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【連載】ツーリングで高速は使わない?バイクの定額プランは高い?

ツーリングと高速道路の関係について考えました。近い将来、バイクの高速道路料金が乗用車の半額になるとの新聞報道。250ccのバイクは高速ツーリングに適しているのか?スペックから時速100キロのエンジン回転数を計算し、高速ツーリングが及ぼす影響についても模索。
2021年3月3日
hosokawa_taka
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目次

ツーリングで高速は使わない?はじめに

高速道路料金が乗用車の半額?

出典:ライター撮影

2021年2月22日発行の毎日新聞によると、国土交通省がバイクの高速料金を値下げする検討に入ったとのこと。これまでの「ツーリングプラン」では2~3日内で定額料金の設定でしたが、現在検討されているのは日帰り前提の定率割引です。ETC割引の一環ではあるものの、ツーリングで高速道路を多用する人にとっては朗報となりました。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。

定額のツーリングプランは使いづらい

これまでキャンペーン的に行われていたツーリングプランは定額制で、やや使いづらさがあったのもの事実。通行できる区間や期間に制限があり、ツーリングの計画によっては高速道路の料金が高い結果となることもありました。

しかし、期間限定から日帰りへ、定額から定率へ変わると、ツーリングの計画が立てやすくなります。区間の限定もないようですので、ツーリングでの行動範囲が一気に広がるのです。この先は対象区間じゃない…と嘆くこともありません。ツーリングは自由なバイク旅ですし。

公的機関からの情報がない新ツーリングプラン

フリー写真素材ぱくたそ

新聞で報道されたのだからかなり具体的なところまで話が進んでいるのでは?と思い、情報を探してみました。しかし、バイクの高速料金が乗用車の半額になることについて、公式機関から発された情報は見つけられません。同時に「高速道路渋滞時の路側走行可」とならないか期待したのですが…。

今はまだ運動の範囲内?世論を探っている段階?世論に弱いバイクは負ける?そんなことも心配。政治的な内容も含まれそうですので、ここでは詳細を省略します。

高速道路とツーリングの関係は?

高速道路はつまらないからツーリングで使わない、そういうバイク乗りは多いようです。はたしてそうでしょうか?XR250に乗り換えてからは高速道路を使わなくなりましたが、ゼファー750RSに乗っていた頃は頻繁に利用していました。

では本題!高速道路とツーリングの関係について語ります。高速道路はつまらないから使わない派?なお、この記事は2021年3月3日現在の私の心境をもとに作成しますことをご了承ください。

高速ツーリングも楽しいぞっ!


大型バイクでの高速ツーリングは快適

ツーリングで高速道路を利用するのはつまらないのか?私はバイクの車種によると考えます。現在私が乗っているXR250は低中回転域のトルク感を重視したエンジンを搭載していますので、高速道路を走行すると疲労を蓄積します。

しかし、かつて乗っていたゼファー750RSはエンジンに余裕があったので快適でした。一番の理由はお尻が痛くならなかったので休憩時間を少なくできたことなのですが、大型バイクはツーリングで距離を稼げるのです。

余裕のあるエンジンパワー

ゼファー750RSの理論上のエンジン回転数を計算すると、5速100キロで走行しても最大トルクを発生させるエンジン回転数の60%にしか達していません。3速で時速100キロまで速度を上げても87%です。

ゼファー750RSは速い大型バイクではありません。しかし、低いエンジン回転数で高速巡行できますので、疲労を蓄積しにくいのです。大型バイクのメリットは速さ?いえいえ、高速道路での余裕です。

メガスポーツは半端ない余裕

当時一緒にツーリングへ行っていた高校時代の同級生はCBR1100XXブラックバードに乗っていました。逆車フルパワーのキャブ車で、かなり気を付けていないと簡単に法定速度を超えてしまうモンスターマシンと同級生談。

私が必死についていっているにもかかわらず、高校時代の同級生はまったく疲れていませんでした。それは当然!同じ逆車であっても、ゼファー750RSとCBR1100XXブラックバードでは車格が違います。

高速ツーリングも楽しい

当時の私はツーリングで高速道路を利用するのが好きでした。高速道路はつまらない、そう思うことはありませんでした。一気に距離を稼げるのも魅力でしたが、高速道路を淡々と走っていると、ネイキッドバイクに乗っているにも関わらず、バハ1000でゴールを目指すレーサーのような気分を味わえたのです。

しかし、往路は高速道路を使わないで景色を楽しみました。行きも帰りも高速道路を利用すると土地の空気を感じられないからです。

高速道路定額ツーリングプランは不公平

XR250での高速ツーリング


XR250に乗り換えたあとも、何度か高速道路を利用してツーリングをしました。しかし、XR250はゼファー750RSより疲れやすく、休憩のタイミングもつかみにくかったので、一般道でツーリングへ行くようになったのです。

XR250の6速時速100キロのエンジン回転数を見ると、最大トルクを発生させるエンジン回転数に近いですね。体力自慢のバイク乗りなら問題ないのかもですが、非力な私には辛いのです。

250ccオフ車での定額ツーリングプランは高い

そう考えると、定額のツーリングプランは排気量に不公平があるような…。XR250は高速道路を利用しても距離を稼げないのです。林道や狭路を楽しむツーリングで高速道路を利用しようとすると、元がとれなくなる可能性があります。

しかし、今回の高速道路料金が半額になるツーリングプランは短距離利用でも活用できそう。定額プランと違い、走行した分だけ割引を受けられるからです。いやいや、その前にXR250へETC車載器をつけるのが先ですが…。

250cc最速バイクなら定額ツーリングプランもメリットあり

では、定額プランで元がとれる250ccバイクは…ありました。2020年9月のマイナーチェンジで250cc最速バイクとなったCBR250RRです。6速時速100キロのエンジン回転数を確認すると、大型バイクほどではないものの、XR250とは比較にならないほど余裕があります。

理論上のエンジン回転数に過ぎませんが、CBR250RRなら高速道路をつまらないと思うこともなく、疲れるからと敬遠することもなくなるでしょう。

250ccバイクでのツーリングも想定した新ツーリングプラン

今回の高速道路料金半額ツーリングプランは人気の250ccバイクを視野に入れた印象を受けます。250ccのバイクは幅広い層に人気があり、販売台数も多いので、より多くのバイク乗りが恩恵を受けられる仕組み。

多くの人が動けば多くのお金が動き、多くのお金が動けば大きく景気が動く、そんな効果ももちろん想定されているはずです。乗用車の半額となれば高い印象は薄れますし、少し距離を稼ごうかなぁという気になれます。

ツーリングで高速は使わない?まとめ

今日のレジャーブームは10年前の経済背策?

Photo by kayakaya

妻に「バイクの高速道路料金がETCで乗用車の半額になるプランが出るんやって!」と話すと「高速道路無料化の話はどうなったんやろうねぇ」とのこと。私と妻がお付き合いを始めたのは高速道路無料化に向けての実験が行われていた頃。ちゃっかりあやかって、遠くまでドライブへ行った記憶がよみがえります。

そういえば、キャンプや車中泊でドライブ旅行をするスタイルが注目され始めたのもこの頃からです。それまでは今ほどキャンプ場に人は集まっていませんでした。

250ccバイクの人気はさらに高まる?

バイクの高速道路利用料金が乗用車の半額になれば、経済性が高い125ccに乗っていたバイク乗りが250ccに乗り換えるかもです。250ccのバイクが増えると税収が増えますし、より広範囲に経済効果が行きわたります。アセアン諸国のバイク市場は超125ccのバイクに人気が移り始めていますし…。

その経済効果がいつ現れるのかは推し量れません。私たちバイク乗りにできることは神の見えざる手に誘われての経済活動のみ。

観光の掘り起こしをしてきたバイク乗り

出典:ライター撮影

だったら徹底的に取り組みましょうよ!例えば、環境性能の高いバイクを買えば乗用車のように自動車税などが割引されるとか、駅前の駐輪場に250ccのバイクを預けられるよう整備するとか…。

私たちが高校生時代に受けた弾圧、いわゆる三ナイ運動の影響が今も根強く残っているからか、バイクはこれまで経済効果の対象にされていませんでした。しかし、バイク乗りが観光の掘り起こしをしてきた事実をもっと認めてほしいですよね。

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