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【庭植え・鉢植え別】ピラミッドアジサイの育て方!開花時期や剪定方法を解説!

ピラミッドアジサイはアジサイの仲間です。夏~秋にかけて、ピラミッドの形をした大きな白い花房をつけます。丈夫で育てやすく、魅力的な品種もあることから、近年人気上昇中の花木です。ピラミッドアジサイの特徴や育て方のポイントについて解説します。
2021年6月14日
Laylah
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目次

7月に咲く紫陽花・ピラミッドアジサイ

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイは、日本や中国など東アジアを原産とするアジサイ(紫陽花)の仲間です。アジサイの種類の多くが毬状の花房を特徴とするのに対して、ピラミッドアジサイの特徴は円錐状の花房といえます。

開花時期も要注意です。アジサイは梅雨時に開花を迎える印象がありますが、ピラミッドアジサイは7月が開花時期の始まりです。花色は白が一般的ですが、園芸品種の種類が多く色変わりする品種もあります。

ピラミッドアジサイの基本情報

学名 Hydrangea paniculata
科名 アジサイ科
属名 アジサイ属
別名 ノリウツギ、サビタ、ミナヅキ、
ハイドランジア・パニキュラータ
原産地 日本、中国東部~南部
草丈・樹高 2m~3m
開花時期 7月~9月中旬
花色 白(種類によっては色変わりする)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
園芸分類 花木、庭木

名前の由来

円錐状の花房が名前の由来です。円錐状の大きな花房を、エジプトの有名な建造物ピラミッドに重ねました。別名のノリウツギ(糊空木)は、見た目がウツギ(空木)という植物に似ていることと、樹液が和紙作りに使う糊の材料とされていたことにちなみます。

ピラミッドアジサイの育て方

①栽培環境

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイの栽培において理想的な環境は、日当たりと水はけがよい場所です。あまりにも日照時間が少ないと花数が減ってしまうので、最低でも午前中は光を浴びられる場所を確保しましょう。

一方、西日や夏の直射日光など、強過ぎる光に当たると葉が枯れるので要注意です。

用土

水はけも水もちもよく、有機質をたっぷりと含む肥沃な土壌が望ましいです。庭植えの場合は、庭土に完熟腐葉土や堆肥を混ぜ込んで水はけをよくします。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で十分です。

②植え付け・植え替え


出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイを植え付ける時期は、11月~3月の生育が鈍る時期です。鉢植えは鉢底に、庭植えは植え穴の下に有機肥料、あるいは緩効性化成肥料を元肥として入れましょう。その後、元肥に土をかぶせてから植え付けます。

植え替える時期も11月~3月です。ピラミッドアジサイはすぐ大きくなるため、小さい鉢だと根詰まりや水切れを起こしてしまいます。鉢植えは一回り大きな鉢に植え替えていきます。

③水やり

Photo byRatfink1973

ピラミッドアジサイは乾燥と水切れを嫌います。特に水切れを起こしやすい鉢植えは注意が必要です。乾燥がひどい夏は、こまめに水やりします。

庭植えの場合は若い株と充実した株で水やりの仕方が異なります。植え付け直後~2年未満の若くて未熟な株は水切れに弱く、すぐに衰弱してしまいます。土の表面が乾いたら水をやりましょう。一方、植え付け後2年以上経過し、成熟した株は水やり不要です。

冬場の水やりは?

ピラミッドアジサイは冬は生育が鈍るため、水分吸収量は減少し、土も乾燥しにくくなります。鉢植えは水やりの頻度を減らしましょう。鉢土の表面が白く乾いたときが水をやる目安です。

④肥料

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイの肥料を与えるタイミングは、鉢植えと庭植えで違います。鉢植えの場合は、ピラミッドアジサイの新芽が動き出す3月頃に緩効性肥料を施します。扱いやすい粒状化成肥料がおすすめです。

庭植えの場合は1月に寒肥として、肥料を株元周辺に埋めます。じっくりと効いて、土壌改良効果もついてくる遅効性の有機肥料が向いています。

ピラミッドアジサイの育て方:一年間の栽培管理スケジュール

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花時期
植え付け・植え替え
肥料(鉢植え)
肥料(庭植え)
剪定
挿し木
株分け

ピラミッドアジサイの育て方のポイント

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイは、鉢植えでも庭植えでも育ちます。しかし、アジサイの種類としては大きく育つため、庭植え向きの品種です。鉢植えと庭植えの管理方法は大まかなところは同じですが、肥料を与える時期が異なります。

また、ほかのアジサイと開花時期が異なるピラミッドアジサイは、花芽をつける時期も剪定時期も異なるので注意が必要です。

ピラミッドアジサイの管理方法


管理方法①剪定・切り戻し

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイの剪定時期は開花後の8月~3月上旬です。遅くても新芽が出てくる3月上旬までには完了させましょう。3月が過ぎて4月に入ると、花芽がついてしまうからです。

ピラミッドアジサイには、枝先を切る程度にとどめる「弱剪定」と、地面に近い高さまで切り戻す「強剪定」の2種類の剪定方法があります。ピラミッドアジサイの高さや大きさをみて使い分けるのが基本です。

管理方法②病気・害虫対策

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイは日本の気候と相性がよく、病気や害虫の耐性もある植物です。特別警戒すべき病気や害虫はありません。強いてあげるなら、高温期はアブラムシやハダニが発生しやすい時期です。ピラミッドアジサイにもたまに発生します。

こまめに観察し、発生していたら薬剤散布で駆除がピラミッドアジサイの病気・害虫対策の基本です。

管理方法③増やし方

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイの増やし方は、「挿し木」「株分け」「取り木」の3種類の方法があります。挿し木の適期は3月~4月と6月下旬~7月上旬の年2回です。行う時期で、挿し穂にする枝が異なるので注意します。

3月~4月は前年に伸びた充実した枝を、6月下旬~7月上旬はその年に伸びた若い枝を5cm~10cm切って、挿し穂にします。水揚げさせた後は挿し木用の用土に挿し、発根するまで乾燥を避けて管理しましょう。

株分け法

充実した大株のピラミッドアジサイがあるなら、株分けで増やすのもおすすめです。切れ味のよい清潔な刃物で、大株を切りわけて植え付けます。ピラミッドアジサイの株分けに適した時期は11月~3月です。

ただし、寒冷地で株分けを行う場合は3月~4月に行います。それ以前に株分けを行うと、寒さで株が傷んでしまうからです。

取り木法

取り木は幹に傷をつけたり、表皮をはいだりした部分から発根させて増やす方法です。発根させたい株元に、縦3cmほどの切り込みを入れて1周して表皮をはがします。表皮をはがした部分には必ず発根剤を塗布です。

その後、発根剤を塗った部分が隠れるまで土を盛り、発根するまで水やりします。発根したら根を傷つけないように丁寧に切り離しましょう。取り木の適期は4月~9月の生育期です。

ピラミッドアジサイの種類・品種


①ピラミッドアジサイ・ライムライト

ライムライトは咲き始めはライムグリーンですが、次第に白く変わり、そこからペールグリーンに変わります。さらに秋にはピンク色を帯びるため、長い開花期間中ずっと楽しめる品種です。

清涼感あふれる色合いと変化が、この種の魅力です。庭木や切り花だけでなく、ドライフラワーや押し花の素材としても人気があります。

②ピラミッドアジサイ・バニラストロベリー

バニラストロベリーは白~赤に変わる花色が特徴の園芸品種です。最初はバニラのように白い花色が、咲き進むとピンク~ストロベリーレッドへと変化していきます。

特に変化途中で見られる白~赤のグラデーションがかった花色が美しく、人気が高い品種です。

ピラミッドアジサイで夏の庭を彩ろう

出典:photo-ac.com

ピラミッドアジサイは7月~10月の庭を美しく飾る花木として、近年人気が高まっています。初心者向けと呼ばれるほど丈夫で育てやすい点も大きな魅力です。

ピラミッドアジサイを立派にきれいに育て上げて、夏~秋の庭を華麗に彩りましょう。

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