花言葉も魅力的なラナンキュラスの特徴
和名は花金鳳花(はなきんぽうげ)という
和名に花金鳳花という名を持つラナンキュラスは、キンポウゲ科キンポウゲ属の春の花です。秋植えの球根花で4月から5月にとても華やかな花を咲かせます。学名はRanunculus asiaticus。原産地は西アジア、ヨーロッパ東南部、地中海沿岸の地方です。ラナンキュラスの歴史を辿ると、十字軍の遠征隊によって西アジアからヨーロッパに伝えられたのが始まりだと言われています。もともとは一重咲きで、黄色い5枚の花びらのシンプルな花だったそうです。それが品種改良が進み、幾重にも重なって咲く八重咲きの華やかな豪華さにあふれた花として知られるようになりました。
花名はラテン語が由来
ラナンキュラス(Ranunculus)という花の名前はラテン語が由来した名前です。ラテン語の「rana(蛙)」に由来すると言われているわけは、ラナンキュラスが蛙が棲むような湿地を好んで生えているという特徴から由来する説のほかに、葉の特徴が蛙の足のような形をしているからだという説があります。名前の由来はこのようなわけですが、ラナンキュラスに付けられた花言葉は、明るく鮮やかな花びらがカップ状に重なって咲く、その魅力的な姿が特徴となって生まれた言葉です。
ラナンキュラスの花言葉とその由来
「晴れやかな魅力」「魅力的」「光輝」
ラナンキュラスを代表する花言葉は「晴れやかな魅力」「魅力的」です。その由来は、花びらが幾重にも重なる姿の美しさから、人を魅了するという見た目の印象から付けられました。17世紀ごろのヨーロッパではラナンキュラスの花は「まさに自然の傑作」だと賞賛されていました。そのため代表的な花言葉には上がりませんが「光輝」という花言葉も密かに持ち合わせています。
「名誉」
ラナンキュラスの花言葉に「名誉」という言葉もあります。この花言葉の由来は、17世紀、オスマン帝国(現在のトルコ)の宰相が、野に咲いていたララナンキュラスをとても気に入り宮廷に持ち帰ったのだと。そしてラナンキュラスを見つけるたびに庭に植えたという話から、「名誉」という花言葉が付けられたと言われています。
ラナンキュラスの色別の花言葉
ラナンキュラスの花の色
もともとはポピーに似た黄色い一重咲きの花でしたが、ヨーロッパを中心に品種改良が進んで、現在のように花びらが幾重にも重なり合う花姿となったラナンキュラスは、1色であった花色も様々な色が生み出されました。ラナンキュラスの花の色はピンク、オレンジ、赤、白、黄色、紫などです。どの色も明るく鮮やかな光沢のある綺麗な花色です。
花の色による花言葉
ラナンキュラスはこの花を象徴する代表的な花言葉のほかに、花の色によって花言葉が付いています。ラナンキュラスの花色別の花言葉には、プレゼントに好まれるピンクは「飾らない美しさ」、アレンジにどの花とも相性の良い色の白は「純潔」、情熱的な赤は「あなたは魅力に満ちている」です。
その他の花色
ビタミンカラーと言われるラナンキュラスの黄色い花の花言葉は「優しい心遣い」、華やかな色であるオレンジ色の花言葉は意外にも「秘密主義」、そして紫色は「幸福」です。物は語らずとも花の持つ花言葉に想いを託して、場面に似合った花言葉を持つ花色のラナンキュラスを選んで、プレゼントにして贈ってみてください。
ラナンキュラスの裏シンボルとなる花言葉
植物学上では有毒植物
薄い花びらが幾重にも重なり華やか花姿が魅力的なラナンキュラスですが、植物学上では有毒植物とされています。地球上の大概の植物は、どこかしらに毒を含んでいます。たとえば春に花壇を飾るチューリップやヒアシンス、そしてクリスマスに人気のシクラメンにも、球根や葉や茎に毒をがあります。ただその強弱は様々で、ポピュラーに花屋さんで見かける花には、命を落とすほどの毒性はありません。
アネモネと同じ成分の毒がある
ラナンキュラスには葉や茎や球根など全部位に毒があります。アネモネと同じプロトアネモニンという成分です。人によっては、茎を折った時に出る液に触って水ぶくれができるなどという症状が出る場合もありますが、現在ラナンキュラスの毒で命を落としたという報告はありません。
伝承から由来する花言葉は「武器」
ただ伝承によると昔はラナンキュラスのしぼり汁を矢じりに塗り、毒殺に使用したという、こんな話が伝えられています。そんな伝承から由来するラナンキュラスの花言葉は「武器」です。否定的でラナンキュラスの裏シンボルとなる花言葉ですが、昔はこんな花言葉も勝利の印となる力強い花言葉を持つ花であったのかもしれません。心もとないながらも出向かなければならない前日には、お部屋にラナンキュラスを飾り「武器」という花言葉を心に秘めると、神秘的な力にあやかれるかもしれません。
裏シンボルもポジティブに捉えて!
花言葉は幸福なことをシンボルとする言葉だけではありません。研究者や、国や地域によっては裏シンボルとなるネガティブな言葉を、その花の印象として付けている花言葉もあります。そんな花言葉をその花の裏シンボルと言います。ラナンキュラスの裏シンボルは「武器」という言葉ですが、裏に必ず表があります。ネガティブな花言葉も肯定的に捉え、花を楽しみましょう。ただ裏シンボルも知っておくと、花を贈る場面によっては控えることもできるので、知識として覚えておくのもおすすめします。
ラナンキュラスの楽しみ方
ガーデニングで楽しむ
ラナンキュラスは、球根を花壇や鉢植えに植えて育てながら、ガーデニングで楽しむのもおすすめです。ラナンキュラスの球根は秋9月~10月に地植えもしくは鉢に植え付けます。ラナンキュラスは酸性土壌を嫌うので、庭に地植えする場合は苦土石灰で土壌を中和して耕してから植え付けるのがおすすめです。鉢植えの場合は市販の草花用の用土を購入して使用するのが便利です。水やりは土壌や用土が乾いたらたっぷりと施すので構いませんが、花が咲いているときは、花びらに水がかからないように水やりしてください。花が咲いている期間は肥料も必要です。下記にご紹介している当サイトの情報で詳しく説明しているのでご参照ください。
切り花として楽しむ
庭花としても楽しめるラナンキュラスですが、人気は切り花やアレンジメントで飾る楽しみ方です。ただほかの花に比べて、花もちは短く3~5日です。長く楽しむコツは、花器の水は少なめにすること、そしてまめに水を取り替えると花の命を伸ばせます。また市販の切り花延命剤を使用するのもおすすめです。
茎にワイヤーを入れ花を長持ち出せる!
花が萎れてしまう原因の1つは水の吸い上げが悪くなることです。ラナンキュラスの茎はタンポポの茎のように、中が空洞になっています。ラナンキュラスを背を高くしたまま飾る場合は、茎にワイヤーを花まで差し込んで、茎を固定してあげると花首のぐらつきを防げると同時に、水の吸い上げを良くするので、切り花で飾るときは、茎にワイヤーを差し込んであげるのも長持ちさせる方法の1つです。
花言葉も魅力的なラナンキュラスを楽しもう
17世紀のヨーロッパでは「自然の傑作」と称賛されたラナンキュラス。幾重にも重なる薄い花びらの花姿は、本当に自然の芸術です。庭花としても、切り花にしても主役となれる存在感のあるラナンキュラスの花言葉は、知って嬉しくなる花言葉がたくさんあります。ラナンキュラスの花をプレゼントする時は、花色によっても花言葉を持ち合わせているので、場面に合わせ花の色を選び、花言葉に想いを託して素敵にプレゼントしてください。
ラナンキュラスの情報を知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」ではラナンキュラスの情報を他にもまとめています。ラナンキュラスは切り花としてだけではなく、ガーデニングの庭花としても主役となれる美しい花です。ラナンキュラスの育て方や上手に開花させる方法など、もっと情報を知りたい方はこちらもチェックしてみてください。

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