地中海からきたヒルガオ「コンボルブルス」
日本でもよく野草として見かけるヒルガオですが、地中海沿岸付近のヨーロッパから来たヒルガオをみなさんは知っていますか？そのヒルガオとは、コンボルブルスという名前で、開花の時期には紫色の花を咲かせます。
現在200種類から250種類ほどが確認されており、品種改良も進んでいるので、紫色だけではなく青や白色、またそれらの色の混色タイプのものなどたくさんの種類が存在するのです。また種類によってその花の色は変わり、庭植えなどでガーデニング楽しめます。
コンボルブルスの実態
コンボルブルスはさまざまな種類があることから、1年草、多年草、低木の三つに分けられます。基本的にはコンボルブルスとは多年草のつる性の紫の花のタイプのものをさし、和名はセイヨウヒルガオと呼ばれるのです。
市場では1年草と多年草のものが多くでまわり、各家庭で庭植えをして開花時期を楽しんだり、つる性の特徴を活かしてさまざまな植え方や育て方ができるでしょう。今回はキュートでカラフルな色を咲かせるコンボルブルスの育て方について解説します。
コンボルブルスの特徴
コンボルブルスは現在250種類近くの種類が確認されていて、姿・形・色の見た目から愛らしく非常にガーデニングが楽しめる種類です。しかし、日本には自生していないコンボルブルスですが、同じ種類のヒメヒルガオが帰化植物として存在しています。
開花後の花は雨の日や、夜の時間は花を閉じており、咲いた後は2〜3日の寿命で終わる儚い姿も特徴です。また正式にはヒルガオ属とコンボルブルス属で分けられ、ガクの特徴がそれぞれ異なります。
種類によってさまざま
コンボルブルスは1年草、多年草、低木とあって、それぞれの種類と特徴でこの3つに分けられるのです。花が三色の混色タイプで1年草のトリカラー種、紫色の花で多年草の這い性のサバティウス種とつる性のアルタエオイデス種、白色の花で低木になるクネオラム種の4種に主に分けられれます。
このような特徴から各家庭にあった庭植えや鉢植え、育て方、また植え替えなどが変わってくるのでコンボルブルスを栽培するのであれば、どの種類なのかをまず調べてみるのがお勧めです。
コンボルブルズを育てる前に
コンボルブルスにいくつかの種類とその特徴がわかったところで、栽培や管理をする前に気をつけるべき点があるのです。自宅で育てるものがすでに決まっていたり、またはすでに育てているかたは、少々気にしていただければと思います。
それぞれの種類ごとの育て方と栽培での注意は、コンボルブルスの育て方で記述しているので、そちらは後ほど解説します。まずは、育てる前の注意についてです。ガーデニングを楽しむためにぜひ気をつけて管理してください。
コンボルブルスの庭植え
コンボルブルスを鉢植えやポットで買われた方は、庭に植え付け、植え替える方も多いと思います。しかし、コンボルブルスはとても元気がよい植物で、生育が旺盛な植物です。つる性の特徴を持つこともあり、あらゆるものに巻き付き、近年では農作物への被害もでています。
生長が何より早いため、被害が拡大することが懸念されるのです。自宅の庭に植える際は、しっかりとした管理とケアを怠らずに責任持って栽培を行いましょう。それが栽培者としても責任です。
コンボルブルスの育て方重要項目6選
コンボルブルスの栽培前の注意を知っていただいたところで、栽培管理と育て方について詳しく解説します。種類によって多少の違いがあるので、ポイントを抑えて育ててみてください。
また寒い時期や冬などを心配する方も多いでしょう。越冬や梅雨、真夏の時期などの季節の迎え方や、種まきやコンボルブルスの増やし方について特徴や違いごとに説明しています。
コンボルブルスは本当に繁殖力旺盛なので、上手にケアすれば自宅の庭を華やかに変えてくれる美しい植物でしょう。
コンボルブルスの育て方①置き場所
生育旺盛なコンボルブルスですが、その生育は活発になる時期は春と夏の時期です。また温暖な気候が好きな花なので、日当たりがよい場所で管理してください。また、乾燥した気候であることもよく、植える場所、管理する場所は、風通しがよいところで温度管理が調整できる場所にすることポイントになります。
避けることは高温多湿の気候です。特に梅雨の時期での管理が肝心で、土がビショビショになって、そののまま乾かず、暑くなることは避けるべき点となります。
日当たりが悪いと咲かない
置き場所において、日陰において涼しく過ごすこともよいですが、光に当たらなすぎても、花が咲かない恐れもあるので、過保護に扱うこともよくありません。日照不足であると、5月〜7月、寒冷地は8月〜9月に開花を迎えるのですが、花が咲かないで株が死んでしまうこともあります。
梅雨の時期の高温多湿と日照不足にはよく注意して管理をしてください。よく花をダメにしてしまう人が多いです。開花間近で梅雨が到来する場合は、開花がみられないで終わりにならないように。
寒冷地での場合
育てている環境下が寒い地域の寒冷地では、もしかしたら越冬するために防寒対策が必要な場合もあります。コンボルブルスは、−5℃近くまでは耐えることができますが、その気温になるような場所に住んでいるのであれば、防寒対策をしてください。
つる性の薄い紫色の花のアルタエオイデス種においては、乾燥した状態であれば、かなりの寒さも耐えられ、越冬もできます。コンボルブルスとは寒さに強いですが、腐葉土などの防寒対策もして越冬できるようにしましょう。
コンボルブルスの育て方②用土
乾燥をこのむ植物なので、当然用土は水はけのよい用土を作ってあげることです。市販で売っている山野草の土で簡単に用土を用意できますが、赤玉土と腐葉土をあわせた用土も水はけがあってよい用土になるでしょう。
水はけがよければ、梅雨の時期も根ぐされや株自体の壊死も防げるので、必ず水はけのよい用土で育ててください。また植える前の2週間前に苦土石灰をまいて、土に馴染ませてから植え付けをするのもよいです。比較的に丈夫に育ち、花つきもよくなるでしょう。
コンボルブルスの育て方③水やり
乾燥を好むコンボルブルスですので、水やりは気をつけなければならないでしょう。高温多湿になることがよくないので、梅雨の時期は夏の時期に水が常にあることは、その原因を引き起こしえないです。
水やりの目安としては、表面の土が乾いて、少し割れ始めたらとなります。しかし、生育の時期はたくさんの水が必要になるので、水切れにも注意してください。水のやりすぎで、多湿な状態が続いて、根腐れするので、よく見てからコンボルブルスに水を与えます。
コンボルブルスの育て方④植え替え・植え付け
植え替え、植え付けを行う時期は4月〜5月か、9月の下旬〜10月ごろまでがよいでしょう。植え替えを行う際は、根を傷付けないように慎重に行うことが大事です。特につる性のアルタエオイデス種は植え替えを嫌います。
アルタエオイデス種は地下茎をどんどん伸ばして増えていくタイプの直根性なので、植え替えをする際は傷付けによう傷付けないよう丁寧にそっとうえかえましょう。植え替えの場所は水はけがよければどこでも大丈夫なので、植え替え後に水を与えてください。
コンボルブルスの育て方⑤肥料
暖かくなる春の時期と涼しくなるころの秋の時期に、肥料をまくのがよいです。肥料は化成肥料を用意してまくのがよいですが、夏の温度や湿度が高い時期に、その肥料分が残らないようにしてください。
1年草のトリカラー種は生育期間中に液体肥料を施し、根の付きをよくし花付きもよくします。しかし、肥料のやりすぎは枯らす原因でもあり、生長の速さについてけないほど、管理が大変になるので、気をつけて肥料の量を調整して与えてください。
コンボルブルスの育て方⑥増やし方
種まき、株分け、挿し芽といった方法で増やし方がありますが、それらは種類がかわると増やし方も変わるのです。
1年草の混色タイプのリトルカラー種は種まきからで、多年草の紫色のサバティウス種と白色のクネオラム種は挿し芽で紫色がかった白色アルタエオイデスは株分けで分けられます。少々混雑してしまいそうですが、それぞれにあった方法で増やし方ができるので、自宅で育ててるものがどれなのか、よくみてから行ってください。
種類別の増やし方
1年草のトリカラー種を種まきする場合は、春過ぎの4月から梅雨手前の5月に行うとよいでしょう。暖かい地域でしたら、夏が終わってからの秋にまくことも可能です。
サバティウス種とクネオラム種は挿し芽で行います。剪定したさいに切り取った茎やつるを5〜10㎝のサイズほどにして、生長の妨げになる葉を除去するのです。そのあとは用土に挿して水をかけます。
多年草のアルタエオイデス種は、植え替えの際に株元に切れ込みを入れて、そのまま株分けできます。
コンボルブルス育て方の注意3選
コンボルブルスを元気に丈夫育てて、梅雨越しや越冬などの対策をすることも大切です。しかし、上手に育て、周りの植物や建物、または近所の庭への進入など、危害や被害が出ないように管理がケアすることも大切になります。
コンボルブルスが市販で多くのものがうられているものは、1年草や多年草のもので、つる性のものが多いでしょう。そのため自宅で育てるものの多くも、横にどんどん広がる種類が多いです。そういった植物にはしっかりとしたケアを徹底しましょう。
コンボルブルスのケア①根詰まり
生育が旺盛で、繁殖色も旺盛な植物です。鉢で育てていると根詰まりを引き起こしやすいでしょう。しかしつる性のアルタエオイデスは直根性であるため、植え替えばかりしてしまうと植物にはストレスになります。ですので、植え替えを2年い1回ほど行い、根詰まりを解消させましょう。
他の植物と寄せ植えしている場合でも、他の植物と根が混み合って、根が呼吸できずに枯死してしまうので、定期的に根の具合を見てください。根がそこの穴から出てきたら植え替え変えをします。
コンボルブルスのケア②剪定と切り戻し
伸びすぎてしまったつるや茎は剪定を軽くして、切り戻しをします。伸びすぎることで他の植物への被害や、建物への侵入などが起きるわけですので、起きないように剪定をしてください。
また伸びすぎることで、草花の形が崩れ、見た目が悪くなるので剪定を行うのです。伸びすぎている箇所はもちろんですが、混み合っている箇所を切ることで、風通しもよくなって、温度も下がります。そうすることで暑い時期に起こる高温多湿の状態も避けられるので、必ず行ってください。
コンボルブルスのケア③誘引
つる性の植物はとにかく伸びます。アルタエオイデス種はもちろんのこと這い性のサバティウス種も放置していたら伸び続けるのです。剪定で防ぐこともできますが、伸びてくるつるを誘導する方法の誘引である程度のコントロールができます。
つるをコントロールできるので、庭植えや外で鉢植えで管理している方は、幅広く庭のデザインができるのではないでしょうか。
つるを誘導することで、十分に被害が危害が減るので、糸やネット、支柱などを使ってアレンジしていきましょう。
コンボルブルスのまとめ
コンボルブルスは、日本でセイヨウヒルガオと外来種の扱いをされ、他のものへの危害や被害を加えるものとして、注意喚起がされている植物となります。しかし、管理するのはそのコンボルブルスを選んだ栽培者であり、責任も栽培者なのです。浅知恵で育てて、周りのものに危害を加えることは絶対にしないでください。
また、自宅の庭以外へ外で手放すことも、絶対にやめてください。増えすぎたものは、除草剤などで駆除するかで対処することです。
コンボルブルスを庭植えして華やかに
今回コンボルブルスの梅雨の管理や越冬の仕方などの栽培管理や、コンボルブルスがもたらす危害への対策などを解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
コンボルブルスは初心者の方でも育てられる植物ですが、コンボルブルスの特徴から、管理を怠ると周りのものに被害が及びます。注意とケアする意識があれば、コンボルブルスは初心者の方でも十分に育てられ、自宅の庭も華やかに変えてくれるのです。つるを利用して、美しい庭を作ってみてください。
コンボルブルス以外の育て方が気になる方はこちらをチェック！
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