カリフォルニアポピーってどんな花?
カリフォルニアポピーというお花をご存知でしょうか?代表的なオレンジ色をはじめ、ピンクやアイボリーなどたくさんの花色、たくさんの品種があり、ガーデナーから人気のお花です。ちなみに、名前の由来は原産地がカリフォルニアだから。また、和名の花菱草(はなびしそう)は、花の形が家紋の花菱のようであることからつけられたそうです。
見ているものの気持ちを一瞬で弾ませてくれる明るくて可愛らしい花模様。しかも育て方が簡単とあれば、これはぜひチャレンジしてみたい!と心がくすぐられます。では、カリフォルニアポピーの魅力や育て方について、詳しくみていきましょう。
カリフォルニアポピーの魅力
今回ご紹介させていただくカリフォルニアポピーの魅力はなんといってもその愛らしさです。多くの花がある中で、是非候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
【魅力1】初心者も育てやすい
第一の魅力はこぼれ種でも毎年咲くくらい育てやすいことです。しかも、目立った害虫もなく、病気にも強い、土を選ばず難しい肥料の配合も必要ありません。育て方が簡単で、まさに、ガーデニング初心者さんにもぴったりです。
【魅力2】花色や種類が豊富
花色が豊富なのもカリフォルニアポピーの嬉しい魅力。オレンジ色のほか、アイボリーや黄色、ピンクなど可愛らしい品種が揃っています。しかも、一重咲きのほか八重咲きの品種もあり、ガーデンや寄せ植えの主役にも脇役にもなります。
【魅力3】花壇でも寄せ植えでもOK!
カリフォルニアポピーは草丈がそれほど高すぎず茎もそこまで太くならないので、寄せ植えの材料として扱いやすいです。たとえば、ブルーの主役植物の足下にオレンジ色の品種を植えて脇役に。逆に、ピンク色の品種を真ん中に主役として持ってくるのも素敵です。もちろん、寄せ植えだけでなく花壇に植えるのもよし!さまざまな使い方ができるのが嬉しいところです。
【魅力4】花言葉が素敵
花言葉は、富・成功・希望の持てる愛と、どれも縁起の良いものばかり。お家にぜひとも植えておきたくなりますね。ちなみに誕生花は3月11日・3月24日・5月13日なので、寄せ植えや切り花をアレンジして大切な方にプレゼントするのもおすすめです。もちろん、花言葉を添えてくださいね。
【魅力5】種から育てられる
こぼれ種からでも育つほどのカリフォルニアポピー。ちょっとしたポイントさえつかめば、種から育てるのも難しくありません。種から育てることができれば、苗を購入するより安価にたくさん育てられるでしょう。何より、発芽してから花が咲くまでの成長過程を楽しめるのがたまらなく魅力的です。
カリフォルニアポピーの栽培スケジュール
カリフォルニアポピーの発芽適温は15〜20度。平坦地では秋まき後冬越しさせてから春に開花を楽しむのが一般的です。ただし、カリフォルニアポピーは寒さにあまり強くありません。雪が積もるなど冬越しの難しい寒冷地では春まきした方がよいでしょう。
秋まきの場合
9〜10月
夏の暑さがやわらぎ秋風が吹いてきたら、種まきをしましょう。秋に種をまいて芽が育ってから冬越しさせるので、なるべく寒さのあたらない暖かい場所を選んで種まきしてください。鉢植えにしておいて冬は暖かいところに移動させてもいいですね。
11〜3月
種まき後しばらくは水やりをこまめにおこない、芽が出て安定してきたら水やりを控えます。寒くなってきたら足下に落ち葉やバークチップなどを敷いて、寒さよけしてあげるとよいでしょう。上手に冬越しできれば開花までもう一息です。
4〜6月
秋まきのよいところは、春の早いうちから花を楽しめることです。地域や種をまいた場所にもよりますが、4月ごろから順々につぼみがつき、花が咲いてきますよ。春から初夏にかけて次々と花が咲き乱れる様子に心を奪われてしまいます。
春まきの場合
3〜4月
カリフォルニアポピーは梅雨のジメジメが苦手です。できるだけ開花時期と自分自身が暮らしている地域の梅雨がバッティングしないよう、発芽適温になったらなるべく早く種まきして栽培をはじめることをおすすめします。
5〜6月
スクスクと成長スピードの早いカリフォルニアポピー。順調に育てば、5月ごろから開花を楽しめるでしょう。もしも、開花時期と梅雨時期が重なってしまうようなら、屋根のあるところに移動する、草丈の高い植物の足下に植えるなど、雨除けをしてできるだけジメジメしないよう管理しましょう。
カリフォルニアポピーの栽培ポイント
とても育てやすく初心者さんにもぴったりのカリフォルニアポピーですが、2つだけ忘れてはならない苦手なことがあります。逆に言えば、この2つの苦手さえクリアすれば、種からの育て方もそれほど難しくありませんよ。
【ポイント1】移植しない
移植が苦手な植物なので、なるべくあとで移植せず、はじめから咲いてほしい場所に種まきしましょう。どうしても移植したい場合は、ポットや鉢から土ごとスポッと取り出してできるだけ早く植え替えてください。
【ポイント2】水をあげすぎない
原産のカリフォルニアはカラッとした気候。このため、カリフォルニアポピーは少々の乾燥には強く、逆に、ジメジメや湿気にとても弱いです。大切に思うがあまり水やりをしすぎると枯れてしまうことがあるので、気をつけましょう。
カリフォルニアポピーの栽培環境と育て方
日当たり
カリフォルニアポピーはお日様が大好きで日当たりが良く乾燥した気候を好みます。強いお花ですが、梅雨時期などジメジメした環境は大の苦手で枯れてしまうこともありますから、できるだけ日当たりと水はけのよいところに植えましょう。
土づくり
砂地や痩せている土地でも育ち、原産地では自生しているくらい土を選ばないカリフォルニアポピー。土づくりに関してそれほど神経質になる必要はありません。あえて言うなら、少し石灰を混ぜて土を中性にしておくと良いでしょう。
種まき
土を準備したらその上にパラパラと種をばらまきし、種が完全に隠れるよう土をかぶせます。発芽後、混み合っている芽を間引き株間を10〜20センチくらい取ります。あまり密集していると蒸れて元気がなくなる、枯れてしまうこともありますので、もったいないと思わずに間引きしてください。
肥料
アメリカの乾燥地帯などに自生する植物なので、痩せた土地でも十分お花を咲かせてくれます。ですから、過度な肥料は必要ありません。とくに花壇など直植えする場合は気にしなくて大丈夫。鉢植えの場合も月に1度くらい液体肥料をあげる程度でよいでしょう。逆に、肥料をあげすぎると花付きが悪くなるケースがあるようです。
水やり
乾燥を好む植物なので、直植えの場合は自然に任せて大丈夫。よほど雨が降らず土が乾燥している時だけ少し水やりするくらいでよいでしょう。鉢植えの場合は土の表面がカラカラに乾いたら水やりイメージです。ジメジメや湿度が苦手なので、あまり水やりしすぎると逆に根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。
花がら摘み
カリフォルニアポピーは開花時期になると可愛いつぼみをたくさんつけ、花を咲かせてくれます。咲き終わった花がらをこまめに摘み取ると、さらに花数が増えて次々と開花してくれるでしょう。花が終わった花茎だけ手でポキポキと摘んでください。
種とり
種を採取するなら、花がら摘みをせずに自然のままに種ができるまで待ちましょう。すっかりお花が終わり、枯れる手前まで茎や葉っぱが茶色くなってきたころが種とりの適期。採取した種は冷蔵庫などの冷暗所で保存しておきましょう。
カリフォルニアポピーの楽しもう
発芽率がよく育てやすいカリフォルニアポピー。一つの株にたくさんのお花をつけ、つぼみもとんがりぼうしのようで可愛らしいく魅力的です。一重咲き、八重咲きといろいろな品種があるのも嬉しいポイント。種をたくさんまいてガーデンをさながらお花畑にするのも素敵です。たくさんお花をつけるので、惜しげもなく切り花に利用することもできますよ。
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