検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

日本百名山の一つ!「武奈ヶ岳」特集!難易度別のコースや必要な持ち物をご紹介!

武奈ヶ岳は滋賀県大津市にある、比良山地の主峰で、標高は1214.4mある日本二百名山の一つ。また近畿百名山の一つです。比良山系は琵琶湖西岸に南北に25km続く連山です。武奈ヶ岳は京阪神の自然愛好家には広く知られ、全国的にも有名な山で、展望も良い山です。
更新: 2021年4月16日
おわっシー
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

武奈ヶ岳とは

比良山系は琵琶湖西岸に南北に25 km 続く連山で、その中の最高峰が紹介する武奈ヶ岳です。名の由来は豊かなブナ林からと言われ、山腹ではブナやミズナラなどの自然林が綺麗。ですが、現在はリフトやロープウェイが廃止された為、武奈ヶ岳山頂への往復時間が長くなり、登山初心者の難易度も上がりました。

武奈ヶ岳登山・コースアドバイス

比良山系は落石が多く慎重な行動が必要です、特に金糞峠への正面谷は事故も発生し、難易度も高く中級レベル向きです。西南稜へは夏冬を問いませんが、ベニドウダンの咲く気温の安定する初夏がベスト、登山前には持ち物確認をおすすめします。

武奈ヶ岳登山・御殿山コース(初心者向)

坊村から入山するコースは、京都方面の登山者から人気があるコースで、初めから急な坂を行く登山になります。最寄駅の出町柳駅から出る京都バス利用すれば、登山口の坊村に約1時間10分で到着できアクセスは抜群な上、山頂への往復も4時間5分で、初心者向けの「日帰り登山」におすすめです。

武奈ヶ岳登山・【初心者向けコース概要】

登山初心者向けのこのコースは、標高1172mの山頂まで、往復の登山時間が4時間5分、しかも体力・技術難易度とも2なので、日帰り登山ができますが、登山の装備品は必須です。登山経験や、地図の読み取りができれば尚良いでしょう。

POINT初心者向け御殿山登山コース

  • 坊村バス停(304m)→わさび峠(1052m) 時間120分
  • わさび峠(1052m)→武奈ヶ岳山頂(1214m) 時間40 分
  • 武奈ヶ岳山頂(1214m)→わさび峠(1052m)  時間30分
  • わさび峠(1052m)→坊村バス停(304m)  時間90分

武奈ヶ岳登山・【登山口へのアクセスと装備品】

武奈ヶ岳は日帰り登山できますが、ハイキングと同じ考えでは危険です。装備品や持ち物はしっかり確認しましょう。ウエアは季節に応じて選び、足元をしっかり保護する登山靴は必須。水分補給の水筒も必須の持ち物、急な雨に見舞われた時用のカッパや、頭の保護に帽子も必須の持ち物となります。

葛川市民センター駐車場

  • 住所
    〒520-0475
    滋賀県大津市葛川坊村町
  • 電話番号
    077-599-2001
  • アクセス
    自動車・大阪方面:阪神高速13号東大阪線〜阪神高速11号池田線〜名神高速道路〜京都東IC〜国道367号線〜国道161号線〜国道477号線〜坊村(約96KM)
    電車・高速バス:大阪駅(JR特急バスサン...
  • 駐車場
    あり
    無料

武奈ヶ岳登山・【明王院~登山道】に入る

明王院を過ぎて橋を渡った奥に設置している「坊村からの登山口」から入山。道は次第次第にに急な登り坂となって、周りを高い木がまるで登山客を覆い隠すように、立ち並んでいる林の中の曲がりくねった道を歩いていきます。

森林の中を続く道は、ルート分岐の看板も設置され、登山の初心者やハイキング客にも簡単に分かり安く安心です。しばらく行けば次第に山道に変わり、光の射さないブナ林の中を進み、御殿山に到着すると視界も開け、わさび峠が絶景となって間近に迫ります。

武奈ヶ岳登山・【御殿山~わさび峠】

御殿山を出発し到着したワサビ峠には、分岐点を示す目印が設置しており、中級登山者は勿論の事、初心者やハイキング客でも進路を間違うことはないでしょう。稜線までの登山道には草が生い茂っているため、草の間から小動物が姿も見えるかもしれません。

そのまま歩いて行けば稜線に出て、見晴らしは一気に良くなって目の前に山頂が見えて来ます。晴れた日のは稜線もくっきりと見え、空の青さと緑の光景が素晴らしいロケーションで、ここまで上がってきた疲れが吹き飛ぶ感じです。
 

武奈ヶ岳登山・【山頂で休憩~下山】


武奈ヶ岳の山頂の青い澄み渡った空や、見下ろせば琵琶湖に湖面が輝きを見せまさに絶景そのもの、遠く北アルプスの山々や御嶽山などの絶景も見渡すことが出来ます。山頂付近の点在している岩に腰をおろし、お昼ご飯を頂いて下山しましょう。

お昼ご飯の後は、下山にかかります。山頂を出た後は、小山の岳分岐から イブルキのコバ、八雲ヶ原、北比良峠、大山口を経てイン谷口バス停まで下ります。武奈ヶ岳山頂から。イン谷口のバス停までの所要時間は約2時間40分です。

武奈ヶ岳登山・イン谷口コース(中級向)

武奈ヶ岳登山・【正面谷~旧山上駅広場】(難易度高)

登山届けを提出後、改めて持ち物をチェックし、金糞峠につながる左俣の正面谷を進みます。途中の大山口で左岸に渡り、そのまま直進して行きますが、そのまま正面谷方向には進まず谷を渡ってダケ道に入りましょう。

いよいよ中級者向けの、ダケ道コースの始まりです。谷間から山腹を登り、シャクナゲが見えた辺りから道は尾根沿いの道へと変わり、北比良峠のガレ場を見ながら歩いていくと「旧山上駅広場」に到着します。

 

武奈ヶ岳登山・【難易度高の中級向コース概要】

POINT武奈ヶ岳登山中級向けチェックポイント

  • JR比良駅→イン谷口(1時間)
  • イン谷口→大山口(25分)
  • 大山口→北比良峠(1時間50分)
  • 北比良峠→八雲ヶ原(15分)
  • 八雲ヶ原→コヤマノ岳分岐(1時間)
  • コヤマノ岳分岐→武奈ヶ岳(20分)
  • 武奈ヶ岳→コヤマノ岳分岐(15分)
  • コヤマノ岳分岐→八雲ヶ原(40分)
  • 八雲ヶ原→北比良峠(20分)
  • 北比良峠→大山口(1時間30分)
  • 大山口→イン谷口(20分)到着

武奈ヶ岳登山・【イン谷口コースへのアクセス】

登山口へのアクセスは、大阪駅からJRを使って最寄り駅の比良駅に到着し、正面谷登山口からの入山するコースです。このコースは駐車場の利用も便利で、マイカーで入山するハイキング客も多い、総時間8時間に及ぶ中級向けの登山コースになります。

正面谷管理事務所

  • 住所
    〒520-0503
    滋賀県大津市北北比良
  • アクセス
    電車
    新大阪駅〜JR東海道本線新快速〜京都駅乗り換〜湖西線〜比良駅到着(約40分)
    シーズン中は、大阪駅〜新快速58分で比良駅到着マイカー:湖西道路比良IC下車、左折山手方面・正面谷管理事務所
  • 駐車場
    あり
    正面谷管理事務所付近に駐車
    平リフト乗り場のイン谷口に無料駐車場有り

武奈ヶ岳登山・【八雲ヶ原~コヤマノ岳】

八雲ヶ原に下り、スキー場跡を通りイブルキノコバへと進み、その後沢沿いに進みガレ地を注意しながら登ります。ブナの樹林に入ると、やがてコヤマノ岳への分岐に出合うので、その後は少し下がってから急な斜面を登ると、一気に見晴らしが良くなり稜線に出ます。

 

武奈ヶ岳登山・【山頂は360度の絶景】

武奈ヶ岳の山頂には360度の展望が開け、天気の良い日は、滋賀を代表する比良の山々や、北山などを一望できまさに絶景です。この山頂からそのまま北稜を行けば朽木方面への縦走も可能で、天気の良い日はそのコースでの下山もおすすめできます。

武奈ヶ岳登山・【武奈ヶ岳頂上〜イン谷口】

山頂からはコヤマノ岳分岐まで戻り、右の道を取って杉林の中を歩き、八雲が原分岐まで下ります。ここからはコヤマノ岳には行かず、ササ原の道を下りて下山していきますが、この辺りでは時折途小動物に遭う機会もあって楽しみです。

ユーエンコースの登山道が深く削られた場所を通り、旧比良スキー場の上部に出て、ゲレンデ内を歩き八雲が原に下っていくことになります。ここからは旧山上駅に戻り、往路で通ってきたダケ道を下りれば、イン谷口の駐車場に戻ります。


 

下山は温泉へと向かうコースも

温泉に向かう場合は、山頂から北比良峠を経て、そのまま大山口に向かわず、前山方面へといくつもの沢や、ガレ場を下りながら下りて行きます。途中で通る八雲ヶ原湿原はそのまま通過し、琵琶湖湖面を望みながら下りれば待望の温泉「比良トピア」へ到着です。

武奈ヶ岳登山・ガレ場や沢道コース(中上級者向)

 

これから紹介する中上級者向けコースでは、ルートの途中で沢の中を進まないと行けないようなガレ場や、登山ルートが途切れて不明瞭になった場所が出てきますが、登山者にとって登りがいがあるコースとなっています。
コースは沢沿いの道で、途中には橋も無いような場所も何か所もあり、増水時期は大変注意が必要です。また分かりにくいコースであると同時に、滑りやすいコースでもあるので登山する前に十分な準備と確認をしておきましょう。


武奈ヶ岳登山・【ガレ場・鎖場・沢道を行く】7時間コース概要

イン谷口の駐車場から大山口分岐に着くまでは、整備されていてハイキングに丁度いい登山道の為、気温が低く感じられ爽やかな雰囲気が味わえます。大山口分岐を左に進めば青ガレ・金糞峠方面に、右は北比良峠へと続くので、左側の青ガレ方面へと歩きましょう。

POINT中上級者向け|ガレ場や鎖場・沢道を楽しむ7時間コースガイド

  • イン谷口 →大山口(25分)
  • 大山口→金糞峠(90分)
  • 金糞峠→中峠(50分)
  • 中峠→ワサビ峠(30分)
  • ワサビ峠→山頂(15分)
  • 山頂→コヤマノ分岐(15分)
  • コヤマノ分岐→イブルキノコバ(45分)
  • イブルキノコバ→八雲ヒュッテ(15分)
  • 八雲ヒュッテ→北比良峠(30分)
  • 北比良峠→カモシカ台(30分)
  • カモシカ台→大山口(30分)
  • 大山口→イン谷口(20分)

武奈ヶ岳登山・【大山口分岐〜八雲ヶ原分岐】

大山口分岐を通過し、先にある水場を越えると、道はやがてゆるい林の中へと入ります。 森の中は日陰の為気温も低く、歩いていても気持ちが良く、沢の水音で気分は爽快・リフレッシュ感を感じながら、途中のガレ場を登りきれば青ガレに到着です。

青ガレを通過し中峠に着くまでは分かりにくく、ガレ場も続きます。急な坂を登り金糞峠に着いたあと、一度 高度を下げて進んで行き、八雲ヶ原の分岐を中峠・大橋方面へと、また続く細い丸太橋を渡った後の分岐は、中峠・ワサビ峠方面へと進んで行きます。
 

武奈ヶ岳登山・【樹林帯~わさび平~山頂へ】

沢を渡った次に来る分岐を直進し、さらに樹林帯の中の岩場を歩きます。途中で道幅の狭い斜面を登りきり、そのまま巨木の中を歩けば中峠に到着します。中峠からは少し下って、ワサビ平を通り沢を渡り森の中を進んで行きます。

ワサビ峠から先は明るい尾根道で、視界が開け展望も良く、進行方向には小南陵の尾根が続き、天気が良い日には蓬莱山が見え絶景が拝めます。最後の急勾配の坂を上れば山頂に到着します。山頂からは登山道は下り坂が続く為、足元に注意する事をおすすめします。
 

武奈ヶ岳登山・【イブルキノコバ~比良峠】

コヤマの分岐からは、イブルキノコバ方面へと進行します。この先で出会うロープ付きの登山道は慎重に渡りましょう。そのまま沢沿いを進んで行き、平らな木の橋を渡ればイブルキノコバに到着します。

八雲ヶ原の湿原は、落ち着いた雰囲気を漂わせています。湿原には木道が設けられ歩きやすくなっていますが、傷んでいる箇所もあるため、足元への十分な注意をおすすめします。湿原の先の分岐を比良峠方面にとれば比良峠に到着です。
 

武奈ヶ岳登山・【北比良峠~カモシカ台~大山口分岐】

イブルキノコバ・北比良峠間は分岐点も多くあり、 道に迷いやすく注意しましょう。北比良峠から先は平坦で歩きやすいですが、 やや道幅が狭いのが難点ですが、この辺りは危険な箇所も無いため安心。

北比良峠よりの中間地点辺りからカモシカ台を通過し、そのまま下っていくと沢に合流します。その先は登りルートで見た大山口分岐に到着しますので、そこから先は往路と同じルートを通って下山しましょう。
 

武奈ヶ岳登山・八ツ淵の滝コース(上級者向け)

八ツ淵の滝〜山頂登山コース概要

このコースは沢を行くため渡渉のポイントが多く、途中には鎖場もあるような武奈ヶ岳登山の上級者向けのルートです。途中には、危険箇所が存在し、滑落の恐れなどもあるので十分注意しましょう。

POINT八淵の滝〜山頂コース概要

  • ガリバー旅行村(480m)→大摺鉢(580m) 歩行40分
  • 大摺鉢(580m)→八雲ヶ原(910m)  歩行1時間50分
  • 八雲ヶ原(910m) →イブルギのコバ(940m) 歩行20分
  • イブルギのコバ(940m) →武奈ヶ岳山頂(1214m) 歩行50分
  • 武奈ヶ岳山頂(1214m)→細川越(1000m) 歩行30分
  • 細川越(1000m)→広谷の分岐(930m) 歩行30分
  • 広谷の分岐(930m)→大摺鉢(580m) 歩行1時間
  • 大摺鉢(580m) →ガリバー青少年旅行村(480m) 歩行30分

武奈ヶ岳登山・イン谷口へのアクセス

日本の滝百選に選定されている八ツ淵の滝より、八雲ヶ原を経て武奈ヶ岳に至る変化に富んだコース、ガリバー青少年旅行村より上がり八ツ淵の滝にと向かって歩きます。なお八ツ淵の滝とは、八つの滝群の総称です。

武奈ヶ岳イン谷口駐車場

  • 住所
    〒520-0511
    滋賀県大津市南比良
  • 駐車場
    あり
    無料:釈迦岳方面なら最適(ただしトイレは無し)・バスの回転場所有り注意。
    駐車台数8台
    八雲ヶ原方面にはトイレあり(少し遠い)
  • アクセス
    マイカー:【大阪から】阪神高速13号東大阪線 ー 阪神高速11号池田線 ー 名神高速道路 ー 京都東IC ー 国道161号ー イン谷口駐車場
    電車・高速バスの場合:大阪(JR 京都線快速・米原行)ー...

武奈ヶ岳登山・【ガリバー旅行村~八ツ淵の滝群】


最初の滝が魚止めの滝で、その後障子の滝、唐戸の滝と続きます。この最初の滝群付近では、滑りやすく危険のため十分注意しましょう。大摺鉢は滝群の中心となる滝の名で、この先の危険箇所には、鎖や梯子や杭などを設置して事故防止に努めています。
 

武奈ヶ岳登山・【滝群を過ぎ尾根へ】

進路を左に行けば 5番目の滝、小摺鉢に出ます。そのすぐ先には屏風を立てたような壁から流れ落ちる屏風の滝があります。足元に注意しながら進み、徒渉しながら右手に回ると、滝群のハイライトの落差50m程の貴船の滝が目の前に現れます。

少し離れた場所に最後の、滝七遍返しの滝があり、そこに至るまでは沢は傾斜が緩やかとなって、水の流れと花崗岩の取り合わせが美しい光景です。しばらく歩くとオガサカ道の標識があり、そこより沢沿いに200m行けば、幻の滝が見える尾根に取り付くことができます。
 

武奈ヶ岳登山・【八雲ヶ原からイブルギノコバ】


冬以外の時期では樹木が邪魔して滝の音は聞こえるのみで、滝の姿はを見る事はできません。スキー場の跡地横を出て少し下がれば八雲が原に到着です。標識に従いスキー場跡地から森に入り、そのままなだらかな道をしばらく進めば、三つの道が出会うイブルギノコバに到着します。

武奈ヶ岳登山・【武奈ヶ岳の鞍部~八渕の滝】

ここから沢沿いの道を暫く登りコヤマノ岳と武奈ヶ岳の鞍部に出て、笹に覆われた斜面を一踏ん張り登れば、武奈ケ岳山頂に到着します。下山は武奈ヶ岳北陵を下り細川越に達し、そこで右に折れて八ツ淵の滝の源頭の広谷を下ります。

武奈ヶ岳登山・【広谷分岐~大擂鉢~旅行村】

広谷の分岐では踏み跡があって分かりにくく、道は尾根を乗り越した後、山腹を巻きながら歩きます。 ミズナラやカエデなどの自然林が美しい光景を見ながら、ワサビ谷を出て少し下がると大摺鉢に到着し、旅行村へのハイキング道を戻り武奈ヶ岳登山は終わりです。 
 

まとめ

登山口へのアクセスは、京都から滋賀に自転車で抜けるルートが4つあります。一つは「逢坂越」と呼ばれており、旧東海道の比較的緩やかな坂道を自転車で行くルートです。大津市内にお住まいの方なら登山口まで自転車で行けるのでおすすめです。

登山に興味がある方は次の記事もどうぞ

山登りに興味が湧いて来た方は、次に紹介する記事も読んで見ては如何でしょう。