ボディーサーフィンの基本を徹底解説!
ボディサーフィンはボードを使用せずに波に乗るシンプルなスタイルのスポーツです。日本ではそこまでメジャーなスポーツではありませんが、海外では非常に高い人気を誇ります。
簡単な概要を聞いただけでは、ボードを使用しないなんて、サーフィンよりも難しそうだと考える方もいるのではないでしょう。しかし、ボディサーフィンは普通のサーフィンよりも難易度が低いとされているのです。
この記事ではそんなボディサーフィンのやり方について具体的に解説します。
ボディサーフィンとは具体的に何をするの?
冒頭でも解説しましたが、ボディサーフィンとは体を使って波乗りを行うシンプルなスタイルのスポーツです。そのため、サーフィンとはまた一味違った波の感覚を体感することができます。
ここからはそんなボディサーフィンの特徴や歴史などについて簡単に紹介します。
ボードを使用しないシンプルスタイルの波乗り
ボディサーフィンではボードに乗らずに体1つで波に乗ります。そのため、初心者の方の中には、難しいのでは?といった考えを持つ方もいるのではないでしょうか。
しかし、コツさえ把握してしまえば、子供でも簡単に波に乗ることができる程難易度は低めです。
サーフィンのように波の上には立たない
ボディサーフィンはサーフィンと同様に波に乗るのですが、ボードを使って波に乗るわけではないため、立ち上がることはできません。ただ波のパワーゾーンと呼ばれる場所を滑るように乗るだけのシンプルなスタイルとなります。
そのため、サーフィンのように波の上でバランスをとる必要がなく、誰でも簡単に波乗りが行えるのです。しかし、浮力がほとんどないため、波に乗るタイミングにコツが必要となります。
サーフィンの原点
ボディサーフィンの起源はサーフィンよりも古いため、波乗りの原点だともいわれています。現在ではサーフィン以外にも波に乗るスポーツは数多く存在しますが、その中でもこのボディサーフィンは最もシンプルかつ簡単なスポーツとして多くの方から親しまれているのです。
ボディサーフィンの魅力とは
ボディサーフィンには非常に多くの魅力があります。そのため、サーフィン初心者の方にはもちろん、サーフィン上級者の方でも気軽に楽しむことができます。
ボディサーフィンの魅力を把握すれば、より、楽しくボディサーフィンが行えることでしょう。
ボディサーフィンの魅力①手軽にできる
手軽にできることがボディサーフィンの魅力の1つです。使用する道具については後記にて紹介しますが、上級者の中には水着だけで行っている方もいます。
また、初心者の方でも道具は安価に購入することが可能です。そのため、ボディサーフィンは非常に手軽に行うことができます。
ボディサーフィンの魅力②波の影響を受けにくい
ボディサーフィンは波のコンディションに影響されにくい、とされています。ボディサーフィンではコツさえつかめば、小さい波にでも乗ることが可能です。さすがにさざ波など非常に小さい波には乗れませんが、サーフィン程の波は必要ありません。
もちろん、波があればスリル満点のライディングを楽しむことができるのですが、初心者の方の練習なら小さい波でも問題なく楽しめますよ。
ボディサーフィンの魅力③簡単且つ楽しい
ボディサーフィンは簡単にできる上に楽しいスポーツです。体を使って波を滑る感覚はまるで空を飛んでいるような気分だというサーファーの方もいます。また、サーフィンのように競技性がほとんどないため、ただ純粋に遊びとして楽しむことができるのです。
その上、サーフィンのように場所を制限されるようなこともないため、海水浴場で気軽に楽しむことができます。しかし、波に乗る際は周りに人がいないか十分確認するようにしましょう。
ボディサーフィンの魅力④波を見る目が上がる
ボディサーフィンを行うことで波を見る目を養うことができます。それはつまり、ボディサーフィンで乗る波はもちろん、サーフィンに適した波を見極めることができるスキルが身につく、ということです。
ボディサーフィンでは波乗りを行う際にはほとんど完全に波の力を利用します。適切なパワーソーンに乗らなければ波には乗れませんし、タイミングを見極めなければ波に置いて行かれてしまうのです。そのため、慣れてくると波を見ただけで、その波の特徴が分かるようになります。
ボディサーフィンの魅力⑤サーフィンが上達する
波の特徴が把握できるようになると必然的にサーフィンが上達することになります。そのため、ボディサーフィンはサーフィン上級者の方にぜひ行っていただきたいスポーツでもあるのです。
また、サーフィン初心者の方でもサーフボードが離れてしまった際、波に乗って取りに行くことができるため余計な体力を使わなくて済みます。このことからもわかる通り、サーフィンを行っている方にこそ、ボディサーフィンは行っていただきたいのです。
ボディサーフィンの具体的なやり方
ここからはボディサーフィンの具体的なやり方について解説します。サーフィンと比べると比較的簡単だとされているボディサーフィンですが、コツを押さえるまでは上手に波には乗れないでしょう。
そのため、上手に波乗りを行うためには慣れが必要となります。ここからはそんなボディサーフィンで上手に波に乗るためにコツを踏まえた、具体的なやり方について解説するのでぜひ参考にしてください。
ボディサーフィンのやり方①波選び
まず最初の段階は波を選ぶことです。海に到着したら、海を確認し現在の波のコンディションを把握しましょう。サーフィン程の高い波がなくてもボディサーフィンは楽しむことができますが、全く波がないと波に乗ることはできません。
そのため、海に到着したら、まず波の状態を確認するようにしましょう。また、海水浴客が大勢いる場所でのボディサーフィンもおすすめしません。人が少なく、程よい波が立っているような場所を探すことからボディサーフィンは始まっているのです。
ボディサーフィンのやり方②波待ち
ここからはボディサーフィンの波待ちのコツについて解説します。ボディサーフィンに適した場所を見つけたらいよいよ海の中に入り波を待つのですが、ここからの要領はサーフィンと同じです。
つまり、初心者の方や練習がしたい方は浅瀬で慣れている方や本格的に波に乗りたい方は沖の方へと行くことになります。ここからはそんなボディサーフィンを行う際の波待ちのコツについて解説するのでぜひ参考にしてください。
初心者の方は浅瀬で感覚をつかむ
初心者の方はまず波に乗る感覚をつかむ必要があるため、足が着く浅瀬での練習がおすすめです。また、溺れる心配もない上すぐに陸に戻ることもできます。初心者の方はまず浅瀬で波に乗る感覚をつかんでから沖に出るようにしましょう。
泳ぎのスキルが必要
サーフィンの際はサーフボードに乗ってパドリングで沖の方へと向かうことができますが、ボディサーフィンの際は自力で泳いで沖まで行くことになります。また、波のブレイクポイントに着いても波が来るまでは立ち泳ぎをして待っていなければならないのです。
そのため、ボディサーフィンを行う方にはある程度の泳ぎのスキルが必要となります。本格的にボディサーフィンを行いたい、という方はまず泳ぎのスキルを身につけましょう。
波の見送り方
波の見送り方について解説します。沖に出る際はサーフィンと同様に沖の方から波がやってきます。そういった波を上手に見送ることができなければ、波の通過時に急に水位が上がるような感覚に襲われ、水を飲みこんでしまい、溺れる原因にもなるのです。
サーフィンでは波を見送る技術としてドルフィンスルーというテクニックを使うのですが、ボディサーフィンではただ潜るだけで問題ありません。浮力があるボードがあるわけではないので、ただ潜るだけで、波を見送ることができるのです。
ボディサーフィンのやり方③スタートのタイミング
波乗りのタイミングについて解説します。実はボディサーフィンとサーフィンでは波乗りのタイミングが少し違います。そのため、サーフィンと同じように波に乗ると、波においていかれることになるのです。
ここからはそんなボディサーフィンの波に乗るタイミングについて具体的に解説します。
波のピークからアプローチ
ボディサーフィンは波のピークからスタートします。乗りたい波がやってきたら方向転換し、波の進行方向に身体を向け、波が来るタイミングをうかがいます。波がやってきたら、進行方向にむかって泳ぎ、波のスピードに合わせましょう。
そして、波のピークまで来たら波の流れに身を任せ体を滑らせるのです。一枚の板になるイメージで波に乗りましょう。また、波に乗る際には体が半分以上海面に出ている状態、つまりほぼ海面に対してうつ伏せの状態である必要があります。
タイミングをつかむには慣れが必要
ボディサーフィンでは慣れが、最も効率的な波乗りの練習法です。そのため、波に乗れなくても何度でも挑戦しましょう。そのうちタイミングがつかめてくるはずです。
また、コツがつかめるようになるまでは、浅瀬でボディーサーフィンを行うのも効果的なので、ぜひ試してみてください。
波に乗るタイミングはサーフィンよりも難しい
実は波乗りのタイミングだけでいうとサーフィンよりも難しいとされています。というのもサーフィンではボードを使うため、多少波乗りのタイミングがずれても容易に修正することができるのです。
しかし、ボディサーフィンでは修正ができるボードがないため、波乗りのタイミングがずれると波に乗ることができません。また乗れたとしてもすぐに波が崩れてしまい、爽快感が味わえないでしょう。
ボディサーフィンのやり方④テイクオフ時の姿勢
ボディサーフィンにおけるテイクオフ時の姿勢について解説します。テイクオフはサーフィンのように立ち上がるのではなく波に乗って滑ることです。基本的な姿勢は体をまっすぐに伸ばして、顎を引き、ハンドプレーンを装着している方の腕を前に伸ばします。
この姿勢が波のパワーゾーンをキープするために最も効果的なスタイルなのです。
波に置いて行かれることが多い方は
中には何度やっても波に置いて行かれてしまう、という方もいるでしょう。そんな方は、体の力を抜いてみましょう。力を抜くことで、波に余計な力が伝わらずに一枚の板として、波に乗ることができます。
また、フィンを付けている場合は波に乗っている途中で波のスピードに合わせてバタ足を行うことも有効です。しかし、その際には泳ぎに集中するのではなくあくまでも波に合わせるような泳ぎを行いましょう。
ボディサーフィンに必要な道具
ボディサーフィンに使用する道具について解説します。慣れれば水着以外には何も必要ありませんが、慣れるまでは推進力を得るためのフィンや浮力を得るためのハンドプレーンが必要です。
そんなボディサーフィンで使用する道具とその理由について具体的に解説します。
ボディサーフィンの道具①水着
水着の着用は必須です。水着の種類は基本的にどれでも構いませんが、女性の場合、ビキニなど脱げやすい水着を着用すると波の勢いで脱げる可能性があります。そのため、脱げにくい水着を着用するようにしましょう。
ボディサーフィンの道具②ウェットスーツ
気温が低い時期にボディサーフィンを行う際にはウェットスーツが必要となることがあります。夏など暑い季節の着用は必須ではありませんが、怪我を防止するためにも着用した方が安全だといえるでしょう。
ボディサーフィンの道具③フィン
フィンはシュノーケリングやダイビングなどで使用するフィンで問題ありません。波に乗る際に波のスピードに合わせて泳ぐために使用します。一部の上級者の中にはフィンを使用せずにボディサーフィンを行う方もいますが、初心者の方は必ず使用しましょう。
ボディサーフィンの道具④ハンドプレーン
ハンドプレーンはボディサーフィンを行う際、片手もしくは両手に付けて浮力を得るための道具です。体重を預けるだけで、比較的簡単に波に乗ることができるため、初心者の方にとってはライディングの支えともなる重要な道具でもあります。
慣れてくると、ハンドプレーンを付けなくても波乗りができるようになりますが、波に乗る感覚が身に着くまでは使用するようにしましょう。
ハンドプレーンの使い方
ハンドプレーンの基本的な使い方について解説します。基本的に利き腕に装着して使用します。ただ握るだけのタイプや手首にバンドで固定するタイプがありますが、初心者の方はバンドで固定するタイプがおすすめです。
波に乗る際は波に乗るタイミングでハンドプレーンを付けている腕を伸ばし、体重を預けます。そのため、タイミングさえつかめれば、誰でも簡単に波に乗ることができるのです。
ボディサーフィンは初心者でも簡単!
ボディサーフィンは波に乗る際のタイミングさえつかむことができれば、子供でも気軽に楽しむことができます。サーフィンのようにバランスをとる必要もないため、特にトレーニングも必要ありません。
また、波の特徴を把握するのにもおすすめなため、サーフィンが上達したい、という方にもおすすめのスポーツです。ボディーサーフィンを行って、体で波を受ける爽快感を味わってみてはいかがでしょうか。
サーフィン初心者の方はこちらの記事もチェック!
今回の記事ではボディサーフィンの具体的なやり方や魅力など、基本的なことを解説しました。そんなボディサーフィンの魅力の中にサーフィンが上達できる、ということがあります。
サーフィンが上達したいためにボディサーフィンに興味がある、という方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。サーフィンの基本や上達法などが具体的に掲載されています。サーフィン上達のための参考にしてください。
サーフィンテイクオフのコツは何?上達するコツやできない原因を徹底解説!
サーフィン初心者の方でもわかりやすく解説するテイクオフのコツ。うまくテイクオフ出来ない原因別に、問題点を洗い出し、あなたのサーフィンの上達の...
【初心者編】サーフィン基本用語集!技の名前から波の状態など使い方も解説!
サーフィンを始めたいけど、用語が難しくて中々一歩を踏み出せないという方はいませんか?サーフィンの用語や技の名前は独特なものが多くコアな雰囲気...
サーフィン初心者入門!どうはじめたらいい?練習方法やボードの選び方を解説!
サーフボード片手にサーフィンを始めませんか?ここでは、初心者が初めてサーフィンをするのに必要な知識や基礎、練習法を動画を使ってご紹介します。...