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北八ヶ岳で日帰り登山を満喫!ハイキングコースから登山コースまで一挙ご紹介!

八ヶ岳連峰の北に位置する北八ヶ岳は、都心からのアクセスのよさと初心者にもやさしい山容とで、人気の山です。ハイキングやトレッキングなど、一年を通して違った楽しみ方ができる北八ヶ岳を、より身近に楽しむための日帰りコースをご紹介します。
更新: 2021年2月1日
usamimi
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出典:https://pixabay.com/photos/mountain-mountain-climbing-japan-4021283/#content

八ヶ岳の北に位置する北八ヶ岳は、連峰の夏沢峠を堺として長野県に位置する峰々を指します。都心からもアクセスしやすく、標高も高すぎず全体になだらかな山容の北八ヶ岳は、初心者でも登山を楽しめるコースが多々あります。
北八ヶ岳を日帰りで散策できるルートと魅力をご紹介します。

北八ヶ岳の魅力

出典:https://pixabay.com/photos/yatsugatake-mt-fuji-kurumayama-kogen-3620922/#content

八ヶ岳連峰は長野県、山梨県の南北を約30km、東西15kmにおよぶ山岳高原地帯で、長い裾野が魅力的です。主峰は標高2,899mの赤岳で、かつて赤岳大神とも呼ばれて人々から崇められていました。夏沢峠を堺として南側を南八ヶ岳、北側を北八ヶ岳と呼ばれています。

北八ヶ岳の山容

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南八ヶ岳は、赤岳を中心として横岳、阿弥陀岳、硫黄岳、権現岳など荒々しい岩稜帯中心であるのに対して、北八ヶ岳は苔むした原生林の中を行くなだらかな山道が特徴です。南と北の対照的な姿は八ヶ岳のそれぞれの特徴また魅力として、多くの人が散策に訪れています。

神秘的な苔の森

出典:https://unsplash.com/photos/i9U4txfJY6k

苔は、北八ヶ岳で是非みておきたい景色の一つです。北八ヶ岳ではおよそ500種類にも及ぶ苔に覆われた森の散策を楽しめます。周りの森には特徴や名前があり、生息する苔も多岐に渡ることが魅力です。神秘的な森林浴に多くの人が癒しを求めて訪れています。

季節ごとに美しい北八ヶ岳の池

出典:https://www.pexels.com/photo/orange-leafed-trees-near-lake-2929021/

北八ヶ岳には、たくさんの池や沼が点在していることでも知られています。「お池めぐり」は一年を通して多くの登山客に親しまれています。ロープウェイでアクセスすれば、日帰りでも散策を楽しめるルートがいくつもあるので、天候や体力に合わせてアレンジすることができます。

初心者にも安心

出典:https://pixabay.com/photos/tie-shoes-shoe-lace-shoe-sole-3082/#content

北八ヶ岳は、蓼科山や横岳など標高2,000m台の山々で構成されており、たくさんの苔や美しい池、針葉樹林に囲まれたなだらかな山容となっています。季節によって違った景色は美しく、都心では忘れがちな自然の魅力を感じられます。散策をゆったりと楽しみましょう。

北八ヶ岳へのアクセス

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北八ヶ岳は、都心からアクセスしやすいことでも人気です。JR茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイ駅への路線バスが運行しています。ロープウェイを利用して、標高2,237mにあるロープウェイ山頂駅を起点とし、初心者にも優しい様々なコースを選択して散策できます。

日帰りOK!北八ヶ岳おすすめ登山ルート1:北横岳

Photo by 雷太

北横岳は標高2,480mの山で、山頂が二つあります。南峰は標高2,472m、北峰が標高2,480mです。ロープウェイでアクセスすることができ、山頂まで標高差250mの山道であることから、登山初心者でも無理のない範囲で登ることができます。


北横岳登山ルートの特徴

Photo by 雷太

山頂に向かう山道では、八ヶ岳の火山活動によってできた自然の溶岩台地である坪庭が見渡せます。途中、通年営業の北横岳ヒュッテで休憩することも可能です。(要予約)ヒュッテ近くの七ツ池では、自然保護区域以外の二つの池を見ることができます。

おすすめコース

ロープウェイ山頂駅→(60分)→北横岳ヒュッテ→(5分)→七ツ池→(5分)→北横岳ヒュッテ→(10分)→北横岳

北八ヶ岳ロープウェイを利用した、初心者や家族連れに最適の比較的短めのコースです。ロープウェイ山頂駅からは遊歩道が整備されていて、初心者にとっても全体的に歩きやすい山道です。山頂駅で下車後、溶岩台地の景観を楽しめる坪庭と七ツ池を通り、山頂へ向かいます。

日帰りOK!北八ヶ岳おすすめ登山ルート2:蓼科山

北八ヶ岳の北端にある蓼科山は、百名山にも選ばれる名山の一つです。その美しい山容を形容して諏訪富士とも呼ばれています。標高2,531mの登山道にはゴツゴツとした岩や石が多く傾斜もありますが、初心者にもアクセスしやすいコースもありますので安心です。

蓼科山登山道の特徴

蓼科山では七合目登山口から登っていくルートが初心者にもアクセスしやすい山道です。ゆっくりと確実に歩みを進めましょう。登りきった山頂では北横岳をはじめ南八ヶ岳、南アルプスや浅間連山などを360°に望める絶景が待っています。

おすすめコース

七合目登山口→(1時間10分)→蓼科山荘→(40分)→蓼科山→(20分)→将軍平→(50分)→七合目登山口

蓼科山を最短で登るルートです。地元では小中学生が学校登山で登っているコースで、登山道はよく整備されているので初心者にも快適です。七合目登山口から鳥居をくぐればスタートです。ここで馬が引き返すことでその名がついた馬返しを堺に勾配に入ります。ゆっくり進みましょう。

将軍平から急な岩場を登りきると、山頂に到着です。夜は澄み切った空気と、満点の星空が見えることでも知られています。朝都心を出発して、日帰りで本格的な登山と雄大な景色を堪能できることから、休日には多くの人が利用する登山ルートです。

日帰りOK!北八ヶ岳おすすめ登山ルート3:白駒池

Photo by BONGURI

北八ヶ岳のふもとの八千穂高原にある白駒池は、標高2,100m以上の湖としては日本最大の天然湖です。青くなみなみとした清水は幻想的で、特に紅葉の季節の美しさは圧巻です。水面に映る木々の姿に癒されます。雨の日も晴れの日も違った姿を見せてくれる苔の森を楽しめます。

白駒池周辺の特徴

Photo by BONGURI

苔の生息規模と景観の美しさから、白駒池周辺は日本蘚苔類学会から「日本の貴重なコケの森」に選定されています。白駒池を出発し短時間で登ることができる高見石や丸山のコースも人気です。白駒池へ向かう山道では、あたり一面に広がる神秘的な苔の森を見ることができます。

おすすめコース

白駒池駐車場→(15分)→白駒池→(1時間)→高見石小屋→(40分)→白駒池→(15分)→白駒池駐車場

白駒池駐車場からスタートし一歩森に足を踏み入れると、すぐに一面魅力的な苔が広がります。池の前にある分岐を右手に進み、高見石小屋を目指します。高見石小屋の裏手には高見石という大きな岩山があり、登ってみると森の中にぽっかりと浮かぶ白駒池が見えます。

Photo by "KIUKO"

麦草峠、高見石、白駒池をぐるっと一周散策するコースもおすすめです。麦草ヒュッテ近くの草原では、夏から秋のはじめにかけてたくさんの花が見られます。続く山道は苔が多い樹林帯でのハイキングは、北八ヶ岳らしい魅力を味うことができます。

日帰りOK!北八ヶ岳おすすめ登山ルート4:池めぐり

出典:https://pixabay.com/photos/mountains-pond-mountain-1114887/#content

北八ヶ岳では針葉樹林の森の中に姿を現す池も魅力の一つです。北八ヶ岳の池へは、ルートも所用時間も様々です。池をめぐる登山ルートは「お池めぐり」として親しまれています。季節や天候によって表情を変える池とその山道は、どの時期でも楽しむことができます。

おすすめコース

ロープウェイ山頂駅→(45分)→北横岳ヒュッテ→七ツ池→北横岳→(1時間)→亀甲池→(40分)→双子池→(1時間40分)→雨池→(1時間)→ロープウェイ山頂駅

ロープウェイでアクセスし、北横岳から各池を目指すルートです。池までの山道には美しい苔が広がる森や針葉樹林、季節ごとの高山植物が見られます。池では湖面の色や表情が時期や時間によって刻々と変わっていくので、日帰り登山としては充実感を味わえる散策となるでしょう。

七ツ池

その名のとおり7つの池からなる七ツ池は、2つの池を見られます。北横岳ヒュッテ裏手にあり、天気が良ければ北横岳近くの展望台に登って7つすべての池を見られるかもしれません。あまり人もおらずアクセスがよいので、是非足を伸ばして散策してみたい池です。

亀甲池

池底に亀甲模様が見られることから、亀甲池と呼ばれています。池のほとりから亀甲模様を見ることができます。水の増減が激しいため、天候によっては干上がってしまうこともあります。下り道では、正面に蓼科山を望むことができます。

双子池

双子池は、雄池と雌池の二つの池で構成されています。蓼科山のふもとにあり、原生林に覆われていながらも明るい印象の池です。比較的やさしい山道で、登山初心者にもおすすめのスポットです。雌池にある双子池キャンプ場では、テントを張ることができます。

雨池

雨池は水深が浅く、乾季など雨が少ないときには干上がってしまうこともある池です。雪解けや梅雨時期などで水位は大きく変わります。冬は凍結した湖面を歩いていくスノーシュートレッキングが人気で、一面が雪原となった姿は圧巻です。雪山初心者でも参加できるツアーもあります。

日帰りOK!北八ヶ岳おすすめ登山ルート5:にゅう

にゅうは、長野県南佐久郡小海町にある、標高2,352mの山です。その不思議な名前の由来は、稲を刈り取った後、稲わらを円柱形または円錐形に積み上げる「にう」が語源という説や、山容が乳に似ている…など諸説あります。山頂からは絶景が望めます。

にゅうの特徴

出典:https://pixabay.com/photos/moss-forest-green-nature-2942497/#content

白駒池からにゅうへ向かう登山道は、苔むした原生林や木道を行く山道で、八ヶ岳を感じられる景色を楽しむことができます。湿原も幻想的で、昼間でもひっそりとしていて散策にはぴったりの山道です。山頂からは標高2,646mの天狗岳を望むことができます。


おすすめコース

白駒池登山口→(80分)→にゅう→(60分)→中山→(65分)→高見石→(30分)→白駒池分岐→白駒池周遊(30分)→白駒池登山口

メルヘン街道と呼ばれる、国道299号を麦草峠方面に上ると駐車場が見えてきます。諏訪ICから約1時間ほどでアクセスできます。登山口から、整備された山道を歩いてにゅうを目指します。苔むした森の木道に差し込む日差しは、なんとも幻想的です。

湿原に出たところは、一転して明るい開けた景色が広がっています。立派な木の根がはった森を歩いていくと、少し傾斜になった岩山にでます。岩山を登ると、にゅうの山頂にでます。標高2,646mの天狗岳と標高2,760mの硫黄岳を見渡せます。

にゅうから標高2,496mの中山へ向かいます。標高差140mの登山道は、細い針葉樹林の森の中を歩きます。中山山頂は、山頂らしからぬスポットですが、少し歩くと展望台があります。高見石小屋からは右手に回ると高見石に行くことができます。

高見石から白駒池までは、針葉樹林の森と苔を楽しめる山道です。登山道に木道が現れれば、白駒池はすぐそこです。紅葉の季節は、針葉樹林の赤々とした景色や、白駒池の水面に映る美しい紅葉を見ながらゆったりと散策を楽しめるのも魅力です。

北八ヶ岳日帰り登山のまとめ

出典:https://www.pexels.com/photo/man-on-top-of-mountain-840667/

標高2,000m台の山々が連なる北八ヶ岳は、都心からのアクセスのよさから一年を通して人気のある登山スポットです。ロープウェイを利用したり、標高差のあまりないコースを選べば、日帰りでも北八ヶ岳の魅力をたっぷりと味わうことができます。

出典:https://unsplash.com/photos/KvHT4dltPEQ

北八ヶ岳には、カモシカやテン、キツネ、野うさぎ、リスなどたくさんの野生動物が生息しています。運がよければ、可愛らしい動物を見かけることができるかもしれません。また北八ヶ岳周辺には牧場が多くあり、乗馬体験など家族連れに人気です。

出典:https://unsplash.com/photos/4TW-zD_6Hfw

春は可愛らしい高山植物を見つけながらの散策、夏は生き生きとした緑が生い茂る森の中をトレッキング、秋は針葉樹林の見事なコントラストを目的にした登山、冬は雪原となった山をスノーシュートレッキングなど、四季違った楽しみ方のできる北八ヶ岳は魅力いっぱいのスポットです。

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