はじめに
育て方のコツを解説!
インゲンは栽培を始める前につるあり・つるなしかの品種をよく確認してから栽培を始めなければなりません。それは栽培方法が品種によって異なるためです。支柱が必要かどうか、プランターや家庭菜園に種まきをするだけで栽培し始められるのかなど必要なものが変わります。
土づくりから収穫まで
土づくりから栽培時期・種まき・苗の植え付け・水やり・肥料・つるあり品種の場合の支柱への誘引と収穫までのコツをそれぞれに分けて解説します。コツを押さえてたくさんインゲンを収穫しましょう!
おすすめの食べ方も紹介!
インゲンはあっさりとした味わいの野菜です。自家製インゲンを美味しく食べられるおすすめの食べ方も紹介します。プランターや家庭菜園でたくさんインゲンを収穫して美味しくいただきましょう!
インゲンとは?
マメ科
インゲンはマメ科に分類される1年草です。豊富なタンパク質を含んでおり、世界中で貴重なタンパク源として食べられてきました。豆を食べるよりも若取りして鞘ごと調理することが多い野菜となります。
中央アメリカが原産
中央アメリカが原産と言われており、コロンブスがヨーロッパに持ち帰り、世界中に伝わりました。現在では品種改良が行われ、土地に合ったインゲンが栽培されています。
日本では江戸時代から
日本にはヨーロッパからシルクロードを経由して江戸時代に伝来したとされています。隠元と言う和尚さんが日本に伝えたことからインゲン豆と呼ばれるようになりました。また地方によって呼び名や呼び方がさまざまで、関西ではインゲン豆を藤豆、藤豆をインゲン豆、鞘ごと利用する場合は三度豆と呼ぶことがあります。
インゲンつるあり・つるなしの違いとは?
種まき・苗植え前に確認!
インゲン栽培を始める前にインゲンの種類・生長特性をしっかりと解説書や種袋の説明書を確認してから購入しましょう。つるあり・つるなしの違いによって支柱の有無など栽培方法が異なります。つるあり・つるなしのそれぞれのメリットとデメリットを紹介します。
つるあり種
つるあり種は大きくなるに従ってつるを伸ばしながら生長します。生育期間が長くなる・支柱を立てる必要があると言うデメリットがありますが、収穫量をプランターでも家庭菜園でもたくさん見込めるというメリットがあります。
つるなし種
つるなし種は家庭菜園やプランターに植え付けたらそのまま支柱を立てる必要がありません。そのためつるあり種よりも大きくならないことがデメリットと言えますが、収穫時期までが短く、手軽に育てられるということがメリットになります。
インゲンの育て方①時期
植え付け・種まき時期
インゲンを種まきする時期は霜の心配がなくなる4月頃が目安となります。暖地では3月から、寒冷地ではゴールデンウィーク明けの5月中旬頃を目安に種まき時期と覚えておきましょう。苗から植え付けたり、種まきから育苗して定植する場合は本葉が2枚になる時期を目安に植え付け・植え替えをしますので、5月から6月が栽培開始時期の目安となります。
収穫時期
収穫時期は種まきから約2ヶ月後からとなります。つるなし種は1つの株から収穫できる量があまりないため、最初に種まきした株が花を付けたら次の種まきをして栽培時期をずらす方法を取ると長期間収穫が望めます。つるあり種の場合はつるを伸ばすほど収穫量が増えますので、つるなし種と比べて1株でも長期間収穫可能です。
インゲンの育て方②土づくり
インゲン栽培に向いた土
インゲンは酸性土壌では上手く生育しません。家庭菜園でもプランター栽培でも土の酸度を苦土石灰を使い調整してから栽培を始めましょう。インゲンは過湿状態に弱いため、水捌けのよい状態になるように家庭菜園の場合は高畝にし、プランターの場合は鉢底石を必ず入れて水捌けのよい土壌になるようにしてください。また日当たりが採れる場所選びも大切です。
プランター栽培が手軽!
初心者はプランターを使用した栽培方法が収穫までの期間も短く、おすすめです。インゲンは他のマメ科植物と異なり、肥料を好みます。野菜用培養土の場合はそのまま植え付けてから肥料を後から与えるような育て方をするとよいでしょう。
インゲンの育て方③種まき
種まき時期
種まきする時期は霜が降りる心配のなくなる3月中旬から育てましょう。インゲンは寒さの残るうちに種まきすると発芽する確率が極端に下がってしまいます。早めに育てる場合は保温ができる場所で育苗ポットに植え付けて苗づくりをするように育ててください。
種まき方法
インゲンの種まきは直接プランターや露地にまく方法と育苗ポットに植え付ける方法の2種類があります。どちらの場合も直径5cm以上、深さ3cmの種まき穴を開けてから種同士が重ならないように種を置きます。1cmの余裕を残して覆土し、控えめな水やりをすれば種まきは完了です。1週間ほどで発芽します。水やりですが、他の植物のようにたっぷりと水やりをしてしまうと種が過湿になり、腐敗してしまいます。発芽したら状態のいい新芽だけを2本残して間引き、2本立ちに育てましょう。
種まきしたら
インゲンに限らず、マメ類の野菜を植え付けたときは鳥対策をしておきましょう。特に路地栽培の場合は発芽したところを目印に種を食べられてしまうおそれがあります。鳥対策としては種まきしたら寒冷紗をべたがけにして畝の端で固定しておくと鳥による食害を予防できますのでおすすめです。鳥以外にも新芽を狙ってくる害虫予防にも効果があります。
インゲンの育て方④苗植え
苗植えが手軽でおすすめ
インゲンを植え付ける時期が近づくとホームセンターや園芸店で育苗されたものが出回ります。初心者がつまづきがちな育苗段階まで終えているので、手軽に栽培を始められます。苗の選び方としては葉がしっかりとしており、病害虫によって葉に破れや変色のないものを選んでください。
苗植えの方法
苗を植え付ける方法はまず植え付け準備したプランターや露地に植え付け穴を開けます。ポットから苗を取り出し、苗を入れてから覆土します。いずれの場合も複数の苗を植えるときは株間を30cmは開けて植えるようにしてください。
つるあり種は
つるあり種は植え付けたときに支柱を立てておくようにしましょう。詳しいやり方は支柱の立て方の項目で解説します。
インゲンの育て方⑤水やり
プランターの水やり
インゲンをプランターで栽培するときの水やり方法はプランター表面の土が乾いたときを目安にプランターの底から水が流れ出るまでしっかりと水やりしてください。夕方から夜に水やりをするのは避けて、朝から昼の間に掛けて行うようにしましょう。
地植えの水やり
地植えの場合は基本的に植え付けたとき以外は水やり不要です。いい天気の日が続き、乾燥が目立つときだけ水やりをしましょう。このときも朝から昼に掛けての時間帯に水やりするようにしてください。
水やりのし過ぎに注意!
インゲンは水がなければ枯れるのはもちろんですが、水やりを多くすればいいと言うものでもありません。水やりのし過ぎは根腐れや病気の原因になってしまいます。こまめに土の乾き具合をチェックして適切な水やり頻度と土の水分量を保つようにしてください。
インゲンの育て方⑥肥料
肥料の時期
インゲンは植え付けのときに多く肥料を与えてしまうと育ちにくいのですが、生育時期に入ると定期的に肥料を与える必要があります。遅効性の肥料なら植え付けてから1ヶ月ごとに与え、化成肥料は2週間ごとを目安に追肥しましょう。
肥料の与え方
肥料の与え方は株元に直接ばらまくのではなく、株から少し離れた場所に置いてから軽く耕すように混ぜましょう。近くに肥料を置くと根が肥料焼けしてしまうおそれがあります。プランターであればプランターの縁に沿っておくようにすれば肥料焼けの心配はありません。
よく観察して肥料を与える
肥料を与えてからある程度の期間が経ったから追肥をするということは避けてください。草勢が強いときや肥料が多過ぎるとアブラムシなどが付きやすい環境を作ってしまいます。水やりにも言えることですが、インゲンの生育状態や土の様子を観察してから適切な量と頻度で肥料を与えるように注意しましょう。
インゲンの育て方⑦支柱立て
つるあり種は支柱に誘引しよう
つるあり種は本葉が4枚まで大きくなるとつるを伸ばし始めます。定植時にすでに本葉が出揃っていれば植え付けたときに支柱を立てておくとよいでしょう。基本的に1株に対して1本・2mの支柱を立てるか、複数植え付ける場合は家庭菜園かプランターの端に支柱を立ててからきゅうりネットを利用する支柱立てがおすすめです。
つるなし種は支柱不要
つるなし種は支柱を立てる必要はありませんが、生育する時期に梅雨があり、強い風雨に晒されるおそれがあります。株倒れを防ぐために株ごとに短めの支柱を立てて何箇所かビニールタイなどで固定しておくと安心です。
インゲンの育て方⑧収穫
収穫時期
インゲンの収穫時期は植え付けてから2ヶ月後が目安です。生長するにつれてインゲンは白い花を咲かせ、花後に食用となる鞘が膨らみ始めます。花が咲いたときには受粉は完了するようになっているので人工授粉は必要ありません。鞘全体がポコポコと豆がなっているのを確認したら収穫できます。つるなし種は収穫適期が2週間ほどとなりますので、収穫時期を逃さないようにしましょう。
収穫方法
インゲンの収穫方法は大きくなった鞘の付け根から清潔にしたハサミで切り取るように収穫してください。収穫に適した時期を逃すと食味が悪くなるばかりでなく、株に負担が掛かります。つるあり種は特に次回以降の収穫量に影響が出てしまうので、適期を逃さないように収穫を行いましょう。
つるなし種は
つるなし種は鞘の中の豆が大きくなり、固くなると株自体の生長が止まってしまいます。収穫適期がわかりずらいというときは少し早めの収穫を心掛けて、どれくらいの鞘の状態で収穫するとよいのかを覚えるようにしましょう。
インゲンの育て方注意点①育たないとき
肥料過多かも
葉や茎は伸びるのに鞘の成りが悪かったり、鞘ができても豆が入りにくかったりする場合があります。そんなときは肥料が多過ぎるのかもしれません。対処法としては根切りが挙げられます。根切りの方法は株から半径30cmほどの土をぐるりと1周スコップで突き刺すことで根の先端部分を切り落とし、肥料の効き過ぎを抑えます。根切りをしても効果が現れない場合は他の理由の可能性があります。
栽培方法を見直そう
肥料に問題がなさそうなときは水やりや水捌け、土壌の酸度が適正だったかなど栽培方法を一つずつ見直してみてください。一つずつ改善することで解決につながります。
インゲンの育て方注意点②病害虫
害虫
インゲンに付きやすい害虫はハダニやハモグリバエ、アブラムシなどです。いずれの害虫も食害を引き起こし、生育不良の原因となります。一度発生すると完全に取り除くことは難しいため、忌避剤として木酢酢や農薬で予防に努めましょう。特にアブラムシはモザイク病を媒介するため予防が大切です。
病気
インゲンには前述したアブラムシが媒介するモザイク病の他には炭そ病やサビ病が発生しやすい病気となります。多湿状態が原因になるので水やりのし過ぎや適切な株間を開けて植え付けるなどが基本的な対処・予防方法です。路地栽培にするときはポリマルチを敷くことも有効な手段となります。
インゲンおすすめの食べ方!
おすすめの食べ方①バターソテー
インゲンと言えば下茹でしてから調理するものと考えますが、こちらのレシピは下茹では不要となり、時短にもつながります。筋を取ったらにんにくと炒めて、バターとしょうゆを加えるだけの簡単調理でおすすめです。
材料 インゲン10本ほど 油小さじ1 ニンニク1片 バター小さじ1 濃口しょうゆ小さじ1
詳しい作り方はクックパッドで
収穫したてのインゲンをバターと醤油でさっと炒めて食べると食卓の主役に変わります。
おすすめの食べ方②胡麻和え
インゲンの食べ方の定番とも言える胡麻和えですが、こちらのレシピは基本の作り方からアレンジ方法まで紹介してくれています。インゲンの両端を切り落としたら下茹でして、混ぜた調味料と和えるだけで美味しい胡麻和えが完成します。冷凍してお弁当にもおすすめです。
材料 いんげん約200g ☆すりゴマ大さじ1~2 ☆薄口しょうゆ大さじ1と半 ☆砂糖大さじ1 いりゴマ(好みで)適量 塩(茹で用)適量
詳しい作り方はクックパッドで
食事の箸休めにも、工夫してお弁当の副菜としてもおすすめできるほっとする味のインゲンの胡麻和えを自分で栽培したインゲンから作ると思うとうれしくなりませんか?
まとめ
インゲンの育て方を覚えよう!
インゲンはつるあり・つるなしの品種があり、それぞれ栽培方法が異なります。つるありは支柱に誘引する手間がありますが、収穫量が多く、収穫時期も長いのでたくさんインゲンを作りたい人におすすめします。つるなしは支柱を立てる必要はありませんので、初心者がプランターや家庭菜園に種まきをして水やり・追肥をすれば早く収穫できます。こまめな世話を心掛けて家庭菜園やプランターで美味しいインゲンを収穫しましょう!
家庭菜園・栽培方法が気になる方はこちらもチェック!
当サイトでは【失敗しない】インゲンの育て方講座!栄養豊富なインゲンの栽培のコツをご紹介!以外にも家庭菜園での野菜の栽培方法に関する記事をたくさん掲載しています。気になる方はチェックしてみてください!

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