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黒い種子が名前の由来!薬草やスパイスとして有名なニゲラの花言葉をご紹介!

可憐に咲くニゲラは、可愛い花言葉を持っていると言われていたり、怖いとイメージがついているようです。また、美しい姿とは裏腹に驚くべき効能をもつ万能な薬草でもあります。今回はニゲラの特徴と共に花言葉やニゲラの効能について解説していきます!
2021年2月26日
bright.one0727
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目次

スーパーハーブ「ニゲラ」

Photo by crabchick

ニゲラという花を見たことはあるでしょうか。恐らく一度はドライフラワーやフラワーアレンジメントを使ったインテリアなどで、見たことがある方が多いはず。一般に出回るほとんどのものが、青い可憐な花をしています。

しかし種類は他にもあり、白やピンク、紫色など薄めの色からビビットカラーまであります。また、中には観賞用以外にもニゲラの種を使ったハーブスパイスがあり、それはエイシェントエジプトの時代にも使われていたとされる古い記録もあるのです。

死以外の病を直す⁉︎

Photo by penelope waits

ニゲラの1つの種類にハーブやスパイスとして使われているものがあるのですが、ニゲラの種を使って料理や薬として使用されるのです。エジプトはもちろんのこと、預言者ムハンマドがいたころのイスラーム世界でも、ニゲラは「死以外の病を直す」などと昔から言い伝えられています。

実際ニゲラの種は、本当にさまざまな効能を持っており、今日では一種のスーパーフードならぬスーパーハーブとして、世界で注目を集めている草花なのです。

ニゲラの実態

Photo by alh1

ヨーロッパでは古くから世間で親しまれていますが、実はあの毒性の強さで怖いイメージがあるトリカブトと同じ科目のキンポウゲ科で、その中のクロタネソウ属として扱われています。同じ科目でもトリカブトよりは断然安心な植物なので安心してください。

しかし多くのニゲラの種にはアルカロイド系の毒性が含まれているので、スパイス目的用の使用は絶対にやめてください。スパイス用のニゲラは一種類のみ存在しますが、それ以外は中毒症状を引き起こす毒性を持ちます。

ニゲラの特徴

Photo by FarOutFlora

地中海沿岸やイスラーム諸国を原産とする植物で、1年草の草花として扱われています。草丈は種類によってですが、40㎝のものから100㎝の高さのものがり、開花は梅雨ごろに差し掛かる5月から夏入り7月の時期です。

ニゲラの立ち姿は可憐で幻想的で、葉は細くニードル状の形で、その葉に包まれた花は美しく、いつの茎に一つの花が咲く一輪咲でより可憐な姿でしょう。また、花に見える色がついた花びらは花びらではなくガクであり、花はその中に形成されています。

花の特徴

Photo by lilli2de

梅雨入り前の5月ごろから、夏入り後の7月ごろまでが開花時期です。開花時期を迎えた花びらの色は薄く、徐々に色を濃くさせていきます。花びらに見えている花びらはガクは、5枚で形成されているものや、八重咲きのものなどがあるのです。

またそのガクが役目を終え散ると、中にある花が大きく膨らみ、花の形はバルーン状でその先に、うねるように伸びたトゲのようなものがついています。ニゲラの花言葉もそのニゲラの花姿から意味がついたものもあるようです。


種の特徴

Photo by zoyachubby

バルーン状になった花の中には黒い種がたくさん入っており、種を落とし続け、その数を増やしていくのです。花はドライフラワーとして売ってるものが多く、散ったあとのバルーン状タイプのドライフラワーもかわいいです。

バルーン状の花の中には種は、クロタマネギの種と同じような色と形状をしていることから、インドではそのクロタマネギに因んだ名前が付けられています。その名前を「カロンジ」と呼ばれ、スパイスとして利用するのです。

ニゲラの名前の由来とは

Photo byarmennano

ニゲラの英名は"Nigella"でラテン語の"Niger(黒)"を意味する言葉に由来しており、種の色さからこの学名がつけれれました。また、和名も「黒種草(クロタネソウ)」と呼ばれていますが、英語圏と一緒で種が黒いことに由来しています。

しかし英語圏ではニゲラと呼ぶ以外にも、幻想的な呼び名や、少々怖い呼び方があるのです。それらは、全てニゲラの佇む姿から由来しており、ニゲラの美しさとその魅力さにさらに引かれることでしょう。

英語の別名

Photo by michaelmueller410

英語での呼び名では二つあり、"Love in mist(霧の中の愛)"と幻想的な名前で、もう一つは"Devil in a bush(茂みの中の悪魔)"と怖い名前です。

細くニードル状の葉は無数に生えており、一輪で咲く花を隠すぐらい覆っているのです。その姿から、霧と愛に見たてたのでしょう。また悪魔に関しては、花がバルーン状なったものは、うねった針のようなものを形成しています。その姿が悪魔に似ていることから、怖いイメージがついたのでしょう。

ニゲラの花言葉と誕生花

ニゲラの花言葉は怖い?

Photo by Kate#2112

ニゲラの花言葉は「当惑」「困惑」「戸惑」と少々暗いダークな一面をみせる花言葉ばかりですが、その一方でライトな花言葉もあります。明るいイメージのその花言葉は「未来」「夢で逢えたら」「夢の中の恋」「密かな喜び」とむつましく可愛らしい花言葉です。

ニゲラの花言葉は怖いとイメージがつきやすいのです。花言葉だけではネガティブさはありますが、怖さはこれだけでは伝わりません。恐らく花の姿が連想させた「悪魔」が怖さの元なのでしょう。

他国のニゲラの花言葉

Photo by haidiep365

"Love in mist"の名前をもつ英語圏ではどんな花言葉なのかというと"perplexity(当惑・困惑)"と意味するネガティブな言葉だけです。可愛らしい名前とは全く結びつかない花言葉を持っています。

フランス語では"perplexité(困惑)"と"liens d'amour(愛の絆)"と意味が日本と同じようにネガティブな花言葉とポジティブな花言葉があります。ニゲラの花言葉は姿からの連想と古くからの言い伝えによってついたようです。

ニゲラの花言葉を考察

Photo byTheDigitalArtist

ニゲラのガクが花を包み込んでいますが、そのガクが透き通った薄いレースのような見た目や、無数の細長い葉が霧のように花を包み込み、そこから薄ら花が垣間見えるその姿が「夢の中」のような幻想的な花言葉になったと考えられます。

また「未来」という花言葉は、開花後に花がバルーン状に膨らんで、黒い種をたくさんつけます。子孫を残すためにその花の中にはたくさんの種を蓄えていることから、この「未来」という花言葉がついたのです。

西洋の言い伝え

Photo byFree-Photos

ニゲラの「夢の中で逢えたら」や「夢の中の恋」という幻想的な恋や愛をイメージさせる花言葉ですが、ヨーロッパの古い迷信が由来もあるようです。ヨーロッパでは昔、ニゲラの黒い種を枕元に置いて眠りに入ると、夢の中に好きな人が現れるという言い伝えがあります。

また黒い種だけではなく、ニゲラの花を枕の中に入れて睡眠に入ると、これもまた、夢に好きな人が出ると言われているのです。恐らくニゲラがもつ薬用の効能で健康のために可愛い迷信が広がったのでしょう。

ニゲラの誕生花

Photo byvirandek

ニゲラの誕生花に当たる人は、3月8日、3月31日と4月21日と5月29日生まれが該当します。プレゼントで何をあげたらいいのか迷っている方、ニゲラの花束やギフトも喜ばれるはずです。

ニゲラはポジティブな花言葉とネガティブな花言葉の二つがありまりますが、当然ポジティブな花言葉を選んで、恋人に贈るのは最適です。また「未来」という花言葉があるので、卒業や新生活など新たな節目を迎える方に、この花言葉を贈るのもよいでしょう。
 

POINTニゲラの花言葉の誕生花

  • 花言葉①:当惑・困惑・戸惑い
  • 花言葉②:夢で逢えたら・夢の中の恋・未来
  • 誕生花:3月8日・3月31日・4月21日・5月29日
  • 誕生日だけではなく門出の祝い事でも贈れる

ニゲラはハーブスパイス?

Photo bymonicore

ニゲラの現在16種類の品種が確認され、青色以外にも、ピンク、白、紫色のニゲラがあり、多くは園芸用のものが出回っています。しかし冒頭で記述した通り、ニゲラの中にはハーブやスパイスに使われるものがあり、イスラーム世界、インドでは古くから使われているのです。

クロタネソウとして日本に出回っているニゲラは、最も普及している観賞用のものです。しかし、ハーブやスパイスに出回るニゲラは別物で名前を「ニオイクロタネソウ」と扱われます。

ニオイクロタネソウの種


ニオイクロタネソウは英語圏では「ニゲラ・サティバ」と呼ばれ、その種がハーブやスパイスとして使われています。香りはオレガノに近く、ピリッと辛みがあるのが特徴です。またその種は昔から「死以外の病を治す」と言われてるように、さまざまな効能があります。

鎮痛剤、消化促進、免疫力の向上を始め、リウマチ、白血病や心臓発作の予防など、さまざま効能があり、現在の研究では40種類以上の効能が確認されているのです。花言葉の美しさと別に驚くべき薬草でしょう。

種には毒がある

Photo byqimono

ニオイクロタネソウの種は、ブラッククミン、ブラックシードなど、さまざまな呼び名があり、インド料理では欠かせないものです。インド料理のナンで使われている場合もあるので、恐らくすでに口にしている方はいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ニオイクロタネソウ以外の園芸用のニゲラの種は毒性があるので、決して口にしてはいけません。ハーブやスパイスとして使うのであれば、ニゲラ・サティバのブラッククミンやブラックシードまたはカロンジという名前です。

ニゲラのまとめ

今回美しい色で可憐な姿をしているニゲラの特徴や花言葉と種の効能について解説しましたがいかがだったでしょうか。花言葉は怖いイメージはなく、ただポジティブな花言葉とネガティブな花言葉をもつだけです。

またニゲラの種に驚いた方もいらっしゃったのでないでしょうか。暖かくなる時期に美しい花を咲かせるとは別に、ありとあらゆる効能を持った驚くべき草花です。花言葉や誕生花でも解説したように、ニゲラは非常に家族や友達にもギフトとしてプレゼントできる花です。

ニゲラ以外の草花の花言葉や誕生花が気になる方はこちらをチェック!

他の花の特徴や花言葉、誕生花を知りたい方は、当サイトでは解説しているのでぜひチェックしてみてください。ギフトとして贈れるよう、さまざまな草花についての特徴や花言葉、誕生花を解説しています。花言葉や誕生花以外にも植物の育て方や栽培方法も解説していますので、気になる方はそちらもぜひ見てください。

草花の花言葉や誕生花を調べて、ぜひ身近な家族や友達に花をプレゼントして、心のこもたギフトを差し上げてください。