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檜洞丸登山でおすすめのコースをご紹介!ツツジの見頃に合わせて絶景を見に行こう!

西丹沢の盟主、檜洞丸。アクセスのよい西丹沢自然教室を起点としたコースが人気で、ツツジのシーズンには多くの登山者が訪れます。そんな檜洞丸のおすすめの登山コースを所要時間、難易度などの情報も交えながらご紹介します。次の休日はぜひ檜洞丸登山へ出かけてみてはいかが?
2021年2月15日
水木誠人
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目次

西丹沢の明主・檜洞丸の登山コースをご紹介!

Photo by 8og

神奈川県で人気の登山スポット、丹沢エリア。最高峰である蛭ヶ岳から西側の西丹沢にあって、ブナの山林で覆われたその姿から西丹沢の盟主と冠されるのが檜洞丸です。読み方がいささかむずかしく、檜洞丸と書いて「ひのきぼらまる」と読みます。

シーズンになるとツツジが美しく、多くの登山者を呼び寄せる檜洞丸。今回は、この魅力的な山への日帰りや縦走の登山コースについて、登山口へのアクセス方法から登山コースの所要時間、難易度などの情報を交えながらご紹介したいと思います。

「檜洞丸」の山名のいわれ

標高1601m、読み方がむずかしい檜洞丸。この山名である「檜洞」は、檜洞丸山頂から流れる玄倉川の支流である檜洞という沢に由来します。しかし、「丸」には諸説あり、朝鮮語で「丸」は山を意味するからとか、山頂が丸いからとか、広く愛されるものに対して人の名前にも使われる「丸」の字を与えるからだとか、さまざまです。

いずれの説にせよ、檜洞丸の登山コースを回り、檜洞丸が気に入ったら、読み方がむずかしい「檜洞丸」の名も愛おしく感じてくるのではないでしょうか。

檜洞丸の魅力とは?

アクセスがいいのは最大の魅力

檜洞丸の登山口へのアクセスは、車、電車、バスともアクセスできるので便利でおすすめです。とくに、電車やバスといった公共交通機関によるアクセスがよく、旅気分で登山できるのも魅力のひとつ。

檜洞丸登山のアクセスの拠点となる西丹沢自然教室は、現在では西丹沢ビジター―センターと名称を変え、檜洞丸登山などの情報を発信しています。丹沢の自然や登山に関する展示、安全に登山するための情報なども集まる場所ですので、時間が合えばぜひ立ち寄りたいです。

登山シーズンである5月~6月のツツジがきれいで人気が高い

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

標高があまり高くはない檜洞丸の登山コースでは、山地性の花を楽しむことができます。とくに檜洞丸で有名なのがツツジで、五葉ツツジの別称を持つシロヤシオやトウゴクミツバツツジ、ミツバツツジなど、色とりどりのツツジを楽しむことができます。

5月下旬からはじまるおすすめのツツジのシーズンでは、いくつかある登山コースのうち、ツツジ新道と呼ばれるコースを選ぶと、6月上旬ごろまで鑑賞できます。雪帽子を被った富士とツツジのコラボ写真が撮れるのもこの5月~6月のころです。

整備された魅力的な登山道が歩きやすいと評判

檜洞丸の登山道は、基本的によく整備されています。とくに頂上付近は、木道が整備され、気分良く歩くことができます。このため、全体的に、檜洞丸の登山道は歩きやすく、危険な場所はありません。

しかし、道中、コースによってはハシゴや鎖場などもあるため、油断は禁物。また、山麓からの標高差もあり、バラエティあふれる登山道となっています。ケガや事故を起こさないように、注意して登山に臨みたいです。

檜洞丸の登山コース5選

檜洞丸の登山コースには、人気の高いツツジ新道コースをはじめ、おすすめしたい5つの登山コースがあります。いずれも片道のおおよその所要時間や難易度をご紹介しておりますので、登山計画に役立ててみてください。

なお、檜洞丸は、丹沢の中ではマイナーな山です。整備されていますが、地図を持参し、しっかりと計画してから、登山に臨みましょう。

①ツツジ新道コース【難易度:中級者、所要時間3時間45分】


西丹沢ビジターセンター~ツツジ新道口~ゴーラ沢出合

このコースは、かつて西丹沢自然教室という名称だった西丹沢ビジターセンターから始まる人気の日帰りコースです。ツツジが美しいツツジ新道の入口を経由し、ゴーラ沢出合から登山道へと入っていきます。

ツツジ新道の登山口は、西丹沢ビジターセンターバス停から県道76号線を上流に進んだところです。ここから沢沿いのトラバース道を進むと、ゴーラ沢出合へ。このゴーラ沢出合は、ユイバシ沢とゴーラ沢が合流した地点で、沢を渡渉して対岸の登山道へと進みます。

ゴーラ沢出合~展望園地~石棚山稜分岐~檜洞丸山頂

ゴーラ沢出合から階段を進み、鎖場が出てくるなど、本格的な登山となります。急な登りが続きますが、登山道は整備され、ベンチがある展望園地へと続きます。このあたりは例年、5月下旬~6月上旬にかけてツツジが見頃を迎えます。

ここから1時間ほどすると、石棚山稜分岐となり、さらに30分ほどで檜洞丸の山頂となります。樹林に囲まれた檜洞丸の山頂からは眺望がありません。しかし、犬越路方面へ下ると眺望が開け、富士山や西丹沢の峰々の姿を見渡すことが可能です。

②犬越路コース【難易度:中級者、所要時間4時間】

西丹沢ビジターセンター~用木沢出合~犬越路

こちらのコースも西丹沢ビジターセンターが拠点となる日帰りコースとなります。同センターを過ぎて白石林道へと進む、犬越路方面の登山道への分岐へ。ここからすぐに用木沢公園橋を通って対岸へ進み、沢の右岸を進んでいきます。しばらくすると、檜洞丸の稜線が前方に。

用木沢出合から犬越路までは、東海自然歩道に指定された登山道で、沢沿いを進んでいきます。犬越路はかながわの景勝50選に指定された眺望の美しい清々しい場所です。ベンチや無人の避難小屋、トイレなどもあります。

犬越路~大笄~檜洞丸

犬越路からなだらかな登山道を進んでいくと、、前方に小笄・大笄が見えてきます。大笄の手前から急な山道となり、鎖場や岩場が続きます。檜洞丸の手前から自生するツツジの姿が楽しめます。

檜洞丸の山頂手前は、富士や西丹沢の峰々の眺望が望める展望地となっています。天気がいい日には南アルプスの眺望も。山頂にはブナ林で眺望がありませんが、臼ヶ岳方面へ下った青ヶ岳山荘から、丹沢の主要な峰々を望むことが可能です。

③石棚山稜コース【難易度:中級者以上、所要時間:4時間半】

箒沢公園橋~板小屋沢ノ頭

こちらのコースでは、西丹沢ビジターセンターの手前にある箒沢公園橋からスタートする日帰りの登山コースです。河内川を渡った先にある大石キャンプ場の脇へと抜け、板小屋橋を渡って道標のとおり進んでいきます。鉄はしごを上り、沢と並行して進んでいくと、登山道が尾根筋へと向かっていきます。

急な登りが続きますが、鎖や階段なども整備されています。石棚山稜が見えてくると傾斜が緩み、板小屋沢ノ頭の頂上へ。眺望は見られませんが、冬には樹木の間から富士を望むことができます。

板小屋沢ノ頭~石棚山~檜洞丸


板小屋沢ノ頭からヤブ沢ノ頭まではアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。キレット状の場所もありますので注意が必要です。西丹沢県民の森からのコースと合流したら石棚山の山頂となります。

石棚山の山頂からなだらかな道が続きます。しばらく進むと、同角山稜・ユーシン方面の分岐、さらに進むとツツジ新道と合流し、整備された木道が山頂まで続いていきます。ここからおよそ30分で檜洞丸の山頂です。

④ヤタ尾経由最短コース【難易度:初級~中級者、所要時間:3時間半】

日陰沢橋~ヤタ尾根

この日帰りの登山コースでは、県道76号線の神の川林道沿いにある神ノ川の日陰沢橋近くにあるゲート脇から林道を進みます。矢田沢橋を渡った先に登山口が。しばらく林道を進むと、犬越路隧道との分岐があります。

ヤタ尾根は、なだらかな道から次第に登りが厳しくなっていきます。アップダウンを繰り返しながら山頂を目指しましょう。植生保護柵が並び、大笄と熊笹ノ峰の鞍部に出ます。

ヤタ尾根~大笄~熊笹ノ峰~檜洞丸

大笄から檜洞丸山頂までのルートは、犬越路コースと同じです。大笄からの登山道は、木の階段などで整備され、歩きやすくなっています。そのまま熊笹ノ峰のピークを経由し、アップダウンを繰り返しながら檜洞丸へ。

檜洞丸の山頂手前の階段から開けた眺望を楽しめます。大室山を正面に、西丹沢や富士、大菩薩嶺や雲取山など、好天の日には南アルプスまでも見渡すことが可能です。檜洞丸山頂からは眺望が期待できませんので、展望を楽しんでから頂上へ向かいましょう。

⑤丹沢主脈縦走コース【難易度:上級者、所要時間:1泊2日】

大倉~塔ノ岳 ~丹沢山~蛭ヶ岳

このコースは、日帰りではなく、途中の山小屋を利用して縦走するコースです。登山口は丹沢の玄関ともいえる大倉登山口。大倉尾根を進んで塔ノ岳へ。はじめは緩やかですが、次第に急登が続きます。塔ノ岳の山頂は広く、眺望を存分に楽しみつつ、丹沢山へ。

塔ノ岳から丹沢山、蛭ヶ岳まではアップダウンが続きます。笹原が続き、展望がよい尾根沿いを進みますが、途中、岩場となる鬼ケ岩のあたりは要注意。丹沢最高峰の蛭ヶ岳山頂も360度の眺望が楽しめます。ここの山荘で1泊するもよし。

蛭ヶ岳~臼ヶ岳~檜洞丸

蛭ヶ岳から臼ヶ岳へはアップダウンを繰り返しながら続いていきます。長い鎖場を過ぎると、臼ヶ岳の山頂へ。臼ヶ岳の山頂からは蛭ヶ岳や丹沢山などの稜線がきれいに見えます。

臼ヶ岳から檜洞丸へ進むにつれて鹿柵が見えてきます。臼ヶ岳から下って神ノ川乗越へ。さらに神ノ川乗越へと小さなアップダウンを繰り返します。神ノ川乗越への登山道は鎖場となっています。慎重に進みながら青ヶ岳山荘まで急坂を上っていった先が檜洞丸の山頂です。迷うコースではありませんが、地図でルートを確認して進みましょう。

檜洞丸の登山口へのアクセス方法

西丹沢ビジターセンター【人気のコースの登山アクセスポイント】

檜洞丸の登山口として利用する方が多い西丹沢ビジターセンター。トイレがセンターと道路沿いに設置されているほか、8時半から開館する内部では、情報収集なども可能となっています。

西丹沢ビジターセンターへの公共交通機関でのアクセス方法は、小田急電鉄の小田急線で新松田駅を下車し、富士急湘南バスで1時間ほどとなります。車でのアクセスは、東名高速大井松田ICより国道246号線、県道76号線で西丹沢ビジターセンターへ。向かいの駐車スペースや周辺の路肩に駐車が可能です。

西丹沢ビジターセンター

  • 住所
    〒258-02018
    神奈川県足柄上郡山北町中川867
  • 電話番号
    0465-78-3940
  • 公式サイトURL
    http://www.kanagawa-park.or.jp/

箒沢公園橋【石棚山稜コースで利用する登山口】

西丹沢ビジターセンターの手前に位置する箒沢公園橋。こちらの登山口へのアクセス方法は、JR谷峨駅から富士急湘南バスで40分ほどとなります。バス停は西丹沢ビジターセンターの前です。

車でのアクセスの場合は、東名高速大井松田ICより国道246号線、県道76号線で45分ほど。近くに大石キャンプ場があるため、前泊して登山するするのも可能。最寄りの駐車場は西丹沢ビジターセンターか、2kmほど離れたウェルキャンプ西丹沢の有料駐車場をリ硫黄することに。

日陰沢橋【檜洞丸まで最短距離で行く登山口】

こちらの登山口は、県道76号線沿いの神ノ川ヒュッテ・日陰沢橋となります。公共交通機関でのアクセスはむずかしいため、車でのアクセスがおすすめです。

車でのアクセス方法は、中央自動車道の相模湖ICから国道20号線を上野原方面へ進み、道志・牧野方面に入り、国道413号を山中湖・道志方面へ、さらに進んで神の川林道へ。神ノ川ヒュッテに有料駐車場があるほか、日陰沢橋の手前の路肩に駐車スペースがあります。

大倉登山口【丹沢登山の玄関口といえばここ】

大倉登山口は、檜洞丸のほか、丹沢のさまざまな登山コースの登山口となることから、丹沢の表玄関とも称される登山口です。県立秦野戸川公園内に位置し、ビジターセンターなどの施設もあります。

公共交通機関でのアクセスは、小田急電鉄の小田原線渋沢駅から神奈中バスで15分ほどです。車の場合、東名高速の秦野・中井ICより県道71号、52号、706号を使って大倉駐車場へ。駐車場はバス停のすぐそばに位置し、手前にも駐車場があります。夏場は有料です。

気軽に登りたい魅力的な檜洞丸へ誘われて

Photo by 8og

5月~6月のツツジのシーズンが訪れたら、檜洞丸の登山が恋しくなります。しかし、檜洞丸は、新緑のシーズンも紅葉のシーズンも非常に美しく、気軽に登山におもむきたい山です。

丹沢エリアには多くの魅力的な山がありますが、ぜひ檜洞丸にも足を伸ばしてみましょう。またちがった西丹沢の魅力と出会えるはずです。いささかむずかしい箇所もありますが、アクセスもよく、地図を片手にしっかりと計画を練って臨みたい檜洞丸登山。さっそく次の休日には登山計画を立ててみてはいかがでしょうか。

丹沢の登山コースが気になる方はこちらもチェック!

檜洞丸を含めた丹沢の登山コースをもっと知りたいという方は、こちらの記事にも目を通してみてください。さらにバラエティあふれるさまざまな登山コースが紹介されています。次の登山計画のお役に立てるはずです。