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庭や畑要らず!ベランダ菜園の始め方をイチから解説!育てやすい野菜の種類も!

マンションのバルコニーで簡単に始められる「ベランダ菜園」。手軽とはいえ、始め方や必要なもの、育てやすい野菜の種類など、知りたいことはたくさんありますよね。今回は、ベランダ菜園歴7年の筆者が育てやすいおすすめ野菜など、失敗エピソードも含め解説します!
2021年2月11日
asami_o
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初心者でも簡単に始められる!ベランダ菜園のすすめ

出典:ライター撮影

マンションやアパートでも簡単にできる家庭菜園、それがベランダ菜園です。「家で野菜を栽培する」となると、広い畑やお庭を想像しがちですが、実は多少狭いバルコニーやベランダでも工夫次第で美味しいお野菜やハーブを育てられますよ。

コロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、興味が出てきた方も多いのではないでしょうか?本格的な畑作業よりハードルが低いベランダ菜園の始め方をお伝えします。

ベランダ菜園のために準備が必要なものとは?

Photo byRobinHiggins

ベランダ菜園の始め方として、まずは必要なものを揃えましょう。大抵ホームセンターなどで揃いますので安心してください。最低限用意するものをリストアップしてみました。

プランター、培養土、追肥用の肥料、支柱(必要な場合)、支柱に固定するビニールタイ、はさみ、スコップ、じょうろ(代用可)、軍手、ウッドパネル(床に敷く必要がある場合)

プランターや支柱などは100円ショップにもあるので、園芸コーナーを覗いてみてくださいね。

事前にチェック!「日当たり」と「風通し」

Photo by Atsushi Tadokoro

次に、「日当たり」と「風通し」。マンションの立地・バルコニーの構造や季節によって日当たりは変わるため、できれば午前中から日の当たる場所に適宜配置換えしましょう。ベランダの床がコンクリートの場合は夏場高温になるため、ウッドパネルや台を下に置くと安心です。

また、通気が悪いと病気や害虫が発生しがちなので要注意。とはいえ風が強く当たりすぎると乾燥し実が傷むので、冷暖房の室外機の前などに置かないようにしましょう。

どんなプランターを買えばいい?

Photo byBroesis

ベランダ菜園用のプランターは育てる野菜に合わせて選びましょう。種類によっては根が深く張るため、高さ30cmは見ておくと安心ですよ。葉物やハーブなどは比較的浅いプランターでも栽培可能です。

また、土が入ったプランターはかなり重いため、ベランダの床が傷つかないよう軽量のものを選ぶといいでしょう。

どんな土を用意する?

Photo by yto

ベランダ菜園用の土は、ホームセンターなどで野菜用培養土を購入するのが一番簡単。肥料入りのものを選ぶと最初に入れる元肥が必要ないのでおすすめです。袋にどんな野菜に使えるか記載がある場合はチェックしてみてくださいね。

ちなみに、やはり土の質は値段に反映されます。筆者は一度安い土を購入し、紛れていた大量のキノコに悩まされたことがあります。水はけの良さなども変わるため、悩んだら店員さんに相談してみましょう。

種から?苗から?ベランダ菜園におすすめの植え方

Photo by yuko_ppp2501

売り場に行くと苗も種もあり、ベランダ菜園ではどちらがいいのか混乱しますよね。ベランダ菜園初心者の場合、苗から植えるのが圧倒的に簡単です。

とはいえ、種からでないと栽培できないものや、苗の状態でそもそも流通していないものもあります。ベランダ菜園での植え方なども含め、始め方を詳しく解説していきます!

ベランダ菜園初心者は苗から植えるのがおすすめ

フリー写真素材ぱくたそ

ベランダ菜園初心者には苗から植えるのがおすすめ。園芸店やホームセンターなどで購入できます。土がカチカチではないか、表面にコケや虫がついていないか、しっかり確認してくださいね。

時期外れの苗も、質が良くないことがあるので注意です。苗によってはベランダ菜園で育てる場合の注意や植える時期などが商品タグに記載されている場合があるので、参考にするといいでしょう。

こんな時は種からまいてみよう!


Photo bynonnatthapat

苗が入手しづらい品種などは種からスタートしてみてもいいですね。また、根菜や葉物はあまり苗が売られていないため、ベランダ菜園で育てたい場合は種まきしてみましょう。

棒などで深さ1cmほどの溝を作ってそこに種まきする「すじまき」という方法がメジャーですが、種が重ならないようにばらまいても大丈夫です。その場合は発芽後、生育が良くないものなどを根っこから抜いて間引いてください。

初心者にもおすすめの野菜5選

Photo bycongerdesign

ここからは、ベランダ菜園初心者向きの野菜をご紹介します。収穫できたらスープやサラダなど使える野菜がたくさん!育てる楽しみも膨らみますよ。もちろん虫や病気の対策やベランダでの育て方のコツなども解説します。

1:サラダの彩りにも!「ミニトマト」

Photo byCouleur

夏野菜の代表、トマト。4月~5月に植えると7月~9月ごろにかけて収穫できます。サラダやお弁当の彩りにも使える便利で美味しいお野菜でベランダ菜園にもぴったり。

苗から購入する方が簡単なので、直径30cmほどの大きめの鉢に1株を目安に植えてみましょう。もし種まきから挑戦したい場合、トマトは寒さに弱いため、2月中にまいて発芽するまでは日当たりの良い室内で育てるなど工夫してみてくださいね。
 

ベランダ菜園でのトマトの育て方・注意点

Photo by iyoupapa

主となる枝を1本だけ残し、葉の付け根に出てくる「脇芽」と呼ばれる芽は全て摘み取りましょう。茎が伸びたら支柱を立てて固定すると安心です。実が膨らんできたら固形肥料で追肥してみてください。

トマトは虫に弱いので、スプレータイプの防虫剤などを使用するのもおすすめです。実が熟すと虫はもちろん、ベランダの位置によっては鳥が食べにくる場合もありますので、早めに収穫してください。筆者はカラスに食べられたことがあります。

2:初心者におすすめ!「オクラ」

Photo bytalibabdulla

トマト同様7月~9月に収穫できるお野菜オクラ。買うより育てた方が断然コスパが良く、しかも結構放ったらかしでできるので、忙しくても育てられるベランダ菜園向きのお野菜です。

プランターは深さのある大きめのものがおすすめ。結構背丈が伸び、浅いプランターを使用すると成長してきたあと根本がぐらぐらしてしまうため、筆者は結局植え替えたことがあります。

ベランダ菜園でのオクラの育て方・注意点

Photo byAkhara-Y

気温が上がるとぐっと背丈が伸びるため、30cmほどになったら支柱で固定しましょう。もし根本がぐらつく場合は土を足してくださいね。支柱をたてるタイミングで固形タイプの追肥をしてください。

オクラは虫や病気に強く丈夫でベランダ菜園でも育てやすいのですが、収穫時期には要注意。開花後実がでてくるのですが、収穫を待ちすぎるとものすごく固くなります。正直おいしくはないので、ぜひ柔らかい小さめのうちに収穫してくださいね。

3:グリーンカーテンにも!「ゴーヤ」

Photo by yto

同じく夏野菜のゴーヤ。7月~9月頃まで収穫ができます。沖縄料理や塩もみしてサラダにしても美味しいですね。苦手な味でなけば非常に簡単に育つので、ベランダ菜園にもおすすめです。

5月頃苗が出回ります。根は浅めですが広い範囲に張るため、大きめのプランターに植え付けをしてくださいね。暑さにとにかく強く、うまく工夫してネットなどを張ればベランダのグリーンカーテンにもなります。

ベランダ菜園でのゴーヤの育て方・注意点

Photo by sayo-ts

ベランダ菜園でゴーヤを育てる場合は支柱ではなくネットに誘引するのがおすすめです。紐などでとめれば、その後はある程度放ったらかしでも大丈夫。お隣に蔓が伸びて行かないようにだけ見張っておいてくださいね。

開花後は1~2週間で収穫時期です。取りそこねるとオレンジ色になり実が弾けますので要注意。ただ、この熟したゴーヤは市場では流通しないものの甘くて意外と美味しいので、家庭菜園の特権であえて収穫を待つのもいいですね。

4:すぐできる簡単野菜「ラディッシュ」

Photo bymatthiasboeckel

ハツカダイコンとも呼ばれるラディッシュ。とれたてをサラダにしても美味しいですね。栽培期間1ヶ月ほどで、ベランダ菜園でもすぐ収穫できます。特に狭いバルコニーにおすすめの野菜です。

ラディッシュは種まきスタート。3~4月の春か、9~10月の秋にまくのが一般的です。暑さに強くないため、夏は避けましょう。根は深く張らないため、ベランダ菜園の場合は浅いプランターで十分栽培可能です。

ベランダ菜園でのラディッシュの育て方・注意点

Photo bykati1824

種まき後5日ほどで発芽しますので、最終的に10cm間隔くらいになるよう数回間引いてください。追肥はそこまでしなくもいいですが、間引くタイミングで株と株の間に固形タイプを置いてみてください。

根が丸くなり土から顔を出してきたら収穫タイミング。取りそこねると葉に虫がついたり、根に「す」といって穴が空いたりしますので、早めに収穫してくださいね。

5:ほのかな辛味とゴマ似の風味「ルッコラ」

Photo byVictoryRock

別名「ロケットサラダ」とも呼ばれるルッコラ。名前の通りサラダに入れたり、ピザに乗せたりするのも美味しい食べ方です。3~5月頃、もしくは9~10月頃を目安に種まきをし、2ヶ月ほどで収穫できますのでベランダ菜園でもおすすめです。

種まき後3~4日で発芽しますので混雑している箇所を間引いてください。ルッコラの嬉しいところはこの間引いた葉も「ベビーリーフ」として食べられるところ!ぜひ食べてみてくださいね。
 

ベランダ菜園でのルッコラの育て方・注意点

Photo bykaboompics

ルッコラは成長と共に葉が増えるため、その都度間引きつつ収穫してください。間引いたタイミングで液体肥料を使って追肥をすると安心です。

虫はアブラムシなどがつくことがありますので、葉の裏などを時々チェックしてみてくださいね。最終的に10cmほどの背丈になったら株ごと抜いて味わってみましょう。

初心者にもおすすめのハーブ3選

Photo bykerdkanno

ベランダ菜園で栽培できるのはお野菜だけではありません。ハーブもとても育てやすく工夫いらずなので、バルコニーでの栽培も簡単。おしゃれな気分も味わえて一石二鳥です!ここからはベランダ菜園初心者におすすめのハーブをご紹介します。

1:イタリアンやタイ料理でも!「バジル」

Photo bytookapic

ピザやサラダ、タイ料理などでも利用できるバジル。苗がある場合は特に簡単で、6月~10月ごろまでと収穫時期も長く楽しめるため、ベランダ菜園におすすめです。

種まきもしくは植え付けは4月~6月ごろ。苗は1つのプランターに1~2株がおすすめです。種まきする場合はパラパラとまいて上から軽く土で覆う方法で問題ありません。後で元気な芽のみ残して間引きましょう。

ベランダ菜園でのバジルの育て方・注意点

Photo by duck75

葉が小さくなってきたら追肥をしましょう。液体タイプがバジルにはおすすめです。花が咲くとそちらに栄養が取られますので花はカットするか、その前に葉を収穫してくださいね。

香りがあるものの、ベランダ菜園ではベニフキノメイガなど特定の虫が付きやすいバジル。筆者も1度だけ大量の幼虫に葉を食べ尽くされたことがあります。気になる場合は防虫スプレーなどで対策する工夫をしてみましょう。


2:好物なら買うより安い!「パクチー」

Photo by is_kyoto_jp

別名「コリアンダー」と呼ばれる癖の強いハーブでエスニック料理に使えます。もしこの味がお好きなら、大量に収穫できるのでぜひベランダ菜園で育ててみてください。

3~4月か9~10月ごろに種まきをし、1~2ヶ月ほどで収穫できます。寒さにも強いと言われていますが、気温が上がらないと生育が悪くなります。筆者は枯らしてしまったことがあるので、地域にもよりますが春の種まきが個人的にはおすすめです。

ベランダ菜園でのパクチーの育て方・注意点

本葉が出たら適宜間引きましょう。間引いた葉もベビーリーフのように食べることができます。1ヶ月をすぎたころを目処に液体肥料で追肥してくださいね。

背丈が15cmほどに伸びてきたら早めに葉を収穫しましょう。徐々に硬くなり、香りも消えてきますので注意です。また、5月ごろになると花が咲き始めますので、花を楽しみたいという場合以外はそちらに栄養が行かないようにつぼみをカットしてください。

3:ハーブティーにも「ミント」

フリー写真素材ぱくたそ

清涼感のある香りが特徴のミント。お茶に入れたりお風呂に入れたり、魚や肉料理の香り付けにもおすすめです。ハーブの中でも生育旺盛で、ベランダ菜園でもたくさん収穫できます。

苗で育てるのが簡単ですが、種まきも可能です。3~5月ごろを目処に植えてくださいね。とにかく他のハーブや野菜を圧倒してしまうので、寄植えは避ける方が無難です。

ベランダ菜園でのミントの育て方・注意点

Photo by NightingaleJ

ベランダ菜園の場合、浅めのプランターでも問題ありませんが、根が広く張るので植え替えたい場合は早めに行いましょう。そこまで追肥は必要ない簡単なハーブですが、収穫時などに液体肥料を指すとベランダ菜園でも長く楽しめます。

とはいえ春~夏はかなり育つので、どんどん収穫してください。虫にも比較的強いですが、まれにハッカムシという幼虫がつく場合があるので注意してくださいね。

ベランダ菜園に挑戦してみよう!

出典:筆者撮影

意外と簡単に始められるベランダ菜園。育つ楽しみはもちろん、収穫して食べるときの喜びはひとしおですよ!お子さんがいらっしゃる方は、一緒に水やりをして育ててみるのも楽しいですね。

近年はレンタルできる畑もありますし、「ひとり暮らしでバルコニーが狭い」「日当たりが心配」という方は、ベランダにこだわらずそういう場所で始めてみても楽しいかもしれません。

家庭菜園についてさらに知りたい方はこちらをチェック!

当サイトでは、家庭菜園初心者の方向けに、さまざまなライターが記事を執筆しております。ベランダで育てられる野菜やハーブをもっと知りたい方、始め方を深堀りしてみたい方、さらにベランダ菜園の知識を増やしたい方はぜひご一読ください!マンションのベランダで手軽にできる自分だけの畑として、ぜひ工夫を凝らして作ってみてくださいね。