バイクのミラーを調整する:はじめに
バイクのミラーはよく見えている?
妻の原付ビーノはミラーが乗車位置から近く、角度の調整範囲が狭い印象を受けます。そういえば、かつて乗っていたゼファー750RSに取り付けられていた社外品のミラーもステーは短くて見づらいものでした。
現在私が乗っているXR250はタカツ製作所の可倒式ミラーに変えていますので、後方視界は良好です。どうも!暮らし~のでライターをしておりますhosokawa_takaです。
ミラーの新保安基準
アマゾンや楽天で原付ビーノ用のミラーを物色していると「このミラーって見え方はどうなん?」そう思わざるを得ない商品も人気上位に入っています。
これって規制緩和の一環?そう思いながら商品をチェックしていると、まれに「新保安基準」や「新保安基準不適合」という文言を記載しているショップがありました。安全を確保するための部品ですので保安基準があって当然ですよね。
見え方や角度調整、緩み対策は?
250ccを超えるバイクはミラーの保安器基準をクリアしていなければ車検を通せません。実は私、ミラーの保安基準が新しくなっていることはもちろん、ミラーに保安基準が設けられていることすら知りませんでした。
では本題!ここではバイクのミラーについて語ります。見え方や角度調整、緩み対策についても一緒に考えてくださいね。なお、この記事は2021年2月24日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
バイクのミラーの見え方
ミラーの見え方調整:私の場合
私はバイクの右ミラーを自分の腕が少しだけ映る見え方に調整しています。バイクに乗っていると自動車が右から覆いかぶさるように追い越してくることがありますので、右後方を広く見えるようにして死角を減らしたいからです。
私のタカツ製作所のミラーは鏡面が純正ミラーより前方位置にありますので、かなりの範囲を確認できます。
右と左で見え方を変えている
バイクの左ミラーは後方をメインに映せるような見え方にしています。ミラーに私の腕が映っている面積は左ミラーのほうが多いですね。左ミラーを後方メインで確認できるようにしているのは追い越し完了のタイミングをつかみやすくするため。
もちろん目視確認も行いますが、左ミラーに追い越した車両が映った時点で十分な車間距離を開けられているように調整しています。
ミラーの見え方調整はバイク乗りによって違う
私はバイクで追い越しする機会は少ないほう。XR250は高速道路での追い越しに余裕がないバイクですし、一般道でも追い越しの作業が面倒ですので、先行車が遅くても追従しています。XR250は背の高いバイクですので目視確認もしやすいので、左ミラーへの依存度は低めです。
ミラーの見え方をどう調整するのか?は人によって違うかもです。左右は目視メインで後方はミラーというバイク乗りもいるのではないでしょうか。
バイクのミラーの角度
ステーの角度は進行方向に直角が見えやすい
ミラーの角度にはある程度のこだわりがあるものの、ステーの角度にはこだわったことがありません。見えやすくて不格好でなければいいや!そんなスタンスです。
しかし、ミラーのステーの角度にこだわる人が多いのか?ステーの角度をどう調節したらいいのかわからない人がいるのか?思いのほかステーの角度に関する情報は多いですね。
ミラーのステーによっては直角にできない
ミラーのステーは進行方向と直角になるように調整すると、ハンドル周りの雰囲気が引き締まります。より広い範囲を写せるようにもなりますので、安全性も高められます。
私のXR250に取り付けられているタカツ製作所製の可倒式ミラーはこれができません。スタンディングフォームでミラーが干渉しないように、ステーが一直線になっていないからです。
可倒式ミラーは便利
タカツ製作所製の可倒式ミラーはXLR250R時代から愛用しています。純正ミラーと変わらない範囲を写せるのですが、やや遠い印象はぬぐえません。ではなぜタカツ製作所製の可倒式ミラーを使っているのか?
それは狭い駐輪場でも駐車しやすいから。私のXR250は集合住宅の駐車場に自動車と並べて駐車しているので、ミラーを折りたたまないとバイクを駐車できないのです。
バイクのミラーの緩み対策
頻繁に緩みが発生するものではないけれど…
XR250に乗り始めて1年ほどは折りたためない純正ミラーのままでした。その頃は実家の軒下に駐車していたのですが、駐車の度に左ミラーのネジを緩め、出発の度に角度を調節していたのです。
当然その作業は面倒で、締め込みナットを適当な位置に合わせてステーを回して固定していました。しかしそれでは左ミラーが走行中に緩みが生じることが多かったのです。
緩み対策は点検と増し締め
ミラーに緩みが生じるのはとても煩わしいですね。後方確認ができないだけでなく、左ミラーが緩むと腕との距離が近くなり、気になって仕方ありません。走行中にステーを固定するのも危険ですし。
ですので、私はツールバッグからオープンレンチの14mmを取り出しやすいように収納していました。しかしそれも面倒で、XLR250R時代から慣れ親しんだ可倒式ミラーに交換することになったのです。
鏡面の緩み対策ができないミラーもある
バイクのミラーは鏡面も微調整ができるようになっています。XR250の純正ミラーやタカツ製作所の可動式ミラーはボールジョイントで角度を調節できる仕組みです。ボールジョイントを締め込んでおるネジを締めると硬くなり、緩めると柔らかくなります。
しかし妻の原付ビーノはそれができず、あまり動かさないためか、調節しようとすると渋さを感じます。
バイクのミラーを調整する:まとめ
新保安基準をもっと浸透させないと…
原付バイクのミラーは造りが簡素で「具合が悪かったら交換してね」と言わんがばかり。しかし、原付バイクに乗る人で新保安基準を気にしている人はどれだけいるでしょう。免許の更新時でも法律の改正は大ざっぱにしか説明していません。
「ビーノのミラーを可倒式に交換する?」妻にそういうと「いらんでぇ、どうせそんなに見てないし」とのこと。いやいや、ミラーでの後方確認はしっかりしましょうよ。
ミラーを交換するなら年式を確認して
ミラーの保安基準は2007年1月1日以降に生産されたバイクや2005年1月1日以降に型式認定を受けたバイクは新基準になっているとのこと。
2006年12月31日以前に製造されたバイクで、2004年12月31日以前に型式認定を受けたバイクは鏡面の規定がありません。タナックスの公式ホームページがもっとも分かりやすく解説しています。国土交通省の資料は表現が難しくて理解しにくいので参考程度に見てみましょう。
新保安基準を知らなかった私
ミラーの保安基準が変わったのを知らなかった私。長年バイクに乗りながらそんなこともチェックできていないなんて。大いに反省しなければなりません。
そういえば、2012年から右折の矢印信号では交差点内のUターンがOKになったとのこと。これも最近まで知りませんでした。法律は現状に合わせて改正されるものです。行政は「免許を持っているのだから知っていて当然でしょ?」という姿勢ですので、私たちがしっかりと確認しなければなりません。
バイクが気になる人はこちらをチェック!
いやいや、これでは私が法改正を知らなかったのは行政の責任だ!といっているようなもの。ミラーの保安基準を知らなかった私は大いに反省する必要があります。他にも私が知らない改正箇所があるのでは?ベテランライダー気取りで記事を書いている場合ではありません。
といいつつも、バイクやツーリングについて私の心境を語ったこれまでの連載記事もチェックしてください。そろそろインジェクション車に乗りたいです。
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出典:ライター撮影