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自宅で簡単にできるパパイヤの栽培方法!必要な準備やおすすめの品種もご紹介!

パパイヤの栽培は難しいイメージですが、注意点を理解しておけば沖縄だけではなく関東や関西地域の自宅でも簡単にタネや苗からプランターで育てられます。パパイヤの品種や高さ、収穫時期、栽培スケジュール、気候、肥料、水やりなどを含めた育て方について紹介しましょう。
2021年5月29日
tsumiki7
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パパイヤについて

パパイヤとはどんな果樹なのか

Photo byNanthapongs

常緑性多年草であるパパイヤが自生しているのは、一年中温暖な気候が続く熱帯、亜熱帯地域です。自生しているものは8~10m以上の高さですが、最近では1m程度の高さの品種もあり家庭菜園でも人気が出てきました。

開花後およそ6ヶ月ほど経過すると(苗から育てても約9か月程度)果実が熟して黄色になると収穫時期のサインになるのですが、収穫時期は不定期で年中収穫できるのがパパイヤ栽培の魅力だと言えるでしょう。

パパイヤに栄養はあるのか

Photo byella_govinda

パパイヤは美味しいだけではなく栄養もたっぷりあります。まず熟していない青パパイヤに多く含まれるパパインは、脂肪や糖質を分解する効果や消化吸収を助けてくれる効果が期待できるでしょう。

他には皮膚や粘膜を健やかに保つ効果があるビタミンA、抗酸化作用が期待できるビタミンC、塩分を排出するナトリウムなども豊富に含まれており、美容面や健康面でも効果が期待できる果実だと言えます。

パパイヤの栽培は自宅でも可能

Photo byaranha

パパイヤと言えば、九州や沖縄など暖かい気候でないと栽培が難しいイメージですが、実は関東や関西地域でも簡単に栽培が可能な果樹です。写真のように高い樹木ですが、矮性品種がおすすめ。

矮性品種は、1~2m程度で扱いやすく栽培しやすいのです。しかし、栽培しやすい矮性品種でも、寒い時期は室内に移動させるなどの工夫が必要なのは同じなので注意してください。

熟す前の青パパイヤは果物ではなく野菜

Photo byTobamedia

オレンジ色の果実がパパイヤのイメージですが、写真のような熟す前の青パパイヤでも調理はできます。青パパイヤは簡単に千切りしてサラダに使うこともできるため、毎日の食卓で重宝するでしょう。

また、油を使ってチャンプルーとして炒めても美味しく仕上がります。熟す前は野菜、熟した後はフルーツとして活用できるため、自宅でも栽培しようとする人が増えてきました。

家庭栽培におすすめの矮性品種3つとは

パパイヤの栽培でおすすめなのは、一般的な大きさよりも低めに育つ矮性(わいせい)品種です。写真のとおり1~1.5m程度の高さのため、自宅の庭でも栽培しやすい点がメリットだと言えるでしょう。

紅妃(こうひ)、台農2号、レッドレディーなどが矮性品種です。栽培スケジュールや収穫時期、栽培に必要なものをチェックしたら、園芸店やネットで購入を検討してください。

自宅でのパパイヤの栽培方法

パパイヤの栽培方法①暖かい気候を意識する

Photo bysandid

熱帯・亜熱帯地域に生息するパパイヤは、気温が25度前後の暖かい気候でよく育つため、できれば沖縄など暖かい気候である地域で栽培することが望ましいと言えるでしょう。

しかし、関東や関西地域でも気候に注意していれば栽培することはできます。冬以外は日光に当てますが、冬は耐寒性が低いことから室内に移動させて寒さから守るようにしてください。


パパイヤの栽培方法②日当たりを考える

Photo byjplenio

直射日光が当たり、気温が高い環境で生育がよくなるパパイヤですから、とにかく日当たりのよい場所で育てるようにしてください。気温が25~30度だとよいのですが、15度を下回ると生育が悪くなってしまいます。

地植えなら沖縄などの温暖な地域で栽培するか、それ以外の地域なら、気温が低い時期に移動させることができるプランターなどの鉢植えで栽培するかになるので参考にしてください。

パパイヤの栽培方法③パパイヤに適合する土を用意する

Photo bycongerdesign

パパイヤは湿度過多の状態を好みません。土選びをする時は、栄養分をたくさん含んだ「果樹用培養土」などに「パーライト」「赤玉土」などを混ぜ、水はけのよい土を作りましょう。

土作りは植物栽培の基本です。地植えの場合でも、腐葉土や川砂などを混ぜ込みながら水はけのよい土を作り、パパイヤの生育によい状態にして栽培してください。

パパイヤの栽培方法④パパイヤに適切な肥料を用意する

Photo byJing

パパイヤは栄養が豊富かどうかで生育が変わるため、肥料は多めと考えて間違いありません。春から秋にかけて(4~10月頃)の生育期には有機質配合肥料や肥料の効果が一定期間続く緩効性化成肥料を与えるようにします。

リン酸窒素カリ、どれも同じ配分で含んだ肥料が望ましく、固形肥料を毎月か各月、もしくは液肥を2週間前後で与えながら栽培してください。
 

パパイヤの栽培方法⑤植え付けは春頃

Photo byphunguyenn

植え付けのスケジュールを立てるなら、苗の場合は春の時期4~5月頃がよいと言われています。しかし、発芽温度が20度以上が望ましいため、タネまきの場合は少しずらして5~6月頃に植え付けをしてもよいでしょう。
 

うまくいけば、タネまきから1~2週間程度で発芽するはずです。鉢植えの場合は、プランターの大きさを少しずつ大きいものに変更していく方法でも問題はありません。

パパイヤの栽培方法⑥冬は水やりの方法を変える

Photo bypixel2013

基本的に土の表面を触り乾燥していると感じるならしっかりと水やりをするべきなのですが、あまり水やりをしすぎると根腐れのリスクも高まります。冬は休眠期で水をあまり吸わないので乾燥気味に育てましょう。

生育期は水をよく吸うので1日2回程度、休眠期は水をあまり吸わないため2~3日に1度程度で十分です。水やりは「土の表面が乾いたら」と意識してください。

パパイヤを収穫したら

パパイヤの収穫時期

Photo by Japanexperterna.se

パパイヤの果実は生育がスムーズにいけば、植え付けから1年で収穫できる場合も珍しくありません。フルーツとして甘く完熟した果実がお好みなら、しっかりと日光に当てて収穫前に成熟させるようにしてください。

プランターのような鉢植えだと日光が当たるところに移動させやすいのでおすすめです。緑色だった青パパイヤが完全に黄色になってきたら収穫し、その後2~3日程度そのまま置いておくとさらに甘くなるでしょう。

収穫したパパイヤの果実は


Photo byrise-a-mui

収穫したパパイヤはそのままデザートとしても食べることができますが、写真のように料理に使うこともできます。レシピは難しいものではなく、簡単なものもたくさんありますので、ネットでチェックしてみましょう。

塩をかけるとより甘味が出て美味しいためおすすめです。また、ヨーグルトやスムージーに混ぜても美味しいですし、生ハムにもよく合いますので、ぜひ試してみてください。

パパイヤの栽培で注意しておきたい病気や害虫

パパイヤの栽培で注意したい病気「うどんこ病」

Photo byThoxuan99

パパイヤの栽培で注意したいのは「うどんこ病」で、栽培中に、葉にうどん粉をまぶしたような状態になった場合、この病気を疑いましょう。この正体はカビで光合成を邪魔したり、花や果実の育成を阻害したりします。

日当たり環境を整えたり、水はけや風通しをよくしたり工夫が必要になりますが、もし発症したらその部分は回復は見込めません。葉を切除するか薬剤をまくかになるので早めに対処してください。

パパイヤの栽培で注意したい害虫たち

Photo byjggrz

パパイヤを栽培するうえで注意したい害虫がいます。まず「アブラムシ」は日当たりや風通しが悪いと発生しやすくなります。また「ハダニ」は乾燥していると発生しやすいため葉水などで予防してください。
 

「センチュウ」の場合は、センチュウが発生した土の使いまわしなどが原因です。普段から注意して観察し、気づいたら駆除するか薬剤をまくかで対処していきましょう。
 

パパイヤの苗の増やし方

増やし方①タネまきで増やすスケジュール

Photo byTLink

タネまきから始めてみようと思った時は、うまく育つかどうか分からない果実の中にあるタネを使うより、育てやすい矮性品種のタネを市販で購入したほうが1~2年で果実がなるので失敗がほぼありません。

栽培スケジュールですが、まずは初夏の5~7月上旬頃にタネまき用の培養土にまきます。生育がよく植えてから1~2週間くらいで発芽するので、15cm前後になったらプランターなどに植え替えて栽培してください。

増やし方②苗から増やすスケジュール

Photo byotonielReyes

苗の場合は、タネまきとは植え付けスケジュールは異なります。苗の場合、タネまきより少し早めの春4~5月頃に植え付けましょう。また、タネまきよりも生育が早く植え付けた年に収穫できることも珍しくありません。

プランターに植え付けた場合は、苗の大きさでプランターの大きさを変更するほうがよいです。地植えの場合は、とにかく日当たりのよい場所を選び大きめに穴を掘って植え付け栽培してください。

増やし方③挿し木では増えない

Photo byvjgalaxy

挿し木は園芸法のひとつで、簡単に増やせるメリットがありますが、パパイヤは残念ながら挿し木には向きません。パパイヤを増やしたいなら、タネ、もしくは苗から栽培してください。

簡単な方法である挿し木はできませんが、タネまきなどで増やす栽培方法が難しいわけではありません。タネから栽培する醍醐味を味わってみることをおすすめします。

パパイヤの栽培で失敗しないコツ3つとは


失敗しないコツ①こまめに剪定を行う

Photo byBru-nO

パパイヤは剪定を行うことで生育がよくなります。剪定スケジュールは4月下旬頃~7月初旬頃を目安にしてください。高さ50cm程度か、幹の上から1/3程度かで切り戻すとわき芽が生えて生育がよくなるでしょう。

この時、木の切り口に殺虫剤などを塗布しておくと腐ることを防げます。黄色になった葉は害虫や病気の原因になりますので、切り落とすようにしてください。

失敗しないコツ②鉢植えなら植え替えをする

Photo byulleo

パパイヤを鉢植えで育てる場合に注意したいのは「根詰まり」です。植え替えを毎年行い、できるだけ根詰まりを避けるためにも、パパイヤの株よりも一回り大きめのプランターに入れ替ることが必要だと言えるでしょう。

春を過ぎても夏に入った8月頃までなら植え替えできます。水はけのよい土を用意して大きめのプランターで栽培すれば生育不良を改善できるはずなのでおぼえておいてください。

失敗しないコツ③冬対策を徹底する

Photo bypasja1000

パパイヤは、15度以下になると生育が下がり、0度では枯れてしまいます。沖縄のような暖かい地域ではなく、関東やそれ以南の関西地域で栽培するのなら、寒さ対策は必要だという認識で間違いありません。

日当たりのよい場所低温ではない場所を探し、必要に応じて移動させます。また、乾燥しやすい冬は、株周辺の湿度(空中湿度)を好む傾向にあるため、霧吹きなどで葉水を与えると健やかに育つでしょう。

パパイヤの栽培は自宅でもできる

Photo byRadival_Oliveira

パパイヤを自宅で栽培するのは難しいと思っていた人も、自宅での栽培でも意外と簡単だということが分かったはずです。適した気候ではなくとも、関東や関西地域の気候でも工夫すれば栽培できることが分かりました。

ここで紹介した栽培方法を参考に必要なものを用意したり、矮性品種を選んだりしてみてください。青パパイヤは野菜、熟したパパイヤはフルーツとして毎日に食事に彩りをプラスしていきましょう。

常緑の果樹が気になる方はこちらをチェック!

パパイヤのように、年中、葉が緑の常緑樹だと冬でも葉の美しさを楽しめるものです。パパイヤ以外にも常緑の果樹であるレモンライチツルコケモモ(クランベリー)の栽培の記事を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。