【解説】にんにくの概要
にんにく栽培が人気
にんにくは、私たちの食卓に欠かせないものと言っても過言ではありません。草丈は大きいものではなく40~50cm前後であり、ベランダでも手軽に栽培できる家庭菜園の野菜として人気があります。
植え付けから約半年程度弱で収穫できますし、育て方も簡単で準備方法や注意点をおさえれば初心者でも失敗なく育てられるため、非常におすすめだと言えるでしょう。
にんにくの栽培から収穫時期まで
にんにくは年中出回っていますが、春夏秋冬をとおして収穫できるわけではありません。収穫までに8ヶ月から9か月程度栽培をしなくてはなりませんが、早くて5月、多くは葉が枯れ始める6月頃に収穫できるでしょう。
にんにくの葉が30%以上枯れてきたと思ったら収穫を始めてください。雨の後の収穫は余分な水分を含み品質が落ちるため避け、雨天がなく晴が続いたあとに収穫することをおすすめします。
にんにくで期待できる効果とは
にんにくに含まれる「アリシン」という成分は、血液循環促進の効果があり、疲労回復を早めるとも言われていますし、免疫力や体温を高める効果も期待できます。
また、抗菌作用や食欲促進作用も期待されるため、多くは香辛料として活用され、それ以外にも食材としても幅広く使用されています。美味しいうえに栄養豊富なので人気が高いのでしょう。
にんにくの育て方のコツ8つ
育て方のコツ①栽培環境を整える
にんにくは、生育温度の適温がおよそ17~20度程度と低めで涼しい環境が望ましいです。風通しがよくて、日当たりもよく、水はけのよい環境で育てると失敗が少なくて済むでしょう。
家庭菜園なら地植えよりもプランターで栽培すると無難です。根をしっかりと生やすため、大きい品種なら深さ20~25cm程度のものを選んでください。
育て方のコツ②土選びをする
にんにくは多湿を好まないため、とにかく水はけのよい土を作りましょう。また、酸性土壌も生育によくなく収穫に影響を及ぼす可能性があるため苦土石灰を混ぜます。
緩効性化成肥料で配合しなくても、野菜用培養土などで対応もできるので、植え付け2週間前から土を用意して馴染ませておいてください。
育て方のコツ③種球選びをする
にんにくの種球は園芸店でもネットでも購入することができますが、どれを植えても同じように育つわけではありません。秋の植え付け時期が来たら、実際に種球を選別してみましょう。
種球を1片ずつばらし、痩せたものや傷のあるものは省いてできるだけ大きいものを選ぶのが賢明です。また、地域の気候を考慮しながら適した品種を選ぶようにしていきましょう。
育て方のコツ④種まきは深めにする
土や種球の準備ができたら、株と株との間隔はだいたい15cm前後で、深さは通常の5cmよりも深めの10cm程度で植え付けましょう。植え付けたら、軽くやんわりと土をかけておきましょう。
種まきは思ったよりも深めにということをおぼえておいてください。
育て方のコツ⑤植え付け時期は涼しい季節
6月頃の収穫に向けて、これから8ヶ月程度の栽培期間が必要になってきます。植え付けは秋の9~10月頃に行うようにしてください。9月より以前、または11月以降に植え付けると生育不良になる可能性があります。
種球を尖った部分を上にして植えましょう。プランター栽培は畑よりも小さめのにんにくを収穫することになります。また、品種ごとに植え付け時期も前後しますので、よく調べてください。
育て方のコツ⑥水やりは控えめに
先ほども説明しましたが、にんにくは過湿を嫌います。常に水やりをするのではなく、土が乾燥していると感じてから水やりをしましょう。特に冬は休眠期なので3日程度与えなくても問題ありません。
植え付け後は、土が乾燥しない程度に水やりを続け発芽を待ち、発芽後は乾燥状態が続く場合のみ水やりをするという認識でよいです。水やりの頻度も少なく育て方も楽だと言えるでしょう。
育て方のコツ⑦追肥が必要
実を大きく育てるためには栄養が必要ですから、秋の9~10月頃に元肥を植え付けた以降も、越冬前の11~12月頃、春前の2月頃の2回程度化成肥料を追肥をします。特に越冬前は多めに追肥しておくと安心でしょう。
液肥を使うなら、春前までに5回程度に分けて追肥しておいてもよいです。ただ、肥料を与えすぎるのもよくないので、そのあたりには注意しておいてください。
育て方のコツ⑧農薬で病気を防ぐ
にんにくは3月頃の春先に病気にかかりやすいと言われています。病気が発症してからでは対処のしようがありませんので、事前に農薬などを活用して病気を防ぐように注意を払っておいてください。
農薬をまくタイミングですが、春先よりも少し前の2~3月頃に農薬を散布するのがベストだと言えるでしょう。育て方が簡単でも病気や害虫被害に遭っているようでは意味がありません。
にんにくを上手に管理しよう
花芽摘み
にんにくは春先に「トウ立ち」という状態になります。これは花芽が伸びることをこう呼ぶのですが、放置してしまうと花に栄養が無駄にわたってしまい、肝心の実が育たないのです。
折ったり引っ張ったりすることで花芽摘みができますが、摘み取った花芽は捨てることなく料理に使うこともできますので、花芽を収穫したいなら少し伸ばしてから収穫するのもよいでしょう。
管理方法①芽かき
にんにく1つの株から複数の芽が出ていたら実がうまく育ちません。強い方を残し、弱々しい方を排除しましょう。残す方の芽が傷つかないようにおさえながら抜くと失敗が減るので参考にしてください。
植え付け後の10月前後、およそ15cm前後の背丈の時に芽が出やすいので、このタイミングを目安に芽かきをしておくと間違いないはずです。
管理方法②収穫したら保存する
収穫したら様子を見ながら数日間乾かします。茎や芽、葉、根など不要なものを残しておくと養分が流れて品質が悪くなりますので、乾燥させた後は茎と芽を切るようにしてください。
風通しがよいところで直射日光が当たる場所を避け、さらにできれば吊るして保存しましょう。この時、濡れないように注意してください。
にんにくの栽培において注意すべき病気や害虫
注意すべき病気
にんにくによく起こる病気に、カビが原因で葉が斑模様になる「赤さび病」があります。また、「春腐病(はるぐさりびょう)」は水分が溜まり過ぎの土壌で起こりやすく、葉の根元や株元が腐ってしまう病気です。
また、高温多湿の状態で発症しやすくなる「葉枯れ病」は葉の先が枯れた状態になってしまいます。発症した場合は薬剤などで改善を目指しましょう。
注意すべき害虫
にんにくの栽培で注意しておきたい害虫は、大量発生して汁を吸い、弱らせるネギアブラムシ、葉の養分を吸うことで落葉させてしまうハダニ、葉裏に潜んで葉を食べてしまうヨトウムシです。
農薬などで対応して予防しておくようにしてください。
育て方のコツがあればにんにくの栽培は簡単!
育て方のコツがあれば、にんにくを家庭菜園で簡単に育てることができるのです。植え付け時期や収穫時期、肥料を与える時期などの目安を間違えないように栽培してみましょう。
育て方が簡単なうえ、便利な薬味にもメインの食材にもなり、さまざまな調理法で楽しめるにんにくを上手に育ててみてください。
家庭菜園で野菜を作りたい人はこちらをチェック!
花や果実を栽培することもよいですが、家庭菜園で野菜を育てると毎日の食卓で活用することができます。にんにく以外の野菜も簡単に家庭で栽培できますので、下記の記事で育て方を参考に挑戦してみてください。

家庭菜園でトマトの栽培を始めよう!初心者向きな品種や育て方のコツを解説!
赤くてまあるい夏野菜のトマトは、ビタミンやカロテン、リコピンなどの栄養分も豊富で、生でも加熱しても美味しい夏野菜です。家庭菜園でトマトの栽培...

【ネギ栽培】自宅で気軽に挑戦!初心者でも育てやすい種類&増やし方のコツを伝授!
家庭菜園初心者の方にもおすすめしたいネギの栽培。連作障害もなく、毎年おいしいネギの栽培を続けることができます。初心者の方にも育てやすい品種に...

きゅうりの育て方と栽培方法まとめ!夏の定番野菜を家庭で収穫!
きゅうりは夏の定番野菜。家庭菜園を始めようと思っている方には必見の、知って得するきゅうりの育て方や品種、かかりやすい病気や害虫などのポイント...