【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～茨城のお花見スポットで春を感じよう！～

茨城の春を満喫しよう！

出典：ライター撮影

いい旅してますか？今週は春の茨城でお花見と名所を巡るドライブ旅をお届けします。今回のドライブ旅で訪れるのは茨城県常陸大宮市と久慈郡大子町です。隣接するこの市町は自然がとても豊かで観光資源にも恵まれています。綺麗な桜が楽しめるお花見スポットもたくさんあり、春探しにはぴったりな観光地となっていますね。

観光のスタートとなるのは常磐自動車道「那珂IC」です。東京方面や栃木方面、東北方面などどのエリアからもアクセスしやすいのが魅力ですね。日帰りでも十分に観光を楽しめる環境が整っています。

ドライブ旅の行程をご紹介

出典：ライター撮影

それでは今週のドライブ旅の行程をご紹介しましょう。まず桜並木が続く河川公園でお花見を楽しみ、山間部にある小さな水族館で生き物たちと触れ合います。続いて常陸大宮市から大子町に移動してノスタルジックな木造校舎で体験プログラムを楽しみます。

ランチは駅前の庶民派食堂でラーメンすすって午後の部へと進みます。午後は茨城を代表する名瀑にアクセスして絶景を堪能し、その後再びお花見スポットに移動して一本桜を眺めます。ドライブ旅の最後を飾るのは温泉と名物グルメです。

綺麗な桜並木でお花見

出典：ライター撮影

辰ノ口親水公園

今回のドライブ旅はお花見スポットからスタートします。茨城県を流れる久慈川には江戸時代に水害対策と水の有効利用を目的につくられた辰ノ口堰があります。この堰の周辺を公園として整備したのが辰ノ口親水公園で、豊かな自然が残されている河川敷にはトリム広場やBMXを楽しめるコースなどがつくられています。

桜の木は久慈川の堤防に沿って植えられていて、その長さは1,300メートルにもなります。お花見は堤防の上の舗装道路を歩きながら楽しむのが定番のスタイルですね。桜が咲く頃には桜の木の下に菜の花も咲くのでその共演も見所ですね。

夜のお花見もおすすめ！

今回の観光コースでは朝一番にこのお花見スポットに立ち寄りますが、夜の桜並木の景色も一見の価値がありますね。桜の木一本一本に提灯が吊るされ、夜はその提灯に火がともされて幻想的な夜桜の絶景が堪能できます。130本の桜が1,300メートルにわたって並ぶ夜桜の並木は圧巻の美しさですね。

4月上旬ごろが桜の見頃となるので、その時期に合わせてお花見を計画してみるといいでしょう。地元では有名なお花見スポットのため、早朝の時間帯なら比較的人も少なくのんびりとお花見が楽しめるに違いありません。

観光スポットは茨城のココ！

日本一小さな水族館を訪問

山方自然観察施設 淡水魚館

お花見で春を感じた後は茨城の自然に触れてみましょう。辰ノ口親水公園から10分ほどドライブした場所にある水族館に移動します。この水族館は淡水魚のみを飼育展示する施設で、日本で一番規模の小さな水族館として知られています。日本一小さいとはユニークですね。

水族館のすぐ近くを久慈川の清流が流れていて、水族館ではその久慈川の水の中の様子をたくさんの水槽を使って再現しています。イワナやヤマメ、ウグイやオイカワ、コイやナマズなど子供でもよく知っている魚たちばかりですね。全部で50種類ほどの生き物たちを観察することができます。

週末は子供たちのお楽しみもアリ！

水族館の大きな見所がオオサンショウウオです。オオサンショウウオは特別天然記念物にも指定されている希少な生き物ですが、この水族館ではこのオオサンショウウオを何と3匹も飼育しています。しかも非常に大きなサイズのオオサンショウウオが見られるのでおすすめですね。

土日祝日にこの水族館を訪れると、広場を走るミニSLやミニ新幹線に乗車できます。線路の上を走る本格派の列車で、水族館の入館者は無料で乗車が可能です。大人150円、子供70円と入館料も格安なので、ぜひこのスポットを観光コースに組み込みましょう。

観光スポットは茨城のココ！

旧小学校でノスタルジックな気分を満喫

大子おやき学校

水族館で遊んだ後は常陸太田市を出で大子町へと移動しましょう。次の観光スポットは淡水魚館から40分ほどドライブした場所にある大子おやき学校です。この学校は明治7年に創設された旧槙野小学校の校舎を活用した施設で、木造のレトロな校舎が懐かしさを感じさせます。

山を背負って建つ横長の校舎は春夏秋冬異なった顔を見せてくれるため、撮影スポットとしても人気の場所となっていますね。大子町ではこの木造校舎を活用して新たな観光スポットを整備しました。校舎内には体験施設や食堂、特産品の販売コーナーなどがつくられています。

大子の名物グルメをつくろう！

体験コーナーで大子の名物グルメ「おやき」をつくってみましょう。おやきは昔から大子町の農家などで食べられてきた郷土料理で、小麦粉に味噌を入れそれを饅頭のように丸めて直接囲炉裏の灰の中に入れて焼き上げてつくります。

この施設ではおやきを食べやすいように現代風にアレンジしているのが特徴で、おやきの具材には大子町で収穫された四季折々の農産物を盛り込んでいます。おやき体験ではおやきの成形作業を行うことができ、オリジナルな形のおやきが出来上がります。自分でつくったおやきは最高の味ですね。ぜひ家族やカップルで体験してみてください。

観光スポットは茨城のココ！

駅前の小さな名店でランチ

出典：ライター撮影

大成食堂

楽しいおやき体験の後はランチタイムといきましょう。大子おやき学校から15分ほどドライブするとランチスポットにアクセスできます。大成食堂は大子駅前にあるこじんまりとした食堂で、お話し上手な女将さんが店を切り盛りしています。

来店客はほぼ地元町民のみというお店ですね。女将さんやサポート役の女性スタッフと親しく挨拶を交わしている人もたくさんいます。料理メニューのラインアップは少なめで、麺類がメインでご飯ものは親子丼と豚丼くらいしかありません。しかしちょっと懐かしい味わいのラーメンには多くのファンがいます。

おすすめメニューはコレ！

地元客の多くがオーダーしているのが「カレーラーメン」ですね。とろりとしたカレースープはそのまますすっても絶品で細めの麺にもよく絡みます。白いご飯が欲しくなる味ですね。カレーの辛さも女将さんに申し出れば調整してもらえます。勢いよく麺をすするとカレースープが飛び散るため静かに食べるのがおすすめですね。

もちろん懐かしい味わいの普通のラーメンも美味しくてリーズナブルです。カウンター席に座ると女将さんが気軽に話しかけてくれるので会話も弾みますね。すいていればぜひカウンター席に座って大子町のことをいろいろ聞いてみましょう。

観光スポットは茨城のココ！

日本三名瀑を見学

出典：ライター撮影

袋田の滝

美味しいラーメンを食べたなら午後の部へと進みましょう。次に訪れるのは茨城県を代表する有名な観光スポットです。袋田の滝までは大成食堂から15分ほどドライブします。袋田の滝は高さ120メートル、幅73メートルという巨大な滝で、滝の水が4段になって流れ落ちていることから「四度の滝」とも呼ばれています。

栃木県の華厳の滝と和歌山県の那智の滝とともに日本三名爆のひとつに数えられている名所ですね。滝を囲む自然の緑が春夏秋冬それぞれに違った美しさを見せてくれます。奥久慈エリアを観光するならこの有名なスポットは外せませんね。

見所は2つの観瀑台

滝を眺める観瀑台が2ヶ所あるのでそこから景色を眺めてみてください。1ヶ所目の観瀑台は滝の中断から下段の景色をメインに楽しむことができます。滝つぼから10メートルほどしか離れていないため、雨の降った日の後など水量の多い日には水しぶきが飛んできて気持ちがいいですね。屋根にあるつくりになっているため多少の雨でも楽しめます。

2番目の観瀑台へはエレベーターを使って滝の上部が見える場所まで移動します。こちらは完全な屋外ですが滝の全景を眺めることができて迫力満点です。袋田の滝は恋人の聖地にもなっているのでカップルのデートにもぜひおすすめします。

観光スポットは茨城のココ！

一本桜の名所も素敵

出典：ライター撮影

外大野のしだれ桜

名瀑をたっぷりと堪能した後は今回のドライブ旅で2ヶ所目となるお花見スポットに向かいましょう。春を感じる名所までは袋田の滝からドライブで20分ほどです。こちらで楽しめるのは一本桜で、茨城県の天然記念物にも指定されています。

桜の木は丘の斜面に根を下ろしていて、大きな傘を広げたようにしてピンク色の綺麗な花を咲かせます。木のサイズは高さ約10メートル、幹回りは約3.5メートルと比較的大きめですね。樹齢は300年以上ともいわれていますがそれでもまだ木に十分勢いがあります。あの有名な水戸のご老公がお手植えしたという由緒ある桜です。

いろいろな角度から撮影してみよう！

少々急ですが桜の木の周囲に歩道があるので、ぐるりと一周しながらお花見を楽しんでみてください。下から見上げる桜も綺麗ですし、上から見下ろす桜もまた素敵ですね。案内看板の近くには小さな池があり水芭蕉の花も咲いています。この池の畔から桜に向かってカメラを向けるとお気に入りの一枚が撮影できるに違いありません。

この桜の木は昔からこの地域の種まき桜となっていて、人々はこの桜の花の開花状況を見ながら田植えの準備をしてきました。4月上旬ごろが見頃となるので、この観光コースをそのまま辿れば辰ノ口親水公園とセットでお花見が楽しめるでしょう。

観光スポットは茨城のココ！

温泉でドライブ旅の疲れを癒そう！

袋田温泉 関所の湯

茨城の春を思う存分満喫した後は温泉で旅の最後を締めくくりましょう。最後に立ち寄るのは外大野のしだれ桜から15分ほどドライブした場所にある日帰り温泉施設です。東京方面からのドライブ旅ならちょうど帰り道の途中にあるので便利ですね。

温泉は塩分と鉄分を多く含んだ冷鉱泉で、加温はしていますが良質の温泉を堪能できます。お風呂は内湯と露天風呂があり、特に露天風呂はすぐ近くを渓流が流れているため、川のせせらぎを聞きながら極上の湯浴みを満喫できます。アメニティも備わっていて有料のタオル類のレンタルもあるので手ぶらで立ち寄ることが可能です。
 

温泉と一緒に名物グルメも味わおう！

温泉を堪能した後はディナーもこちらでいただいてみてはいかがでしょうか。この日帰り温泉施設には食事処が併設されていて茨城の名物グルメを提供しています。奥久慈の山間部で野性的な環境で育てられる「奥久慈しゃ」もを使ったメニューがおすすめで、親子丼や釜めし、刺身やピザなど他では味わえないメニューが並びます。

また、大子名物の「凍みこんにゃく」を使った天ぷらや茨城の特産品である「常陸牛」を使ったしゃぶしゃぶなどもぜひ味わってみたい一品ですね。お花見、名所巡り、温泉、グルメと日帰りの旅でこれだけ楽しめれば大満足ではないでしょうか。

観光スポットは茨城のココ！

春爛漫の茨城にドライブしよう！

出典：ライター撮影

今週は茨城のお花見スポットで春を感じるドライブ旅をご紹介しましたがいかがでしたか？上手に観光コースを組み立てれば日帰りでも充実したドライブ旅が楽しめます。本記事を参考にしてさっそく春の茨城へドライブしてみてください。