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濃厚な甘い香りが人気のマグノリア!その花言葉を種類・色別にご紹介します!

マグノリアはモクレン科の植物の総称です。種類によりますが3月~5月と、春~初夏にかけて開花し、よい香りを放ちます。気品ある花姿と育てやすさもあって人気が高いためか、よい意味の花言葉が多いです。マグノリアの特徴や全般・種類別の花言葉を解説します。
2021年6月2日
Laylah
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マグノリアとは

出典:photo-ac.com

マグノリアは固有名称ではなく、モクレン(マグノリア)科の植物の総称です。独特の風情がある花と甘美な香りを持つ種類が多いため、ガーデニングでは庭木、花木として高い人気があります。種類が多く、野生種だけでも約90種が確認されているほどです。

マグノリアは種類によって、特徴も原産地も違います。日本原産種もあり、日本人にとってもなじみ深い花木です。

マグノリアの基本情報

学名 Magnolia
科名・属名 モクレン(マグノリア)科モクレン属
園芸分類 庭木・花木
園芸形態 落葉性(一部常緑性)低木~高木
草丈・樹高 2m~10m以上
開花時期 種類によって異なる(3月~5月が多い)
花色 赤、白、ピンク、紫色、黄色、複色
耐寒性 強い
耐暑性 強い
特性・用途 落葉性、歴史が古い、園芸品種や仲間が多い

マグノリアとモクレンは同じもの?

Photo bysuju-foto

日本では、マグノリアとモクレンを同一の植物として扱うことがあります。モクレンはモクレン科の植物で、マグノリアはモクレン科の植物の総称です。正確には「モクレンはマグノリアの一種」となります。

モクレンのほかにも、マグノリアにはたくさんの種類や仲間、花言葉があります。それぞれに違う特徴と魅力があり、調べていけばいくほど興味が増すでしょう。

マグノリアの全般的な花言葉

出典:photo-ac.com

マグノリアの全般的な花言葉は「自然への愛」「持続性」「華麗」「壮大」です。「自然への愛」は、マグノリアの多くが3月~4月の春の時期に咲き始めることからつけられました。咲く花と芽吹く若葉が、大自然への愛と感謝を表しているように見えたのでしょう。

「持続性」は、マグノリアが非常に古い歴史を持つことが由来です。近年の研究では、9500万年前には存在していたといわれています。

マグノリアの西洋の花言葉

マグノリアの西洋の花言葉は「dignity(威厳)」「nobility(崇高)」「love of nature(自然への愛)」「perseverance(忍耐)」です。日本の花言葉とそれほど意味が変わらないのは、マグノリアに抱くイメージが、日本と西洋でそれほど差がないからでしょう。

美と香り、強健さを備えたマグノリアは西洋でも広く受け入れられており、人気の高い花木です。

マグノリアの種類別の花言葉【モクレン】

Photo byHans

モクレン(木蓮)は中国南西部を原産地とする品種です。日本でも昔から人気がある花木で、平安時代の書籍に記述が残されています。香りはほかのマグノリアの仲間と比べると弱めですが、華やかで上品な芳香です。

モクレンは種類が多く、紫色と白色のほかにも、ピンク、赤、黄の花色をした品種が存在しています。

モクレンの基本情報

開花時期 3月~5月
花色 赤、白、ピンク、紫、黄
誕生日の花 1/8、2/19、5/7、7/4

モクレンの花言葉

Photo bystux

モクレン全般の花言葉は「持続性」「崇高」「忍耐」「威厳」です。「崇高」の由来は、モクレンの花がハスの花によく似ていることからきています。ハスは仏教の象徴花として神聖視されているため、神聖に近い意味を持つ「崇高」の花言葉がつけられました。

「威厳」の花言葉は、しっかり地中に張る根と、丈夫な幹を持つモクレンの堂々たる姿が由来です。

色別の花言葉


紫色のモクレンは「自然への愛」と「恩恵」、白色のモクレンは「高潔な心」「気高さ」「慈悲」です。「自然への愛」「恩恵」は、春を迎えた紫色の花が開いていく姿を、自然への深い愛情と敬意と重ねて生まれました。

「高潔な心」「気高さ」などの気高く純粋な心を表す花言葉は、白い花の清楚で無垢なイメージに重ねたものです。

マグノリアの種類別の花言葉【コブシ】

Photo byHans

コブシ(辛夷)はマグノリアの仲間で、花からも枝からもよい香りがただよう花木です。ふくらんだつぼみが、子どもが強く握りしめたこぶしに似ていることが名前の由来とされています。

コブシのつぼみから作る生薬名を「辛夷(しんい)」と呼ぶことから、名前にも同じ漢字が使用されました。

コブシの基本情報

開花時期 3月~5月
花色
誕生日の花 1/29、2/6、3/8、3/24

コブシの花言葉

「友情」「友愛」「歓迎」「愛らしさ」がコブシの花言葉です。コブシの花が満開となる3月~5月は、入学式や入社式、卒業式など、出会いと別れのイベントが開かれる時期でもあります。ここから「歓迎」「友情」「友愛」の花言葉がつけられました。

「愛らしさ」の花言葉は、名前の由来でもある子どもの握りこぶしに似たつぼみが由来です。

マグノリアの種類別の花言葉【シデコブシ】

出典:photo-ac.com

シデコブシ(幣辛夷、四手辛夷)はマグノリアの仲間で、愛知県、岐阜県、三重県の一部地域に分布する日本固有種です。花の大きさや樹高がコブシよりも小ぶりなことから、ヒメコブシとも呼ばれています。庭木のほか、盆栽にも利用される人気品種です。

香りはやや弱めですが園芸品種として人気があるため、多く流通しています。一方で野生種は近年減少しており、環境省のレッドリストにより、準絶滅危惧種に指定されました。

シデコブシの基本情報

開花時期 3月~4月
花色 赤、白、ピンク
誕生日の花 1/29

シデコブシの花言葉

出典:photo-ac.com

シデコブシの花言葉は、仲間であるコブシと同じ「歓迎」「友愛」です。子どもの握ったこぶしに似たつぼみが、春を迎えて徐々に花開くさまが、春の訪れを歓迎しているように見えたのでしょう。

マグノリアの種類別の花言葉【タイザンボク】

Photo byPollyDot

タイザンボク(泰山木)は、北アメリカ原産の大型品種です。ほかの仲間と比べると開花時期が遅く、5月~7月に開花します。純白の大きな花が咲くと、柑橘類のさわやかさを感じさせる上品で華やかなよい香りがします。

庭木として人気がありますが、成長が早く樹高が20m以上と高いため、広い庭向きの樹木です。

タイザンボクの基本情報

開花時期 5月~7月
花色
誕生日の花 6/8、6/17、12/16


タイザンボクの花言葉

タイザンボクの花言葉は「前途洋々」「壮麗」「威厳」です。どの花言葉も、タイザンボクが大型品種であることに由来しています。樹高20m以上になる大木、花径50cm~60cmの白い花、甘美な香りから、勇壮な意味の花言葉がつけられました。

「威厳」はモクレンにもつけられている花言葉です。マグノリアの仲間には大木に育つ品種が多いため、「威厳」の花言葉を有するものが多いのでしょう。

マグノリアの種類別の花言葉【ホオノキ】

出典:photo-ac.com

ホオノキ(朴の木)は、日本と中国を中心に分布するマグノリアです。大きく成長する品種で、成長すると樹高30m、直径1m以上の巨木になります。花も大きく、初夏に花径15cm~20cmの白、または淡黄色の花を咲かせます。

花も葉もよい香りがします。特に葉は殺菌作用があるため、昔から料理に使われていました。朴葉寿司(ほおばずし)が有名です。堅く狂いが少ない材質から、木材としても利用されています。

ホオノキの基本情報

開花時期 5月~6月
花色 白、黄色
誕生日の花 設定なし

ホオノキの花言葉

出典:photo-ac.com

ホオノキには「誠意ある友情」「自然の愛情」と、モクレンやコブシによく似た意味の花言葉がつけられています。マグノリアの仲間は高潔で崇高なイメージがある白花を咲かせる品種が多いため、愛情や友情など、崇高な感情にちなむ花言葉がつけられることが多いです。

マグノリアの種類別の花言葉【オオヤマレンゲ】

出典:photo-ac.com

オオヤマレンゲ(大山蓮華)は日本、中国、朝鮮半島に分布するマグノリアの仲間です。名前は「奈良県の大峰山に自生する、蓮華(ハス)に似た花を咲かせる花木」という意味をこめて名づけられました。

美しい花と甘美な芳香、楚々とした雰囲気から「森の貴婦人」の異名を持つ花木です。一方で野生種の減少が著しく、天然記念物とされています。園芸品種として流通しているのは、近縁種のオオバオオヤマレンゲです。

オオヤマレンゲの基本情報

開花時期 5月~7月
花色
誕生日の花 設定なし

オオヤマレンゲの花言葉

「変わらぬ愛」がオオヤマレンゲの花言葉です。オオヤマレンゲの清らかな純白の花色、「森の貴婦人」の異名をとるほどの気品ある花姿が、永遠にそそがれる崇高な愛情を連想させたのでしょう。

マグノリアの種類別の花言葉【オガタマノキ】

出典:photo-ac.com

オガタマノキ(招霊木、小賀玉木)は、日本、台湾、フィリピンを原産地とするマグノリアです。野生種はおもに暖地の山野に生息しています。日本に分布するマグノリアのなかで、唯一の常緑樹です。

古来より神聖視されてきたため、神社仏閣の神木として植栽されています。樹高15m~20mになる大木ですが、花は花径3cmと小さく、枝葉に隠れるように咲きます。

オガタマノキの基本情報


開花時期 2月~4月(地域によっては3月開花)
花色 クリームがかった白(一部は紫色)
誕生日の花 3/4

オガタマノキの花言葉

「畏敬の念」がオガタマノキの花言葉です。古来より神木とされた歴史と、15m以上の大木に育つ威厳ある樹姿から、恐れ敬う意味の花言葉がつけられたのでしょう。

オガタマノキの名前の由来については諸説ありますが、神霊を招くために、オガタマノキの枝葉を神前に供えていた神事を由来とする説が有力です。

マグノリアの種類別の花言葉【カラタネオガタマ】

出典:photo-ac.com

カラタネオガタマ(唐種招霊)はオガタマノキの仲間で、中国(唐)を原産地であることからカラタネオガタマと呼ばれています。花径3cm前後の小ぶりで愛らしい花、樹高も3m~5mと扱いやすいことから、庭木として人気のある花木です。

開花時期になると、バナナや梨にたとえられるほどの強く濃厚な香りを放ちます。この特徴から「バナナツリー」という別名がつけられました。

カラタネオガタマの基本情報

開花時期 4月~6月
花色 クリーム色、紫色、ワインレッド、複色
誕生日の花 6/1

カラタネオガタマの花言葉

カラタネオガタマの花言葉は「甘い誘惑」です。別名の由来でもある甘く濃い香りからつけられたのでしょう。カラタネオガタマには、さまざまな花色を持つ園芸品種がありますが、色別の花言葉はありません。

マグノリアの美と香りを楽しもう

出典:photo-ac.com

マグノリアは気品ある美しさの花、優雅な甘い香り、堂々とした樹姿で、古くから庭を彩る花木として親しまれてきました。「威厳」「崇高」「自然への愛」のように、よい意味の花言葉が多いのもうなづけます。育てやすい品種も多いです。身近で育てて花姿と香りを楽しみましょう。

マグノリアが気になるならこちらをチェック!

当サイトでは濃厚な甘い香りが人気のマグノリア!その花言葉を種類・色別にご紹介します!以外にも、マグノリア(モクレン科の植物)に関する記事をたくさん掲載しています。

マグノリアの見頃の時期、種類別の特徴やよく似た仲間との違いなど「マグノリアについて、もっと詳しく知りたい!」と思ったなら、参考にしてみてくださいね。