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【連載】あの綿毛にも花言葉があった!タンポポの花言葉とその由来を解説!

ふと足元を見るとタンポポが咲いていました。そう、季節はもうタンポポが咲く時期を迎えようとしています。今週は野草として親しまれているタンポポの花言葉を紹介します。フウッと息を吹いて飛ばして遊んだ綿毛にも花言葉があったとは!綿毛の花言葉や伝説も併せてご紹介します。
2020年8月28日
ティンカー・ベル
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野草として親しまれているタンポポとは

Photo byMabelAmber

英名にDandelion(ダンディライオン)という名を持つタンポポは、キク科タンポポ属の春に咲く花。昔から野草として親しまれています。この英名のDandelionとは、フランス語の「Dant-de-lion(ライオンの歯)」という言葉に由来していて、タンポポのギザギザの葉をライオンの歯にたとえて付けられた名前だそうです。日本では別名ツヅミグサ(鼓草)と呼んでいますが、鼓の鳴る音「タン、ポンポン」が由来しているとは面白い話です。3月~4月にあちこちで咲きだすタンポポは、黄色い花後には、ふわふわの白い綿毛に種子をつけ、綿毛と共に風に乗って新しい場所に根付き、また次の季節に新たな場所でも花を咲かせて楽しませてくれます。

タンポポの和名の由来

Photo by ryumu

タンポポの和名はひらがなで「たんぽぽ」漢字では「蒲公英」と書きます。タンポポの和名の由来は、種子の綿毛がまん丸に集まった見た目が、綿を丸めて布で包んだ「たんぽ」に似ていることで「たんぽ穂」と呼ばれ、その語源から「たんぽぽ」という和名が付きました。ちなみに「たんぽ」とは、石碑に刻まれた文字などを炭を用いて凹凸をつけ、文字や図柄をうきあがらせる作業の時、炭を付けて叩く時に使うまん丸な道具です。

綿毛で占う恋のゆくえ

Photo byThePixelman

花色の黄色と花びらを放射状に放つ形は、まるで太陽の光のようだと言われるタンポポは、春の訪れを元気に飾ってくれますが、花後の白いまん丸の綿毛も、その愛おしい姿に癒されます。ヨーロッパではこの白い綿毛で恋を占う伝承があります。ひと息で綿毛を吹き飛ばすことができれば、情熱的に愛されている。少し残れば心離れの気配があり、たくさん残れば無関心などと恋を占うそうです。その伝承は日本にも伝わり、日本の若い女性たちは、フウっとタンポポの綿毛を飛ばして恋占いを楽しんでいます。タンポポの綿毛で恋占いするときは、ふわっふわのよく飛びそうな綿毛を付けたものを選ぶと、嬉しい結果が必ず出るかもしれませんね。

黄色い花を咲かすタンポポの花言葉

タンポポの花言葉は「神のお告げ」「誠実」「幸せ」

Photo by jinkemoole

タンポポの花言葉は「神のお告げ」「誠実」「幸せ」という言葉が付けられています。ヨーロッパでは恋占いをする花であるタンポポは、その占いの結果は神様からの言葉だということに由来し、「神のお告げ」という言葉が付けられているそうです。「誠実」「幸せ」という言葉の由来は、まっすぐ太陽に向かって伸びる植物学上のタンポポの特徴、そしてボンボンのような可愛い花姿をしている見た目の特徴が由来しているという1説もありますが、見た目の印象から由来する花言葉は、その根拠に乏しものが多いのは本当のところです。


タンポポの綿毛の花言葉とは

タンポポの綿毛の花言葉は「別れ」「別離」

Photo by nubobo

綿毛をひと息で吹き飛ばせれば「愛されている」とする占いは、ヨーロッパだけではなく、今では日本でもよく知られていることですが、この恋占いの伝承が由来し、「神のお告げ」という花言葉が付いているのは、黄色いタンポポだけはなく、白い綿毛の姿になったタンポポを象徴する花言葉でもあります。綿毛のタンポポは「神様のお告げ」の他に、綿毛のタンポポを象徴する花言葉があります。綿毛を象徴する花言葉とは、風に吹き飛ぶ様子が由来し「別れ」「別離」という言葉です。これはタンポポの綿毛の見た目の姿の特徴が由来する一方で、アメリカに伝わる伝説が由来しているという説もあります。タンポポの綿毛にまつわる伝説は、ちょっと切ない話ですが、可愛い絵本にして紹介したいような話です。

タンポポの綿毛にまつわる伝説

北米に伝わる南風と可憐な少女の伝説

Photo byFree-Photos

ふわっふわでまん丸なタンポポの綿毛。フッと息を吹きかけると飛んでいってしまう、そんな見た目の様子からも由来しているタンポポの綿毛の花言葉ですが、北米の先住民に伝わる伝説が花言葉に由来しているとされる、タンポポの伝説とはこんな話です。それは大昔のことです。怠け者の南風は、のんびりと木陰で寝そべり、いつものように穏やかな風を吹かせていました。ある日、南風は黄色の髪の毛をした美少女が丘の上に立っているのを見かけたのです。南風はその可憐な少女に一目ぼれして、彼女のいる場所から離れることなく、毎日うっとりと眺めるて過ごすようになったのだと。

白髪の老婆の姿にフッとついたため息が!

Photo byArtCoreStudios

幾日も幾日もたったある日、南風は黄色い髪が似合う可憐な少女の姿が、なんと白髪の老婆になっていることに気が付きました。南風は「これは北風の仕業に違いない。あいつが少女の綺麗な黄色い髪の毛に霜を吹きかけ真っ白にしたのだ」と、悲しさと驚きと共にフウっと大きなため息をついたその時、彼女の白い髪の毛はふわっと飛び去り、そして老婆の姿になった少女の姿もパッと消えてしまったのだそうな。これはタンポポの綿毛の「別れ」「別離」という花言葉の由来の一説になっている、北米の先住民の間に伝わる伝説です。

タンポポの綿毛をドライフラワーにして楽しもう!

儚い綿毛をドライフラワーにして長く楽しむコツ

Photo byBessi

子供の頃は、意味も分からずタンポポの綿毛を吹いて飛ばして遊んでいました。あれから何十年もたつのに、春になるとあの頃と変わらない姿で、新しい季節を楽しませてくれるタンポポ。黄色い姿には元気をもらいますが、ふわふわの綿帽子になったタンポポの姿も、可愛い白髪のおばあちゃんのように愛おしくなります。でもフッと息をかけただけで飛んで行ってしまうのは悲しい!ならばいっそドライフラワーにして飾ってしまいましょう。今週の最後は、儚いタンポポの綿毛をドライフラワーにして楽しむコツをおまけにご紹介します。黄色いタンポポの花姿だけがタンポポの魅力ではありません。花言葉を持つ綿毛もタンポポの魅力の一つです。

ちょっと待った!ドライにしたら恋占いはどうなる?

Photo by houroumono

ドライフラワーにしたら、フッと息を吹きかけても飛ばなくなってしまい、彼の思いはそれでThe END!などという心配は無用。彼との恋の行くへは「生の綿毛」で占いましょう。綿毛の花言葉である「別れ」や「別離」はネガティブな花言葉ですが、綿毛にまつわる伝説はさておき、ふわっと飛んでいく様子が由来するこの花言葉は、ドライフラワーにすることで、あなたのもとから飛んで行かないタンポポの綿毛となり「離れない」とか「いつも一緒」などという綿毛のドライフラワーの花言葉が、近い未来に誕生するかもしれません。

手順その1:形の良い綿毛のつぼんだものを探す

https://www.photo-ac.com/main/detail/20817?title=%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D%E3%81%AE%E7%B6%BF%E6%AF%9B3

ではさっそく、タンポポのドライフラワーを作るコツを、手順に沿ってご紹介していきます。まず綿毛を綺麗なドライフラワーにするには、綺麗な綿毛探しからスタートです。タンポポの綿毛はとてもデリケートなので、開いている綿毛を摘んで持ち帰ると、途中で綿毛が飛んでしまう場合もあります。天気の良い日を選んで、形のよい綿毛がつぼんでいるものを探して摘んでください。雨の日はどんな形の綿毛も固く閉じています。晴れている日に閉じているものは、これから綺麗に開くので晴れた日に閉じた綿毛を探しに出かけましょう。

手順その2:茎にワイヤーを入れドライフラワーにする

Photo bycocoparisienne

次に摘んできた綿毛の茎にワイヤーを差し込みます。タンポポの茎は中心が空洞になっています。そのままにしておくと、萎れていくばかりです。茎にワイヤーを入れておくことで、茎に芯を作る感じになります。こうすることでドライフラワーになるまで茎がしっかりしていることと、ドライフラワーになった後も綺麗に飾れます。

手順その3:花瓶などにさして綿毛を開かせる

Photo by jeanchristophe.jacques

ワイヤーを差した閉じているタンポポの綿毛を、水を入れた花瓶や瓶などに差して、綿毛を開かせましょう。この時、風のあたらぬところで管理することが大切です。水に差した後は翌日、遅くても2日以内には綿毛になります。綿毛はとてもデリケートなので風が当たると飛んでしまうので風のあたらない場所で管理するのです。まん丸に綺麗に開いたら、水を抜いてそのまま差しておくと、タンポポの綿毛のドライフラワーの出来上がりです。


手順その4:飾るときの注意点

Photo by e_haya

ドライフラワーになったタンポポの綿毛は、生のものよりデリケートさはありませんが、それでも何かに触れるとハラハラと崩れ落ちてしまいます。飾るときはドライになった綿毛に、ヘアスプレーやスプレーノリをかけるのも、崩れにくくする一つの手段です。飾るときは室内の風のあたらない場所に飾ったり、動かない場所に吊るして楽しんでください。茎を切り落としてまん丸のドライになった綿毛を、他のドライのグリーンと一緒に瓶に入れて飾るのも可愛らしくておすすめです。

タンポポが咲く春がやってきた!

https://www.photo-ac.com/main/detail/3108345?title=%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%BD%E3%81%BD003

若葉はサラダに、根はコーヒーに、また乾燥させた花や葉は健胃薬にするなど、古くから人と深くかかわってきた野草のタンポポ。黄色い花を見かけると春の訪れを感じます。黄色い花びらを「好き、嫌い」と1本ずつ抜く恋占いや、綿毛をフウっと飛ばして恋占いを楽しむタンポポが咲きだす季節がやってきました。黄色いタンポポに元気をもらい、綿毛の可愛い姿に癒されて、今年の春も健やかにお迎えください。

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当サイト「暮らしーの」では、毎週月曜日に季節の花と花言葉の情報を連載してお届けしていますが、花言葉についての情報は他にもまとめています。花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。