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アベリアとは?花言葉と育て方のポイントをご紹介!

アベリアという花を知っていますか? アベリアは春から秋の長期にわたって鐘のような形をした小さい花をたくさん咲かせる常緑性の低木植物です。今回はこのアベリアの花の種類や育て方、挿し木での増やし方、剪定方法などについてご紹介いたします。
2020年8月27日
printemps117
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アベリアを育ててみよう!

アベリアってどんな花?

アベリアは、公園や道路沿いに数多く植栽されています。庭木としての利用はまだ少ないのが実情ですが、コンパクトで好みの大きさに剪定することができるうえに、花が美しいのはもちろん、斑入りなど、葉の観賞価値の高い園芸品種もあっておすすめの花木です。 アベリアは、19世紀中期にイタリアで作出された交配種です。両親の長所である四季咲きといえるほど長い開花期や、半常緑でありながら寒さに強いという特徴を受け継いだ、優秀な園芸品種といえます。 アベリアの野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布する常緑、または落葉の低木で、日本には4種が自生しています。別名のツクバネウツギは漢字では「衝羽根空木」と書きますが、これはウツギに似た姿で、プロペラのように広がる5枚の萼が花後も残り、羽根つきの羽根のように見えることに由来しています。

アベリアにはいくつか種類がある

アベリアの花にはいくつかの種類に分かれており、色や形が少しずつ違います。 アベリア・カレイドスコープ(別名:万華鏡) 2009年に種苗登録された萌芽力が強い品種です。葉に入っている斑は、黄色からオレンジ、銅色へと冬に向けて変化していきます。 アベリア・コンフェッティ 葉っぱに入った白色の斑が、寒い季節になるとピンク色に変化する品種です。葉が小さく、樹形がまとまりやすいのが特徴です。 アベリア・サンライズ 斑入り葉の代表的な品種で、黄色の斑をもっています。樹高が高くならないことから、低い生垣を作るのに重宝されます。 アベリア・エドワードゴーチャ ピンクの花をつける、よく見かける品種です。葉色は緑で、少し大きめの花がよく目立ちます。 アベリア・グランディフローラ 赤いガクと花色の花びらの対比が美しい品種で、最もよく植えられています。

アベリアの育て方ポイントや栽培時期について


アベリアの育て方ポイントとしては、水やりの頻度を押さえておく必要があります。 地植えの場合は、根付くまで水をやりますが、一旦根付いたら、日照りでもない限りは降雨だけで充分です。乾燥に強い植物です。 鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやってください。鉢植えの場合は土が濡れている時は水やりをしないでください。また秋から冬は水やりをさらに控えます。 鉢植えの場合、水をやりすぎると根が腐ることがあります。 また、庭植えにして生垣にしたり、庭樹の花のメインになる便利な樹なので、鉢植えでもいずれは庭植えを検討してください。

アベリアの植え付けや植え替えについて

アベリアを植えるとき、土質は特に選びませんが、水はけがよい土壌が適しており、水はけが悪い土壌では生育が悪くなります。 花を順調に咲かせるためには、日あたりの良い場所から半日陰ぐらいまでの環境で栽培することをおすすめします。 日陰でも生育しますが、枝が徒長して花が咲きにくくなります。 葉が傷むので、冬の寒風が当たらない場所を選びます。 アベリアの苗の植え付けは夏(7月~9月中旬)と冬(12月~2月)を除いては、いつでも行うことができます。 植え付け時は根鉢の倍の深さと幅の植穴を掘り、穴の底に雁皮として、粒状肥料を1㎡あたり150g土に混ぜ入れ、さらに植え土の1/3程度の量の腐葉土を混ぜて植え付けます。 根鉢の周りに十分な水を注ぎ棒などでつついて根と植え土をなじませるようにします。

植え付けに使う土と植え付け時の注意

鉢植えの場合は、赤玉土5:鹿沼土2:腐葉土3を混ぜ込んだもの、もしくは培養土を使って植えます。 土質に関してはあまり選ぶ必要はありませんが、あまりに水はけが悪いと根が傷んでしまうことがあります。 粘土質で水はけが悪い場合は腐葉土や川砂を混ぜるなどして水はけを良くしましょう。 広がる植物ですので、株間は2m以上は空けて植え付けるようにします。

日当たりや管理場所について

日光を好むのですが、半日陰であっても充分耐えられる植物です。ただし葉っぱの模様を楽しむ種類もあり、葉の模様も日当たりがいい方がくっきりと出てきれいです。日光が当たった方がアベリアの葉にも花にも良いで影響が出ます。 常緑ですが、寒冷地では冬に落葉しますし、落葉しても春には新芽が出ます。


アベリアの水やりや肥料の与え方について

アベリアの施肥についてですが、肥料を与える時期としては開花前の3~4月と、秋の開花が始まる9月中旬に緩効性の粒状肥料1㎡あたり、150gを株のまわりの土の上にばらまくようにして与えます。 ちなみに肥料はほとんど与えなくても良く育ち、花も咲かせます。 2月頃と8月下旬にゆっくりと効くタイプの化成肥料を少量与える程度で十分です。

水やりについて

乾燥に強いアベリアで、一度地植えにしたものは一度根付いてしまうと、特に水をやる必要はありません。 鉢植えのものは生育期で、特に土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。 秋から冬の寒冷期にかけては、水やりの回数を減らして乾かし気味に管理します。

アベリアは剪定が必要?その方法とは

アベリアの剪定時期

アベリアは、初夏から秋にかけて徒長枝や不要な枝を切り除く作業が必要になるのですが、株自体を小さくしたり、樹形を整える場合は2~3月に不要な枝を切り除く作業をします。 ただ、アベリアは6月~10月にかけて長い期間花が咲き続け、この期間は枝葉の伸びも旺盛で樹形もかなり乱れることがあります。 そのことから、アベリアの剪定時期は年に3回あり、毎年「春」の新芽が伸びる前と開花中の夏、休眠時期に入る10月頃の秋と年3回おこなうのが理想です。

アベリアの剪定方法について


アベリアは1年に1~2mも伸びるほど生長が旺盛なので、半球状の株の樹勢を保つことは容易ではありません。 地際から枝がよく伸びるので、放任するとすぐに樹形が崩れてしまいます。 生長が早いことから、株を強く刈り込む「強剪定」も年に1度おこなっても構いません。 強剪定のように思い切って株を刈り込む場合は、地際から20~30cm残して刈り取ってもすぐに新芽が芽吹きます。 ただ、樹形が乱れやすくすぐに大株になる傾向にあるので、徒長した枝の整理を怠らないようにすることが大事です。 春の剪定では、老化した枝を間引いたり強く伸びた太い枝を切り詰める状態にしていきます。 また開花期間中の夏の剪定では、刈り込まないで花を残しながらも突発的に伸びたり絡み合う枝を整理し、秋の剪定では、株全体の3文の1くらいに減らすようにして剪定します。

アベリアは挿し木で増やせる。増やし方について

挿し木での増やし方

アベリアは、6〜8月に挿し木で増やすことができます。挿し木での増やし方ですが、日当たりのよい場所で育った新しい枝の途中を8~10cmの長さに切り分けて挿し穂を作ります。挿し穂に使う枝には細い枝を使うのは避けましょう。葉っぱを2枚ほど残し、下葉はしごいて取り除く必要があります。 そして水を入れた容器に、30分~1時間ほどつけてから水揚げをします。 水につけている間に、平鉢などの容器に鹿沼土を入れて平らにならしておき、水揚げした挿し穂を用意しておいた土に枝の1/2程が埋まるように挿していきます。 挿し終えたら、受け皿で腰水をし、水をよくしみこませて半日陰の場所で管理すると発根しやすくなります。

アベリアは垣根に用いるのもおすすめ

アベリアは垣根に用いるのもおすすめでし。 公園や道路の植え込みなどにもよく用いられているアベリア。刈りこんで色々な形に仕立てられるので家の生垣にも活用してみてはいかがでしょうか。 日当たりや植え替え時のポイントなどを押さえながら、栽培してみましょう。 種類によっても違う花の色や形、小さく可憐な花付きを楽しんでください。