アガベ ホワイトアイス
アガベ アテナータ
アガベ アメリカーナ
アガベ ベネズエラ
アガベ グアダラハラナ
アガベ ストリクタ
アガベ インプレッサ
アガベとは?
インテリア性が高く、管理の簡単な「アガベ」という植物をご存じでしょうか?この記事では、アガベの特徴と、小型の種類一覧・大型の種類一覧を掲載しています。ギフトに最適な種類や、育て方のポイントについても触れていますので、栽培にご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
アガベを今まで知らなかった方は、この機会にぜひその魅力に触れてください。身近に飾れる小型のアガベから、迫力満点の大型アガベまで、種類豊富にご紹介してまいります。
特徴1:数十年に一度咲く花
アガベは、メキシコを中心にアメリカ中部から南部にかけて自生している、キジカクシ科リュウゼツラン属の多肉植物です。別名をリュウゼツラン(竜舌蘭)といいます。数十年に一度だけ花を咲かせる、生育速度の遅い植物です。
“Century Plants”(センチュリープランツ:1世紀の植物)という別名は花の希少性に由来し、花の姿が幸運をもたらすという言い伝えがあります。地面から葉が生えているように見えるのは、茎が非常に短いためです。
特徴2:多肉植物の一種
アガベは多肉植物の一種です。多肉植物は、葉・茎・根の内部組織に水を貯えることができます。砂漠や海岸などの乾燥した土地で生きていくために備わった機能です。サボテン科、アロエ科、ハマミズナ科、ベンケイソウ科などさまざまなタイプの多肉植物があります。
この記事でご紹介しているアガベは、キジカクシ科リュウゼツラン属です。リュウゼツラン科、ユリ科で種類分けされることもあります。耐寒性・耐暑性ともに強く栽培しやすい種類で、初心者におすすめの観葉植物です。
特徴3:テキーラの原料でもある
アガベの茎を原料に作られるお酒があるのをご存じですか?メキシコ特産の蒸留酒、テキーラです。テキーラのタイプには、「ミックス」と「100%アガベ」があります。「ミックス」は原料の51%以上が、一般に「ブルーアガベ」と呼ばれる「アガベ・アスール・テキラーナ・ウェーバー」です。
一方「100%アガベ」は、何も加えずにブルーアガベのみで作られています。メキシコ人はお酒が好きで、自宅はもちろんレストランやバーでもテキーラを飲むことで有名です。
【小型】のアガベ:おすすめの種類一覧
この章でご紹介している小型アガベの種類一覧
葉色 | 種類 | 品種名 |
シルバー系 | 2 | 雷神、ホワイトアイス、グアダラハラナ |
ブルーグリーン系 | 3 | パラサナ、ブルーグロー |
グリーン系 | 2 | 五色万代、ホリベ |
葉色:シルバー系の種類
雷神
アガベ 雷神
メキシコ原産の「雷神」の花は神の花ともいわれ、数十年に一度、貴重な花が咲きます。育てているうちに花の姿を拝めれば、雷神の力を得て世界を手に入れるという言い伝えのあるアガベで、人気の園芸品種です。
ギフト用の雷神の価格帯は4,000円〜10,000円ほどです。縁に赤黒いトゲがあるシルバーグリーンの葉が特徴で、バラの花のようなスタイリッシュなロゼット型に広がります。デザイン性の高い鉢植えの雷神は、贈り物にも喜ばれる小型の観葉植物です。
ホワイトアイス
アガベ ホワイトアイス
「ホワイトアイス」は、シルバーブルーの葉が涼しげなアガベです。小型ながらも肉厚な葉が特徴で、ウェーブのある鋭いトゲが美しい陰影をつくります。アガベの豊富な種類の中でも特に人気が高く、葉色の明るいタイプの多肉植物を好む方におすすめの園芸品種です。
園芸店のほか、サボテン・多肉植物専門店などで取り扱いがあります。5号鉢で1万円前後と比較的高価です。耐寒性のある種類ですが、子株のうちは冬場は室内で育てることをおすすめします。
グアダラハラナ
アガベ グアダラハラナ
「グアダラハラナ 」は、アガベ「吉祥天」の仲間で、葉は青み掛かったシルバー色。葉の縁に黄色〜オレンジ〜赤色の鮮やかな鋸歯のトゲがついているのが特徴で、美しい葉の色との対比が楽しめます。
葉はロゼット状にまとまり、アガベらしい姿です。生長がゆっくりなので、長く付き合って育てたいですね。
葉色:ブルーグリーン系の種類
パラサナ
アガベ パラサナ
「パラサナ」は白っぽいブルーグリーンの葉を持つ種類で、トゲの渋い赤とのコントラストが美しいアガベです。小型の観葉植物として、パラサナは非常に人気があります。一つ一つの葉先が鋭利に尖っている種類です。
別名を“Cabbage head Agave”(キャベツ頭のアガベ)」といい、葉の重なりが美しい層を成し、コンパクトなロゼット型に育つ種類なので、卓上のインテリアとしてもおすすめします。
ブルーグロー
「ブルーグロー」は、アメリカ生まれの「アガベ・アテヌナータ」と「オカフィー」を交配して作られた園芸品種で、葉がバラの花のようにロゼット状に広がる種類です。細長い葉を縁取る深紅のラインが美しく、人気があります。
名前の"Blue Glow"(ブルーグロー)は、夕日に照らされると青みを帯びた美しい輝きを放つことに由来します。比較的葉がやわらかく折れやすい種類なので、優しく取り扱うようにしましょう。
葉色:グリーン系の種類
五色万代
アガベ 五色万代
「五色万代」は、葉に独特のストライプ模様を持つ斑入りの種類です。葉の中央部は明るい緑、その両端は濃い緑、そして葉の縁はクリーム色となっています。鋭いトゲに縁取られたこの葉の美しさが、五色万代の最大の魅力です。
耐寒性の強い種類なので、温暖な地域では屋外で冬越しできます。氷点下を下回る寒さの厳しい夜には、屋内に取り込んであげた方が良いでしょう。春から秋にかけては屋外に置いた方が元気に育ちます。
ホリダ
アガベ ホリダ
メキシコ原産の「ホリダ」は、葉がロゼット状に展開するタイプのアガベです。深みのある美しいグリーンの葉を縁取る、ウェーブ型のトゲがアクセントになっています。トゲの色は褐色や白色です。人気の高いいかつい風貌の中で、トゲが歯のように見えます。
トゲは最初黒っぽい赤や褐色をしており、成長と共に徐々に白くなります。小型ながらもアガベらしい強さを持った品種で、観葉植物として存在感があるのでおすすめです。
【大型】のアガベ:おすすめの種類一覧
この章でご紹介している大型アガベの種類一覧
直径サイズ | 種類 | 品種名 |
60cm~1m | 2 | ベネズエラ、ストリクタ |
1~3m | 3 | アメリカーナ、インプレッサ、吉祥天 |
3~5m | 2 | オバティフォリア、テキラーナ |
直径:60cm~1mの種類
ベネズエラ( デスメティアーナ)
アガベ ベネズエラ
ベネズエラは肉厚の葉の流れるようなラインと、鮮やかなブルーグリーンの色合いが魅力のアガベです。葉はロゼット状に展開する種類で、ゆらめき立つ炎のようなシルエットを形成します。
価格帯は、葉の直径80cmほどの8号鉢サイズで1万円前後です。アガベの中では耐寒性の低い種類なので、冬場は室内で育てましょう。陶器やセメント製の重量感のある鉢と相性がよく、存在感のあるインテリアとしておすすめです。
ストリクタ
アガベ ストリクタ
ストリクタは、和名を吹上(ふきあげ)と言います。シャープな細長い葉を放射状に広げた姿が特徴で、生長すると葉が密に生えて球状にまとまるアガベです。茎がとても短く、土から直接葉が生えているように見えます。
明るいグリーンの葉から優しい印象を受けますが、葉の先が尖っていて硬めなので注意しましょう。寒さには比較的強く、暖地なら地植えすることも可能です。生長し葉が生えそろうほど見栄えが良くなります。
直径:1~3mの種類
アメリカーナ
アガベ アメリカーナ
アガベ・アメリカーナは別名を「青のリュウゼツラン」といい、シルバーリーフタイプのアガベを代表する品種です。日本では、街路樹や植物園などで栽培されています。大型の種類は直径3mを超え、人の身長ぐらいある葉の長さが特徴です。
10年以上かけて開花します。運が良ければ一度は花を拝めるかもしれません。テラスや室内の窓辺など、日のよく当たる明るい場所を好みます。さわやかな葉色のアメリカーナは、アメリカンスタイル・インテリアとの相性抜群の種類です。
インプレッサ
アガベ インプレッサ
アガベ・インプレッサはメキシコを中心に中~南アメリカに自生しているアガベです。あまり流通量が多くないので、近所の園芸店などでは手に入りにくいこともあります。
アガベ・インプレッサは大株に育つと美しいグリーンの葉に白くはっきりとしたラインが出るのが特徴。生長はとてもゆっくりなので、時間をかけてじっくり育てて変化を楽しみましょう。乾燥に強いですが、耐寒性がやや弱いので露地栽培には向きません。
パリ―「吉祥天」
アガベ 吉祥天
「吉祥天」はパリー種の中で最も大型の種類で、直径80~120cmです。小型のポット苗も市場に出回っています。直径30cmほどになると1万円を超える希少性の高い種類のアガベです。耐寒性が非常に強い種類で関東以北でも越冬可能ですが、耐暑性が弱く、南部の温暖地域では栽培が難しいとされています。
優しいシルバーブルーの葉が大型の放射線状に展開するのが特徴です。葉のエッジと先端に鋭いトゲがありますので、外観を損なわない程度にカットして栽培しても良いでしょう。
直径:3~5mの種類
オバティフォリア
オバティフォリアは直径60cmぐらいの観葉植物向きのサイズから、庭植え向きの大型(3~5m)のものまで種類が豊富です。別名を“Whale’s tangue”(クジラの舌)といいます。成長すると葉の表面に舌を想わせる複数の筋が入るのが特徴です。
アガベを育てるのが初めての方にもおすすめの耐寒性の強い種類で、地植え栽培の場合でも冬の防寒対策は不要です。白みを帯びたブルーグリーンの葉は、内側から輝くように明るく、観賞価値があります。
テキラーナ
テキラーナは、種類豊富なアガベの中で、メキシコ特産の蒸留酒テキーラの原材料として認められている唯一のアガベです。栽培条件はメキシコの気候が最も適しています。40~50年に一度、花を咲かせるのが特徴です。
観葉植物を取り扱うグリーンショップなどで購入可能な種類です。直径50cmほどの大型テキラーナだと、9,000円前後します。ゆっくりと成長を見守りたい方には、数百円で販売されている種子から栽培するのがおすすめです。
ギフトにおすすめのアガベ:3種類
管理がしやすく葉色の美しいアガベは、ギフトにおすすめの観葉植物です。新築のお祝いやお誕生日のプレゼントに、特におすすめのアガベを厳選しました。場所を取りすぎず、それでいて存在感のあるアガベは、リビングや玄関に置きたい人気のインテリアです。
ギフトにアガベの鉢植えを贈る場合は、鉢のデザインや土の種類にも気を配りましょう。相手の好みに合わせた鉢や高級感のある鉢を選び、バークチップや化粧石などで土を覆い、装飾性を高めることがポイントです。
1:白閃光(ハクセンコウ)
スタイリッシュなインテリアにおすすめの種類
アガベ 白閃光
新築などのお祝いに贈る観葉植物として人気の種類が、「白閃光(ハクセンコウ)」です。自由な空気の西海岸スタイルや、シンプルなモノトーンスタイルのインテリアに、白閃光のスタイリッシュな雰囲気が似合います。
アガベ「白閃光」の花言葉は「繊細」「気高い貴婦人」ですので、贈り物にもぴったりの種類です。鉢に植えた状態で高さ・幅ともに45~60cmほどで、場所を取りすぎない小型の観葉植物として重宝されますよ。
2:アテナータ
管理のしやすい種類
アガベ アテナータ
上品なミントグリーンの葉を持つアガベ「アテナータ」は、葉色が明るくインテリアのアクセントになる人気の観葉植物。アガベ属の中では珍しくトゲがないタイプなので、管理しやすくギフト向きです。
「アテナータ」は、株が幼いうちは幹が短く、地面から葉が生えているような姿ですが、成長するとロゼット型の葉を乗せたまま幹だけが伸びます。その姿が南国のリゾートを想わせ、リラックスしたインテリアづくりに最適の種類です。
3:チタノタ
男性が好むワイルドなタイプ
アガベ チタノタ
鋭いトゲのあるワイルドな容姿と、美しいロゼット型の葉が魅力的なアガベ「チタノタ」をご紹介します。管理の簡単な種類であり育てやすさが人気のチタノタは、男性へのプレゼントにもおすすめです。
チタノタは、大きく生長しても最大径60cm程度にまとまる小型タイプなので、ベランダ栽培にも向きます。斑入りの種類や鋸歯が白いタイプ、黒いタイプなど種類が豊富なのが特徴です。インテリアや好みに合わせて、数種類コレクションしても楽しそうですね。
アガベの育て方のポイント
1:明るい置き場所
置き場所は、アガベの育て方の大切なポイントです。アガベは、日光と風通しの良さを確保すると元気に育つ観葉植物なので、屋内で管理する場合は、窓辺をおすすめします。直射日光を避け、柔らかい光が当たる場所を選びましょう。日光が不足すると元気がなくなります。定期的に日光浴をするなら、暗い場所に置いても大丈夫です。
耐寒性のある種類のアガベですが、気温がー1℃を下回るような冬場は、室内で管理することをおすすめします。
2:水やりは控えめに
多肉植物であるアガベは、乾燥に強く葉に保水力がある種類なので、毎日のように水やりをする必要はありません。過剰な水やりは根腐れの原因になりますので、水は控えめに与えます。
春・秋 | 2週間に1度の水やり |
真夏 | 1週間に1度、朝夕の涼しい時間帯に水やり |
冬 | 室温が5℃以上なら月に1度、5℃以下の間はアガベの休眠期なので水やりもお休み |
3:日常のお手入れ
肥料:アガベの生育期である春から秋に、水やりと同じタイミングで希釈した液体肥料を与えましょう。希釈の度合いは、通常よりもやや薄いぐらいがおすすめです。室温が5℃以下に下がるアガベの休眠期には、肥料焼けをおこすことがあるので肥料は与えないでください。
葉のお手入れ:観葉植物は、室内で管理していると葉にホコリがたまります。定期的に葉のホコリを取り除いてあげましょう。霧吹きで葉を濡らし、柔らかい布で優しく拭き取ります。
まとめ
アガベの特徴と、小型の種類一覧・大型の種類一覧をご紹介しました。存在感があり管理のしやすいアガベは、ギフトにもおすすめです。育て方のコツについてもポイントをまとめています。この機会に、種類豊富でおしゃれなアガベをインテリアに取り入れてみませんか?数種類集めて、違いを比べるのも楽しいですよ。
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