サーフィンのテイクオフの練習法について徹底紹介
サーフィンは敷居の高いスポーツとしてなかなか始め辛いという方もいるでしょう。しかし、他のスポーツと同じで、サーフィンができるようになりたいという気持ちがあれば、やり方次第で、誰でもできるようになります。
そんなサーフィンの基本的なテクニックがテイクオフと呼ばれるテクニックです。このテイクオフというテクニックはサーフィン初心者の方が直面する最初の壁だとされています。
この記事ではそんなテイクオフの練習方法について具体的に紹介するのでぜひ参考にしてください。
初心者向け!サーフィンでよく使う専門用語
初心者の方が挫折してしまう理由の一つに専門用語が多すぎて分からないということがあります。しかし、専門用語を覚えることで、より効率的上達できるのもまた事実です。ここからはそんな基本的なサーフィンの専門用語を紹介します。
サーフィン用語①テイクオフ
テイクオフとは世間でよくいう波に乗る瞬間のことをいいます。テイクオフする、テイクオフした、という言葉も同じ意味で捉えてください。
サーフィン初心者向けに説明すると、サーフボードから両手を離して、横向きに足を広げてサーフボードと並行に立ち波に乗る、その瞬間をテイクオフといいます。また、テイクオフができるか否かが、初心者か中級者を分けるポイントともいわれているのです。
サーフィン用語②パドル
サーフィンでテイクオフする前に必要なのが、パドルです。やり方は、サーフボードに寝そべり、両足を揃えて軽く上げます。上体を上げ、お腹の中心に重心を置き、バランスを保ちつつ左右の手で交互に水をかきましょう。
抗吸うことで水面を滑るように進むことができます。パドルも大事なサーフィン専門用語の一つなので必ず覚えておきましょう。サーフィン初心者はまずフォームをきちんとマスターして、自分のペースで大きく水をかくことを意識することで、より効率的に上達できますよ。
サーフィン用語③スープ
スープとは、波が崩れた後、岸側までザワザワと続く白波の事をいいます。サーフィン初心者は、このスープを利用してテイクオフの練習をするのが、サーフィン上達のコツです。
サーフィン初心者が、初めから大きな波でサーフィンの練習をしても、上達しないばかりか危険です。そのため、サーフィン初心者は、スープの波を使ってテイクオフのコツをつかんでいきましょう。
サーフィン用語④ドルフィンスルー
ドルフィンスル―とは、ボードごと波の下に潜る事です。アウトに出る際、パドルしながら沖に向かうと、何度も崩れた波が押し寄せます。そのため、波を避ける方法が必要なのですがその一つが、ドルフィンスル―です。
沖の方へと行くことをサーフィン専門用語でアウトに出るといいます。アウトに出る方法として、パドルとドルフィンスル―が必要となるのです。そんな、ドルフィンスル―のやり方を4つのポイントにまとめて説明します。
ドルフィンスルーのやり方①近づく波を確認
パドルしながら沖に向かうので、サーフィンのできる波まで、何回かドルフィンスル―しなければなりません。波のスピードを意識して、ドルフィンスル―を開始する自分のタイミングをマスターするのが上達のコツです。
ドルフィンスルーのやり方②ドルフィンスルーの準備
いよいよ崩れた波がせまってきたら、両手でボードのサイドを持ち、ボードに片膝を当てて、波の下に潜る準備をします。この時、両手でしっかりとサイドを持たないとバランスを崩すことがあるため注意しましょう。
ドルフィンスルーのやり方③波の下へもぐる
頭を下に向け、サーフボードを沈ませながら、サーフボードの先端に力を入れる感じで、一気に波の下に潜りましょう。波の下で、体とサーフボードを引きつけ、波が通り過ぎるのを待ちます。
ドルフィンスルーのやり方④再びパドル開始
波が通り過ぎたのを確認したら、浮力でサーフボードの先端から浮上し、再びパドルを開始して沖へ向かいます。この時の注意点は、浮力を使ってゆっくり上がることです。いきなり浮かぼうとすると、波によってバランスを崩してボードごとひっくり返ることがあります。
サーフィン用語⑤ショートボードとロングボード
サーフボードの種類は、大まかにショートボードとロングボードに分けられます。サーフィン初心者は、ショートボードは自分の背丈より若干長いボードで、ロングボードは自分の背丈より大分長いボードと簡単に覚えるとよいでしょう。
ロングボードの特徴
ロングボードは身長よりも大幅に長いため、波が多少高くても比較的安定しています。そのため、テイクオフをはじめ、パドルなどの練習がしやすいため、初心者の方にはおすすめのタイプです。
スピード感あるサーフィンやアクロバティックなトリックなどが必要な競技には不向きですが、安定したサーフィンを行いたい方が多く使用します。
ショートボードの特徴
ショートボードは身長よりもやや長めとなっています。特徴はロングボードとは反対です。安定感はロングボードよりも劣りますが、よりスピード感があるサーフィンができる上アクロバティックなトリックに向いているタイプのボードです。
そのため、主に競技などでも使用されます。しかし、安定感が低いため初心者の方が使用すると、落下することが多くなるため、まずはロングボードから使用することがおすすめです。
サーフィンのマナーとルールについて
サーフィンには当然ですが守らなければならないマナーやルールが存在します。初心者の方でも最低限のサーフィンのマナーとルールを知り、サーフィンを楽しみましょう。
きちんと、サーフィンのマナーとルールを守っていれば、ローカルサーファーから、サーフィンの情報などが、教えてもらえる機会が訪れるかもしれません。
サーフィンのマナーとルール①挨拶と笑顔
挨拶となると、サーフィン初心者は不安になって、やはり敷居が高いスポーツと勘違いされるかもしれません。ですが、サーフィン初心者も上級者も、皆同じくサーフィンを楽しむために海に入っています。
学校や会社、自宅近隣に住んでいる人と同じように、挨拶をすればよいのです。そうすれば、自然と笑顔になり、相手も不快に思ったり、警戒されたりすることはないでしょう。
ローカルサーファーと顔見知りになることが、実はサーフィン初心者が一番上達する近道だったりもします。
サーフィンのマナーとルール②ローカルポイントに入らない
サーフィンスポットの中には地元のサーファーの方だけで楽しむためのポイントがあります。そういった場所はかつて平然とゴミのポイ捨てをして、そのまま帰るというマナーが悪い人々に汚された場所でもあります。
海をキレイに守る為、ポイ捨てゴミを拾うのは地元民であるローカルです。そのようなことが続けば、受け入れたくなくなるのも分かります。そのため、サーフィン初心者は、上級者専門の海やローカルポイントでのサーフィンは控えるようにしましょう。
サーフィンのマナーとルール③波を譲る気持ちを持つ
ここでサーフィンする上で一番大事なルールを覚えておきましょう。サーフィンは、一つの波に対して一人しか波に乗ってはいけないのです。先にテイクオフした人が絶対優先です。
テイクオフして、波に乗っているサーファーの後からその波に乗る事を「前乗り」といい、ルール違反となります。スープで練習していても、サーフィン初心者は、テイクオフしてきたサーファーの邪魔にならない様に気を配りつつ、安全にサーフィンを楽しみましょう。
サーフィンのマナーとルール④リーシュコードは必ず装着
リ―シュコードは、サーフボードと自分の利き足をつなぐコードで、命をも守る大事なアイテムでもあります。なぜなら、サーフボードから手が離れた時、大きな波であれば溺れたり、他のサーファーにボードがぶつかったりするからです。
必ず装着してサーフィンをしましょう。また、経年劣化する消耗品なので、切れる前に交換することをおすすめします。
テイクオフのやり方と簡単なコツ
それでは、大事なサーフィンの専門用語、マナーとルールを理解されたところで、テイクオフのやり方を紹介します。テイクオフはコツさえ理解してしまえば誰でも簡単にできるようになるテクニックです。
その簡単なコツがつかめずテイクオフができなくて、簡単に諦めてしまう人が多いのもまた事実。ここからはそんなテイクオフの具体的なやり方と簡単なコツについて解説します。テイクオフさえできれば、次のステップアップへのやる気や意欲にもつながりますよ。
テイクオフのやり方①波待ち
波待ちのやり方は、沖に向かってボードを馬乗りにまたぎ、背を伸ばし、両足で円をかきながら、両手も使いバランスを取ります。サーフィン初心者は、この時点でバランスを崩し、サーフボードから海に落ちることも多いため注意が必要です。
波待ちのコツを把握することが上達のコツとなります。テイクオフの前にまず波待ちのやり方を、練習しましょう。まわりのサーファーと同じようにできれば、その状態で沖に向かって、自分が乗りたい波を待ちます。
テイクオフのやり方②タイミングよく方向転換
自分が乗りたい波を目視できたら、方向転換して波に背を向けなければなければなりません。方向転換のコツは、目線・上体から岸側に向ける事です。サーフボードも自然に岸側へ向けられます。
自分が乗りたい波とパドル・テイクオフするまでの必要な距離を考えて、タイミングよく方向転換しましょう。
テイクオフのやり方③早いパドル
波が寄せてきたら、パドルを開始します。なぜパドルをするかというと、テイクオフを行うためにはサーフボードと波の速度を合わさなければならないからです。そのため、パドルが遅い場合、せっかくのいい波でもテイクオフできず波に置いていかれます。
パドルは、テイクオフに大事な動作です。いかに水抵抗が少なく、サーフボードを前に進められるかを考えながら、パドルの練習をするとよいでしょう。
テイクオフのやり方④テイクオフのタイミング
自分が乗りたい波がきて、順調にパドルをして波のスピードに合わせられたら、いよいよテイクオフです。パドルの途中、スーッとサーフボードが滑りだす瞬間があります。それが、テイクオフのタイミングです。
ボードが滑りだす瞬間は、パドルをしていてもサーフボードが自然と波の力で前に押してくれるため、感覚で把握できます。その感覚が分かるようになると、テイクオフの成功まではあと一歩ですよ。
初心者におすすめのテイクオフ上達の極意5選
学校や会社が忙しい、また海まで遠く、移動費がかかるので中々サーフィンできない人にもおすすめしたいのが、テイクオフの極意5選です。海に入らなくても上達する方法をこれからご紹介します。
そして、サーフィンをこれから始めたい人、またいつもテイクオフに失敗するサーフィン初心者にもぜひおすすめしたい上達方法です。
テイクオフの上達の極意①動画の視聴
海に入るだけが練習ではなく、日頃からイメージトレーニングすることが上達への近道なのです。そのため、サーフィンのテイクオフ動画を繰り返し視聴しましょう。プロや上級者のテイクオフのやり方を細部まで観察し、海で実践してこそテイクオフ上達の第一歩です。
テイクオフの上達の極意②鏡の前での確認
次に、鏡の前でサーフボードの上に立って、テイクオフしたときのポーズをとってみましょう。特に注目すべき一番の点は、視線です。視線は遠くを見るような位置におきます。
視線が下になると、体の重心も下へ行き、バランスを崩して海に落ちてしまうため注意しましょう。テイクオフ後のポーズを体に覚えさせる事ができたら、海の上でも自然にできるので、まずはやってみてください。
テイクオフの上達の極意③重心や力みを調整
視線の位置ができたら、利き足を後ろに、肩幅程度足を広げて、膝を少し曲げ柔軟に動かせるか、体全体少し重心を後ろに置いて上半身は力んでいないか、微調整してみてください。
陸の上で自然にできなければ、不安定な海の上に立つのは困難です。鏡の中の自分が、テイクオフ動画で視るような適切なフォームになっていく事で、次第に気持ちも高まります。
テイクオフの上達の極意④立つ練習
陸の上で、繰り返し立つ練習もしましょう。ワン・ツー・スリーとカウントを取り、勢いよく一気に立ちあがります。サーフボードが滑りだす瞬間、立つ事をイメージしましょう。ここでも注目すべき一番の点は、視線です。
テイクオフできるようになった後も、視線の方向で進めたい方向を変えられるので、サーフィンで視線は常に意識しておいてください。
テイクオフ上達の極意⑤サーフィン初心者はスープで練習
こちらは海での練習法となりますが、サーフィン初心者は、スープでサーフボードの上に立つ練習から始めましょう。スープでは、波待ち・方向転換・パドルを行わなくても、サーフボードの上に立つことが可能です。
スープの波の位置なら足がつき、あらかじめ、サーフボードを岸側に向け、スープの波待ちができます。波がきたら、パドル代わりに海中を走って波のスピードに合わせます。スープを使えば、サーフボードが滑りだすタイミングも分かり、効率よく立つ練習ができますよ。
テイクオフはサーフィンの基本
サーフィンの基本は、テイクオフです。基本のテイクオフがスムーズにできてこそ、応用のアクロバットな動きができます。まずはサーフィンの動画を視聴して、楽しくワクワクする気持ちでイメージトレーニングから始めましょう。
気持ちを持ち続けることで、ローカルサーファーと会話したり、サーフィン専門用語や知識も自然と覚えたりすることができます。そこまでいけば、もうサーフィンの虜です。まずは、テイクオフをマスターし、脱サーフィン初心者を目指しましょう。
サーフィングッズに興味がある方はこちらの記事チェック
サーフィンではボードやスーツ以外にも様々なグッズを使用します。特に初心者の方はそろえた方が、サーフィンをより楽しめる上、怪我の予防にもつながる重要なグッズもあるのです。
そんなサーフィンを行う際にはそろえておくべきおすすめのグッズについて興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。サーフィンで便利に使えるおすすめのグッズについての情報が詳細に掲載されていますよ。
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