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ビックリグミで実りを楽しむ!
ビックリグミはダイオウグミとも呼ばれ、同じグミ科の中でも特に大きなサイズの実を付ける品種です。初夏には鈴なりに実る生食可能な果実が魅力で、家庭での栽培を楽しむ方向けに一般販売されています。
育てやすい庭木と言われていますが、実を付けるにはひと工夫が必要です。今回はビックリグミの気になる育て方や注意点を、ポイントに分けてご紹介します。
ビックリグミの育て方
ビックリグミを育ててみたいけど、何を準備すればよいか。どれくらいの大きさに育つかによって、植える場所の選定も必要となってきます。
育て方について、項目ごとにご紹介いたします。
準備しておくこと
地植えの場合
ビックリグミは元々野生品種のため育成力が強く、日当たりと水はけが良ければ特別な土づくりをしなくてもしっかりと育ちます。ただし成木は3mから5mのサイズに成長するため、大きく育った場合のスペースを踏まえての場所選びが重要です。
ビックリグミは単木では実が付きにくい自家不結実性といった性質があります。対策として受粉木となるナツグミを植える必要があるため注意して栽培しなければなりません。
鉢植えの場合
家庭菜園など限られたスペースで育てる場合は、鉢植えがよいでしょう。鉢は8号から10号ほどのものを選び、鉢底ネットを敷いた上に鉢底石を敷き詰め、8分目くらいまで培養土を入れます。
必要なものがセット販売されている商品もありますので、以下に紹介しておきます。
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植え付け
実際の植え付け方法については、種から育てる方法と苗から育てる方法があります。もしも既にビックリグミの木が近くにあり、持ち主の方の許可があれば挿し木で増やす方法もあります。
それぞれの方法ごとにご紹介いたします。
種から育てる
ビックリグミの種は傷みやすく、市場にはあまり出回りません。果実から採れた種子を使う場合、種まきポッドに培養土を入れ、種子を蒔いたら乾燥しすぎない程度に定期的な水やりをします。
種まきポッドを使用する場合は、蒔く時期の指定はありませんが、果実が実る時期と考えると夏~秋ごろがよいでしょう。発芽までには約1年かかりますので、気長にのんびり育てることが肝心です。
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苗から育てる
市場で最も流通しているのは、種子が約1年かけて発芽した苗木です。安定した根付きを目指すのであれば、苗木から育てる方法がよいでしょう。時期としては涼しくなってきた10月から11月下旬、もしくは暖かくなってきた2月から3月にかけて行います。寒い時期に行うと根を痛めてしまい、充分に育ちません。
根鉢がしっかりと収まるように穴を掘るか、鉢を選んで植え付けましょう。植え付け直後は根が張るまでぐらつきやすいため、支柱を添えて固定します。
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挿し木で育てる
気軽にビックリグミを増やして育てる方法として、挿し木があります。ビックリグミの新芽部分を切り取り、新芽を上にして2、3時間ほど水につけ水あげします。その後挿し木用の用土に差し、日当たりの良い場所で水切れを起こさないよう管理しましょう。
挿し木が根付き、新しい葉が出てくれば成功です。苗木として植え替えを行いましょう。
ビックリグミのお手入れ
ビックリグミは環境に適しやすい品種のため、細かなお手入れがなくてもすくすくと成長します。ただし、ビックリグミはそのまま育てていても実をつけにくい自家不結実性といった性質を持つ庭木です。
甘酸っぱい実を付けるために、必要なお手入れについてお伝えしていきます。
受粉木を近くに植える
ビックリグミは1本だけ、もしくは同じ種類が近くにあっても実が付きにくい性質を持っています。結実の対策は、異なる品種で開花時期の近い庭木をそばに植える方法です。ビックリグミの場合は、ナツグミが適しています。
注意すべきは、近くに受粉木があっても花粉を運ぶ虫がいなければ結実しにくい点。人工授粉などを行えば確実に受粉ができます。
結実に関する注意
他の結実方法としてジベレリン処理を用いた方法が広まっていますが、ジベレリンはれっきとした農薬のため使用できる樹木が指定されています。
ビックリグミを含め、グミ科の庭木はジベレリンの使用が認められていません。ビックリグミに対して使用した場合は農薬取締法に抵触しますのでご注意ください。
ビックリグミの害虫対策
植物を育てる上で避けて通れないことが虫の発生です。樹木や果実に害を与えなくても大量の虫が集まると、見た目にもあまりよくありません。
育てていく経過の中で、発生する虫とその対策についてお伝えします。
アブラムシ
春に大量発生するのがアブラムシです。葉の裏や幹に密集し、植物から出るアミノ酸を栄養としています。
アブラムシが直接ビックリグミに被害を及ぼすことはありませんが、植物に害するウイルスを媒介することがあるため注意が必要です。また、アブラムシをエサとするテントウムシや、アブラムシの分泌物を求めてアリが集まるため二次的な害を及ぼしかねません。
ハダニ
春先から発生し、葉の裏から養分を吸い取る害虫です。発生数が多いと、葉に白い斑点が現れます。木を枯らすほどの被害はありませんが、クモのように糸を出し他の植物に移動することもあるため、早めの対策が肝心です。
害虫の対策
忌避性のある薬剤を使用する
害虫対策用に市販されている忌避剤を用いて、害虫を寄せ付けないようにします。実証試験に裏付けされているため、効果の高い方法です。専用の忌避剤のほか、木酢液など自然由来の製品もあるため周辺環境に合わせて選びましょう。
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効果のある代替物を使う
周辺環境から薬剤が使えない場合や、忌避剤の匂いに抵抗がある場合は、代わりとなるもので害虫対策を取りましょう。
手軽に試すことができる対策として、膜が張る牛乳や石鹸水をスプレーで吹きかけると呼吸が出来なくなり窒息させる方法があります。今すぐにでも対応できる方法なので、ぜひお試しください。
ビックリグミの実について
ビックリグミの一番の魅力である果実。完熟の果実になると甘みがあり、生食としてそのまま食べられます。2~3cmの大きさの果実が鈴なりに実ると収穫の時期です。
ビックリグミの果実について、SNSでの評判と活用レシピをご紹介いたします。
ビックリグミの評判
ビックリグミの果実は傷みやすく市場にはあまり出回らないものの、栽培のしやすさから親しまれてきた庭木です。SNS上でも多く取り上げられており、様々な評判がみられます。
実際の評判はどのようなものなのか見ていきましょう。
instagramでの評判
子どもの頃たまに見かけて
つまみ食いしてた
懐かしいグミの実
知り合いのご近所さんが
グミの木の剪定されてたから
お裾分けしてもらいました୭˖*ᘡ•̤ ॣ•໊̤)ೄ
ベリー系は可愛いね♥️
庭木としても普及しているビックリグミを、昔食べた思い出の味としている声が多くみられました。子どもの頃に口にした甘酸っぱい味も、大人になって味わうと新たな発見がありそうです。
Twitterでの評判
グミがいっぱい成った。鳥も見っけていないから食べきれないや! 普通のグミより一回り大きいビックリグミ(大王グミ)
実が鈴なりに実ると、生食だけでは1人や2人では食べ切れない程の数の実が付きます。ビックリグミの実を求めて集める野鳥の姿を楽しみにしている方もいらっしゃるようです。
子どもの頃にわくわくする気持ちを味わった方にとっては、自宅で思い出の味を育てることが楽しみなのかもしれません。
ビックリグミを用いたレシピ
ビックリグミジャム
ビックリグミの実をよく洗い、沸騰したお湯に入れます。しばらくすると実が浮き上がってくるためザルに上げ、よく水気を切った後にヘラで押しつぶし種を取り除きます。
果実量の1/4ほどの砂糖を入れ、コトコトと煮詰めながら適宜レモン汁で味を調整すれば完成です。
ビックリグミ酒
きれいに洗ったビックリグミを瓶に入れ、氷砂糖と果実酒用ホワイトリカーを入れ冷暗所に保存します。それぞれの量は好みによって調整するとよいでしょう。
半年から1年経てば飲み頃です。炭酸で割っても美味しく頂けます。
ビックリグミは育てやすくおすすめ!
今回はビックリグミの育て方についてご紹介いたしました。大木というほどの大きさにはならないため、庭に植えても鉢植えとしても親しめる果実樹です。
魅力的な果実を付けるためにはひと工夫必要ですが、大きなサイズの実が成れば感動もひとしお。生食としてそのまま食べることもでき、甘酸っぱい味わいに懐かしさに浸ることも楽しみといえるでしょう。記事を参考にしていただければ幸いです。
庭木の育て方が気になる方はこちらをチェック!
ビックリグミの他にも、魅力的な庭木は様々です。いろいろな種類の庭木があると、華やかさや楽しみも増えますよね。
関連記事にてご紹介していますので、庭を彩る素敵な庭木を見つけてみてください。

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出典:https://www.photo-ac.com/