ニゲラの花言葉を解説!
まるで緑色をした線香花火のように繊細な葉の中から、幻想的な青い花を咲かせるニゲラは、英名で「霧の中の恋人=Love in a mist」と呼ばれています。ニゲラの咲き誇る姿を見ていると全く納得する英名です。だから英名の由来はニゲラのそんな花姿から名づけられたそうです。
ニゲラが咲き誇る様子は、まるで緑の霧の中でところどころに輝く青い花の光を頼りに迷路をさまよう恋人同士の姿が脳裏をよぎります。そんな姿にちなむ英名はとてもロマンチックな名前。その英名が由来すると言われるニゲラの花言葉を解説していきましょう。
ニゲラの花言葉
「夢の中の恋」
ニゲラを象徴する花言葉は「夢の中の恋」という言葉です。先に解説したようにニゲラの見た目の印象から付いた英名にちなんで、ニゲラはこんな花言葉でイメージされています。先に解説したようにニゲラの見た目の印象から命名された「Love in a mist」という英名から彷彿させて付けられたニゲラの花言葉です。
細いレース糸のような葉から姿をのぞかせる青い花の様子が幻想的だと言われ、そんなことで「霧の中の恋人=Love in a mist」という英名が付いたニゲラの花言葉は、英名の由来と同様の理由から付きました。
「霧の中の恋人」とは別の英名もある!
余談ですが、実はニゲラには「霧の中の恋人=Love in a mist」という英名のほかに「茂みの中の悪魔=Devil in a bush」という英名もあることをご存知でしたか。ニゲラの魅力でもある緑色の線香花火のような繊細な葉が茂るその中から、神秘的な青い花を覗かせる様子がこのような英名の由来だという説が1説にあります。
「恋人」と「悪魔」とは対照的に感じますが、たとえ茂みの中に悪魔が潜んでいたも、花姿から想像するといたずら好きな可愛い悪魔である気がします。
「密かな喜び」
ニゲラの「密かな喜び」という花言葉は、ニゲラの種に由来する花言葉です。花後に付く実の中には真っ黒い種があることから、ニゲラの和名は「黒種草(くろたねそう)」と言います。
種にはニンニクのような香りがあり香辛料やパンやお菓子に使われます。種もポピュラーに活用されていますが、その種を包む花後の実も面白い形をしていて、ニゲラの花とは別に「フウセンポピー」という名でドライフラワーとして楽しまれることなどの理由から、「密かな喜び」という花言葉でもイメージされているのだという説があります。
「当惑」
ニゲラは「当惑」という花言葉でもイメージされています。「当惑」という花言葉の由来の根拠は明確ではありませんが、これもやはりニゲラの見た目の印象からイメージされた言葉ではないかと。
1説にはこれも英語で「Love in a mist」という英語名が由来となっていると言われています。霧の中で恋人と巡り合えるかどうか、そんなイメージが「当惑」という言葉でイメージされているという説です。
ニゲラの特徴
キンポウゲ科クロタネソウ属の一年草
ニゲラはキンポウゲ科クロタネソウ属の1年草の草花です。学名はNigellaと表記します。Nigellaとはラテン語の「黒」という意味で、実の中には黒くて小さな種が詰まっている、その黒い種から由来して付けられました。
花色はポピュラーなのは青。そのほか白やピンクの花の色があります。ニゲラの独特な青色は印象的な色で、まとめて植えるととても幻想的で英名の「霧の中の恋人」という名のとおりです。
原産地は地中海沿岸
ニゲラの原産地は地中海沿岸や西アジアです。とても繊細な花に見えますが、その姿とは裏腹にとても丈夫で育てやすい草花です。ガーデニング初心者でも育てやすく、花壇に地植えしたり鉢植えでも楽しめるほか、切り花やドライフラワーにして楽しむ花としても人気です。
地植えや鉢植えで楽しむ場合は、秋に種まきするか春に花つきの苗を購入して育てます。ニゲラの根はとてもデリケートなので、苗を購入して植え付けるときには、根を傷つけないように注意しましょう。
開花時期は4月から7月
ニゲラの開花時期は4月から7月の上旬です。最盛期は5月中旬から6月中旬。ちょうど日本では梅雨の季節を迎える時期が最盛期となります。天候に恵まれない時期に見ごろの時期を迎えるニゲラですが、青や白い花が咲き、雨に濡れると益々幻想的で独特の雰囲気を醸し出します。
花が咲き終わったらぼんぼり型のユニークな実が付きます。そして実がはじけると中から黒い種が出てきます。秋になると枯れてしまいますが、この種を採取して秋に種まきすれば、ガーデニング初心者でも簡単に増やすことができる花です。
ニゲラはドライフラワーでも楽しめる!
ニゲラの花のドライフラワーの作り方
庭に地植えしたり、鉢植えで楽しめるニゲラ。もちろん切り花としても楽しめます。切り花にした場合、花もちは3日から5日くらいです。もっと長く楽しみたい場合は、ドライフラワーにするのがおすすめ!自然乾燥で綺麗なドライフラワーになります。そのまま水を入れない花瓶に挿しっぱなしにしていても、色焦ることなくドライフラワーになります。
また通常ドライフラワーを作るときのように、1本ずつ糸で縛り直射日光の当たらぬ風通しのよい室内に吊るしておく方法でも、もちろんドライフラワーになります。
花は咲き始めのものを
ニゲラの花びらに見えるところは、実は萼で本当の花びらは退化してほとんど目立ちません。この鄂片はとても薄くて繊細です。咲き進むと花びらに見えるこの萼片が散りだしてしまいます。
ニゲラをドライフラワーで楽しむ時は、咲き始めのニゲラを選んでドライフラワーにすると、散りだすのを遅らせることができます。ドライフラワーは約3ヵ月から半年ほど楽しめますが、それ以上すると花びらがパリパリと崩れだし、葉も同様にポキポキ折れてしまいます。
ニゲラの実をドライフラワーにする方法
ニゲラは花後にできるぼんぼりのような可愛い実をドライフラワーにして楽しむのも人気です。花後に小型のほおずきのように膨らんだ実ができたら、茎を長めにしてカットしそのまま水の入っていない花瓶に挿しておけば自然にドライフラワーになります。
しばらくすると実の中で黒い種ができ、てっぺんが十字に割れて黒い小さな種がこぼれ落ちることもあります。花瓶に挿して楽しむほかに、リース作りの材料としても人気です。
花とは別に市販されている!
ニゲラの実のドライフラワーは「フウセンポピー」という名で花とは別に、人気のドライフラワーとして市販されています。自宅にニゲラがある場合は花後の実を待ち、実ができたらカットしてドライフラワーを簡単に作ることが可能ですが、この独特な形をしているニゲラの実のドライフラワーは、お店で販売されているほど人気です。
花言葉を知ってニゲラを観賞しよう
繊細な葉の間から、神秘的な青い花を咲かせるニゲラの代表的な花言葉は、英名にちなみ「夢の中の恋」という、とてもロマンチックな花言葉です。言葉では言い表せない愛情をニゲラの花言葉に託して、恋人に贈る花束にニゲラの花を選んでみてはいかがですか?
花も実もそして種も楽しめるニゲラ。ニゲラの英名と共に花言葉を知って、過ごしにくい梅雨の季節、ニゲラの花に癒されてみませんか。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。四季折々、心を癒してくれる花々には、それぞれその花をイメージした花言葉が付いています。花を贈るときには言葉では表現できないメッセージの代役ともなってくれる花言葉。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。花言葉を知ることで日々の花選びもぐーんと楽しくなりますよ。

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