検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

苔テラリウムで大人気!コウヤノマンネングサってどんな植物?上手に育てるコツは?

コウヤノマンネングサは、ヤシの木のような見た目の大型コケ類です。多湿環境を好むコウヤノマンネングサは、テラリウム栽培がピッタリで手入れも簡単ですが、上手に育てるには湿度管理にポイントがあります。この記事ではコウヤノマンネングサを育て方のポイントをご紹介!
2021年5月25日
zeri
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

この記事で紹介しているアイテム

コウヤノマンネングサってどんな植物?

Photo by kochibi@JPN

ヤシの木のような見た目を持つコウヤノマンネングサは、茎が5~10cmにもなる大型コケ類です。山の中で腐葉土のような湿った柔らかい土に根を張って自生するコウヤノマンネングサですが、水に強く弱い日差しを好む性質を持ち、屋内での栽培が向いています。

コウヤノマンネングサは、管理や手入れが楽なので、初心者にもチャレンジしやすい植物です。

苔テラリウムで大人気!

水に強く弱い日差しを好む性質から、コウヤノマンネングサはよく苔テラリウムに用いられます。

テラリウム栽培とは、ガラス瓶などの容器内で植物を栽培する方法で、植物の好む環境に合わせて場所を移動させられ、手入れも簡単でコウヤノマンネングサのようなコケ類にピッタリな方法です。

コウヤノマンネングサの植え方

容器選び・用土選びがコウアノマンネングサ植え方の重要なポイントです。ポイントをおさえて上手に植えると、植物が生き生きと育つでしょう。

コウヤノマンネングサの植え方は、植物の性質を理解することも大切です。水苔などの植え付け材を上手に利用して植物が喜ぶ成育環境を整えてあげましょう。

容器

大型コケ類のコウヤノマンネングサは、テラリウムに大きめの容器を用いることも植え方のポイントです。

大きめの容器にコウヤノマンネングサを植えることで、容器の風通しがよくなり、植物がのびのびと成長できます。容器の大きさは、直径10cm以上・高さ20cm以上のものが理想的です。

土づくり

コウヤノマンネングサの植え方には、水はけのよい土づくりにもポイントがあります。

自然界では柔らかい腐葉土の上に群生するコウヤノマンネングサですが、テラリウムの場合は水はけのいい赤玉土がおすすめです。さらに、水はけをよくさせるため、黒土・川砂を混ぜましょう。

また、保水性をアップさせるために、水苔を用いるのもおすすめです。水苔は、土の上から被せるようにして設置し、吸水率が落ちたら新しい水苔と交換してください。

水苔とは?

水苔

出典:楽天
産地ニュージーランド
内容量150g

水苔は、国内外に生息しているコケ類を採取し、乾燥させたもので、園芸用に用いられる植え込み材です。水苔は、ブロック状に固められているものを崩して使用し、水に浸けて戻すと土のようにフカフカになります。

苔玉づくりなどによく用いられますが、水苔は保水性が高く、乾燥に弱いコケ類栽培の強い味方です。コウヤノマンネングサも乾燥に弱いため、水草を上手に使って栽培してください。


植え方

植物の背丈が高いため、株が倒れないよう土に深めに植え付けるのがコウヤノマンネングサの植え方のポイントです。

また、自然界では群生しながらお互いを支え合っているコウヤノマンネングサは、単体では支えがなく倒れやすくなっています。倒れてしまうと変色する原因となるため、いくつかの株を植える・他の植物と一緒に植える・水苔を用いるなど植え方を工夫しましょう。

コウヤノマンネングサの育て方

Photo by kochibi@JPN

育て方のコツは、コウヤノマンネングサの特性から日当たり具合の管理・水やりの量・水はけのいい用土選びにポイントがあり、とくに湿度と日当たりには注意しましょう。

手入れが比較的楽なため、管理しやすいコウヤノマンネングサですが、育て方によっては病害の危険性もあります。育て方のポイントを抑えて、上手に管理しましょう。

日当たりと置き場所

Photo byLUM3N

かすかな弱い光を好むコウヤノマンネングサは、日当たりに気を付けなくてはいけません。上手な育て方は、窓際などの直射日光の当たる場所を避け、半日陰となる場所に置いて管理することです。

また、全く日の当たらない日陰に置いてもすぐに枯れることがありませんが、コウヤノマンネングサが元気に育つためには日に1~2時間ほど明るい場所に移動させるなど手入れが必要です。上手に日当たりを管理しましょう。

屋内で育てる場合

弱い光を好むコウヤノマンネングサは、基本的には屋内向きの植物です。窓辺など直射日光の当たる場所に置いていると、コウヤノマンネングサが枯れる原因となるため気を付けましょう。

コウヤノマンネングサのような暑さに弱いコケ類は、テラリウムの場合とくに、気温の高い日に直射日光が当たる場所に置くと容器内の水分で蒸されて枯れてしまいます。屋内で栽培する場合にも、窓辺を避ける、またはカーテンで日差しを遮りましょう。

屋外で育てる場合

強い日光や乾燥に弱いコウヤノマンネングサは、基本的に庭植えが難しい植物ですが、屋外で栽培するのも工夫次第では可能です。屋外での育て方は、コウヤノマンネングサを鉢植え・テラリウムなどに植え、風通りがよく涼しい日陰を選んで置きます。

それでも、真夏の暑い日など気温・湿度が高い日には、水分で蒸されないよう、コウヤノマンネングサを涼しい場所へ避難させましょう。また、雨や風が当たるような場所も避けることが育て方のポイントです。

水やり

Photo by norio_nomura

水やりも、コウヤノマンネングサの育て方で大切なポイントです。根腐れの原因となるため、コウヤノマンネングサにはあまり水をやり過ぎず、月数度の頻度で霧吹きで葉全体を湿らせる程度にしましょう。

また、テラリウム栽培の場合、容器内に水分が溜まらないよう手入れが必要です。いつまでも水分が残っている状態が続くと、カビが生える・植物が病気になるなどのトラブルを招くので、カビを見つけたら取り除きましょう。

肥料

自然界に自生するコウヤノマンネングサの場合、腐葉土などの柔らかい土に地下茎を伸ばしますが、テラリウムで育てる場合には通気性のいい赤玉土の使用がベストです。

コウヤノマンネングサのようなコケ類には、養分・水分を吸い取る根が無く、養分の豊富な土を必要としないので腐葉土を用いる必要はありません。また、肥料も不要です。


枯れる原因

乾燥や直射日光など、コウヤノマンネングサにはいくつかの弱点があり、管理を怠るとうっかり枯らしてしまう可能性があります。枯れると茶色く変色し見た目も悪くなってしまうので、こまめに手入れが必要です。

きちんと手入れ・管理していると、青々とした美しいコウヤノマンネングサに成長するので、ポイントをおさえて上手に管理しましょう。

カビの発生

Photo byrkit

コウヤノマンネングサの栽培で特に注意すべきは、カビの発生です。容器に残った水分などで発生するカビは、植物が枯れる原因となり、葉を茶色く変色させる原因となるので注意しましょう。

カビは、過剰な水分のほか、直射日光などで植物が弱った際にも発生し、コウヤノマンネングサを弱らせます。カビを見つけたら、綿棒で優しく取り除きましょう。

暑さや乾燥

冷涼な日陰で自生しているコウヤノマンネングサは、30度以上の真夏日が続くと大きくダメージを負い、葉が茶色く変色して枯れることがあります。

また、土中の水分量が多い場所を好むため乾燥に弱く、極度に乾燥した環境では枯れて茶色く変色するので注意しましょう。

株が倒れる

コウヤノマンネングサが茶色く変色する理由として、株が倒れることで容器に圧迫されることもあげられます。

茎の長いコウヤノマンネングサは、本来は群生してお互いを支え合うように自生していますが、テラリウム栽培の場合は単体での成育になるため支えがなく倒れてしまうことが多いです。
 

枯れてしまったら

Photo by yto

コウヤノマンネングサが枯れてしまったら、根元の方からカットするなど手入れをしましょう。また、葉が込み合ってきて茶色く変色した部分も、ハサミでカットすると風通しがよくなり枯れるのを防ぎます。

ただし、カットした葉を負う機内に残しておくとカビの温床となるので注意しましょう。

コウヤノマンネングサの増やし方

温かい季節と増やす方法がコウヤノマンネングサ増やし方のポイントです。コウヤノマンネングサのような大きなコケは、倒れやすいため、群落にするとお互いを支え合い見栄えも良くなります。

増やし方には、通常2通りの方法がありますが、あまり時間を費やさず活着させるコウヤノマンネングサにピッタリの方法があるのでトライしてみましょう!

 

活着の適期は5~10月


Photo byJillWellington

コウヤノマンネングサを増やすには、気候が温かく湿度がある春~秋、具体的には5月~10月の初旬頃が適期です。適期が比較的長いコウヤノマンネングサですが、乾燥や寒さに弱いため冬には成長が鈍くなり、株を活着させることが難しいので気を付けましょう。

まき苔での増やし方

コケ類の増やし方として代表的な方法がまき苔です。まき苔とは、コケ類の茎を細かくちぎり、用土の上にまいて株を増やす方法で、用土の上にまかれたコケ類はやがて仮根を伸ばして新芽を出し活着します。

まき苔のメリットは、簡単で一度にたくさん株を増やせることですが、大きく成長するコウヤノマンネングサのような植物には時間がかかりすぎるのがデメリットです。

移植法での増やし方

Photo byjeonsango

移植法とは、地下茎を十分に残した親コケを植え付け、新芽を出させる方法です。自然に自生するコウヤノマンネングサも、同じ増やし方をしていて、種コケから出た新芽はすぐに群落となります。新芽を出すまでの期間は、大体1か月ほどです。

コウヤノマンネングサのような大きなコケの増やし方は、まき苔よりも移植法が適しています。移植する方法で用いた株は、新芽が出ると茶色く変色しますが、新芽が枯れることはないため気にすることはありません。

コウヤノマンネングサを育てよう

個性的な見た目がかわいらしいコウヤノマンネングサの育て方は、湿度と日当たりにポイントがありました。コウヤノマンネングサは、水に強く木漏れ日のような優しい日当たりを好む性質があるため、おしゃれなテラリウムで栽培してみましょう。

おしゃれなテラリウムの作り方が気になる方はこちらをチェック!

苔テラリウムやアクアリウムなど、個性的なテラリウムのアイディアは、下記の記事を参考にしてみましょう。

コウヤノマンネングサのようなコケ類栽培におすすめのテラリウムは、植物を使って容器の中に自分だけの世界を作れるアート作品でもあります。自分だけの素敵な作品を作って、苔栽培を楽しんでくださいね!