クロッカスの花言葉についての基本情報を解説!
雪の中からぽっかりと顔を出すように咲くクロッカスは、モノトーンの冬の季節に終わりを告げ、春一番に花壇へ色を運んできてくれます。ガーデニング初心者でも育てやすい球根花として人気があるクロッカスは、植えっぱなしにしていても、翌年また芽を出し毎年楽しませてくれます。西洋では古くから春の訪れを知らせてくれる花として親しまれていますが、まだ寒暖差のある春の季節、暖かでお天気の良い日は綺麗に花を咲かせますが、気温が下がるとしょんぼりと花を閉じてしまいます。春を告げる花の妖精のように、見た目も可愛いクロッカスの花の特徴や見頃の時期、そしてプレゼントに贈るときに知っておきたいクロッカスの花言葉やその由来をについての基本情報をご紹介します。
クロッカスの花の基本情報
クロッカスはアヤメ科の球根花
ガーデニング初心者でも育てやすいクロッカスは、アヤメ科クロッカス属の球根花です。学名はCrocus、英語の名称も学名と同じです。原産国は地中海沿岸の地方で、地中海沿岸からアジア地域に、約80もの種類が分布しています。別名を「ハナサフラン」とか「ハルサフラン」といいますが、その由来はサフランとクロッカスが同じ仲間であることです。植物学的には、春咲きのものを「クロッカス」といい、観賞用として可愛い花を楽しみます。一方秋に咲きのものを「サフラン」と呼び、高価なハーブとして食用につかいます。インド料理などに使う黄色いバーブ、カレーの時に提供されるサフランライスのあのサフランです。クロッカスは一般的には花壇に地植えしたり、植木鉢に植えて楽しみます。寒さに十分あてれば水栽培でも花を咲かすことができます。
クロッカスの花の特徴
クロッカスの見た目の特徴は、葉が空に向かってツンと細長く伸び、その細長い葉の根本から蕾が出てきて花が咲きます。クロッカスの球根は、ゴルフボールくらいの小さな球根ですが、その球根の大きさから考えると大きな6枚の花びらを持つ花を咲かせます。また葉の根元からすぐ花が咲いていて、一見、茎が無いように見えますが、土に隠れた球根の近くに短い茎があります。
ガーデニング初心者でも上手に育つクロッカス
クロッカスはガーデニング初心者でも育てやすい花だと人気です。管理は日当たりの良い場所で管理します。庭に地植えするものは、5cm程の深さに植え付けて咲かせるとバランスがよく、たとえば鉢植えするなら同じ種類のものを10から30球以上まとめてびっしりと浅く植えると、見栄えが良く豪華に見えます。草丈が低い分鉢植えはこんな植え方も素敵です。部屋で管理する鉢植えでは3球から5球を浅く植えて小さく楽しむのも可愛いです。土壌も用土もこだわりはありません。植木鉢の場合は市販の用土を利用するのが便利です。水やりも土の表面が乾いたらたっぷりと施し、こまめに水やりの心配はありません。
植えっぱなしでもまた翌年芽をだす便利な花!
花が咲き終わるころは、花柄をこまめに摘み、花が全部咲き終わったら、できれば全体に追肥して植えっぱなしにしておくと、また翌年芽を出します。心がけたいことは、花が咲き終わって地上部が枯れても、地下で球根が育っているので、土が乾いたら水やりするようにしましょう。増やしたい場合は、初夏に球根を掘り出して乾燥保存し、分球して増やします。
クロッカスの開花・見頃の時期
クロッカスの開花は2月から4月
地中海沿岸からアジアに向かけ、多くの園芸品種が分布しているクロッカスの開花時期は、2月から4月です。地方によって開花の時期が異なることもあります。また花色によって開花の時期がずれるので、色の変化を楽しみながら、開花を楽しめます。2月から4月に開花するクロッカスの見頃は3月頃が最も見頃の季節です。クロッカスの名所の1つである新潟県の金屋という街では、早咲きのものは雪の中からぽっかりと芽を出し、白い雪の上に黄色い花を咲かせる姿に街の人は春の訪れを感じるそうです。そんな見た目がクロッカスの花言葉の由来ともなっています。ここは3月中旬から4月上旬に、黄色い絨毯のように広がるクロッカス畑が見頃の場所です。見頃の時期でも草丈は20cm程のクロッカス。茎が目には見えないので、クロッカスの花畑に行くと、まるで地面に花柄の絨毯を広げたような可愛い光景を見ることができます。
クロッカスは花の色によって開花の時期が違う
クロッカスの特徴でもある花の色によって開花の時期が違う性質。クロッカスの花は2月から開花し始めますが、最初に開花するクロッカスの花の色は、黄色いクロッカスです。その鮮やかな黄色が花言葉の由来ともなっています。雪国の春を告げつ映像などで、真っ白い雪の中からポッコリと黄色い花首が顔を見せている映像をご覧になったことはありませんか。黄色いクロッカスが開花すると、次に開花する色は、白、紫、絞りの入った花が順々に開花していき、3月下旬から4月上旬まで見頃を迎えます。
クロッカスの花言葉にも関係する花色の種類
花の色の種類は黄色や紫など
クロッカスの花の色の種類は黄色、白、紫、薄紫、オレンジ、ピンクのほかに、縦の筋や網目状の模様が入っている種類のクロッカスもあります。色の種類によって開花の時期が違うとお話ししましたが、花言葉の由来の1つともなる黄色の種類がまず最初に開花します。クロッカスは品種改良によって、たくさんの園芸品種が生まれました。原種に黄色を基本にしたカラフルな種類、白と紫の種類を基本にした春咲きの種類の園芸品種もいくつも誕生しています。それぞれの種類は、花の色は違っても花の形は似ています。けれど球根の大きさや花茎の高さ、咲く時期が違います。クロッカスの中でも人気の種類は、黄色などの明るい色の種類で大きな花を咲かせる「イエローマンモス」という種類が人気です。開花時期が3月から4月と少し遅めに咲く種類は、真白の花に薄い紫の線が入った花弁で、繊細な上品さが人気の種類です。
クロッカスの花言葉の由来となるのギリシャ神話の誕生説
ギリシャ神話にまつわる誕生説とは
春を告げるクロッカスの花も、シンボルとなる花言葉を持ています。見た目が由来する意味を持つ言葉のほかに、伝説や誕生説が由来する言葉が、象徴となる言葉としてクロッカスの花言葉に付けられています。クロッカスの花言葉の由来となるギリシャ神話は、医術に優れたクロッカスという美少年が、リーズという娘に恋に落ちた話です。二人の恋に反対したリーズの母親は、二人の仲を引き裂きますが、それゆえクロッカスとリーズは二人とも命を落としてしまいます。その二人を哀れに思った愛と美の女神が、クロッカスをその名の花に、そしてリーズを青いアサガオに変えたという話です。その伝説が由来し花言葉が付けられています。ポジティブで美しい花言葉です。
クロッカスの花言葉の由来となる西洋に伝わる誕生説
西洋に伝わる誕生説とは
西洋に伝わるクロッカスの花の誕生説はこんな話です。商業の神であるヘルメスは、とても美しい恋人クロクスと雪山にそり遊びに出かけました。そり遊びをしていた時に突風が吹き、そりはクロクスを乗せたまま谷底に落ちてしまいました。ヘルメスは必死に恋人のクロクスを探し、やっと見つけた時には、恋人のクロクスは、白い雪の中で血を流して死んでいたのです。恋人を失ったヘルメスは、彼女のことが忘れられず、春になってその場を訪れてみると、なんとクロクスの亡くなった場所に、言葉にならぬほど美しい花が咲いていたのです。恋人クロクスを思わせる美しい花だったのだと。
クロッカスは美しいクロクスの化身!それが由来した花言葉がある
ヘルメスは、その言葉にならぬほど美しい花を恋人クロクスの生まれ変わりと信じ、その花を「クロクス(クロッカス)」と名付けたそう。クロッカスはヘルメスの恋人の美しい女性の生まれ変わりの花!この話は雪の中からぽっかり咲く姿から想像できるクロッカスの西洋に伝わる誕生説です。この誕生説が由来となり、クロッカスの花言葉となっています。恋人に贈りたい言葉であり、ポジティブな花言葉です。
クロッカスの誕生伝説が由来する花言葉
由来する意味の花言葉は愛しさ、切望、愛、美しさ
クロックスの誕生説から由来する意味を持つクロッカスの花言葉は「愛しさ」という言葉、「切望」という言葉、「愛」という言葉、「美しさ」という言葉です。誕生伝説を読むと、これらの言葉の由来と意味が一致するのがわかります。「愛しさ」は、西洋に伝わる誕生説から、死んだ恋人が忘れられない純粋な気持ちのが由来する意味のある言葉です。「切望」はギリシャ神話のクロックスとリーズの叶わぬ恋が由来する意味を持つ言葉。「美しさ」はどちらの誕生説も、美しい者の化身だという意味のから由来する言葉です。大好きな恋人にプレゼントに贈る花束に加えると恋愛のメッセンジャーになってくれそうなクロッカスの花言葉です。
クロッカスの特徴が由来した花言葉
不屈の精神、青春の喜び、高貴、栄光
花言葉は見た目の印象からもその花を象徴とする言葉が付けられていることがあります。クロッカスもクロッカスの特徴が由来し、クロッカスを象徴する言葉があります。「不屈の精神」という言葉、「青春の喜び」という言葉、「高貴」という言葉、「栄光」という言葉はクロッカスの特徴が由来した、クロッカスの花言葉です。「不屈の精神」という言葉は、踏まれても丈夫に育つクロッカスの性質が由来したクロッカスの花言葉。「青春の喜び」という言葉は、春にいち早く咲き、鮮やかな黄色の花が明るい青春をイメージさせることが由来するクロッカスの花言葉です。
贈るときに気を付けたいマイナスイメージの花言葉
嫉妬、羨望、不義な愛
黄色いクロッカスの花は、黄色という花色が由来し「高貴」「栄光」という言葉も持ち合わせています。黄色は光とか輝きという意味があることから、クロッカスを象徴する言葉として付けられた花言葉です。ただ西洋では、黄色という色は、裏切りの色とか不吉を予感する色ととらわれることもあり、クロッカスの黄色い花は「嫉妬」という言葉、「羨望」という言葉、「不義の愛」という言葉というネガティブな言葉も持ち合わせてもいます。黄色いクロッカスを外国の友人にプレセントに贈るときは、そんなの意味のある言葉もあることを知っておくと誤解を招くことも避けられます。花言葉の知識の1つに加えておいてください。
クロッカスはこんな日の誕生花
誕生花とは
誕生花とは、その名の通りその日にちなんだ花ことです。誕生花は1年のうちで何度もその花を誕生花とする月日があります。誕生花の由来については、様々な説がありますが、ギリシャ・ローマ人の思想から誕生した説が有力だと考えられています。彼らは「自然界にはそれぞれを司る神様がいる」という思想を持っており、「花や木は神秘的な力を秘めていて神様からのメッセージを身に付けているのだ、それゆえ、その月に咲く花には神様からのメッセージが秘められている」という発想が転じて、誕生花が生まれたと考えられている1説が有力視されています。
クロッカスが誕生花となる日
花には神秘的な力があり神様からのメッセージが秘められている!そんな発想から生まれた誕生花を調べ、誕生日のプレゼントに誕生花を贈る人も少なくありません。クロッカスが誕生花となる日は、黄色いクロッカスは1月3日、1月26日、2月6日、3月9日。紫色のクロッカスは1月5日、1月31日、2月14日です。黄色いクロッカスはネガティブな花言葉も持ち合わせていますが、クロッカスが誕生花となる日のお誕生日の人にプレゼントの贈る花にはふさわしい花となり、神様からの素敵なメッセージをいっしょにプレゼントとして贈ることもできることでしょう。
花言葉を添えてクロッカスを贈ろう
春の訪れを告げつクロッカスの花。クロッカスの花の誕生説はどちらも切ない恋の話ですが、主人公がクロッカスという美しい花に身を変えたという結末が、クロッカスを象徴する花言葉となり、恋人に贈るプレゼントのメッセージ代わりともなる、贈るプレセントの花にふさわしい花言葉をたくさん持ち合わせています。クロッカスの見頃の季節は、卒業シーズンや転勤などで恋人と離れ離れになる季節でもあり、そんな場面にクロッカスの可愛い鉢植えをプレゼントに贈って、愛の告白をするのもおしゃれですね。春の花、クロッカス!育てやすい球根花です。可愛く花を咲かせてプレゼントに贈ってみてください。
春の花の花言葉の情報をもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮しい~の」では、クロッカスと同様に春の花の花言葉の情報をほかにもまとめて掲載しています。春の花の花言葉についてもっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
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