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ニペソツ山の魅力を解説!通行可能になった幌加温泉コースの詳細や注意点をご紹介!

ニペソツ山の魅力を解説!通行可能になった幌加温泉コースの詳細や注意点をご紹介!

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北海道東部地域のなかで最高峰のニペソツ山は、北海道きっての鋭鋒のため難易度は高く、中・上級者向け。日帰りも無理ではない登山コースは以前は2つありましたが、現在は幌加温泉コースのみです。ニペソツ山の特徴、登山コースの詳細、注意点などについてご紹介します。

ニペソツ山の概要

ニペソツ山は標高2012.7メートルの、北海道東部地方では最高峰の急峻な山。頂上付近の鋭さゆえ難易度が高い反面、多くの登山者の憧れの山でもあります。冬の積雪期にはバックカントリースキーを楽しむ人も。

登山コースは「幌加温泉登山口コース」と「十六ノ沢登山口コース」の2つですが、後者は2016年の台風による土砂崩れで閉鎖中です。復旧されることを考えて、ニペソツ山の2つの登山コースをご紹介します。(この記事は2021年3月29日時点の情報です)

ニペソツ山の名前の由来

出典:ライター撮影

ニペソツ山の名前は、北海道の多くの地域と同じようにアイヌ民族の言語が由来とされています。さらに、充分な検証はこれからですが、二ペソツ山の「二ペソツ」には二説あるのです。

一つは「二ぺシ・オツ」で、意味は【シナノキ〈の樹皮〉・多い】です。もう一つは「二・ぺス・オツ」で、【流木のある川】の意味があります。昔のアイヌ民族がどのような思いで命名したのか、状況をチェックしながらニペソツ山の登山もオツなもの。

ニペソツ山の登山コースとレベル

ニペソツ山「幌加温泉登山口コース」

ニペソツ山の幌加温泉登山コースの難易度は高く、大雪山の登山グレードでは上から2つ目のグレード4『大雪山の厳しい自然に挑む登山ルート』に分類されています。

ニペソツ山頂上への往復時間は約12時間、全長12.5キロメートルの長距離コース。上級者でも日帰りではなく、キャンプ指定地「前天狗周辺」でのテント泊がおすすめ。その分重装備になるため、さらにニペソツ山の難易度は上がり、上級者向けになるのです。

ニペソツ山の標準コースタイム

■1日目/幌加温泉登山口(標高673メートル/2時間)→三条沼(1時間20分)→展望台(1時間20分)→前天狗(テント場に宿泊) ■2日目/前天狗(1時間30分)→〈天狗平〉→〈天狗岳西側〉→ニペソツ山

ニペソツ山の幌加温泉登山コースは通行不可でしたが、2018年7月28日から利用できるようになりました。もう一本のニペソツ山の十六ノ沢コースは通行不可なので、現在二ペソツ登山はこのコースしかありません。

ニペソツ山「幌加温泉」へのアクセス方法

Photo byLarisa-K


上士幌方面からニペソツ山の幌加温泉登山口に向かうアクセスは、三国峠に向かう音更川沿の国道273号を北上。十勝三股手前の標識で幌加温泉方向で左折し、1.5キロメートル進んだ先に駐車場です。

層雲峡方面からのアクセスは、三国峠経由で十勝三股と十六ノ沢登山コースを超え、国道273号を南進すると右手に標識が見えます。林道を1.5キロメートル進むと駐車場に到着します。

幌加温泉コースの駐車場

ニペソツ山の幌加温泉登山口の駐車場は2か所あり、登山口に5台程度駐車できます。駐車場には簡易トイレ・入林名簿・携帯トイレの回収ボックス。駐車スペースが満車の場合は、奥にも10台ほど駐車できるスペースがあります。

道路はぬかるみや段差が多いため、スタックなどにご注意ください。携帯電話は圏外のため、連絡事項は到着までにしておきましょう。

ニペソツ山の注意点

ニペソツ山の注意事項①コース

出典:ライター撮影

三条沼付近までの道はほとんどがぬかるんでいますが、ササ狩りが行われています。それ以降は岩とハイマツが多くなるので道迷いに注意して歩きましょう。前天狗の急斜面には100メートルほどの雪渓が残り、登山道が分かりにくくなる濃霧時には充分に注意しましょう。

急斜面にはロープが張ってありますが、雨天時は滑りやすい個所があります。急斜面から前天狗までは岩場のため登山道がはっきりしておらず、やはり注意が必要です。

ニペソツ山の注意事項②高山植物

テント場での注意事項は、高山植物の踏みつけと強風、トイレです。ニペソツ山の指定地は、前天狗野営指定地または前天狗手前にスペースがあり、最大で15張。登山のおすすめ時期は混み合うため、譲り合いましょう。

テントを張るために高山植物の踏みつけや、高山植物が取り除いた岩石の下敷きにならないようにしてください。高山植物は一度失われると回復しないので、充分に注意してください。

ニペソツ山の注意事項③携帯トイレ

二ペソツ山の天狗岳付近のテント場には、携帯トイレブースはありますが簡易トイレではありません。他のどんな山も同じですが、ニペソツ山も必ず携帯トイレは持参してください。

大雪山を始め多くの山のテント場の周辺では、ティッシュの投げ捨てや糞尿の問題が深刻になってきています。幌加温泉の登山口には携帯トイレの回収ボックスがあるので利用しましょう。

ニペソツ山の注意事項④水は要煮沸

二ペソツ山での水場は、三条沼の手前にある場所だけです。持参する飲料水の量には充分に気をつけましょう。万が一足りない場合は水場を利用できますが、北海道の沢水はキタキツネを媒介とするエキノコックスの心配があります。

飲み水が不足した場合は、必ず煮沸してから飲用しましょう。最近は携帯できる浄水器が販売されているので、チェックしておきましょう。

ニペソツ山の注意事項⑤他の装備

Photo byirhap

ニペソツ山は難易度の高い幌加温泉コースは、上級者でも日帰りはおすすめされていません。余裕をもってテント場で宿泊することを考慮したほうがよいでしょう。重装備になるため、難易度は日帰り可能なコースよりも高いのです。

一般的な登山装備の他に、テント・シュラフなどの一泊用の装備も必要です。クマ鈴、登山マップやコンパスもお忘れなく。登山口にある一軒宿の幌加温泉に宿泊し、夜明け前の出発もよいでしょう。

スパッツもあると便利

ニペソツ山の登山道の大きな特徴は、登山口から始まる樹林帯のぬかるみ道。三条沼付近から尾根に出るまでは山水がいつも出ているような状態で、決して快適ではありません。木道が敷かれてある箇所もほとんどないといってもよく、ぬかるむことを覚悟する必要があります。

スパッツは必須で、登山靴もミドルカット以上の高さのものが安心。下山時のことも考えて、撥水スプレーの塗布に加えて、泥落としのタワシがあると便利ですよ。

ニペソツ山の注意事項⑥服装

フリー写真素材ぱくたそ

北海道の山は標高が2,000メートル台でも、北海道は緯度が高いため、気象条件は本州の3,000メートル級の山に匹敵します。晴天でも吹きさらしの頂上は気温が低くなるため防寒具は必須です。

前天狗周辺の野営指定地テント場での宿泊もするのであれば、充分な一泊山行の服装を用意しましょう。毛糸の帽子や手袋、フリース、セーター、替えの靴下などのご用意もお忘れなく。

ニペソツ山の注意事項⑦携帯電話の電波

Photo by ume-y

携帯電話は、幌加温泉登山口はつながらないことがほとんどです。山中では、三条沼の西に50メートル地点から標高1,200メートル付近の南側の開けている地点までは通話ができます。

三条沼を過ぎて標高1,230メートル付近の南側の開けた地点から、標高1,330メートル付近の迷い平入口までは通話ができます。それ以降の電波状態もムラがあります。天候や電波状況によって通話ができる範囲が変化するためご注意ください。

ニペソツ山の別のコース

現在入山禁止の日帰り可能な十六ノ沢コースは、十六ノ沢の支流である杉沢との出合がニペソツ山への登山口。急斜面の登山道は沢に沿うように、最初の峰の小天狗岳(1,681メートル)まで景色の見えない針葉樹林帯を進みます。

前天狗までの稜線に出ると石狩岳などが観える美しい景色が広がります。時おり聞えるナキウサギの鳴き声の中、高山植物の景色が素晴らしい天狗平、そして天狗岳の西側を巻きながらニペソツ山頂上です。

ニペソツ山の標準コースタイム

杉沢出合(標高1,000メートル/2時間20分)→天狗のコル(1時間10分)→前天狗(2時間)→ニペソツ山

標高差987メートル、片道の総所要時間は5時間30分ほどなので、ニペソツ山登山においてのこのコースは、日帰り登山も可能です。危険個所の多い幌加温泉登山コースに比べると難易度はやや低く、中級者向けといえます。

ニペソツ山へのアクセス方法

上士幌方面からニペソツ山の幌加温泉登口に向かうアクセスは、三国峠方向に音更川沿の国道273号を北上。幌加温泉の標識を過ぎ、十勝三股のすぐ手前の標識を左折。7.8キロメートル進んだ先に駐車場。途中で石狩岳への分岐があるので間違えないようにご注意ください。

層雲峡方面からのアクセスは、三国峠経由で十勝三股を過ぎ、国道273号を進むと右手に標識、7.8キロメートル先に駐車場。途中、石狩岳の分岐があります。

ニペソツ山の特徴・魅力

頂上からの360度の景色

難易度の高いニペソツ山の魅力はスリリングな岩場で、狭い頂上からの景色。日本百名山のトムラウシ山(標高2,141メートル)を始め、北海道最高峰の旭岳や白雲岳などの表大雪、十勝岳を主峰とする十勝岳連峰の美しい景色が眺められます。

ニペソツ山自体の姿を眺められるのは、二ペソツ山の頂上手前にある天狗岳前の天狗平。冬の積雪期は岩が浮き出てひときわ険しい表情となり、ニペソツ山は冬の登山愛好者も魅了するのです。

頂上付近の高山植物

ニペソツ山で観られる高山植物は、ゴゼンタチバナ・マイヅルソウ・イチヤクソウ・ミヤマ二タバラン、標高が上がるとチングルマ・イワブクロ・チシマキンバイ・エゾルリソウ・ミヤマアズマギク・エゾウスユキソウ・ダイモンジソウ・クモマユキノシタ・イワベンケイ・コケモモ・ミヤマオダマキ・チシマフウロなどなど。

登山時間が長く険しい個所のある、難易度の高い二ペソツ山ですが、可憐な植物たちが優しく微笑みかけてくれます。

ナキウサギの生息地

ニペソツ山には北海道の固有動物であるナキウサギも生息しています。1,600メートル付近のテント場である前天狗のコルからハイマツ帯に入った岩場は、ナキウサギの鳴き声がよく聞かれるスポットです。

他の野生動物同様、ナキウサギも動きが速いため登山中はなかなかお目にかかれませんが、テント泊をして静かに観察していると、ニペソツ山でナキウサギに出合える機会に恵まれることでしょう。

冬はバックカントリースキーができる

ニペソツ山は夏山登山だけではなく、他の北海道の山と同じように、冬の積雪期にできるバックカントリースキーも人気です。コースは幌加温泉から入山し、夏山登山道以外に沢近くのコンディションのよい道も探しながら目指します。

特に危険個所は、ロープによる牽引が必要な前天狗付近の急登、それ以降の岩場はアイゼンの装着も必須です。ニペソツ山の頂上は岩場がところどころ出ているので、充分に注意しながら滑走してください。

二ペソツ山のおすすめ時期

北海道の多くの山と同じように、ニペソツ山のおすすめ時期は、6月半ばから10月初旬です。気候も安定しており、景色や高山植物が楽しめる時期です。

何といってもニペソツ山の魅力は、狭い岩場ながらも素晴らしい頂上からの360度の景色と、頂上近くで咲くさまざまな種類の高山植物です。バックカントリーが楽しめる、岩が浮き出ているように見える冬の無雪期の景色も、なかなか捨てがたいものがあります。

源泉"混浴"の幌加温泉

幌加温泉は正式名称を「幌加温泉 湯元 鹿の谷」といい、山中の一軒宿。以前は2軒の温泉宿がありましたが廃業してしまい、現在はこちらだけが営業している、とても貴重な温泉なのです。

温泉の特徴は、3つの泉質を楽しめる内湯と硫黄泉の露天風呂があること。内湯は「ナトリウム泉」「鉄鉱泉」「カルシウム泉」で、源泉温度が約70℃もあります。脱衣所は男女別ですが混浴で、泊りは寝袋持参の自炊なのでご注意ください。

二ペソツ山の周辺おすすめスポット

二ペソツ山まで来たら、ぜひ人造湖の糠平湖やせき止湖の然別湖にも寄ってみましょう。糠平湖は冬には結氷し、湖に架かるタウシュベツ川橋梁までスノーシューを履いて行けます。

然別湖は、夏には遊覧船も楽しめ、秋には紅葉の美しいスポットでもあります。然別湖に面して標高1,100メートルほどの、難易度は初級向けの天望山や白雲山もあるので、余裕があれば登山もおすすめですよ。

三国峠からの景色もすばらしい

上士幌町からニペソツ山に入った場合は、帰りのルートは層雲峡方面に抜ける三国峠経由もおすすめです。音更川にとろどころ架かる古い森林鉄道のコンクリートアーチ橋梁も見ものです。

かつての集落の十勝三股から大カーブの爽快な国道273号を三国峠へ進めましょう。ほぼ北海道の中心部のドライブは、快適なことこの上ありません。

憧れの二ペソツ山登山に挑戦!

出典:ライター撮影

標高2012.7メートルのニペソツ山には多くの魅力的なポイントがあります。ピラミッドのようなキリッとした頂上、難易度の高さ、高山植物の多さ、頂上の景色など、多くの登山者憧れの山なのです。

現在のコースは幌加温泉口(片道12・5キロメートル)のみで、所要は往復12時間ほど。できれば日帰りよりもテント場で一泊し、翌日にニペソツ山頂上を目指すのがおすすめ。危険個所も多いので充分に注意してお楽しみください。

北海道の山が気になる人はこちらをチェック!

ニペソツ山の頂上からは、トムラウシ山や十勝岳連峰、表大雪などの美しい景色が広がります。ぜひこれらの、ニペソツ以外の北海道の山にも登ってみましょう。登山ルートや魅力などを詳しく紹介してあるので、いろいろチェックしてくださいね。

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