大輪花のアマリリスの花言葉をご紹介!
アマリリスは華麗な大きな花を咲かせる球根花です。アマリリスとはギリシャ語では「輝く」という意味の言葉。その意味通りに、パッと開いた鮮やかな花が特徴で昔から親しまれている花です。
アマリリスの球根を花壇や鉢植えにまとめて植えるとボリュームたっぷりの花を楽しむことができます。アマリリスは蕾の時は上を向いていて、花が開くと横向きに花を咲かせるのが特徴です。そのアマリリスの花言葉を今週はご紹介します。
アマリリスの特徴
ヒガンバナ科ヒッペアストルム属の球根花
太い花茎の先にユリに似た花を数個咲かせるアマリリスは、ヒガンバナ科ヒップアストルム属の植物です。学名はHippeastrum hybridumと表記します。学名のHippeastrumとはギリシャ語で「騎士の星」意味で、「馬ほど大きく星のような花を咲かせる」ことにちなんでいるそうです。
原産地は中央アメリカや南アメリカ
原産地は中央アメリカや南アメリカ。花壇や鉢植えで楽しまれるほか、切り花としても人気です。原産地の中央アメリカや南アメリカには80種類以上もの品種が分布していますが、その中の数種類を交雑させて現在の品種が誕生しました。
原種は楚々とした雰囲気の花ですが、現在一般に見かけるアマリリスの品種は華麗で大きな花を咲かせる大輪種。また近年は中輪で花形の豊富な品種も出回っています。
花色はバラエティー豊富!
花の色は赤、ピンク、白、緑、オレンジ、紫、複色などバラエティー豊かな花色があります。いずれにしてもどの色も鮮やかな色です。
開花すると少し甘い香りがするのもアマリリスの花の特徴。6弁の花びらは反り返って雄しべをのぞかせた姿で、葉っぱは線形あるいは帯状で中央から伸びています。
和名は「紅筋山慈姑」
アマリリスの和名は「紅筋山慈姑(ベニアイサンジコ)」と言います。山慈姑(サンジコ)とはラン科の花の一種で、生薬として利用されている植物です。姿が山慈姑に似ていることや、アマリリスの原種の花びらには赤い筋があったためこのような和名が付きました。
アマリリスの英名はそのまま「amaryllis(アマリリス)」です。別名ではキンサンジコとかナイトスターリリーなどと呼びます。
開花時期は春と秋
アマリリスは春咲きの品種と秋咲きの品種があり、春咲きのアマリリスは4月~7月に花が咲き、秋咲きの品種は10月頃に花が咲きます。
一般的なアマリリスの草丈は1m以下で花茎が太いのが特徴です。なんとその茎の中は空洞です。開花時期になると茎の先に直径10cmくらいのユリに似た大きな花を横向きに数輪咲かせます。
「アマリリス」という名にまつわる伝説
古代ローマの歌の中に登場する少女の名前!
「アマリリス」という名前は、古代ローマの大詩人であるウェルギリウスの詩集「牧歌」の中に登場する純粋な羊飼いの少女の名前に由来しています。「牧歌」は優美華麗な歌をつづった有名な詩集。「牧歌」の中の1編に登場する少女の恋物語がアマリリスの誕生説でもあります。
アマリリスの誕生説ともなる伝説とは
「牧歌」の1編に登場する羊飼いの少女アマリリスは、花が大好きな美少年のアルテオに恋をしていました。アマリリスは神様に恋の苦しみから救ってくれるようにお願いすると、神様は1本の矢をアマリリスに贈ったのだと。彼女は神様のお告げの通り、自分の身をその矢で傷つけました。
その傷から流れた真っ赤な血から美しい花が咲き、アルテオはその花に魅せられてアマリリスを好きになったという話です。ヨーロッパではこんな伝説がアマリリスの誕生説として伝えられています。
アマリリスの花言葉
「輝くばかりの美しさ」「誇り」
アマリリスの代表的な花言葉は「輝くばかりの美しさ」「誇り」という言葉で表現されています。「輝くばかりの美しさ」という花言葉は、華やかな色の大きな花を咲かせることから付いた言葉です。
「誇り」という花言葉は、丈が長く茎が太くてすくっと伸びているアマリリスの立ち姿から付けられた花言葉。アマリリスを観賞しているとこれらの花言葉でイメージされているのがよくわかります。
「おしゃべり」
アマリリスを代表する花言葉にはもう1つよく知られる花言葉があります。それは「おしゃべり」という言葉です。可愛い花言葉ですが、一方では「おしゃべりな人ね」というようなネガティブな意味にもとらわれがちです。でもアマリリスに花言葉の「おしゃべり」という言葉の由来は見た目の微笑ましい様子がこの花言葉の意味となっています。
「おしゃべり」とは少女たちの楽しい会話!
それはアマリリスのこんな見たもの様子からイメージされて付けられました。大きな花を横に向かせ、誇らしげに咲くアマリリスの花姿。隣りの茎の花とまるで楽しいおしゃべりをしている少女のように見えるから、「おしゃべり」という花言葉が付いたのだそうです。
「内気」
あまり知られていませんが、アマリリスは「内気」という花言葉でもイメージされています。この花言葉の由来は、ウェルギリウスの詩集「牧歌」の中に登場する羊飼いの少女・アマリリスの好きだという気持ち相手に伝えられない臆病な心にたとえられて付いた花言葉だそうです。
アマリリスのネガティブな花言葉
「虚栄心」
女性が花束に貰って嬉しい花言葉や可愛いおちゃめな花言葉を持つ一方で、アマリリスには「虚栄心」という、少しネガティブにも捉われそうな花言葉でもイメージされています。アマリリスを花束にして贈るときにちょっと気を付けたい花言葉です。
「虚栄心」というアマリリスの花言葉の由来は、ラッパ状の大きな花を咲かせることが、自慢したい心を表すとたとえられて、このような言葉でイメージされています。アマリリスを花束にして贈るときには、贈る場面に気を付けましょう。
アマリリスの花後の管理について
枯れた花は1輪ずつ摘んでしまう
球根花であるアマリリスは、花後の管理を上手に行うことで翌年もたくさん花を咲かせてくれます。華麗に咲いていた花が枯れてしまったら、枯れてしまった花を1花ずつ花がらを花首のつけ根から切り取ってください。
花後の花がらを切っていくと茎と葉だけが残りますが、葉っぱが黄色く枯れるまでそのままにしておきましょう。花後、残った茎と葉で光合成をおこないます。そして球根に追肥して栄養を与え冬越しの準備をしてください。
アマリリスの管理について
アマリリスは、日当たりと水はけのよい場所を好みます。真夏は直射日光が当たらない風通しのよい半日陰で管理するようにしましょう。日頃は水やりを控えめにして乾燥がちに育てます。冬は休眠期に入るので水を与える必要はありません。
土の表面が乾いたらたっぷりと水やりするようにしてください。水をやるときは首の部分や葉にかけないように根元にたっぷりと水を施します。アマリリスの成長期間中は月に2~3回液肥を追肥してあげると花をたくさん咲かることでしょう。
花言葉を知ってアマリリスを観賞しよう!
隣りの花とまるでおしゃべりをしているように見えることで「おしゃべり」などという可愛い言葉でもイメージされてるアマリリス。アマリリスを花束にして贈るときには贈る場面に気を付けたい花言葉もありますが、贈る花束に前向きなアマリリスの花言葉をメッセージに添えて贈れば華麗な花束になることでしょう。花言葉を知ってアマリリスを楽しんでください。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では花言葉について他にもまとめています。花言葉を知ることで日ごろの花選びもぐんと楽しくなりますよ。当サイトでは特に月曜日は連載で季節の花を追いながら、その花の花言葉を解説すると共に、花名の由来や、その花にまつわる伝説を紹介しています。花言葉についてもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。
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出典:https://pixabay.com/photos/knights-star-amaryllis-flower-plant-4691238/#content