世界中で愛されているリンゴについて
リンゴはバラ科の高木樹
バラ科リンゴ属の落葉高木であるリンゴ。学名は「Malus pumila(マルス プラミ)」と表記します。属名のMalus (マルス)とは、ギリシャ語の「malon(マロン)=リンゴという意味」から由来した名です。
ご存知の通り英名はapple。appleという英名は、アメリカのニューヨーク市のシンボルがリンゴであり、ニューヨークのことを「The Big Apple」と呼ぶことが由来し、それがリンゴの英名となったそうです。
和名の「林檎」の意味
リンゴは和名で「林檎」と表記します。林檎の「檎」とは、中国語から由来した言葉で、「鳥」という意味をさします。リンゴの実を目当てに、林の中にたくさん鳥が集まったことから「林檎」という名前が付いたそうです。
昔は「リンキン」とか「リンゴン」など呼ばれていた呼び名が転訛し、「林檎=リンゴ」と呼ばれるようになったという説もあります。
リンゴの原産地は中央アジア
原産地はヨーロッパ東部から中央アジアとされています。リンゴの歴史はとても古く、旧約聖書にもすでにリンゴが登場しているほど長い歴史を持つ植物です。日本へは平安時代に中国から渡来してきたと言われています。
ただ中国から渡来してきたリンゴは今のリンゴに比べるともっと小さく酸味も強く観賞用であったとも言われ、今のリンゴとは全くの別物であったと言われます。ですから学名Malus pumilaの種小名はギリシャ語で「小さい」という意味の「pumila」で示されています。
中国から渡来したリンゴを「和リンゴ」という
日本に初めて渡来してきたリンゴの実は、酸っぱい小さなものでした。それでも江戸時代にはおやつとして食べられていたのだとか。そして実を食べて美味しいリンゴが日本で栽培されるようになったのは明治時代になってからです。
それを区別するために、中国から渡ってきたリンゴで主に観賞して楽しまれるリンゴを「和リンゴ」、そして今栽培されているリンゴを「西洋リンゴ」と植物学上では区別されています。
花の開花時期は5月~6月
リンゴというと真っ赤な実をイメージしますが、春の時期にリンゴはとても良い香りの花を咲かせます。品種にもよりますが、一般的には4月~5月に薄いピンクや白い上品な花が開花の時期を迎えます。
花は桜によく似た5弁花で、開花時期はリンゴの実の甘い香りがします。薄いピンクの花を咲かす種類は、蕾の頃は濃いピンク色をしており、開花すると上品なピンク色の花が咲きます。リンゴの花の開花期間は10日ほどです。花後結実し、8月~11月の時期になると実の収穫の時期を迎えます。
リンゴの花の花言葉
「名声」
リンゴに付けられている「名声」という花言葉。これは息子の頭にのせたリンゴを見事に射抜いたスイスの英雄ウイリアム・テルの伝説に由来する花言葉です。
その話はこんな内容です。当時、隣国のオーストリアの支配下にあったスイス。ある日1人のオーストリアの意地の悪い役人が、スイスの広場の真ん中に長い棒を立てて、その先にオーストリア人のかぶる帽子を掲げ、その前を通る者は必ずお辞儀をして通るようにスイス人にお触れを出したのだと。
その命令に従わなかっらスイスの英雄!
ところがスイスの森に住む猟師であったウイリアム・テルという男はそのお触れに従わず、いつも通る広場に立ったその帽子が掲げられている棒にお辞儀をせずに、息子と一緒に通り過ぎようとしたのです。
もちろんそれを見逃さなかったオーストリアの役人はウィリアムを捉え処刑しようとしましたが、意地悪な役人は息子に目を向けて、息子の頭の上にリンゴを載せ、「1回でそのリンゴを射抜いたら許してやる」と。ウイリアムはそれほどの矢の腕前があったわけではありませんでしたが、なんとそのリンゴを射抜いた!そんな伝説にまつわる花言葉です。
「選ばれた恋」
リンゴの花の「選ばれた恋」という花言葉は、ギリシャ神話の中で語り継がれている有名な話「パリスの審判」から由来して付けられた花言葉です。
ギリシャ神話の挿話の1つであるこの話は、トロイア戦争の発端ともなる話です。トロイア国の王の息子が、3人の美しい女神のうち最も美しい女神に黄金のリンゴを与えたという伝説が由来して「選ばれた恋」という花言葉が付いたと言われます。
「純粋」「生きる喜び」
リンゴの花の花言葉には「純粋」「生きる喜び」という花言葉でもイメージされています。「純粋」という花言葉は、リンゴの花に限らず白い花に共通する花言葉です。
「生きる喜び」というリンゴの花の花言葉の由来は、甘い香りを放ち、美しい花を咲かせることで付けられた言葉だという説があります。
「愛」「豊穣」
リンゴには「愛」「豊穣」という花言葉でもイメージされています。これらの花言葉の由来は、花びらの形がハート型をしていることと、美味しい果実をたくさん実らせることから付いた花言葉だと言われます。
謂れの根拠はさなかではありませんが、ヨーロッパでは花嫁と花婿をリンゴの花で飾り、幸福な家庭を願うという習慣がある地方もあるそうです。
リンゴの実の花言葉
「誘惑」「原罪」
リンゴの実は「誘惑」「原罪」という花言葉が付いています。誰もが知る旧約聖書のアダムとイブの物語からきた言葉だと言えば、おのずと納得がいく花言葉です。
楽園の禁断の果実であったリンゴ。ヘビにそそのかされてその実を食べてしまったイブは、アダムにもリンゴを食べるようにささやきました。善悪を知る知恵の木になる実であったリンゴを食べてしまったことで、裸でいることを恥ずかしいと思う心が生まれたのでした。キリスト教ではこの話は罪悪と欲望の象徴とされています。
「妖精の果実」
アイルランドで語り継がれているリンゴの果実まつわる花言葉に「妖精の果実」という言葉があります。妖精の存在を信じるアイルランドでは、リンゴは妖精の持ち物だとされていました。そして不思議な力を持つリンゴを妖精から渡された者は、逆らうことはできなかったのだとか。
妖精が持つ不思議な力が備わったリンゴ。アイルランドではリンゴの収穫の時は、すべてのリンゴをとってしまうと不幸になる!妖精のためにいくつか残しておかなければいけないという言い伝えがあるそうです。
「永遠の若さ」
リンゴの果実は「永遠の若さ」という花言葉でもイメージされています。これは北欧神話の中で語られている話に由来する花言葉です。北欧の神々はリンゴを食べているので年を取らないと考えられリンゴを「若返りの実」としていました。ところが敵対の巨人に女神と共にリンゴを盗まれてしまったのだと。
そのとたん神々は老い始めてしまったのです。その後巨人から女神とリンゴを奪い返し、リンゴを食べると神々に若さが戻ったという話が語られており、こんな言葉でもイメージされています。
花言葉を知ってリンゴの花や実を楽しもう!
桜の花が終わると、甘い香りを放つリンゴの花が咲き始めます。上品でとても可愛いリンゴの花。花後は結実し、夏の終わりの頃には美味しい果実も楽しめる、花も実も世界中から愛されているリンゴの花言葉は、スイスの伝説やギリシャ神話が由来となっていたり、見た目の印象から喜ばしい花言葉でイメージされています。
楽園の禁断の実を食べてしまったアダムとイブの話にちなむリンゴの実の花言葉はちょっと心配な言葉でイメージされますが、誘惑されてはいけないんだという教訓にもなります。花言葉を知って、より一層にリンゴを楽しんでください。
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