トリトマとはどんな植物?
トリトマの栽培方法を知る前に、まずはトリトマについて知っておきましょう。トリトマは独特な形の花を咲かせてくれるので、知れば知るほど育てたくなりますよ。
トリトマとは
トリトマとは、赤や黄色と言った鮮やかな花を咲かせる植物のことです。品種としては多い方ではありませんが、品種によって若干花穂の色が異なります。ただし、花と言っても一般的な花びらの形をしておらず、花火のような面白い形の花が特徴的です。
原産地は南アフリカで、耐寒性もありその独特な形から園芸でも目を引く存在となる植物と言えます。トリトマは、実に華やかで独創的と言える草花ですよ。
育つと大きくなる
トリトマは最大1.8m近くにもなる大きな植物です。そのため、小さな花を咲かせて楽しむという鑑賞方法はできません。トリトマを花壇で育てる場合には、育ったあとのことを考えて他の植物を配置しなければいけないでしょう。
しかし、トリトマは園芸に向いている植物でもあります。上手な増やし方ができるよう水はけのよい用土をトリトマに用意してあげられるなら、ぜひ園芸の主役として育ててみてくださいね。
開花時期や適した環境について
開花時期は6月~10月の初夏から秋にかけてです。耐寒性も強く育て方も難しくないため、環境さえ整っていれば誰でも育てられますよ。トリトマは増やし方に注意が必要となりますが、作業さえきちんと行えば問題ありません。
また、トリトマは南アフリカ原産の植物です。咲かない場合には環境が悪いといったことが挙げられるので、原産地と似たような環境を用意することをおすすめします。
作業時期について
開花時期に間に合わせるためにも、植え替えや株分けと言った作業は基本的に3月に行われます。肥料は栽培期間中与え続ける必要がありますが、トリトマの基本的な植え替えや株分けは1か月の間で終わらせるた方が良いでしょう。
また、他にも枯れた葉などがあればその都度処理します。ガーデニング全体の見栄えをよくするためにも、枯れた花穂以外にも目を向け処理をしていってくださいね。
トリトマの基本的な栽培方法
トリトマは誰でも簡単に育てられる植物なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。きちんとポイントを押さえて育てれば、きれいな花穂で庭を彩ってくれますよ。
基本的に地植えで育てる
育つと草丈が大きくなるトリトマは、基本的に地植えが推奨されています。草丈もあり横にも伸びるので、場所を考えて植えないと他の植物の育成を邪魔してしまうでしょう。そのため、植え替えや株分け時は他の植物との距離感を意識します。
また、上手な増やし方をするためには、地植えでよい株を育てることも大切です。鉢植えでも育てられますが、根が弱いと育ちにくくなるので注意しましょう。
鉢で育てる場合
トリトマは鉢植えでも栽培が可能です。ただ、草丈がかなり大きくなるため、成長途中で植え替えが必要になるでしょう。株分けの時点では小さい鉢植えでも構いませんが、トリトマの成長期にはサイズにあった鉢へ移し替えてくださいね。
また、トリトマは地植えが推奨されていますが鉢植えの方が移動しやすいメリットがあります。日の当たり方が変わりやすい場所なら、鉢植えの方が育てやすいでしょう。
肥料と水やりについて
トリトマは栽培が簡単といっても、手放しで育てられるわけではありません。次のようなポイントを押さえ、肥料と水やりを行いましょう。
肥料はきちんと与えよう
きれいにトリトマを咲かせてあげるためにも、肥料にも気を遣いましょう。肥料の目安は粒状肥料と有機配合肥料で用土を作り、それを土台とします。用土はあくまで目安なので、土地や環境に合わせた用土づくりをしましょう。
また、追肥として春と秋に化成肥料を与えます。鉢植えであっても肥料は十分な量を与えてくださいね。トリトマの肥料は液体肥料でも構いませんが、栄養分が異なるため月一での肥料やりが必要になります。
育成期の水やりが重要
トリトマはある程度育ってくれれば、その生命力からわずかな水分でも育ってくれる植物です。しかし、育成期である春から夏にかけては、水はけのよい土で育てるため土表面がすぐに乾きます。乾いたままでは栄養不足に陥ってしまうので、土が乾いたらすぐに水をあげましょう。
ただし、冬は耐寒性があるトリトマでもあまり水を吸わなくなります。この状態で水をあげすぎると根が腐る恐れがあるので、冬の水やりは控えめにしましょう。
植え替えや株分けについて
植え替え
開花が終わった後は、植え替えや株分けをします。大きい株を育て続けると育成が悪くなり、咲かないといった場合も。そのため、きれいな花穂を実らせるためにも作業は3月中に終わらせましょう。
また、植え替え時は他のトリトマの株や他植物との距離感を意識します。幅を取る植物と言えるトリトマは、他の植物と接触しすぎると育成を邪魔する恐れがあるので注意が必要です。
株分けと増やし方
トリトマの増やし方は基本株分けです。種はあまり市販されておらず、入手が困難と言えます。そのため、すでに育てている人から株を分けてもらう、株を購入するといった手段で入手が可能ですよ。
また、上手な増やし方は株をきちんと分けること。増やし方を間違えると育成が難しくなるので、作業時期である3月にはよい芽を選んで次に繋げてくださいね。
トリトマの上手な栽培のコツ
トリトマは初心者でも栽培しやすい植物ですが、上手に育てるにはコツがいります。そのコツをここで紹介していくので、ぜひトリトマ栽培に役立ててみてくださいね。
水やりは土が乾いたら行う
トリトマは水はけのよい土で育てるため、水やりがこまめに必要になる場合があります。ただし、水をやりすぎると根や茎が腐ってしまう恐れがあるため、基本的に土が乾いてからにしましょう。
また、季節によって水の量も変えていきます。特に冬は寒さから水をあまり吸い上げなくなるため、水やりは控えめにしてくださいね。
寒冷地では腐葉土などで凍結を防ごう
トリトマは品種に関わらず耐寒性の強い植物ですが、寒冷地では土自体が凍り付いてしまう恐れがあります。これを対策するためにも、腐葉土などを使って土の凍結を塞いでくださいね。また、寒冷地以外では特別な対策は必要ありません。他の季節同様に水やりに気を付け、枯れた葉や茎は処理していきましょう。
アブラムシが付きやすいので月一で対策する
どんな品種のトリトマであっても、アブラムシが付きやすいと言えます。特に6月~10月の開花時期にかけて虫の活動も活発になるので、月一で対策が必要です。薬剤をまき、トリトマを害虫から守りましょう。
特に、そのまま放っておくと品種に関わらず6月~10月の開花時期に見事な花を咲かせなくなるので、必ず対策してくださいね。トリトマは育つと草丈が1.8m近くにもなるので、作業しやすい環境も整えておきましょう。
アブラムシがついても慌てずに薬剤を散布しよう
薬剤を月一で散布していても、季節や地域によってはアブラムシがついてしまう場合があります。そうした場合でも、焦らずに薬剤を散布してあげましょう。薬剤をまくことで、アブラムシがこれ以上増えないよう対処できます。
また、アブラムシによってダメになってしまった部分は早急に処理してくださいね。そのままにしておくと、そこから病気が広がってしまいますよ。
トリトマの育て方の注意点
トリトマは栽培が難しい植物ではありませんが、どんな品種、植物であれ育て方には注意がつきまといます。トリトマが咲かないといった事態を避けるためにも、次のような注意点を頭に入れて育てましょう。
日陰だと育ちが悪くなる
トリトマは、肥料をたくさん与えた土で育てれば基本的に花を咲かせてくれます。しかし、日当たりが悪いと育成が遅れてしまうため、トリトマが6月~10月の開花時期に咲かないといったトラブルを招くでしょう。
そのため、きれいに咲かせてあげるためにも場所についてもこだわってみてくださいね。他の植物との間隔を意識しながら、日当たりのよい場所で育ててあげましょう!
日当たりが悪いなら鉢植えの方が育てやすい
住んでいる土地によっては、日当たりが悪い場合もあるでしょう。そうした場合には、鉢植えの方がおすすめです。草丈のあるトリトマは地植えが推奨されていますが、必ず地植えでなければいけないわけではありません。
そのため、自分が住んでいる環境によって栽培方法を変えることも大切です。立派なトリトマに育ててあげるためにも、どちらの栽培方法がよいか考えてみましょう。
害虫がついたらすぐに対処する
育てる環境によっては、開花期間中にアブラムシなどの害虫がつきやすくなります。基本的に薬剤を散布していれば問題ありませんが、それでもついてしまった場合にはすぐに対処しましょう。
害虫を放っておくと葉や茎が食い荒らされるだけでなく、病気といったトラブルも招きます。元気で素敵な花穂をトリトマに咲かせてもらうためにも、害虫にも注意しましょう。
枯れた葉や茎はこまめに処理する
どんなに肥料を与えておいても、枯れた茎や葉をそのままにしては育成が悪くなります。果てには花を思ったに咲かせてくれなくなるので、枯れてきた葉や茎はこまめに取り除いてくださいね。
他にも、追肥など必要な作業は怠ることなく行っていきます。生命力は強い方ですが、必要な肥料や作業が不足すればきれいな花穂は咲かないでしょう。
トリトマを育ててみよう!
トリトマは育て方が簡単で、初心者にもおすすめの植物と言えます。品種によって花の色が異なるため、イメージするガーデニング像によって育てる品種を決めましょう。鉢替えや植え替えなど、次につなげるための作業についてもよく知っておいてくださいね。
また、トリトマは立派に育てれば草丈があるので庭を華やかにしてくれます。さらにガーデニングを楽しくしてくれるので、ぜひ育ててみてくださいね。
トリトマやガーデニングが気になる方はこちらをチェック!
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