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藤の花言葉を色別にご紹介!怖い意味もあるので恋人へ送る際には要注意!

優美な姿の「藤」の花言葉は全体的によい意味合いですが、捉え方によっては少し怖いと感じる意味の花言葉もあります。日本ではゴールデンウィークの頃に咲く、海外でも人気がある藤の花。花言葉の他に色別の花言葉、花言葉の由来、藤を誕生花とする誕生日などについてご紹介します。
更新: 2021年4月22日
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目次

5月が見頃の藤の花

Photo byCouleur

日本原産の藤は、風になびく姿が非常に優美で、昔から多くの人々に愛されてきました。田植えの時期になると日本の各所では、枝を張った素晴らしい藤棚を観られます。

藤の名所は、栃木県のあしかがフラワーパーク、埼玉県の牛島の藤、大阪市の野田藤などが挙げられます。これらのスポットへ出かけたときのために藤の花言葉を覚えておくと、藤がより一層きれいに思えるかもしれませんよ。ぜひご参考にしてくださいね。(この記事は2021年4月21日時点の情報です)

藤を誕生花とする日

藤を誕生花とする日は、4月1日・5日・29日・30日、5月8日・21日・25日・31日で、ほとんどの日が藤の花が見ごろになる時期となっています。

親しい人で誕生日の人が近くにいれば、誕生日にあしかがフラワーパークなどの名所へ藤の花を観に出かけたり、藤の花をモチーフにした雑貨などを誕生日のプレゼントとして贈るのも素敵ですね。

藤の花言葉:全色共通

Photo byCarlottaSilvestrini

日本原産の藤には「紫」「白」「ピンク」の色がありますが、花言葉も全体的なものと色別なものがあります。全体的なものは、肯定的な意味合いの「優しさ」「歓迎」「忠実」と、捉え方によっては少し怖い意味の「恋に酔う」「決して離れない」です。

「恋に酔う」や「決して離れない」は度を過ぎると、周りが見えなくなったり相手を束縛したりと、あまりよい意味には思えません。藤に関するものを恋人にプレゼントするときは、少し注意したほうがよいかもしれません。

花言葉①「優しさ」

「優しさ」という花言葉の由来は、小さな花をたくさんつけた房がゆらゆら風になびく姿から来ているようです。優しい微笑みを浮かべた人のように見えるのではないでしょうか。少し風が吹いただけで花が取れてしまうはかなげさもあり、「優しさ」という花言葉が表すものは、藤の花の最大の特徴といえます。

藤は、存在感がありながらも激しい自己主張をしているようには見えず、花言葉のようにどんな状況でも、ありのままに受け止めてくれる優しいたたずまいが魅力なのです。

花言葉②「歓迎」

Photo by mochizuki kaoru

花言葉「歓迎」も、「優しさ」と同じように肯定的な意味合いです。由来は、やはり大きく垂れ下がった藤の枝にあります。まるで人が頭を下げているように見え、小花を付けた枝が風に優しく揺れる様子は、「いらっしゃいませ」と手招きされているよう。

慎ましくて謙虚な風情は、やはりどんな人も拒まずに受け入れてくれる雰囲気が感じられるのです。どんな状況でも柔軟に対応してくれる人のように思えるのではないでしょうか。

花言葉③「忠実」

「忠実」という花言葉の由来は、藤のつるが幹にしっかり巻き付いて離れないことにあるようです。どんな状況になっても「この人に付いていく」「この人を大切にしよう」と一度決めたら、忠実な態度を最後まで貫く人を思わせます。

優しくてはかなげな雰囲気ながらも、実は芯のしっかりした人のようですね。優しさと忠実さは相反するように思えますが、どんな人もどんな状況でも受け入れるということは、芯がしっかりしていないとできないことといえるのではないでしょうか。


花言葉④「恋に酔う」

「恋に酔う」という花言葉は、『源氏物語』の主要な登場人物である二人の高貴な女性、藤壺の宮と紫の上が由来になっていると思われます。二人の名前に用いられている「藤」と「紫」は、まさに藤の特徴をテーマにしているといえるでしょう。

恋多き光源氏は、初恋の人である藤壺の宮を思い続けました。藤壺の宮の亡きあとも、彼女の面影を幼い紫の上に求める光源氏。他の女性に目が向く中でも、終生二人の女性が心の中心にあった光源氏の心理状態を想像させます。

花言葉⑤「決して離れない」

最後の花言葉「決して離れない」は、5つの花言葉の中で最も怖い印象がします。よい意味で捉えられている花言葉「忠実」は、裏を返せば「決して離れない」なのです。松の木などに巻き付いて大きくなっていく、つる性植物としての藤の特徴を示しています。

一生を添い遂げるのは、相思相愛ならば両方にとって理想的な状態かもしれませんが、そうでない場合はとても怖い状態です。このように花言葉には裏の意味があるということを、きちんと心得ておいたほうがよいでしょう。

藤の花言葉:紫と白

Photo byNoupload

紫の色以外にも白やピンク色の花を咲かせる藤には、色別の花言葉があります。しかし紫と白の色には花言葉はありますが、ピンク色には特別な花言葉はありません。紫と白い色の藤の花言葉についてまとめました。

「紫」の藤の花言葉:恋に酔う

藤で一番ポピュラーな色である紫色の花言葉は、恋愛に関する「君の愛に酔う」です。藤の全体的な花言葉の「恋に酔う」と似ていますが、藤の花を思わせるような、光源氏の二人の女性に対する気持ちと、二人の女性の光源氏に対する気持ちを示しているのではないでしょうか。

しかし二人の女性の愛情は光源氏とは異なり、むき出しではなく、ひそかに思い続けるような恋心を表現しているといえます。高貴な色とされる紫は、自己主張の激しくない二人の女性にふさわしい色ですね。

英語の「wisteria」は紫色の意味

英語の「wisteria」は、植物としての藤ではなく、そのまま藤の花の色である「淡く青い紫色」を指しています。藤には紫色以外に白やピンクもありますが、日本語で「藤色」といえば紫色を指すように、海外でも代名詞的に使用されているのです。

「白」の藤の花言葉:可憐など

白の藤の花言葉は「可憐」「懐かしい思い出」や、「恋に酔う」「あなたを歓迎します」などがあります。白は純粋無垢なイメージがあるため、「可憐」の花言葉は文字どおり、けがれを知らない幼い子供をイメージするのではないでしょうか。

もう一つの花言葉「懐かしい思い出」は、楽しかったときを思い出して優しく揺れる藤のように、静かにほほ笑む人をイメージさせます。過去の思い出は色あせるかもしれませんが、楽しかったという記憶だけはいつまでも心に残るものです。

藤の特徴・種類

藤の特徴


Photo byCapri23auto

藤は日本原産のマメ科フジ属ですが、その美しさから園芸品種が栽培され、現在は海外でも観賞されています。広義では「フジ属」( wisteria)で、狭義では同属の「ノダフジ」(W.floribunda)を指します。

ノダフジは、摂津国野田藤之宮(大阪市西成区付近)に藤の名所があったことが由来。混同されやすい同属の「ヤマフジ」(W.brachybotrys)との見分け方は、ノダフジのつるは右巻きで、ヤマフジは左巻きと覚えておくとよいでしょう。

藤の種類①シロバナフジ

藤の主な種類は5つあり、それぞれに微妙な特徴があります。藤の名所に出かけたときなど、覚えておくと役に立つこともあるでしょう。主な特徴をご紹介するので、チェックしてくださいね。

「シロバナフジ」は名前のとおり色が白く、中心部分が少し黄緑色がかっています。花房は長く垂れ下がり、より豪華な印象を与える品種です。

藤の種類②ノダナガフジ

棚仕立て用の代表的な「ノダナガフジ」は別名を「六尺藤」とも言い、名前のとおり、こちらも花房が長い特徴を持ちます。中には1メートルと、地面に付きそうなほどに長いものも。

花の色は濃い紫色で、一般的な藤に比べると力強く感じられます。見ごたえがあることから、海外でも園芸品種として人気です。

種類③アケボノフジ

棚仕立て用の代表的な「アケボノフジ」は、別名を「口紅藤」とも言います。白い花の品種ですが、淡紅色のつぼみが開花すると、花弁の先端だけが淡紅色なことが由来です。曙のように気分を明るくしてくれる風情が人気といわれています。

名所は岡山県の阿知神社で、アケボノフジの珍種「阿知の藤」が人気です。岡山県の天然記念物にも指定されており、満開の時期、藤棚一面に咲き誇る様子を観に出かけてみませんか。

種類④アカバナフジ

「アカバナフジ」は別名を「桃色藤」ともいうように、淡紅色の花を付ける藤です。花房は30センチメートルほどになり、優美な姿を見せてくれます。紫色の藤とはまた違う、可愛い雰囲気が人気です。

淡紅色のためアケボノフジと似ており、ぱっと見では区別がつかないことが多いようです。

種類⑤ヤエフジ


「ヤエフジ」は別名を「八重黒竜」ともいい、藤の中では珍しい八重咲の品種です。花房は30センチメートルほどになりますが、やはり特徴的なのは丸まったような花びらにあります。

観られる場所は、栃木県のあしかがフラワーパークなどのごく一部しかありません。さらにあしかがフラワーパークのヤエフジは、他の地域よりも紫色が濃いといわれているので必見です。

藤の花言葉どおりの文学作品

たくさんの小さな花が枝先につき、房が垂れ下がる様子がとても風情のある藤の花。風に揺れる姿はとても情緒的で、日本では『万葉集』を始めとする多くの古典作品の題材になってきました。

『源氏物語』と『枕草子』では、藤のつるが松の木に巻き付く様子を男女の恋愛関係に例えて表現した個所も。絵画では、円山応挙の『藤花図』やクロード・モネの『藤』も。これらの芸術作品を通して藤の花を観賞するのもまた素敵です。

恋愛関係を示す松と藤

古来日本では、支えとなる「松」を男性に、寄りかかる「藤」を女性に例えて恋愛関係を表現してきました。『源氏物語』の「竹河巻」では、藤の花(大君)が自分の手に届かない松(冷泉帝)の元に行ってしまった薫の嘆きが描写されています。

『枕草子』の「めでたきもの」の段でも、「色合ひ深く 花房長く咲きたる藤の花 松にかかりたる」と描写されているように、松と藤は定番の組み合わせとされてきました。藤の時期に今一度、古典作品をひも解いてみるのもおすすめです。

藤の花言葉は表裏一体!

出典:photo-ac.com

藤の花言葉は「優しさ」「歓迎」「忠実」とよい意味の他に、恋愛に関する花言葉の「恋に酔う」「決して離れない」と少し怖い意味もあります。花言葉は表裏一体なので、どちらも真実なのです。誕生日のプレゼントとして藤に関するものを恋人に贈るときは気を付けたほうがよさそうです。

恋人といえども少し重たく感じられるかもしれません。恋人以外に贈る場合は、さらに要注意です。海外でも人気の藤の花、いろいろな種類があるので名所でゆっくり観賞してみませんか。

紫色の植物の花言葉を知りたい人はチェック!

藤の花以外の紫色の花は、札幌が名所のライラックや富良野で有名なラベンダーなどがあり、6月から7月にかけて咲き始めます。同じ紫色でも花言葉は違うので、いろいろチェックしておきましょう。