クラスペディアの特徴や種類を紹介!
クラスペディアの特徴や種類(品種)、または開花時期や季節についての紹介です。特徴は育て方にもかなり密接しているので、覚えておくとかなり育てやすくなり、開花させやすくなります。
ガーデニングの初心者の方は特に育てらのが難しいと感じる花なので、特性を理解して上手に育てましょう。
特徴
クラスペディアはオーストラリアが元々の生息地で、極端に乾燥して温かい場所を好む宿根草(多年草)。ですが日本の気候は春夏秋冬で梅雨もあるため、どうしても特に夏は枯れやすく栽培は難しいです。そのため日本では1年草扱いとなっています。
クラスペディアの大きさは60~90㎝ほどで、茎が長く先端に丸く花をつけるのが最大の特徴です。花壇で咲いたままドライフラワーになると言われているほど、ドライフラワーの花としてよく使われています。
種類
8種類のクラスペディアがあり、園芸用で主流なのはグロボーサ種と言われているもの。種類に間違えられることがあるドラムスティックやイエローボールですが、これらは英名です。咲いている様やお花が黄色く丸いため呼ばれるようになりました。
開花時期や季節
クラスペディアは春に思われがちですが6~8月の夏に開花する花です。丸い球体部分が1つの花になっているのではなく、じつは小さな花が集まって球体となっています。
開花したら摘み取ってフラワーアレンジや、最近人気のハーバリウムにするのに人気の花となっています。是非してみてはいかがでしょうか。
クラスペディアの種からの育て方
クラスペディアを種からの育てる方法を9項目に分けて紹介します。特に、種まきと植え替えのタイミングや水やりそして環境がかなり重要です。是非とも抑えていただきたいポイントなのでマスターして、綺麗なクラスペディアを咲かせましょう。
種からの育て方①土の準備
クラスペディアは常に湿気ている状態が苦手なので、土は水はけの良いものを準備する必要があります。根腐りする原因で多いのは水はけの悪さです。
水はけの良い土+αで、土の種類は腐植質が豊富な腐葉土をおすすめします。
クラスペディアに合う腐葉土を自作する場合
クラスペディアに合う腐葉土を自作する場合は次の材料を揃えて混ぜましょう。材料は3つだけ揃いやすく作り方も簡単なので是非参考にしてください。
ホームセンターだけでなく、モノタロウやAmazonなどのつうはんでも購入できます。
材料
- 残りの1割はパーライト
- 腐葉土を3割
- 残りの1割はパーライト
種からの育て方②種まき時期や季節
種まき時期は気温20度くらいで発芽するので、9月の下旬~10中旬の涼しくなってくる秋の季節がベストとなっています。種まき方法は、箱まき(種まき)して隠すように土を用意してかぶせるだけなので、とても簡単です。
種からの育て方③水やりの頻度や方法
クラスペディアを育てる重要なポイントの一つ、水やりの頻度や方法についてです。水やりの頻度や方法を間違えると、腐らせてしまったり枯れてしまったりする原因に直結するので抑えておきましょう。
水やりの頻度
クラスペディアの水やり頻度はこまめにしなくて良いので、庭植え(地植え)であれば乾燥に強いため雨で十分です。日照りが続いて土が完全に乾いている時に水やりをして、湿っているときは無しにします。枯れてしまうので常に湿気ている状態は避けましょう。
庭植え以外であれば、必ず土の表面が完全に乾いてから水やりをするのが基本です。目安として表面が白くなっているかどうかで判断できます。
水やりの方法
発芽以降の水やり方法は、芽や葉、花本体に水が直接かからないように根元に水やりをしましょう。一回の量は仮植えのポットや鉢であれば底に穴が開いているので、穴から水が出てくるまで与え続けます。
受け皿に溜まった水は必ず捨てましょう。そのままにしておくと根腐りしてしまいます。
種からの育て方④仮植えのタイミング
仮植えと株分けのタイミングについて紹介します。仮植えは、簡単に言うと苗まで成長させるための工程です。発芽後の子葉の後に生えてくる本葉が3~4枚ほどになったら仮植えのタイミング。ポリポットに仮植えをして、植え付けのための苗を育てます。
種からの育て方⑤日当たり
日当たりが悪いと花がつきにくくなってしまうので日向に置きましょう。直射日光を当て続けると、逆に暑さが苦手なクラスペディアは枯れてしまいます。
夏は特に最も苦手としている高温多湿で枯れやすくなるので、移動できるのであれば途中から日陰に移動するなどして調節することが必要です。
種からの育て方⑥肥料の種類と使い始めるタイミング
クラスペディアの肥料は、植え付け時に効果がゆっくりなものを選び、土に混ぜ込みます。ただし一般的に販売されている培養土を使う場合は、すでに効果がゆっくりの肥料が入っているので、改めて入れる必要はありません。
追肥(肥料追加)のタイミング
植え付け以降はほとんど追肥はいりませんし、冬は効果が無いのでいりません。追肥のタイミングは春と秋の季節の間で月に2回程度です。春は成長のため、秋は栄養補給のために追肥をします。
その他の追肥のタイミングは花数が少ない、葉の色が良くないなど不調が見られた時です。なんとなく不調に感じると思ったときは是非栄養補給してあげましょう。
種からの育て方⑦植え付けタイミングや時期と方法
クラスペディアの植え付けのタイミングや時期と方法について紹介です。植え付けのタイミングがずれてしまうと、枯れてしまったり腐ったりして育たなくなります。
上手に育てるためには抑えるべきポイントになっているので要チェックです。
タイミングや時期
クラスペディアがポットに十分根が張ったら植え付けサインです。4月下旬以降であれば、日当たりの良い場所に肥料を少量入れて植え付けましょう。
ちなみに植え付けをするのであれば、植物や農作物の天敵で遅霜の心配がほとんどない4月下旬の春がおすすめです。ただし基本的に季節外れの4~5月に霜が降りることを遅霜というため油断はできません。
植え付け方法
クラスペディアを植え付けるときに気を付けてほしいのが株同士のスペースです。植え付ける苗同士の間隔は、最低でも30㎝は開けておく必要があります。花の大きさが30㎝程度なので、30㎝以下だと上手く育たない可能性があるからです。
種からの育て方⑧植え替えのタイミングや時期と方法
これから植え替えタイミングや時期と方法について紹介です。クラスペディアが大きく育ってきたらいよいよ植え替えします。植え替えのタイミングも間違えてしまうと枯れてしまって育たなくなるので、要チェックです。
タイミングや時期
クラスペディアを植え替えるタイミングは、花の開花が終わった秋~冬の季節の間にするのが基本となっています。目安としては、最低でも2年に1回、長く開いても3年に1回の目安で植え替えを行うのがベストです。
植え替え方法①鉢植え
クラスペディアの植え替え方法鉢植え編です。水やり含めてたった6ステップで完了します。ガーデニングの初心者でも簡単にできるので安心してください。植え替えに必要なものは、鉢、底に敷くアミ、軽石、土の4つです。
方法
- 鉢の古い土を1/3捨てる
- 地上に出ている枝を半分ほどにカット(根っこの負担軽減のため)
- 鉢底の穴をアミで塞ぐ
- 軽石を2~3㎝ほど入れてから土を入れる
- クラスペディアの株を入れてから隙間に土を入れていく
- 鉢底から出てくるまで水やりをして完了
植え替えのポイント
地上に出ている枝を半分にカットし、根っこの負担を軽減する項目は是非抑えたいポイントとなっています。なので元気に育つための方法として是非実践してもらいたい項目です。また、鉢植えの場合は受け皿の水を捨てることを忘れてはいけません。
植え替えの方法②地植え(庭植え)
植え替えの方法地植え(庭植え)編です。先ほどの鉢植え編では水やり含めて6ステップですが、地植えは5ステップと減っています。ただし方法は全く異なるので、いざ実践するときに間違えないように気をつけましょう。
方法
- 根鉢の2~3倍の深さと大きさの穴を掘る
- 掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜておく
- 半分ほど土を戻す
- 株を入れてから隙間に土を入れいく
- 水やりをして完了
種からの育て方⑨鉢植えと地植え(庭植え)のときの環境
クラスペディアの鉢植えと地植え(庭植え)で育てるときの環境を紹介します。環境が合わないと植物は育てにくくなり、最悪枯れてしまう、または腐ってしまうほど繊細です。
開花時期がちょうどクラスペディアが苦手な環境にあたる夏の季節の真っ只中。それ以外は丈夫な部類に入る植物なので、きちんと対策をすればきちんと開花してくれます。
鉢植えの場合
鉢植えで育てるときは初夏以降の涼しくなるまで風通しが良い環境に置きます。特に梅雨の時期は多湿になる場所、そして雨にあたる場所は避けてください。
また、クラスペディアは冬の寒さにとても強いわけでもないため、霜よけや冬の冷たい風を避けられる環境に置く必要があります。鉢植えであれば室内で冬越しすることもでき、環境も整いやすいのでおすすめです。
鉢植えは初心者にもおすすめ
クラスペディアは鉢植えで育てることが推奨されています。持ち運びができることから環境も整えやすいので、ガーデニング初心者の方は特におすすめです。
また地域によっては湿気やすい、または気温が高くなりやすいという方にも鉢植えがおすすめとなっています。
地植え(庭植え)の場合
クラスペディアを地植え(庭植え)する場合は、花壇の場所の選択と冬越しの方法にポイントがあります。土地の気候にもよりますが地植え(庭植え)で育てる場合ひと工夫必要です。環境を整えてうまく育て上げましょう。
ポイント
- 地植えする花壇の場所は、午後になると陰になるような場所にする
- 冬越しはきちんと霜よけをする
高温が苦手なので、常に日差しを浴びる環境は苦手とします。そのため途中から日陰に変わるような場所に地植えする方が育ちやすいです。
また寒い場所が得意なのかというとそういうこともありません。だからといってとても弱いわけではないのですが、そのまま花壇で冬越しをする場合は霜よけをするのが基本です。
剪定や切り戻しなどのお手入れ方法
クラスペディアのお手入れ方法についてです。お手入れ方法は剪定と切り戻しがあるので詳しく紹介します。
剪定について
クラスペディアの葉っぱは、地面から直接葉が出て円を描くように広がっています。そのため土が湿っぽい状態で葉が茂っているような状態の時は、腐らないように剪定が必要です。
切り戻し(植物を若返らせる方法)について
クラスペディアは丈夫な花なので、神経質になってお手入れをする必要はありません。ですが、開花が終わった後は長い茎だけになるので、切り戻しをして整えてあげるとよいです。
もし根腐りしてしまったら?
もしクラスペディアが根腐りをしてしまった場合の対処法です。必ず治るとはいえませんが、復活できる可能性を作ることができます。根腐りしているかどうかの判断ポイントも紹介するので、怪しいと思ったらこれを参考にチェックしてみましょう。
根腐りしているかの判断ポイント
- 土は湿っているのに萎えや葉の変色(黄色)が見られる
- 根の色が茶や灰に変色、または溶けた様子や破損が見られる
水や肥料をしっかりあげていてもなぜか萎えている、葉の色が黄色に変色している時は根腐りの可能性が高いです。元々原因は土の中で水が常に溜まっているような状態で溺れていることがあげられるので、元気がない状態になっています。
また、根の色に変色や溶けている様子や破損があると、根っこの水分を吸い込む力がかなり弱った状態です。そのため元気がないからと、どんどん水やりをすると、また溺れてしまい根腐りを進行させてしまいます。
対処法①日陰に移動させる
日当たりが良い場所がよい花でも、根腐りのときは一旦日陰に避難させます。根っこの機能が落ちているので、土が乾きやすく水やりが必要になる頻度を下げてあげて休ませる必要があるからです。
まさにクラスペディアは日当たりが良い場所を好みますが、土が乾きやすい状態を避けるためにも日陰に移動させて休憩させてあげましょう。
対処法②鉢底の排水度チェック
鉢底の排水度チェックは根腐りになる原因を改善するために実施します。鉢底の排水度が悪いとその分常に湿気ている状態になるため、根腐りしやすい環境です。
悪いときの対処法としては、穴を追加するかもしくは新しい鉢に植え替えします。新しい鉢に植え替える時は、必ず新しい土に変えましょう。
対処法③土が完全に乾いているときは水やり
最低限の水やりは必要です。根腐りを起こしていても、乾燥のしすぎはよくありません。普段のように、土が完全に乾いて表面が白いときは通常の水量を与えましょう。
通常の状態も根腐り状態も水やりのポイントはメリハリをつけることです。
対処法④肥料は与えない
元気がないと肥料を与えたくなりますが、復活するまで肥料は与えません。弱っている根っこの状態で肥料を与えると、肥料焼けをしてしまいます。肥料焼けをするとさらに根腐りが進行してしまう恐れがあるので、必ず復活してから与えましょう。
対処法⑤元気が戻ったら元の場所に戻す
クラスペディアが根腐りから復活して元気になってきたら元の日当たりがいい場所に戻して、肥料を再開させましょう。根腐りが一部だけで軽いものであれば1週間ほどで復活するので、軽ければそれを目安に頑張ってみてください。
クラスペディアを種から栽培を成功させよう
クラスペディアを育てるにはいくつかのコツや、種まきの時期と植え替えのタイミングなどの重要なポイントがあります。
手間はかかりますが難しくはありません。是非育て方をマスターして綺麗な花を栽培してください。
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