ラークスパーはどんな花だろう
ラークスパーの鮮やかで美しい容姿
ラークスパーは複数の花を咲かせる植物で、花びらの色は青や紫だけではなく、ピンクや白、赤の種類も存在します。どの色の種類であっても、春の季節を鮮やかに彩ってくれる美しい花であると言えるでしょう。
品種は意外に多く、赤の「スカーレットスパイヤー」、淡い紫色の「ミヨシのスカイブルー」だけではなく、複色の品種「シーオーワン」、一重の品種「シングルライラック」などが存在し、どれも可憐で美しい花を咲かせます。
ラークスパーの特徴や開花時期について
ラークスパーは、品種によって背丈が違い、30cmほどの低めの品種から1mを越える高い品種も存在します。そのまっすぐに伸びる茎の先に小さめの花を数多く咲かせる、とても華やかな容姿が特徴です。
暖かくなってきた初夏(5月~6月)が開花時期であり、ラークスパーが開花することで初夏の訪れに気づく人も少なくありません。初夏の暖かい季節と、ラークスパーの華やかな容姿の特徴がとてもマッチしていて癒されること間違いなしです。
ラークスパーの語源や花言葉について
ラークスパーの語源と英訳
ラークスパーというと、かっこいい名前のように感じる人も多いのではないでしょうか。ラークスパーの語源は「ひばり」と「蹴爪」であり、英訳が「lark」と「spur」なのです。
つまり「ひばりの蹴爪」を意味しており、これは花の後ろに存在する突起のようなものが、鳥の足にある突起に似ていることからこの名前になりました。ちなみに、千鳥の飛ぶ様子と似ていることから和名では「チドリソウ」とも呼んでいます。
好感度の高い花言葉を持つラークスパー
ひばりやチドリが華麗に飛んでいる姿と、ラークスパーの揺れる姿が重なって見えることから、ラークスパーは「軽やかさ」「快活」という花言葉がつけられました。
中には「陽気」というものもあり、暖かい初夏の雰囲気にもピッタリの花言葉だと言えるでしょう。「野原の喜び」や「底抜けに陽気」など、壮大な意味もありますが、どれをとっても好感度がある花言葉の意味なのが特徴です。
ラークスパーが誕生花の人は誕生日がいつ?
誕生花と聞いて何のことだか分からない人もいることでしょう。そもそも誕生花は「誕生日という日にも神が存在する」「誕生日の花には意味があり神はメッセージを託している」というギリシャやローマの人々の考えから生み出されたという説があります。
誕生日が開花時期付近の「4月17日、4月19日、4月23日、5月21日」のものと、誕生日が冬の「12月20日、12月28日」である場合も存在し、なぜその日がラークスパーが誕生花となっているのか理由は分かっていません。
ラークスパーの失敗しない育て方とは
ラークスパーの正しい育て方①種まきを正しくする
ラークスパーは苗で植え付けることも可能ですが、種まきから始める方も多い品種です。種まきから始めるにしても、苗で植え付けるにしても「ラークスパーは移植には向かない」ということに十分注意しておきましょう。
移植をしなくてもよいように、種まきをする場所をよく考えるようにしてください。種まきをする場合、種は発芽に光を必要としませんので、種をしっかりと土で覆いましょう。適宜は10月頃で、土の温度が高めだと発芽率が落ちるため早まきは厳禁です。
ラークスパーの正しい育て方②植え付け方を間違えない
ラークスパーは酸性土壌を好みません。植え付ける場合はそのあたりに十分注意してください。特に花壇に植え付けるなら、酸性を中和させる「苦土石灰」を混ぜることを忘れないようにしましょう。
また、連作障害(同じ場所で同じ植物を育てることで生育不良になる)が起こりやすいため、ラークスパーを育てたら、その後は1年以上は同じ場所でラークスパーを育てないようにしてください。
ラークスパーの正しい育て方③春に追肥をする
ラークスパーの元肥は、地植えでも鉢植えでも緩効性化成肥料にしておくとよいでしょう。3月頃の春の時期に緩効性化成肥料の追肥をしたら、その後は開花中に液肥を追肥しておくだけで綺麗に咲いてくれます。
市販の培養土にはもともと肥料が混ざっていたりしますので、その場合は追肥のみで対応していきましょう。
ラークスパーの正しい育て方④水やりはあまりしない
ラークスパーは多湿を好まない種類の植物であり、水やりを頻繁にする必要はありません。特に花壇などの地植えの場合は自然の雨だけで十分だと言われています。鉢植えの場合でも土を触ってみて乾いていると感じた場合のみ水やりをしましょう。
乾燥しすぎはよくありませんが、「雨が降らない日が続いている」と思ったら水やりをするようにするという意識で問題はありません。
ラークスパーの正しい育て方⑤支柱で支える
ラークスパーは品種によって背丈が違いますが、高さのある品種だとどうしても倒れやすくなります。間隔10~15cmくらいで植え付けているとお互いを支え合うこともあるようですが、基本的に支柱は必要だと思ってください。
春先に茎が伸びだしたタイミングで支柱を立ててラークスパーを支えるようにしていきましょう。
ラークスパーの育て方⑥挿し木は向かない
ラークスパーは直根性(ちょっこんせい)と言って、根が分かれずに真っすぐ下に伸びる特徴があります。株を増やす農芸法「挿し木」はとても簡単な方法ですが、ラークスパーに挿し木は向きません。
挿し木だと根がしっかりと伸びないのです。ラークスパーを増やしたい場合は、種まきで増やしていきましょう。
ラークスパーに多い「立枯病」に注意しよう
特に注意する病害虫はないものの、連作障害で起こりやすいと言われる「立枯病」が起こりやすいのもラークスパーの特徴のひとつです。立枯病とは、生育不良が起こり、枯れたようにしおれてしまう病気のことを言います。
葉が黄色くあせて枯れていき、さらには茎も茶色に変色し、最終的には枯れて死んでしまうでしょう。連作をやめる、土壌の見直しをするなどの対策で予防してください。
すでに立枯病になっているラークスパーは、早めに周辺の土ごと株を取り除いて廃棄しなくてはなりません。立枯病の感染をできるだけ最小限におさえるようにしてください。
ラークスパーがかかりやすい病気
- 立枯病
- うどんこ病
- 灰色かび病
- 斑点病
ラークスパーをきれいに咲かせるポイントとは
ラークスパーの栽培において、切り戻しが絶対に必要だというわけではないものの、切り戻しをした方がよく枝をたくさん作ることができます。枝がたくさん増えると、当然花も葉も増えるためボリュームが出るのがメリット。
切り戻しをしなくても、ラークスパーは枝をたくさん作りますが、ボリューム感を出したいと思っているなら、高さ10cm程度の時期から切り戻しを行うようにしてください。
すでに花が咲いているラークスパーだと、切り戻しで花を落とすことに罪悪感を持ってしまうこともあり得ますが、ここは思い切って大胆に切り戻しをすることをおすすめします。
美しく鮮やかなラークスパーで春を楽しもう
ラークスパーは華やかでとても魅力の多い花。花言葉も「快活」「陽気」など、とても前向きで好印象のものばかりなので、誕生花がラークスパーの人にプレゼントしても喜ばれることが多いでしょう。
栽培方法も注意点さえおさえていればとても簡単なので、ここで紹介した正しい育て方を参考に、失敗のないラークスパーの栽培をしていきましょう。ラークスパーは品種ごとに紫や赤、白、ピンクなど色とりどりの色彩が楽しめます。
春から初夏に向けて咲き誇るラークスパーの魅力を堪能したい人は、今年の秋に種まきから挑戦してみましょう。
春に咲く花に興味がある人はこちらをチェック!
春の暖かい季節に咲く花を見ると、その美しい色彩に心奪われてしまう人も多いことでしょう。春に咲く花はラークスパーだけではありませんので、他の春の花にも興味を持ってみてください。
春に咲く人気の花、春らしいピンクの花、清楚な白い春の花を紹介していますので、ぜひチェックしておきましょう。
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