょう。モデルの違い、幅や長さ、重量を実感できます。またサーフショップのメリットは、サーフィン初心者ならサーフィンの知識やロングボードの乗り方、ライディングの姿勢などを教えてもらえるところです。
勇気を持って、サーフィン初心者だといえば、サーフショップの店員も優しく対応してくれます。ただ注意点として、サーフボードは傷がつきやすいので、直接手に触れる際には、取り扱いに充分に気をつけましょう。
ロングボードの購入方法②ネットショップで注文
サーフショップに行く時間がない、そもそも近くにサーフショップがないという人にはネットショップでの注文がおすすめです。人の目も気にせず、24時間いつでも購入でき、世界中のネットショップのロングボードを閲覧できます。
しかし、サーフィン初心者の方の最初の一枚を選ぶ際はアドバイスを受けながら購入することがおすすめなので、できる限りショップに足を運ぶようにしましょう。
ロングボードの購入方法③まとめて購入
サーフショップやネットショップでは、サーフボードを一度にまとめて購入すれば、値段を下げてくれるサービスがあるところもあります。
サーフィンを始めたい人や、セカンドボードや買い替えを考えている人を集め、同じお店で買うことを条件にロングボードの値段交渉をしてみてもいいでしょう。
ロングボードで安定したサーフィンを楽しもう
ロングボードは、体型や年齢に関係なく、パドリングやテイクオフしやすい初心者におすすめのサーフボードです。安定したサーフィンができるというメリットがあるため、初心者の練習用には特におすすめとなります。
もちろん、テクニカルな技を練習したい人も、充分に楽しめるというメリットがある上、慣れればどんな波にも対応できるようにもなるでしょう。ぜひ、この魅力的なロングボードでサーフィンを満喫してみてください。
サーフィン初心者の方はこちらの記事もチェック
サーフィンで使用するロングボードの特徴やメリット、選び方のコツなどを紹介しましたが、ロングボードを使えば、誰でも難なく波に乗れるのかというとそうではありません。
安定したサーフィンが楽しめるロングボードでもテイクオフのコツなどを押さえなければ波には乗れないのです。そんな波乗りのコツについて知りたい、というサーフィン初心者の方はこちらの記事もチェックしてみてください。
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