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ポットマムとは
ポットマムとは1950年頃に米国で品種改良された鉢植えの菊(マム)の仲間を指します。大きくは西洋菊に分類され、スプレー菊やポットマムが同じ分類で一般的に洋菊と呼ばれています。
広い意味ではポットマムは鉢植え(ポット)の菊を指す言葉で、アメリカから世界に広がり日本にも入ってきました。菊は開花する時期によって呼び名が分かれており、ポットマムは秋菊に分類されます。
菊の種類
菊の種類には鉢植えのポットマムの他にもいろいろな種類がありますが、大きく分けると4種類あるので、それぞれの特徴について整理したのが次の表です。
菊花展などでお馴染みの種類から伝統的な菊、野生の菊などに分けられそれぞれに呼び名があるので覚えておきましょう。
大菊(大ギク) | 菊花展などで多くみられる観賞用の菊など |
古典菊(古典ギク) | 伝統的な菊、江戸菊、伊勢菊、肥後菊など |
小菊(小ギク) | 懸崖仕立てや盆栽仕立てで楽しむ小さな菊など |
野生菊(野生ギク) | 山野草として楽しむ菊など |
ポットマムの基本情報
園芸分類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
原産地 | 中国 |
草丈 | 10~50cm |
開花期 | 9月~11月 |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、緑、茶のほか複色 |
耐寒性 | かなり強い |
耐暑性 | 普通 |
特徴 | 初めての人でも割と簡単に育てられる |
ポットマムの栽培方法
ポットマムは直立した幹の頭部に花が咲いて、その周りに舌状の花を咲かせます。菊の種類に応じて少しづつ育て方が違いますが、基本的にはポットマムなどの菊は短日植物のため夜間明るい場所に置く場合は対策が必要です。
ここからはポットマムの育て方について細かく説明します。水やりや肥料にほか害虫についても知識を習得しておきましょう。
ポットマムの栽培環境
ポットマムは一年を通して日当たりが良い屋外で育てることが基本です。鉢植えで育てる時は泥が跳ねたりポットマムにかからないように、下に敷きものを敷いたり一段高い場所で育てることをおすすめします。
開花の時期には花に雨が当たらないような場所へ移せば、花が痛むことなく長い期間楽しめるようになります。晩秋からは株元に冬至芽と呼ばれる芽が出てくるため、屋外で寒さに当てる必要があり春から成長を促すための大切な作業です。
ポットマムの水やり
ポットマムの水やりは、一年を通して用土の表面が乾いたら十分に与えることが基本です。特に開花している間は水の吸収が激しいので小まめにたっぷりの水を与えるように気を付けましょう。
水が不足すると花がすぐに散ってしまう原因になるため、開花中の水やりは注意が必要です。小まめに土の状態をチェックして水を補給してください。
ポットマムに与える肥料
ポットマムを育てる時に与える肥料は、春先に芽が伸び始めたら緩効性の化成肥料を10月まで与えるのが基本です。鉢植えのポットマムは蕾が大きく成長する10月には液体肥料を一緒に使用することをおすすめします。
庭植えで育てる場合は3月から10月までの間に緩効性の化成肥料だけで十分育ちますが、ポットマムは液体肥料を併用することを覚えておきましょう。
ポットマムがかかる病気
ポットマムを育てる際に気を付けるべき病気は主に2種類あります。1つは葉枯病で、下の葉が黄色の斑点模様になって後に葉全体が黄色の褐色になり全体に広がる病気です。
もう1つは白さび病で、葉に1mm程度の小さな点ができてそれが広がって葉が枯れてしまう特徴があります。どちらも早めに対処すれば大切なポットマムを枯らすことはありません。
葉枯病の防ぎ方
ポットマムの病気の1つである葉枯病を防ぐ方法として、庭に植え付けて育てる時に同じ場所に続けて育てることを避けることが大切です。同じ場所に植えるとどうしてもポットマムの抵抗性が下がります。
下の葉に小さな斑点ができているのを発見したらすぐにその葉を取り除いて捨ててください。またセンチュウが付いていた親株から挿し木を取ることは止めましょう。
白さび病の防ぎ方
ポットマムの病気の白さび病を防ぐ方法として、病気にかかった葉を早めに取り除くことが最も効果的な方法です。白さび病が発生して初期の段階では、市販の治療系の殺菌剤を使用して防ぐことができます。
ポットマムの新芽が白さび病にかかった時は、保護系の殺菌材を使用することが効果的です。湿気を嫌うポットマムは、地植えで育てる場合は株間を広げたり排水を良くするよう気を付けましょう。
ポットマムに集まる害虫
ポットマムを育てる時に気をつけるべき害虫は、主にアブラムシ、ヨトウムシ、キクスイカミキリなどです。アブラムシとヨトウムシは年中発生する害虫なので常に注意が必要と覚えておきましょう。
キクスイカミキリは5月頃に発生する害虫で、茎の先が急に元気がなくなった時は害虫の被害である可能性が高いです。卵や幼虫がいるしおれた部分を茎ごと切り取って捨てなければいけません。
ポットマムの害虫駆除
ポットマムに発生する害虫を駆除するための薬剤は、ホームセンターや園芸店などで簡単に購入できます。アブラムシ対策として代表的な殺虫剤が、ハイポネックス原液殺虫剤入りで、肥料やりとアブラムシ駆除が同時にできる優れモノです。
さまざまな花や樹木などのアブラムシ対策やうどんんこ病を防ぐ液剤として、ヒットゴール液剤ALも使いやすく効果があります。毛虫や青虫、白さび病の防除にも役立ちます。
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ポットマムの管理方法
ここまでポットマムの栽培方法や害虫など基本的なことを学んだので、ここからはポットマムの具体的な管理方法について詳しく説明します。用土の配合や植え付け、植え替えのほか増やし方などを知って長くポットマムを楽しみましょう。
用土
ポットマムの栽培に適した用土を選ぶ時には、水はけが良くて有機質な酸性土壌を選定しましょう。市販されているキク専用に配合された培養土を使う場合は、錠剤の防虫剤を加えて用土を作るのが簡単で間違いのない方法です。
自分で配合する場合には、赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の割合で混ぜた土に、リン酸分が多い緩効性化学肥料を適量加えて作ると良いでしょう。庭土には苦土石灰を加えてpH値が5.5~6.5になるように酸度を調整します。
植え付け
ポットマムを管理する上で大切な植え付けの方法は、根鉢の2倍程度の穴を掘ってそこに苗を植え付けます。あまり深植えにならないことが上手に育てるポイントです。
根が詰まっている場合は少しほぐしてから植え付けると根付きがよくなります。花壇に植える場合には高畝にして水はけが良い条件を作ってあげるのがコツです。
切り戻し(剪定)
ポットマムの切り戻しは、地植えの場合は11月頃に花が全部咲き終わってから作業します。地面から15cm程度を残してそこから上の部分を切ることが切り戻しですが、基本的に年1回行ないます。
切り戻しを年に数回行なうと、花の数が減ってしまうので注意が必要です。毎年たくさんの花を咲かせるためには、年に1回の切り戻しと覚えておきましょう。
植え替え
4月下旬から5月下旬がポットマムの植え替えに適した時期であることを覚えておきましょう。新しい用土と一回り大きい鉢を準備して植え替えることが基本です。
株が大きくなった場合や地植えの場合は、植え替えの時に株分けも一緒に行なうことをおすすめします。その際に傷んでいる根や下葉は取り除いておくと綺麗に育ってくれます。
増やし方
ポットマムの増やし方は基本的には挿し芽と呼ばれる作業を行なって増やします。時期は5~6月が適しており、元気で太い新芽を選び先端から5cm程度に切断して切り口に発根剤を付けて挿し木用の土に挿せば終わりです。
土が乾燥しないように日陰で管理して2~3週間するとしっかりと根を張ってくるので、鉢に植えたり庭に植え付けてやります。
ポットマムを楽しもう!
キク科のポットマムは可愛らしい花を咲かせ、鉢植えなどで自宅でも簡単に栽培できる人気の植物と言えます。育て方も簡単なので、基本的な栽培方法を守りガーデニングの楽しみを感じながらチャレンジして欲しいおすすめの植物です。
市販の肥料や殺虫剤を使って害虫から守りながら、毎年多くの花を咲かせてくれるポットマムを楽しみましょう。
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当サイトでは、ポットマムの育て方ガイド!植え付けの季節や開花時期をご紹介!管理方法も!以外にも簡単にできる植物の育て方について紹介した記事をたくさん掲載しています。
ガーデニングの楽しさを感じながら植物を育てる喜びを体感できるので、是非チャレンジしてみてください。知ってくらしーのでは、あなたのアウトドアライフを更に楽しくする情報をお届けします。
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