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様々な料理に使われるしその育て方を大公開!正しい時期や栽培のコツはある?

爽やかな香りが食欲をそそる香味野菜であるしそ。日常の食卓で使うのなら1~2株を栽培するだけで十分まかなえます。育て方は地植えはもちろんプランター栽培にも適し、場所をとらず、初心者でも簡単に育てられます。様々な料理に使われるしその育て方のコツを大公開!
2021年4月2日
ティンカー・ベル
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目次

しその特徴

しそ科しそ属の1年草

Photo by snak

日本の食卓には欠かせない薬味の王様であるしそ。しそはしそ科しそ属の1年草の香味野菜です。原産地は中国ですが、大変丈夫な植物で、各地で栽培されています。また家庭菜園初心者でも育て方は簡単です。

しそには色々な料理に活用される青しそ(大葉)と、梅干しなどを漬けるときやゆかりに活用する赤しそがあります。色は違いますが、殺菌作用をはじめ、しその持つ効能は同じです。ちなみに赤しそは、青しそよりえぐみが強く、生で食べるにはおすすめできません。

青じそ(大葉)と赤しその特徴

青じそは香りがよく、鮮やかな緑色の葉で、葉の縮みが少ないのが特徴です。成分にはビタミンAやCが多く含まれています。薬味や香味野菜として活用され、日本のハーブのとして楽しまれています。

一方、赤しそは梅干の色づけや花穂などを料理に使います。塩漬けやゆかりのふりかけ、ジュースに活用されます。青しそも赤しそもどちらも土質を選ばず、暑さに強いので家庭菜園初心者でも、育て方はとても簡単です。

しそは丈夫で育て方は初心者でも簡単!

しそは暑さに強く、初心者でも育て方は簡単。また葉だけではなく、発芽した芽(芽じぞ)、花穂(穂じそ)、実(実じそ)と生長に応じて初夏の季節から、秋、気温が低くなる季節まで収穫でき、菜園のすみやプランターで栽培できます。植木鉢にちょっと植えてベランダやキッチンに置いておくと便利に使えます。

夏の季節はさかんに生長して大株に育ち、剪定しながら収穫します。収穫してもすぐにわき芽が伸びて来るので、家庭で使う分だけの収穫を望むのであれば1~2株あれば十分です。

しその育て方

初心者でも種まきから簡単に栽培できる!

しその育て方は苗を購入して栽培することも簡単ですが、家庭菜園初心者も種からでも簡単に栽培することができるほど、育て方は簡単です。種から栽培する場合、種を一昼夜水に浸け十分吸水させてから種まきすると発芽しやすくなります。

種からの育て方のコツは、しその種は好光性種子なので、種をまいたら種の上にはごく薄く土を覆う程度にすることです。日に当たると発芽が促進されます。また苗から育てる場合、苗は葉につやがあり、茎のしっかりしている苗を選ぶことが大切です。

土壌や用土について

しそは肥料を与えすぎると香りが薄れてしまいます。地植えする場合は植え付ける土壌に最初に施した元肥だけで、追肥の心配はほとんどいりません。プランターで育てる場合は、市販の野菜用の用土を使用すると便利です。

たとえば地植えする場合の土壌が、水はけが悪いようなら、しそは水はけがよい土壌を好むので、腐葉土などを多めにすき込んで耕しておいてください。種からでも育てやすい野菜ですが、植え付けの時期になるとポット苗が出回りますので、苗を利用するのも手軽です。

種まきや苗の植え付け時期

しその育て方で、種または苗を植え付ける時期は5月~7月。種から栽培する場合は、発芽の適温が25℃~30℃くらいなので、季節がその気温の時期になったら種まきします。十分暖かくなった季節に種まきしてください。

種から栽培する場合は、先に解説したように一昼夜種を水に浸け、種に水を含ませます。プランターにまく場合も1列にすじまき(直線状にまく)にすると管理しやすいですが、植木鉢などにまく場合などばらまきでも構いません。発芽後は最終株間が20cmくらいになるまで間引きします。


ビニールポットに種まきして植え替える!

種をまいてしそを育てる方法の1つに、ビニールポットに種まきして苗を作り、苗が生長したら、花壇やプランターに植え替えするという方法もあります。ただ、苗を育てて植え替えしなくても、種まきする季節に種を育てる場所にそのまま種まきすれば、ほぼほぼ発芽します。

たとえばオクラやキャベツのような野菜は、ビニールポットに種まきして苗を育ててから植え替えする野菜もありますが、しそは植え替えしなくても植えるその場に種まきすれば大丈夫です。

苗を植え付けるときのコツ

苗からの育て方では、土作りや用土を入れたプランターに、20cm~30cm間隔で苗を植えていきます。生長したしその大きさは、高さ50cm~60cm、幅30cmくらいに葉が広がります。

しその育て方では生長したその大きさを想定して、株を植え付けてください。ちなみに赤しそと青しそを近くに植えると、交雑してよい種が取れなくなるので、赤しそと青しその育て方は赤しそは赤しそ、青しそは青しそと離して植えるようにしましょう。

プランター(植木鉢)での育て方のコツ

しその育て方で、解説しておきたいのはプランターでの育て方!しそはプランターでも手軽に栽培できる野菜です。家庭で使う分ならプランター1つで十分収穫できます。植木鉢に植えてキッチンまわりやベランダなど身近な場所でも栽培可能です。

プランターでの育て方は、深さ20cm程のプランターを用意します。幅65cm、奥行き20cmくらいのプランターなら3株~4株の栽培が可能です。地植えのものより大きく育たないので、株間は15cmくらいとっておけば大丈夫です。

しその育て方で支柱は必要なし!

Photo byHans

しその育て方ではあえて支柱は必要ありません。生長すると、大きい株では60cmくらいの高さまで生長するものもありますが、この後の育て方でも解説していますが、しそはみずからどんどん枝分かれしてこんもりとした株になるのが特徴です。

支柱を立てなくても、自然の雨風に耐えて茂っています。強風で株が倒れてしまっても、元に戻してあげると、そのまま何もなかったように成長を続けてくれます。

水やりはこまめに!

Photo by sorarium

株を植え付けたあと、もしくは種から生長したもので最終的に間引きした株は、ひとたび乾燥させてしまうと株が弱りますので、水切れには注意が必要です。

特に株を植え付けた直後から根付きまでの期間と、夏の暑い季節は水不足に気を付けてください。水を切らさないことはしその育て方の重要なポイントです。

乾燥防止策について

Photo byannawaldl

苗を植え付けて育てる場合は、植え付け時に株元を藁などで覆い乾燥防止策をとるとよいでしょう。乾燥が続くようなら株元にたっぷりと水を与えてください。特にプランターで栽培している場合は地植えのものよりすぐに用土が乾いてしまいますので、朝夕、用土のチェックをしましょう。

管理する場所と追肥について

しその育て方で大切なのは水やりのほか、日ごろの管理は半日陰で管理することです。しそは日当たりのよい場所は好みません。地植えする場合は半日陰になる場所、プランターなどは日当たりのよい場所より軒下や木陰になる場所で管理するようにしましょう。

野菜の育て方で心配になる追肥に関して、しその場合は他の野菜のように特に心配はいりませんが、もし株に元気がないようなら、葉の収穫が始まったら液体の化成肥料を2週間に1度、水やりの代わりに施してあげてください。


増やし方は種から!

Photo bywal_172619

しそはこぼれ種からでも増える丈夫な野菜。ただ1年草なので秋を迎えるころには収穫が終わり冬には枯れてしまいます。シーズン中は葉がもりもり茂りますが挿し木(挿し葉)では増やすことはほとんどありません。しその増やし方は種を採り、種で増やしていきます。

増やし方は収穫の終盤に、生長した花穂を摘み採らず結実するのを待ち、実ができたらそのまま放っておくと枯れた穂の中に種ができています。その種を採って翌年種まきして増やすのがポピュラーな増やし方です。そして種からの育て方の解説通り、時期を見て種まきします。

水栽培で挿し木(挿し穂)して増やす方法

しその育て方の増やし方の方法ではあまり紹介されませんが、育て方を探ると、挿し木(挿し穂)を水に挿して発芽させて増やす方法もあります。ただし挿し木(挿し穂)は上手に育たない場合もあります。参考までにご紹介します。

挿し木(挿し穂)での増やし方

茎の太い丈夫そうな穂が付いた大きな茎を、穂から下10cmくらいの長さにカットし、穂から2節目ほど下の葉は取り除いて、茎が半分くらい浸かる程度に水を器に生花を活けるように挿しておきます。

10日ほどすると水につけた茎から白い根が出てきます。根が十分出てきたら植木鉢などに植え替えします。

しその上手な収穫のコツ

本葉10枚くらいで徐々に収穫可能!

しそは生長の段階ごとに収穫の楽しみがあります。放っておいても枝分かれして、こんもりとした株に育つしそは、本葉が10枚くらいに育ったころから少しずつ収穫できるようになります。

たとえば1度に何枚も使う場合はもっと葉の数が増えるのを待ちましょう。そのうちつかいきれないほど大きくなりますので、心配はいりません。大株になったら草丈の半分程度に剪定して下さい。半分に剪定しても脇芽が次々に出てきます。

シーズン中3~4回剪定する!

しそはそのまま放っておくと草丈が50cm~60cmくらいの大きさになります。シーズン中に3~4回、草丈を半分くらいに剪定すると長く収穫を楽します。

またしその葉は、あまり大きくなると風味がなくなってしまうので、若葉のうちに収穫するのがおすすめです。秋になると、花芽ができて花穂を収穫できます。薬味として活躍してくれます。花穂は1/3くらい開花したものを切り取って使います。

実じその収穫も忘れずに!

花穂を収穫せずに放っておくと、実がなります。実じそといって穂からしごき取って、つくだ煮や塩漬けなどにして楽しみます。保存できるので、朝食お供や最適です。

しその育て方で注意する点

水不足だと葉が堅くなる!


Photo bydanielkirsch

収穫期に入る梅雨明け後には葉が堅くなることがあります。この原因は水不足である場合が多いです。梅雨が明ける頃から株元に敷きワラを敷くなどをして、土の乾燥を防ぐようにしましょう。こまめに花芽を摘み取ってあげると、養分が葉に集中でき、柔らかな新しい葉がどんどん出てきます。

穂じそを収穫するには株ごと引き抜く

しその葉は、秋に花が咲くまで葉を摘み採って収穫できますが、穂じそを収穫してしまうと新しい葉はもう出てきません。葉を利用した後、穂じそを収穫する場合は、花が咲く前に穂をつけ根から切り取ります。

赤しその場合は、赤しそは梅干しや漬物を赤く染めるのに利用しますが保存食に使う場合が多いので、大量に収穫する場合は株ごと引き抜くとよいでしょう。ただし翌年用に種を採る場合は何株か残しましょう。

病害虫の心配は特になし!

Photo by HerryLawford

しその育て方では、生長途中や収穫の時期に達した時でも、病害虫の心配はほとんどありません。虫除けの予防も特に必要なしの野菜栽培では育てやす野菜です。

ポイントをおさらいすると風通しのよい場所で半日陰で管理できる場所に植えるあるいはプランターを管理すること、こまめに水をやり乾燥を防ぐこと、株が弱まっているようなら追肥をすることが大きなポイントです。

初心者でも育て方は簡単!しそを育ててみよう

Photo byleoleobobeo

食卓に欠かせない香味野菜の1つであるしそは、育て方の段階で葉、芽、穂、実と収穫をができるので庭の隅やプランター、また少量ずつ使うのなら、キッチンのそばに1株、植木鉢に育てておくと重宝します。

育て方は簡単!育て方であえて悩む問題と言えば、水を切らさずに与えることです。夏には盛んに生長して大株になり剪定を繰り返すことで長く収穫できます。育て方を覚えてしまえば、1株で一般家庭で十分使える量が収穫できるスーパーマーケット泣かせの香味野菜。ぜひ育て方をマスターして栽培してみてください。

しその育て方についてもっと知りたい方はこちらもチェック!

当サイト「暮らしーの」では、しその育て方について他にもまとめています。プランターでの育て方や、水栽培で育てる方法など、しその育て方の情報をもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。