水耕栽培とは？
水耕栽培とは水と液体肥料だけで土を使わず野菜や植物を育てる栽培方法のことで、室内での野菜栽培を楽しめます。キッチンなど室内の片隅でネギやパセリを育てれば、収穫しながらお料理に使えるでしょう。
家庭菜園に憧れるものの畑などの環境がなくて諦めていたという方も、自宅の室内で簡単にできる水耕栽培で収穫の喜びを味わいませんか。水耕栽培での上手な野菜の栽培方法や収穫のコツ、室内での管理方法などご紹介します。
室内で水耕栽培の野菜を育てる魅力
土を使わず手軽
水耕栽培は水と液体肥料だけで植物を育てることができ、土づくりが不要。家庭菜園で頭を悩ませがちな連作障害や腐葉土などを土に混ぜ込む作業などがなく簡単手軽です。仕事や育児などがあり本格的な畑は無理だけど野菜を育ててみたいという方や初心者にもおすすめ。室内なら泥ハネもなく清潔に野菜を収穫できるというメリットもあるでしょう。
害虫が発生しづらい
多くの害虫は土のある環境に発生します。室内での水耕栽培なら土を使いませんから害虫が発生する割合が低くなり、キッチンなど室内の部屋のなかでも清潔に管理できます。害虫駆除のための農薬も不要ですから、安心安全に野菜を収穫できるでしょう。
狭い室内でも育てられる
ペットボトルやコップなど小さな器でも気軽に育てられ、キッチンなど室内のちょっとした場所、自宅の部屋の片隅で野菜栽培できます。野菜を育てると聞くと大掛かりなイメージかもしれませんが、室内での水耕栽培を活用すれば誰でも気軽に野菜栽培にチャレンジできます。毎日野菜が成長するのを眺めているだけでも生活に彩りが生まれますよ。
初心者もチャレンジしやすい
屋外の畑など家庭菜園では、日々の天候や温度を逐一気にしながら野菜を管理する必要があります。また、突然の突風や大雨などでせっかく育てていた野菜が全滅してしまうなんてことも。室内での水耕栽培なら天候に一喜一憂することなくコンパクトに管理できるので、初心者もチャレンジしやすいでしょう。
料理にすぐ使える
屋外の畑などで野菜を育てると、収穫してキッチンまで運ぶ一手間が必要となってきます。一方、室内の水耕栽培なら収穫したらすぐ料理に活用でき簡単手軽、室内ですべて完了させられます。毎日のことですからこうした一手間があるとないではずいぶん違うのではないでしょうか。
室内で水耕栽培する5つのコツ
せっかく野菜を育てるなら上手に育てて収穫の喜びを味わいたいもの。とはいえ、初心者さんが室内での水耕栽培にチャレンジするとなると、本当にうまくできるのか不安に感じてしまうかもしれません。では、室内での水耕栽培を簡単手軽にするコツ、クリアしたい室内環境を一緒にみていきましょう。
【育て方のコツ1】水の入れ替えをこまめにする
水が汚れたままにしておいたり、水が少なくて根っこに届かなかったりすると、野菜が枯れてしまいます。水が腐って室内にイヤな匂いが漂ってしまうことも。水が濁ってきたなと感じたらこまめに水を入れ替えてください。また、植物は思いのほか水を吸うので水が足りなくならないよう毎日チェックしましょう。
【育て方のコツ2】専用の液体肥料を使う
水耕栽培では専用の液体肥料を使いしょう。固形肥料では水が濁ってしまったり、うまく溶けなくて植物が栄養不足になってしまうからです。早く育てたい・たくさん収穫したいと肥料を与えすぎるのは禁物。必ず規定の用量を守ってください。
【育て方のコツ3】室内の明るい場所で育てる
植物の多くは明るい光を好みます。窓際や木漏れ日の当たるところなど、できるだけ室内の明るい場所で水耕栽培しましょう。どうしても室内に明るくて適当な場所がないという時は、室内での水耕栽培用のライトを利用するのもありでしょう。
【育て方のコツ4】必要な材料を揃える
必要な材料
- 容器（ペットボトル・コップ・ガラスの器など）
- 専用の液体肥料
- スポンジ
- 野菜の種
室内での水耕栽培に必要な、容器・専用の液体肥料・スポンジ・野菜の種を揃えましょう。容器はペットボトルやガラスカップなど自宅にあるもので大丈夫です。
材料が揃ったらいよいよスタート。湿らせたスポンジに十字の切り込みを入れ種を1粒セットしましょう。室内の明るくて風通しの良いところに容器を置き、こまめに水を入れ替えるだけです。
おすすめ液体肥料・ハイポニカ
A液とB液を同量ずつ合わせ混ぜて使用するタイプです。野菜だけでなく、花や観葉植物、樹木まで使用用途が広く、小さな苗から大きな樹木まで使えるとあって、プロの農家さんも愛用しているそうです。土壌栽培と水耕栽培両方で使えますが、水耕栽培で使う場合は500倍に薄めます。
ハイポニカ液体肥料
出典:Amazonおすすめ液体肥料・おうちのやさい
あらゆる野菜のポテンシャルを引き出すというキャッチフレーズの液体肥料です。レタスなど葉物野菜、バジルやパセリなどハーブ類、ミニトマトなど実のなる野菜と、どんな野菜もこれさえあれば失敗しらず。室内での水耕栽培のみならず、プロの農家さんまで広く使われています。
【育て方のコツ5】水耕栽培キットを活用する
自分で材料を揃えるほか、専用の室内水耕栽培キットを活用するのもおすすめ。必要な材料がすべて最初からセットされているので初心者も成功しやすいです。大小いろいろな水耕栽培キットがあり、室内栽培用LEDライト搭載の本格的な水耕栽培キットもありますから、自分にあったものをチョイスしましょう。
室内で水耕栽培！おすすめの人気野菜【7選】
はじめて水耕栽培にチャレンジする時に悩んでしまうのが「どの野菜を育てよう」ということではないでしょうか。キッチンなど室内で水耕栽培し成長を楽しみながらチョコチョコ収穫できる、おすすめの野菜をピックアップしました。室内でも手軽ですぐにはじめられる野菜を集めましたので、ぜひ参考にしてください。
【おすすめの人気野菜1】ねぎ
お味噌汁や冷奴などお料理に大活躍のねぎ。強くて育て方の簡単な野菜で水耕栽培にもぴったり。青ねぎや白ねぎ、太ねぎなどいろいろな種類がありますが、室内の水耕栽培で育てるには青ねぎがおすすめです。種から育てるだけでなく、スーパーで購入した根付きねぎを水に挿しておくだけでもニョキニョキと成長し、れっきとした水耕栽培です。
おてがる小ねぎ
成長が早くて収穫までの期間が短い・季節を問わず育てられる・葉っぱが折れづらいと3拍子揃った、名前のとおり手軽に育てられる青ねぎです。しかも葉っぱは柔らかくて食べやすくどんな料理にも相性バッチリ。キッチンなど室内で育てれば、冷奴やお味噌汁を作った時など気軽に料理に使えて便利でしょう。
【おすすめの人気野菜2】カイワレダイコン
スーパーで売っているカイワレダイコンも実は水耕栽培で育てられていることがほとんどです。茎の途中で切り取って料理に使ったあと、そのまま根っこをスポンジごと水につけておくと再び成長し、もう一度使えることも多いです。
カイワレ大根ルビー
スーパーなどであまり見かけない珍しい種類の野菜を育てられるのが家庭菜園の醍醐味。カイワレ大根ルビーは名前のとおり茎がほんのりルビー色でとても美しい品種です。サラダのトッピングなどに使うと料理がとても映えますよ。
【おすすめの人気野菜3】パセリ
イタリアンパセリ、西洋パセリといった種類があり、どちらも室内での水耕栽培に向いています。西洋パセリを彩りとして盛り付ければ一気にお料理が華やいでワンランクアップして見えるから不思議。イタリアンパセリはクセが少なく柔らかいにで、パスタに和えるなど食材としての利用価値大です。
有機種子イタリアンパセリ
安心安全な野菜を収穫できるのも自分で野菜を育てる大きな魅力と言えるでしょう。せっかくなら有機種子をチョイスして、とことん安心安全にこだわってみるのもアリ。しかも室内なら泥ハネなど余計な汚れがつかないのでより安心です。
有機種子イタリアンパセリ
出典:Amazon【おすすめの人気野菜4】バジル
イタリア野菜の代表選手と言われるバジルも強くて育て方の簡単な野菜のひとつです。スウィートバジル、レモンバジル、ホーリーバジルなど実はたくさんの種類があり、グリーンのほか紫色の種類もあります。いろいろな種類のバジルを少しずつ水耕栽培するのも素敵。収穫目的だけでなく飾っておくだけでも可愛いですよ。
赤紫ホーリーバジル
インドで古来より万能薬として愛用されてきたホーリーバジル。今でも寺院の周りにはたくさんにホーリーバジルが植えられているそうです。ホーリーバジルのなかでも珍しい赤紫色の品種はより香りが強く効能が高いと言われています。
【おすすめの人気野菜5】ルッコラ
ルッコラも室内での水耕栽培におすすめの野菜。ルッコラはとても強くてちょっと水につけておくだけでも根っこが出てくるほどの植物ですから、初心者さんも失敗知らずでしょう。独特の香りと辛みが魅力でサラダにトッピングするととても美味しいです。
ルッコラ有機種子
香ばしいゴマのような独特の香りが魅力のルッコラ。こちらも安心安全の有機種子です。ベビーリーフとしても活用できる品種ですからサラダなどに入れるとGOOD。まるでレストランで食べているような豊かな時を味わえるでしょう。
【おすすめの人気野菜6】レタス
少し難易度が上がりますが、室内での水耕栽培でぜひチャレンジしたいのがレタス。結球する種類と結球しない種類があり、水耕栽培に向くのはサニーレタスやサンチュなど結球しない種類です。
大きく育てられずとも大丈夫。成長途中でベビーリーフとして収穫してもOKです。紫や緑、ギザギザ葉などいろいろな種類を育てると楽しいですよ。
ガーデンレタスミックス
ガーデンレタスミックス種子は、カラーの違う5種類のリーフレタスがミックスされています。目にも鮮やかで育てるのも食べるのも楽しいのではないでしょうか。リーフレタスは成長が早いので、早く収穫したい方にもおすすめしたい野菜です。
室内で水耕栽培を楽しもう！
球根植物やハーブ類、野菜などいろいろと育てられる水耕栽培。なかでもおすすめがキッチンでの水耕栽培です。グリーンがキッチンにあると元気をもらえインテリアとして楽しめる上、収穫して料理に使えるからです。室内なので天候にあまり左右されないのも大きな魅力。成長の様子を眺めているだけでも幸せ気分に包まれること間違いなしです。
水耕栽培が気になる方はこちらをチェック！
ここまで主に野菜の水耕栽培についてご紹介しました。水耕栽培で野菜を育てることに慣れたら今度は、お花や観葉植物の水耕栽培にチャレンジしてみませんか。野菜以外の水耕栽培についてはこちらの記事をご覧ください。
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