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クルクルの葉っぱ&甘い香りが特徴のアルブカの育て方を解説!植え替えの適期はいつ?

ナンジャコリャという和名の通り、クルクル巻かれた不思議な葉っぱを持つ球根植物のアルブカ。丈夫で増やしやすく、休息期の夏以外はずーっとクルクルの葉っぱを楽しめる事で大人気です。そんなアルブカの簡単な育て方や、増やし方、品種ごとの特徴と注意点も紹介します!
2021年5月5日
秋山うるし
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目次

はじめに

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アルブカとは、日光に当てることで葉がクルクルになる特徴をもつ人気の球根植物です。バニラに例えられる甘い香りも特徴で、お部屋の窓ぎわに鉢植えを置けば、クルクルの葉とかわいらしい花、甘い香りを楽しめます。

休眠期である夏以外なら、冬でもクルクルの葉を楽しめるアルブカの簡単な育て方や増やし方を紹介しつつ、沢山種類のあるアルブカの中でも、特に人気の高い種類と育て方の違いも解説しているので、合わせてお楽しみください。

アルブカとは?

和名が「ナンジャコリャ」! アルブカの特徴を紹介

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

アルブカとはキジカクシ科で、何年にも渡って生き続け花を咲かせる多年生の球根植物です。アフリカが原産で、乾いた土地と日光を好み、陽に当たることでどんどん葉が丸まって、クルクルとした可愛らしい見た目に育ちます。その特徴的な葉の中からすっと茎を伸ばして小ぶりでかわいい花を咲かせ、甘い香りも漂わせることから人気が高まっているようです。

その独特の見た目からか園芸店などでは「ナンジャコリャ」の名前で売られていたりします。とても面白い名前ですよね。

葉がクルクルで人気の種類とは?

アルブカには、陽の光に当たることで葉がクルクルに巻いて成長する種類と、巻かれない種類がありますので、葉が巻かれる種類を簡単にご紹介します。クルクルの葉っぱに育つ人気品種は、『アルブカ・スピラリス フリズルシズル』と『アルブカ・マナクエンシス』、『アルブカ・コルコンディアナ』です。

せっかくアルブカを育てるのなら、クルクルの葉に育てたいという方は選ぶ際の参考にしてみてください。他にも「アルブカの種類」の項にて、詳しい紹介をしています。

アルブカの植え方

アルブカは地植えと鉢植え、どっちが簡単?

Photo by salchuiwt

アルブカは種類によりますが、温度と日当たりの管理が簡単な鉢植えにするのがおすすめです。アルブカは5~30度の気温が適正なので育てやすい植物ではありますが、時期によっては適切な対応が必要になります。夏の休眠期には鉢植えに直射日光が当たるのを避け、冬は低すぎる気温を避けつつ日光を当てるため室内に移動するなど、鉢植えの方が対処が簡単です。

鉢植えの方が簡単ではありますが、とはいえ地植えで育てる事も可能ですし、地植えに向く種類もあります。

鉢植えでの植え付け・植え替え


アルブカは水捌けの良い土地を好みますが、ある程度の水持ちも必要です。そこで、鉢の底に水捌けを良くするために石を敷き、粒状培養土を使いましょう。粒状培養土は排水と保水のバランスが良く、アルブカに適しているので育て方が簡単になります。

凡用の培養土でも、夏の時期の直射日光で球根が煮えてしまわないように、水やりせず涼しい場所に移したりと対処していれば問題ありません。

休眠期の夏に球根が土の上に少し出るくらいに植え付けましょう。植え替えも同様です。

地植えでの植え付け・植え替え

アルブカは地植えでも夏に球根が少し顔を出す程度に植え付けますが、種類によっては地植えに向いていません。アルブカ・スピラリスなどは過湿に弱く、湿った土に長くさらされると球根にカビが生え腐ってしまいます。一方でアルブカ・フミリスなどは、極端な環境でなければどんどん育ってくれるので地植えに向いているでしょう。

とはいえスピラリスも場所に気をつければ地植え出来ます。水捌けがよく、なるべく直射日光は当たらないものの陽当りは悪くない場所が最適です。

アルブカの育て方

鉢植えでの育て方

Photo by 阿橋花譜 KHQ Flower Guide

アルブカは植え付けてから夏場の休眠期を経て、新芽が出始めるのが9月頃です。耐寒性がいいので冬場に外に置いても寒冷地でなければ葉を保ちます。気温が氷点下になるような地域なら霜や雪がかぶったりしないように室内に移しましょう。球根が大きくなってくると葉も伸び、春には中心部から花芽が出てきて茎も伸び、甘い香りと共に開花します。

葉や茎が枯れたら?

アルブカは夏場の休眠期に植え付けますが、春に花芽が出て開花したとしても休眠期には地上部が枯れます。これはアルブカにとって正常です。枯れたら涼しい場所に移し休眠を助けます。また秋には新芽が、春には花芽が育ち開花するのでご安心ください。

葉や茎が残る場合がありますが、その時はアルブカがゆっくりと休めるように残った地上部を取りきってしまいましょう。葉が無くなると不安ですが、休眠期が過ぎた9月ごろにはまた新芽が出てきて育成期がはじまります。

鉢植えでの水やり

アルブカは基本的に乾燥を好む植物なので、頻繁に水やりをする必要はありません。夏の休眠期は水やりをやめ、9月頃に新芽がでると育成期に入りますので、土が乾燥したタイミングでたっぷりと水やりをします。乾燥を好むとはいえ球根が乾燥しきらないように気を付けましょう。

夏場に水やりを続けると休眠期を見失ったように葉が残ることがありますが、結局健康な新芽が後から出てきて見栄えも悪くなってしまうので、正常に見えても休眠期に地上部は残さないほうが良いです。

鉢植えでの肥料

アルブカは肥料を殆ど必要としません。育成期に液体肥料を月一度のペースで与える程度にとどめましょう。アルブカの種類によっては肥料を与えすぎると球根が成長しすぎて、管理が大変な場合があります。早く育ってほしい場合でも、植え付け、植え替えの時期に遅効性の肥料を少量混ぜる程度にしましょう。

地植えでの育て方


アルブカは地植えなら殆ど水やりも肥料も必要ありません。雨がかからない場所で、球根が乾燥しきってしまいそうな場合以外は水やりしなくて大丈夫です。夏場の休眠期には地上部が枯れますので、地上部は残さず取り除きます。夏場でも元気そうに見えるアルブカもありますが、その場合でも新芽の邪魔になるので取り除くのが無難です。

毎年、休眠期に入る前の時期に球根の状態を見るため植え替えをしましょう。子球があれば別の場所に増やしてみるのも良いですね。

アルブカの増やし方

アルブカの増やし方は株分けが簡単

Photo by wallygrom

アルブカのもっとも簡単な増やし方は株分けです。花の終わった夏前に掘り起こした球根が分球していたら、子球をはがして乾燥した土に植え付ける増やし方をします。特別に肥料を施す必要はありません。

もっと増やしたい場合でも、丈夫な植物ですので親球を刃物で放射状に切って土を被せる増やし方もできます。少々あらい増やし方に思えるかもしれませんがしっかり芽が出てくれますし、翌年には葉も見られるほど成長してくれるでしょう。

アルブカの増やし方には鱗片挿しも

アルブカの球根から鱗片(分厚い葉のようになっています)をペリペリと剥がして、それを半分ほど肥料を入れず乾燥した土に挿すと球根が出来てきます。この増やし方が鱗片繁殖です。出来るのは小さな球根ですし育てるのに時間もかかりますが、大量に挿すと沢山の球根が出来ます。こういった育て方に挑戦するのも楽しいですよね。

アルブカの種類

アルブカ・コルコンディアナ

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アルブカ・コルコンディアナは幅広の葉を螺旋状に巻くのが特徴の人気品種です。直径10cmほどの小さな鉢でも十分育てられるので、窓ぎわやベランダでの栽培にも適します。

かなり丈夫で育てるのは簡単ですが、肥料や水やりをしすぎると葉が伸びすぎてクルクルの螺旋状になってくれないので注意です。葉を巻くには日光が必要ですが、太陽の方向に葉が傾いていきますので、定期的に鉢を回して調整しましょう。上手く育つと独特な螺旋状の葉になります。

アルブカ・マナクエンシス

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アルブカ・マナクエンシスは、すっと伸びて先がくるっと巻かれた細い葉と、うつむいたように咲く可愛らしい花が特徴です。陽当りの良い場所で乾燥気味に育てる事で綺麗に葉を巻きます。春先になると花芽が出て、すっと長く伸びた茎の先に小さい花をいくつか甘い香りと共に開花させる、上品さが人気のアルブカです。

アルブカ・スピラリス フリズルシズル


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スピラリス フリズルシズルはスピラリスの葉がもっと巻かれるようにオランダで品種改良されたアルブカです。フリズルシズルとは「縮れている」という意味ですが、その名の通り、葉がクルクルと巻いています。

他のアルブカは、日光不足などで葉がまっすぐ伸びてしまうとその後は巻かれにくくなりますが、フリズルシズルは日光に当たると真っ直ぐ育った葉でも巻かれるのです。本当に縮れたように巻かれますので、その変化を見るだけで楽しめます。

アルブカ・フミリス

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葉が巻かない種類のアルブカ・フミリスです。非常に丈夫で耐寒性もあり、冬の寒さも極端でなければ乗り越えてくれます。夏にも葉が残ることが多く、そのまま放って置いて大丈夫なほど強いことで人気です。

鉢植えだと育ちすぎて綺麗に保つのが難しいほど葉が伸びて垂れてしまいます。なので地植えにしてぐんぐん成長する姿を楽しむのがおすすめです。子球もできやすく、どんどん増やしていけます。群生しているように植えるのも花と香りがいっぱいになって面白いですね。

まとめ

Photo by aismist

クルクルの葉が特徴的で、ナンジャコリャ!な多年生球根植物のアルブカ。育て方によって、いろいろな表情を見せる葉っぱに悪戦苦闘しながらも、うまくクルクルに育った時の感動はひとしおです。

多年生ですし、株分けで増やすのも簡単なので、来年はこうしよう、この株はああしようなんて考える楽しみもあります。かわいい花と甘い香りもありますし、幅広い楽しみがある植物です。丈夫で、夏の休眠期以外は殆どの時期を楽しめますので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか?

アルブカが気になる方はこちらをチェック!

当サイトでは『クルクルの葉っぱ&甘い香りが特徴のアルブカの育て方を解説!植え替えの適期はいつ?』の他にも、球根植物や特徴的な植物の育て方についての記事をたくさん掲載しています。

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