トルコキキョウの花言葉を解説!
北アメリカ原産のトルコキキョウは、昭和初期に日本に渡来してきて、その後品種改良が進みました。最初は一重咲きの花でしたが、今は八重咲きが主流で、花びらの先がぎざぎざに切れ込みの入ったフリンジ咲きなどの品種も登場しています。花の色は紫、濃い紫、ピンク、白、緑、黄色、複色と豊富です。しかし花には香りはありません。
花びらの形や色のバラエティーも豊かに流通しているトルコキキョウは、アレンジメントや花束に人気の花!優雅な花姿どおりの素敵な花言葉を持つトルコキキョウの花言葉を解説します。
トルコキキョウの特徴
トルコキキョウはリンドウの仲間
トルコキキョウはリンドウ科ユーストマ属の1年草です。キキョウという名がついていますが、リンドウの仲間です。学名はEustoma grandiflorumと表記します。
原産地は北アメリカやメキシコ北部。トルコキキョウという名前が付いていますが、トルコが原産でもなく、またキキョウの仲間でもありません。寒さには弱く、雨に打たれることも嫌います。主に切り花として楽しまれますが、近年は矮性品種も出回り、鉢植えとしても人気を呼んでいます。
本来の開花時期は春!
トルコキキョウは通年出回っていますが、本来の開花時期は5月~8月です。春に咲き夏のアレンジメントや花束の花材としても人気です。一般的なトルコキキョウは、灰緑色の葉を付けた茎がすっと伸びて、その先にカップ状の美しい花を咲かせます。
普通のトルコキキョウの茎丈は1mくらいですが、先ほどの解説してように近年は茎丈が30cm~40cmの矮性種も登場し、鉢植えやプランターで楽しまれています。
トルコキキョウという名の由来
リンドウの仲間でしかもトルコ原産でもないのに「トルコキキョウ」という名で呼ばれるわけには諸説はありますが、原種がキキョウの花色に似ていたことや、花の形がトルコ人がかぶるターバンに似ているから「トルコキキョウ」という名が付いたという説がよく紹介されています。
そのほか花の色がトルコ石を連想させるからという説もあります。和名は「トルコ桔梗」とか「土耳古桔梗」と書きます。別名では学名であるユーストマと呼ばれたり、旧属名のリシアンサスと呼ばれます。
トルコキキョウの花言葉
「清々しい美しさ」「優美」
トルコキキョウ代表的な花言葉は「清々しい美しさ」「優美」という言葉です。これらの花言葉はスッと伸びった細い茎の先にカップ状の八重咲きの花を咲かせるトルコキキョウの見た目の印象からイメージされて付いた言葉だと言われます。
スマートな茎の先にフリル状の花の咲く姿は何とも優雅な雰囲気です。控えめな灰緑色の葉はどの花色とも相性がよく、花の大きさも草丈によく合い、清々しい美しさを象徴しています。
「思いやり」「あなたを想う」
トルコキキョウは「思いやり」「あなたを想う」という花言葉でもイメージされています。1つの茎から数本の花を付ける植物学上のトルコキキョウの特徴や、花びらが幾重にも重なって咲く八重咲きの花姿を愛情や想いが強いという気持ちに見立てて、こんな言葉でイメージされていると言われます。
「花嫁の感傷」
言葉を聞くとネガティブな印象にも聞こえるトルコキキョウの「花嫁の感傷」という花言葉。この花言葉はトルコキキョウの蕾の見た目の印象から付けられた花言葉だそうです。
開花を控えた喜びと薄い花びらが雨に濡れたらそうしようなどという心配は、これから嫁ぐ花嫁のセンチメンタルな気持ちに似ているということが、この言葉の由来だそうです。
トルコキキョウの花色別の花言葉
紫は「希望」
花色のバリエーションの多いトルコキキョウ。特に濃い紫のトルコキキョウには「希望」という花言葉でイメージされています。しかしながら紫のトルコキキョウにこの言葉がイメージされた意味はさなかではありません。
紫は高貴な色であり、性別を問わない色なので、花言葉に想いを託してお祝いの花束に紫色のトルコキキョウを添えると喜ばれることでしょう。
白は「よい語らい」「思いやり」「純潔」
白いトルコキキョウには特に「よい語らい」「思いやり」「純潔」という花言葉が付けられています。「よい語らい」という言葉は学名の「Eustoma」という言葉から由来しています。ギリシャ語で「Eu」は「良い」という意味、そして「stoma」は「口」という意味です。なぜ白いトルコキキョウにイメージされたのかは残念ながらわかりません。
「思いやり」という言葉はおそらく見た目のイメージから、そして「純潔」はトルコキキョウに限らず白い花に共通する花言葉です。
ピンクは「優美」
ピンクのトルコキキョウは特に「優美」という花言葉でイメージされています。ピンクのトルコキキョウに付けられた「優美」という花言葉の由来も、見た目にイメージとピンクというカラーイメージから付けられた言葉であるといわれますが、はっきりとした根拠はわかりません。
トルコキキョウの原種は青色。それほど昔ではない時代に品種改良が次々に行われたトルコキキョウの色別の花言葉は、見た目の印象などから単純につけられた言葉が多く、残念ながらその言葉の理由や根拠は乏しいとされています。
トルコキキョウを長く楽しむ方法
器の水は少なめに!
花びらが繊細なので、雨に打たれることが弱いため、ガーデニングで楽しむ場合は軒下などで管理する場所をえらんで植えましょう。鉢植えはベランダなどで管理するのもおすすめです。
そのほとんどが切り花として楽しまれているトルコキキョウの花持ちは5~7日です。少しでも長く美しい姿を楽しみたい場合は、器に浸かる部分の葉は取り去り、器の水は少なめにしてください。そうすることで水の中の細菌の繁殖を抑えることができます。
水やオアシスに栄養剤を加える
切り花にとって栄養剤はごはんのようなものです。栄養剤を入れてあげると、養分がもらえるので花が元気で長持ちします。栄養剤には殺菌剤も入っているので、水も腐りにくくなります。
花言葉を知ってトルコキキョウを観賞しよう
すらりと伸びた茎の先に幾重にも重なる花を咲かすトルコキキョウの花言葉は、単純に見た目の印象からイメージされた言葉がほとんどで、その言葉の意味に根拠のないものがほとんどですが、トルコキキョウを観賞していると「清々しい美しさ」や「優美」などという言葉でイメージされているのがよくわかります。
近年品種改良された矮性種の鉢植えも人気ですが、切り花としてアレンジメントや花束に人気の花です。贈る場面に合わせて花色を選び、花言葉に想いを託しプレゼントするのも喜ばれることでしょう。優美な花びらが魅力的なトルコキキョウ。花言葉を知ってご観賞ください。
花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では、花言葉について他にもまとめています。言葉にできない想いを花言葉に込めて花を贈る習慣は、中世のヨーロッパから始まりました。花言葉を知ることで、花選びもぐんと楽しくなります。
毎週月曜日は連載で季節の花を追いながらその花の花言葉や、その花にまつわる伝説、花名の由来などを解説しています。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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出典:https://pixabay.com/photos/lisianthus-eustoma-4967632/#content