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星空撮影は設定が大切
どんな機種でも大丈夫
星空撮影は大変、難しいというイメージがありませんか?実際一眼レフやミラーレスなどのレンズ交換式のカメラを持っている方でもなかなか撮影する機会がないこともあり難しく感じる方も多いと言われています。
しかし、星空撮影は設定、撮り方のルール(決まりごと)を覚えて適切に設定すると描画エンジンが少し古かったり、イメージセンサーが小さめのエントリー機種でもきれいに撮影できますよ。
設定ができるとスマホでも撮影可能
少し難しいですが設定をうまく使いこなすとスマホでも星空撮影可能です。それくらい性能ではなく設定が重要になります。また、性能は低くてもいいというわけではありませんが、エントリーモデルでも新しいものならきれいに撮れますよ。ミラーレスでも大丈夫です。
例えばキャノンのEOSkissX10、EOSKissM2、ニコンのD5600、D3400 でも大丈夫です。スマホはどんな機種でも大丈夫ですがGoogle Pixel 4には専用モードがあります。
星空撮影に必要なもの
星空撮影も風景になるため、広角レンズもしくは標準レンズで撮影します。望遠レンズは使わないようにしましょう。このときにレンズはできるだけ明るいものを選ぶこと。暗くてもF値4前後、理想は2.8以下と言われています。
広角は人間の視界よりも広い範囲を捉えられるためダイナミックに仕上がりおすすめです。また、星空をきれいに撮るには三脚がないと固定できずブレが生じやすいですよ。
ISO感度とは
ISO感度とはセンサーに伝える光の量のことで、数値を大きくすると光の量が増幅され明るい写真に仕上がります。明るい写真に仕上がりますが、ISOを大きくするとノイズが発生しやすくなります。
つまり高いISOでノイズが発生しにくい一眼レフ、ミラーレスがあるときれいに撮影しやすいということです。
星空に影響する月明かり・環境光について
星空の撮影方法で大切なのは星空が一番見やすいときに撮影することです。月明かり、街の光が強い状態も明るすぎる状態になりやすいので注意してください。
月明かりが少ない新月、高原など街の光が少ない場所、そして晴れた日を選ぶのも重要です。現在はスマホアプリで月齢、雨雲が確認できるため撮影スポットを探すだけとなり、天体に詳しくない初心者の方でもベストコンディションで星空撮影ができるようになりました。
星空写真の撮影方法・設定
一眼レフの星空撮影方法
撮影する手順を簡単に紹介し、各ポイントは後述していきますね。まずは三脚にカメラをセットしましょう。三脚がないとブレてきれいに撮影はできません。次にピントを星に合わせます。ピントの設定が重要です。
次にシャッターの絞りを一番明るい状態にして撮影しながら各種調整をしましょう。ISOを高めるとたくさんの星が撮影できますよ。好みに応じてホワイトバランスなどの調整も加えていくことできれいに撮影できます。
星空撮影の設定ポイント
- ピントを合わす
- シャッタースピード(SS)を遅く
- 開放(一番小さいF値)にする
- 撮影しながらISO調整
- その他調整
星空撮影はマニュアルフォーカスが大事
星空撮影の設定方法はすべて自分でしましょう。特にピントはオートフォーカスでは絶対に合いません。ピントの合わせ方は一番明るい目立つ星をみつけ、合わせていきましょう。自分で合わすためピントリングをゆっくり回していきます。普段オートで撮影していると使わない場所になるため慣れが必要ですね。
合わせ方は無限遠(∞マーク)から徐々に戻していきましょう。ピントが合うと星の輪郭がわかりやすくなります。
シャッタースピード(SS)とは
シャッタースピード(SS)はシャッターを切るまでの時間を意味し通常では1/60程度の速さで撮影しますが、真っ暗の中で撮影する星空はSSを遅くして光を多く取り込むために数秒~数十秒に設定しましょう。
つまり星空撮影は、シャッターを数秒単位で開けたままにしながら撮影ということです。手持ちで撮影すると、シャッターが閉じるまで完全に静止した状態をキープするという、非常に難しい状態での撮影を余儀なくされることから三脚は必須になります。
SSの設定方法
SSはマニュアルで調整するかシャッター優先モードで設定できます。マニュアルはすべて自分で思うどおりに設定し、シャッター優先はSSを自分で設定しF値はカメラが自動的に決めるモードです。どちらのやり方でも撮影できると言われていますが、最初からマニュアルでの設定覚えると応用できますよ。
SSの目安は考え方にもよりますが15秒程度がおすすめです。
F値について
F値(シャッター開き具合)は開放で撮るのが基本です。特に難しい要素はありません。望遠レンズなどでは倍率によりF値が変わりますが、基本的に開放(F値が一番小さい値)でとることで光をたくさん受け取れるため明るくなります。F値は小さいほど明るいのですがボケやすくなります。
そのためしっかりマニュアルフォーカスで星を捉えておきましょう。
ISO感度の調整
一度撮影してみて明るすぎるとISOを下げましょう。逆に暗い場合は上げましょう。また、ISOを上げると低いときでは撮影できなかったくらい星も撮影できますが、前述したようにノイズも発生しやすくなります。一発で決まることもありますが、撮影しながら調整していきましょう。
ISO感度とSSの考え方
SSが長いとISOが低くても明るい写真が撮れますが、星空撮影ではSSが長すぎると地球の自転での関係で星の位置がずれるため線のように尾を引いてしまいきれいに撮影できなくなります。
このようなときはISOを上げてSSを短くすることで星がきちんと点になる写真に仕上がりますよ。うまく組み合わせながら使ってくださいね。星空撮影以外でも写真の撮り方テクニックとして使えます。
F値と感度の考え方
F値が4などの暗いレンズしかない場合はSSを長くすることでレンズの暗さをカバーできます。しかし前述したようにSSが長いと星が線のようになるため、ISOと組み合わせに注意しながらうまく調整してくださいね。
星空撮影のその他の調整
ホワイトバランスで色味を変えることでよりきれいな写真も撮影できるようになります。星空撮影で多い青い光はホワイトバランスで青みのある色温度に調整しているためです。好みにもよりますが、蛍光灯にすると青みの強い光になり晴天にするとオレンジや赤みの強い光になります。
ホワイトバランスを変更するだけで写真の雰囲気が大きく変わることから他の撮り方でも使えるテクニックになりますよ。
ポラリエ(赤道儀)について
星の動きを自動で追尾する赤道儀の役割を果たす製品を三脚に取り付けることでSSを長くしても尾を引かないきれいな写真が撮れますよ。手軽に撮影するのではなく本格的に撮影したい方はポラリエなどのアイテムを買い揃えてみるのもおすすめです。ポラリエ(赤道儀)があるとくっきりとしたきれいな写真が暗いレンズでも撮影できますよ。
ポラリエの使い方は動画を参考にするといいでしょう。設定も簡単です。
赤色発光が大切
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暗いところにいると徐々に暗さに目がなれる暗順応し、明かりをつけなくても作業しやすくなります。このときに明るいライトを使うと暗順応がなくなることから、星空撮影は赤いライトなどを使うようにしましょう。
星空撮影では方位を知ることも大切です。本品は赤いバックライトの方位磁石となり暗順応を保ったまま方位がわかります。細かいですが、明るすぎることがないように明かりの色まで注意するのもテクニックの1つです。
コントローラーと考え方
シャッターを切るときにブレるため遠隔で撮影する方法があるといいという意見もあります。そのためBluetoothで連携したり有線のタイマーリモートコンロラーなどを使って本体に触れずにシャッターを切れるようにするのも一つの方法です。
しかしコントローラーを使わなくても振動はすぐに収まる微細な揺れになることからなくてもいいという意見もありますよ。タイマーリモートコンロラーは互換性のあるもの、もしくは純正を使いましょう。
まとめ
初心者でも大丈夫
機材の進化でEOSkissX10、EOSKissM2のようなエントリーモデルのカメラでもきちんと星空撮影が撮れるようになりました。GooglePixel4やその他スマホでも星空撮影の設定は活かせますよ。明るさを調整したり、シャッタースピードやフォーカスを調整することできれいな星空撮影ができます。
まずは気軽に撮影してどんどん調整していきましょう。慣れてきたらポラリエなどの赤道儀の役割を果たすアイテムも使っていくことでより美しく撮れます。
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