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しその育て方講座!プランター栽培で種から立派に育てるコツを徹底解説!

しそは比較的簡単な育て方でたくさん繁り、暑い時期に爽やかな食味と栄養で食卓を彩る香味野菜として知られています。しその育て方のコツを種まきや栽培環境に分けて解説します。しその美味しい食べ方も紹介しますので、上手な植え方を覚えてしそをたくさん栽培してみましょう!
2020年8月28日
さくらドッグ
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はじめに

植え方のコツを知ろう!

しそは植え方のコツを覚えれば次々と葉を繁らせてくれる野菜です。初心者でも挑戦しやすいプランターでのしそ栽培のコツや植え方を解説します。

種まきから剪定・挿し木まで育て方を解説!

しその栽培方法に関することをプランターに植える時期や剪定から生育段階ごとの収穫方法と挿し木での増やし方に分けて解説します。挿し木や植え替え方法のコツを知って栽培するしその数をたくさん増やしてみましょう!

美味しい食べ方も紹介!

しその上手な植え方や増やし方を覚えたら次々に収穫して食べなければ無駄にしてしまいます。家庭菜園で栽培したしそを美味しく食べるおすすめの調理方法と上手な保存方法を紹介します。健康に効果的なしそをたくさん栽培して毎日の料理に取り入れてみましょう!

しそとは?

シソ科の1年草

しそはシソ科に分類される1年生の草本です。中国大陸が原産地とされています。日本では縄文時代から利用されていたと考えられていますが、人手によって栽培が始められたのは平安時代からだと言われています。しそは古くから殺菌や薬効が言い伝えられており、「紫」の葉を食べると「蘇」るの文字を取って「紫蘇」と呼ぶようになりました。

青じそと赤じその違い

青じそはアクが少なく、そのまま薬味として使われることが多くなっています。それに対して赤じそはアントシアニン系の色素をたくさん含んでおり、アクも青じそよりも多く含み、調理前に塩もみしてアク抜きをしてから利用します。梅干しを作るときに使うしそとして赤じそは知られています。

栄養豊富で殺菌作用がある!

ビタミンやミネラルを豊富に含み、爽やかな香りは食欲増進効果があると言われています。他にも殺菌・殺虫作用があるとされており、刺身に添えられているのは古くから食中毒予防のための経験則によるものとされています。

簡単!しそプランターでの育て方1:栽培時期

種まき時期

しそは寒さに弱く、十分に気温が上がらなければ発芽しないので寒さの心配がなくなる4月から6月頃が種まきに向いた時期となります。

生育時期

植え付けてから寒さが訪れる9月頃まで次々と葉を伸ばします。暑い盛りの8月にはトウ立ちして花や実を付けます。

収穫時期

生育段階によって収穫できますので、生育期間と収穫時期はが重なります。間引き菜は芽しそとして、若葉はよく知られている大葉として、トウ立ちしてからの花や実は穂しそとして収穫できます。

簡単!しそプランターでの育て方2:栽培環境

しその育て方に向いた日当たり

Photo bySplitShire

しそは日当たりを必要としますが、強すぎる日当たり場所にプランターを置くと葉が固くなりがちです。逆に日陰に置くと徒長して上手く育ちません。半日陰や寒冷紗で上手に日当たりを調整しましょう。

しその育て方に向いた温度

しそは寒さに弱く、暑さに強い植物ですが、栽培に向いた温度は20度から23度の間が栽培に適しています。


しその育て方に向いた土質

しそは痩せた土でも育ちますが、食味や食感をよくするためには肥料分が含まれた土で栽培しましょう。プランターの場合は野菜用培養土を使うと手軽に栽培を始められるのでおすすめです。またしっかりと元肥が混ぜ込まれた土を使うと強いしそを育てることにもつながりますので、病気や害虫に負けない株をつくることにもなります。

簡単!しそプランターでの育て方3:種まき方法

プランターに種まきするコツ

しそは種の皮が固く、発芽しにくい傾向にあります。種まき前日から浸水させて皮を柔らかくしておくと発芽率を上げられます。また気温が低いと発芽しにくいため、プランターにまくときは気温が温かくなるのを待ちましょう。寒冷地や早く育て始めたいときには温度管理できる環境でポット撒きにし、苗を育ててからの植え方が失敗しにくくおすすめです。

間引きのコツ

しそは発芽率が悪いため1〜2cm間隔でばら撒きにしますが、発芽して重なり合う新芽を間引きして株間を整える必要があります。最終的に株間が20cmになるように間引きしながら栽培します。ポット巻きの場合は1本立ちになるように生育状態のいい芽を残すように育てます。

発芽と植え替えのコツ

種まきしてから乾燥させないように水やりを欠かさないことと、寒冷紗をベタ掛けにして水分が蒸発しないようにすることが発芽までのコツとなります。育苗して植え替える植え方の場合は植え替えまで強い株を作るために水切れに注意して育てましょう。このときは肥料を与え過ぎないようにしておくことがポイントです。

簡単!しそプランターでの育て方4:栽培管理

水やりのコツ

Photo by sorarium

ある程度生長してもしそは乾燥に弱いので水を切らさないように管理しましょう。雨に当たる場所に置いている場合は雨の日の水やりは不要ですが、生長が盛んになる梅雨明けからはしそ自体が生長のために水を使うことと、暑さで蒸発してしまうため朝と夕方の2回土の状態を確認して水やりをしましょう。乾燥予防のために腐葉土やバーク堆肥をプランター表面に敷き詰めておくと極度の乾燥状態を予防できます。適切な水やりが収穫量を上げるための最大のコツとなりますので水切れを起こさないように栽培してください。

肥料のコツ

しそは肥料を上げた分だけ葉を繁らせます。園芸用液体肥料を規定量に薄めて水やりのときにしその生育状態を見ながら2週間に1回を目安に与えてあげるとよいでしょう。肥料が多過ぎると害虫が寄ってくる原因にもなりますので、適量を与えるように注意してください。

簡単!しそプランターでの育て方5:剪定

摘芯のコツ

水やりをして適切に肥料を与えたしそはどんどん大きくなります。草丈が30cmになった頃を見計ってしその1番上の段の葉を切り取りましょう。この作業を摘芯と言います。摘芯することで上へ上へと伸びていたしそがわき芽を伸ばしてそこから葉をたくさん繁らせてくれます。

剪定したしそは食べられる

もちろん摘芯した若葉は食べられますので料理や薬味に使っていただきましょう。摘芯してからは葉が繁りますが、過湿状態になりやすいため、剪定と収穫を兼ねて混み合い過ぎないように剪定しながら育てて行きましょう。

簡単!しそプランターでの育て方6:収穫

生育段階ごとに収穫できる

種まきをして間引きから花が咲くまでしそは時期に応じて収穫を楽しめます。1株のしそから何度も違う形で収穫を楽しめるのは得した気分を味わうことができるので、栽培時期ごとに収穫の機会を逃がさないように注意深く観察して育てましょう。

収穫1:芽しそ

芽しそは発芽したしその間引き菜のことです。刺身のツマやスプラウトサラダとして美味しく食べられます。

収穫2:大葉

大葉は一般的に知られているしその若葉です。もっとも収穫量が多く、時期も長くなります。摘芯してからは剪定と収穫を兼ねて混み過ぎないように収穫して行きましょう。生のままでも加熱する料理にも幅広く使えますのでたくさん収穫して食べましょう。

収穫3:穂しそ


収穫時期も終わりに近づいたときにしそは花や実を付けます。刺身のツマや醤油漬けにして食べられます。最後まで余すところなくしそをいただきましょう!

簡単!しそプランターでの育て方7:保存方法

しそ冷蔵保存のコツ

しそを冷蔵保存するときは乾燥させないためにキッチンペーパーに水分を含ませて軽く絞り、ビニール袋かジップロックなどに入れてください。約2週間は瑞々しいまましその鮮度を保てます。

しそ冷凍保存のコツ

冷蔵保存では間に合わないくらい収穫できたときはしそをざく切りにしてジップロックなど封ができる袋に入れて冷凍庫に保存しましょう。3ヶ月程度はフレッシュなしその香りを保てます。冷凍したしそを使うときは凍ったまま必要な分だけ割りながら加熱して使用してください。

簡単!しそプランターでの育て方8:挿し木

挿し木での増やし方が簡単!

しそを苗から植え替えや剪定の段階で切り取った茎を挿し穂にして挿し木で栽培数を増やせます。挿し木方法は頂点にある小さな新芽だけを残して下の葉は全て切り取ります。挿し木を水に浸水させて発根するまで毎日水を取替えながら管理して行きます。10日から2週間ほどで発根しますので、発根しているのを確認したらプランターに種まきと同じ用土を準備して挿し木で育てた苗を植え替えて挿し木は完了です。

挿し木以外にも

挿し木以外にもトウ立ちしたしその実から種を採って増やすこともできます。翌年の種まき時期まで保管して同じように種まきして育てましょう。挿し木は同じ栽培年での増やし方、種取りは翌年の植え方にと覚えておきましょう。

挿し木して水耕栽培も

挿し木で増やした苗はそのまま土に植え替えず、キッチンなどで水耕栽培でも育てることができます。上手に温度管理してあげると本来なら枯れてしまう冬の時期でも栽培と収穫を楽しむことができます。ペットボトルに清潔なスポンジに切り目を入れて苗床とし、薄めた液体肥料を与えながら育ててみてください。剪定や植え方はここまで解説してきた方法と同じです。

簡単!しそプランターでの育て方9:植え替え

植え替えに向いた天気

Photo by sor

育苗や剪定してから増やした挿し木を別のプランターに植え替えるときに向いた天気があります。それは雨降りの次の日や曇っていて湿度が高い状態のときです。しそは前述したように乾燥を嫌う植物となります。どれだけ丁寧に植え替え作業をしても一時的に水を断たれるとしそはストレスを感じてしまいます。植え替えに向いた天気や状況で作業することでストレスを和らげて、定植しやすい環境を整えてあげましょう。

植え替えのコツ

シソに限りませんが植え替えるときは苗をできるだけ優しく扱いましょう。根元を強く握ってしまうとの茎の中で水分が茹ってしまいます。他にも根をなるべく傷つけないように周りから掘り上げたり、育苗ポットから取り出すような植え方を心掛けましょう。

ホームセンターで買った苗

しそを種からではなく苗から植え替える場合は販売されている苗ポットのままバケツに浸水させてから植え替えるようにするとしそを元気な状態で定植することができます。

簡単!しそプランターでの育て方10:注意点

害虫

Photo bymiiya

しそにつきやすい害虫はアブラムシやハダニ・ヨトウムシとなります。アブラムシは肥料が多過ぎると発生しやすく、ハダニは乾燥するとしその葉を食害します。ヨトウムシは蛾の幼虫で葉や茎を食い荒らします。適切な肥料と水やりを心掛けて、寒冷紗を被せて卵を生み付けられないような植え方をすることが害虫対策の基本です。水やりや剪定のときに害虫がついていないかを葉の表裏を確認しながら注意深く育ててあげましょう。

病気

しそはカビが原因のさび病や青枯れ病、アブラムシが媒介するモザイク病に注意してください。いずれの病気も一旦発病すると完治させることができないため、病気の原因を作らないことと、早期発見が大切です。さび病は赤さび状の、青枯れ病は元気な状態と萎れた状態を繰り返しながらゆっくりと枯れてしまいます。モザイク病は黄色い斑点がモザイク調に葉や茎に病変が見られます。過湿状態にしないことと、強い株を育てることが重要な対策ですので、害虫対策と同じように水やりと剪定、肥料などの栽培環境を整えてあげるように育てましょう。

栽培したしその美味しい食べ方1:ジュース

夏バテ予防におすすめ!


青しそジュースの作り方はまず、しその汚れをしっかりと洗ってから水気を軽く切ります。鍋に水を沸騰させてからしそを入れてから5分程茹でて、ザルに取って押さえながら漉して砂糖を加えます。弱火に掛けて砂糖が溶けたらクエン酸を入れて冷まして、消毒した容器に移して冷蔵庫に保存しておきましょう。

材料 (しそジュース2ℓ強分) 青しそ200g 水1.5ℓ 国産クエン酸(高純度)30g 国産甜菜糖(白)700g

詳しい作り方はクックパッドで!

青しそジュースは1度作ると長期間保存ができます。紹介したレシピは濃い目なので水や炭酸水でお好みの濃さに調節して楽しみましょう!

長期保存用の青しそジュースの作り方 by ニュークックスタイル 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが336万品
「長期保存用の青しそジュースの作り方」青じそがいっぱいあれば純国産のクエン酸で長期保存ができるしそジュース!青しそならではの高い栄養価と強い香りが魅力! 材料:青しそ、水、国産クエン酸(高純度)..

栽培したしその美味しい食べ方2:料理

さっぱりと美味しく!

家庭菜園で収穫したしそを洗って、豚こまを重ねてから塩こしょうを振ります。その上にチーズとしそを乗せてから巻いていき、片栗粉で固めて熱したフライパンでこんがり焼けば美味しい豚こまの大葉チーズ焼きの完成です!

材料 (1つ分) 豚コマ3〜4枚 大葉1/2枚 とろけるスライスチーズ1/3つ 塩こしょう適量 片栗粉小さじ1

詳しい作り方はクックパッドで!

しそは肉料理に不足しがちな栄養を補いながら食味でもしっかりと存在感を示してくれる野菜です。チーズとの相性も抜群によいので、たくさん作っていただきましょう!

チーズとろとろ!豚こまの大葉チーズ巻き by おいしいもの研究員 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが336万品
「チーズとろとろ!豚こまの大葉チーズ巻き」の作り方。チーズがトロトロ、大葉の風味も良くて、とっても美味しいです^^ 材料:豚コマ、大葉、とろけるスライスチーズ..

まとめ

しその植え方を覚えよう!

Photo by iyoupapa

しそはプランターや鉢植えで簡単に育てられる野菜です。日当たりなどの栽培環境を整えてあげると次々と新しい葉を繁らせてくれます。放任での植え方でも育ちますが、こまめな栽培管理を心掛けてあげると柔らかく美味しい大葉を収穫できます。収穫時期によってしそはさまざまな食べ方ができますので、剪定や間引きしたしそをいろいろな料理に使ってみてください。収穫したしその美味しい食べ方も紹介しましたので、栽培・収穫したしそで食卓を爽やかに彩ましょう!

野菜の栽培方法が気になる方はこちらもチェック!

当サイトではしその育て方講座!プランター栽培で種から立派に育てるコツを徹底解説!以外にも野菜の栽培方法が気になる方はこちらもチェックしてみてください!